fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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義経堂(高舘)

2017年10月10日 | 日記
  奥州平泉には、何度か行っているのですが、ここ、義経が果てた高舘には、実は行ったことがなく・・・。今回、初めて訪れました。

     

  東に北上川を臨み、北には衣川(見えないけど、すぐ)が流れています。

   北上川

  芭蕉は、ここで「夏草や兵共が夢の跡」を詠んだのですねえ。

  私があれこれ書くより、『奥の細道』の一説を。

  三代の栄耀(えいよう)一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有。秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ形を遺す。先高舘にのぼれば、北上川南部より流るる大河成(中略)。「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と傘打敷て時のうつるまで泪を落し侍りぬ。

 国破れて山河あり  は、中国の詩人杜甫。

 どちらも、名文。

  衣川にも寄りました。南にはすぐ、こんもりと中尊寺があります。山一つが寺なのですね。正面の方、駐車場は観光客でいっぱいでしたが、この衣川の近くには、無料の駐車場があり、寺への入り口も。きっと、こっちから入るというのが、混雑を避ける方法なのかな?と思いつつ、中尊寺は先日行ったので、パスしました。
 衣川は、北上川に比べるとずっと細い川ですが、このあたりは、蝦夷と朝廷軍が、大きな戦いをしたところ。
 
 藤原氏がここを治めるのは、またその後のこと。この辺の歴史は入り組んでいて、わかりにくいのですが、実際の土地に立つと、感じるものがありました。

 藤原氏は、貴族だけれど、東北の安部氏の娘と婚姻を結んでいるので、敵対していた二つの地域をまとめたという見方もできるんだなと、改めて思ったことでもありました。