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fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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雁供養(かりくよう)

2014年03月16日 | 俳句

 好きだけれど、なかなかものにできずにいる季語のひとつ。

 雁は、北国から本州へ秋に渡ってくるときに、海上で休むために木片を口にくわえてくる。青森の外ヶ浜にその木片を落としていくが、しかしそのうちの幾羽かは、本州で命を落とし、帰ることができない。

 この時期、浜に残っている木片は、帰ることができなかった雁のもの、その供養のため、その木片で風呂を沸かし、供養をする。という伝説によるものです。哀切のある季語。

 雁風呂や海あるる日はたかぬなり    虚子

   雨の中の雪景色