fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『あぐり☆サイエンスクラブー秋と冬、その先に』(堀米薫作/黒須高嶺絵)新日本出版社

2017年10月23日 | 本の紹介
              

 『あぐり☆サイエンスクラブ春ーまさかの田んぼクラブ!?』、『あぐり☆サイエンスクラブー夏合宿が待っている!』に続く第三巻、最終巻が発売になりました。

 よくわからないまま〈あぐり☆サイエンスクラブ〉に入った学たちは、春に田植えを体験し(その前の苗代からちゃんと、体験した上で)、その稲が育つ様子を観察します。モットーは、「体験に勝るもの無し」。
 農業は、人が食べるものを作るわけですから、その結果できたものを、学たちは、食べるというのが、各巻に出てきます。これがもう、おいしそうで、おいしそうで。
 今回は、予想では、新米だよなあ。ご飯だよなあ。と思っていたら、しょっぱなに出てくるのが、ずんだ餅。枝豆は鮮度が大事。スーパーで売られる枝豆と採れたてのものの違いは、私もバッチリわかっています。ああ、こうやって書いていても、食べたい! その枝豆を、すぐに茹でて、つぶして、ずんだ餅に。ああ、食べたい。
 

 と、お腹を満たしてから、次が稲刈りです。ここで出るのが、イナゴの佃煮。ああ、これは、無理。(笑)

 いやいや、全部書いていくわけにはいきません。

 予想では、稲刈りをして、おいしい新米を食べて終わるのかと思っていたら、さすが堀米さん、ちゃんと「その先」があるのでしたー。
 これはもう、読んでみていただくしかありません。
 
 あ、ひとつだけ。藁のふとんのことが出ています。本当に昔の人は全てを利用していました。藁は、蓑になったり、草履になったり、牛のエサになったり、そして布団になったり。うちの岩手の家も農家なわけで、昔は、藁の布団に寝ていたと聞いています。これ、暖かいんだそうです。というようなことも、ちゃんと出ています。
 
 堀米さん、やりきりましたね! すばらしい3冊です。全て、堀米さんが実践しているものばかりだというのが、すごい。
 
 リアル「あぐり☆サイエンスクラブ」も、あるといいのに。