Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(491)

2024-02-19 00:10:00 | コラム
いまむらしょうへ「い」→「い」しょう

映画は総合芸術、であるからして、
映画ファンでなくとも、たとえば歴史が好きだから史劇モノはよく観るとか、本読みだから文芸映画は沢山観るとか、音楽が好きだから…とつづき、現代日本で生きていれば、そりゃ身体的に映画館で触れることは不可能でも「いちども映画を観たことがない」というひとって、かなり少ないような気はしますよね統計取っているわけじゃあないけれど。

服飾を学ぶひとにとっても、映画はひとつの教科書足り得ます。
自分なんかは、衣装の視点ではそこまで深く捉えたことはない―ものの、あっ、コレあのデザイナーさんが手がけたのか! と驚くことはありますよ。

たとえば『グッドフェローズ』(90)のギャングスーツは、ほとんどアルマーニだとか。


以下は、服飾の知識がゼロにちかい自分が選出する「映画のなかの印象的な衣装」5選。



『カジノ』(95…トップ画像)

まっぴんく!
かと思えば、ブルー一色のときも(^^;)


この映画のキャラクターにはそれぞれ実在のモデルが存在したわけですが、実際のフランク・"レフティ"・ローゼンタールは、あんな派手好きだったのかな?



まっぴんくな衣装の上に爆発、スコセッシ映画のなかでいちばん派手なオープニングでしょうね。
タイトルデザイン設計は、もちろんソール・バス。



『フィフス・エレメント』(97)

誰かが「生きている、大人の玩具」と評したけれど、まさにそのとおり。

ミラの衣装を担当したのは、あのジャン=ポール・ゴルチエ。

なるほど!と思ったものです^^



『スター・ウォーズ』(77~)

和をイメージしたルークの衣装もSFの世界では斬新であったし、


レイアの水着スタイルも魅力的。


尤も演じたキャリー・フィッシャーは、自分が性的アイコンとして捉えられたことにショックを受け、けっこう病んだらしいですが。。。


『バトル・ロワイヤル』(2000)

日本は制服大国なのだから、青春映画における女子高生たちの衣装にもっと気を使うべきかなと。

その点、この映画のは印象的でしたね。



『ピアノ・レッスン』(93)

あの地の風土によくあっている服装。


早く4K版が観たいです^^



あすのしりとりは・・・
いしょ「う」→「う」ち。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(492)』
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「Bone」 to Be Wild

2024-02-18 00:10:00 | コラム
折れた肋骨の、経過報告―。

もう1週間が経過しているので・・・
べつに病院で確認を取ったわけではないけれど、経験上「いま、くっつきつつある」感じかと。

その証拠に、だいぶ痛みが和らいできましたね。

まぁ、あと1週間もすれば痛みはほとんどなくなり、バンドを巻いて固定する必要もなくなるでしょう。
※最初に折れたときは不安でいっぱいでしたが、もう何度もやっているので気楽??なもんです。


あっ。
そういやほぼ同じ時期に、みちょぱ(トップ画像)も肋骨やっちゃったのだとか?

かように折れ易い、じつに脆い骨なのですよね。

みなさんも、どうかお気をつけて。


※本日のコラムタイトル、本来は『Born』ですが、骨を意味する英単語『Bone』にかけてみました。

こちらの動画は、映画『ラブリーボーン』の予告編。
それにしても、皮肉なタイトルよのぉ。。。


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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(491)』
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日本女優別10傑(98)宮﨑あおい

2024-02-17 00:10:00 | コラム
~宮﨑あおいのキャリア10傑~

あおいちゃん38歳、童顔なのでまだ20代で通りますね^^

彼女が出たてのころ、そりゃ若い女の子なのでグラビアとかにも挑戦していましたが、


周りの大人たち―映画関係者や映画ファンーは勝手に彼女を祀り上げ、まるで「映画界の救世主」のような捉えかたをしていました。

自分も、そんなひとり。
初期のキャリアを思うと、それは無理もなかったのかもしれません。。。


(1)『怒り』(2016)

李相日による群像劇の傑作。
沖縄編の広瀬すずもいいが、彼女のフレッシュさに負けぬ牽引力があおいちゃんにはあった。



(2)『害虫』(2002)

黒い青春映画。
たとえ売り出し中の新人だとしても、このタイトルの映画にはふつう、事務所は出さないと思うんですよ。

そういう作品選びが結局、前述したような「祀り上げ」につながるのです(^^;)



(3)『舟を編む』(2013)

辞書編纂に携わるひとびとを描いた三浦しをんの小説を映画化、
あおいちゃんは主人公・松田龍平の妻役。


(4)『EUREKA ユリイカ』(2001)

おそらく21世紀を代表するであろう、青山真治の大傑作。

ほぼことばを喋らないヒロインを好演したあおいちゃんこそ、この映画「唯一の」希望だった。



(5)『陰日向に咲く』(2008)

劇団ひとりの処女小説を映画化、
共演は現在の旦那さん、岡田准一。


(6)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005)

青山真治によるSF。
音楽が鍵になる映画で、ミュージシャンの中原昌也が(意外にも)好演しているのが面白い。



(7)『オカンの嫁入り』(2010)

大竹しのぶと共演、ウェブ小説を映画化したものでタイトルから物語は想像がつくが、そこは呉美保監督だから語り口はとても巧い。


(8)『NANA』(2005)

人気コミックを映画化、『下妻物語』(2004)と同様に完璧なキャスティングだったのではないか。

とくに、中島美嘉のほうだけれど。



(9)『ペタル ダンス』(2013)

忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵と共演―この時点で話題性「おおいに」あり。なのに、ほとんど話題にならず。

じつにもったいない。


(10)『初恋』(2006)

三億円事件を大胆な仮説で捉え直す―このくらい、映画の世界は自由でよいと思いましたです^^


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明日のコラムは・・・

『「Bone」 to Be Wild』
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いつまで、うしろめたいのか(^^;)(^^;)(^^;)

2024-02-16 00:10:00 | コラム
某日、日中。
ぐっすりと眠っていたら、玄関をやさしく叩く音が何度も。

配達員さんに向けては「深夜勤務で昼は寝ているから置き配に!」とボードを掲げているのだが??

「(わざと迷惑そうに)はい?」と応えたら、

「町田警察のものですが―」

えっ。

自分、なにかしたか?

心臓バクバク。
途端に、冷や汗たらり。

・・・いやいや、少なくとも。少なくとも!ココ5年は警察の世話になるようなことしてないぞ!
そりゃ昔はアンナコトコンナコトで迷惑をかけたが、いまは、そんな、、、。

いやいやいやいやちょっと待て。
要件を聞く前から、さすがに狼狽えすぎだろう。


ドアを開くと―

「電話番号にまちがいないですか」
「お勤め先は、こちらで?」
「なにかあったときの緊急連絡先は、お変わりありませんか」
「こちら、お父様のお名前でまちがいないですね」

―10年にいちどくらいの頻度でおこなわれる、身元確認・安否確認なのだった。


心底ホッとした。

というか、昔そこそこ悪いことしてきたからってアンタ、いつまでそんなうしろめたいんだよ(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)


※ツインピークスは、前世紀のバージョンは暇さえあればソフトを流して観ていられる。
映画版は、そこそこ覚悟が必要。
そして今世紀のバージョンは、襟を正して臨む必要があって。

だから今世紀のバージョンはそれほど繰り返しては観ていないのだが、エンディングで(リンチお気に入りの)アーティストたちが歌を披露する構成はすばらしいと思うんだな。


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令和版・海外俳優列伝(120)ジャック・ニコルソン(後)

2024-02-15 00:10:00 | コラム
ニコルソン、第二夜です^^

69年の『イージー・ライダー』により、


ピーター・フォンダ、デニス・ホッパーとともにカウンターカルチャーの旗手となったニコルソン。

つづく『ファイブ・イージー・ピーセス』(70)や『愛の狩人』(71)、『さらば冬のかもめ』(73)もアメリカン・ニューシネマの運動が生んだ名作です。
新しき映画ファンはなかなか観る機会を作れないでしょうが、この時代の米映画は出来るかぎり触れておくべきですよ。

74年、ポランスキーによるフィルム・ノワールの傑作『チャイナタウン』に主演。

そして翌年、『カッコーの巣の上で』(75)でオスカー主演賞受賞。

精神病院「独自のルール」に反抗しつづけるマクマーフィを魅力的に演じ、そうだなぁ自分にとってのキャリアベストはこの映画になるのかもしれません。


80年、スティーブン・キング×キューブリックのホラー『シャイニング』で狂人と化していく作家を熱演。

キングは出来に怒りましたが、まぁ面白いですもん(^^;)



80年代も好調をつづけ・・・
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(81)、『レッズ』(81)、
シャーリー・マクレーンやデブラ・ウィンガーと共演、オスカー助演賞に輝く『愛と追憶の日々』(83)、
『女と男の名誉』(85)、 メリル・ストリープと共演した『心みだれて』(86)、

シェールだけそのまんまでも魔女に見えた(そういうこというなよ!笑)コミカルなファンタジー『イーストウィックの魔女たち』(87)、


『黄昏に燃えて』(87)、
ジョーカーを嬉々として演じ、地味なマイケル・キートン(ブルース・ウェイン/バットマン)をサポート?している『バットマン』(89)、
『チャイナタウン』の続編を自ら監督した『黄昏のチャイナタウン』(90…出来は、まあまあ。だったかな)、
トム・クルーズと演技対決を展開する『ア・フュー・グッドメン』(92)、
『ホッファ』(92)、『ウルフ』(94)、『マーズ・アタック!』(96)。

97年、『恋愛小説家』で2度目の主演賞、演技賞としては3つ目のオスカー像を手にする。



ショーン・ペンの硬質な演出が冴えたサスペンス『プレッジ』(2001)、

枯れたおじさんを好演した『アバウト・シュミット』(2002)、


『恋愛適齢期』(2003)、
達者な演技陣に囲まれても「やはり」いちばん光っていたスコセッシの『ディパーテッド』(2006)、


モーガン・フリーマンとの共演が楽しそうだった『最高の人生の見つけ方』(2007)、



2010年の『幸せの始まりは』はビル・マーレイの代役として出演、
しかしそれ以前に決意を固めていたようで、俳優業の引退を宣言。公に姿を見せるのは、スポーツ観戦だけ(トップ画像)になりました。

最後にもういっちょ!って、やっぱり思っちゃうんですけれどね。。。


次回の列伝は、ジャック・パランスさんから。

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明日のコラムは・・・

『いつまで、うしろめたいのか(^^;)(^^;)(^^;)』
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