昨年末、近所の小学校の俳句授業を見学させていただいた。
その1クラスには、別の日にも出かけ、少しお話もさせていただいた。
子ども達は、前の時間に作った俳句を貼り出すというので、私も自分の俳句を書いていった。
耳ぶくろしていろいろと思い出す
クリスマスツリーの上を鳥が飛ぶ あぶみ
耳ぶくろ の句は、『角川大歳時記』の冬に載せていただいている句。ツリーの句は、その日がクリスマスイブだったので、子どもにもわかりやすそうなのを作っていったのだ。(本の中では、耳袋していろいろと思ひ出す)
子ども達は、カラフルな絵もつけていて、とっても楽しくできていた。私もツリーの絵を描いていったけど、なにせうちにカラフルなペンがなかったので、地味・・・。
子ども達は友だちの俳句で好きなのを選んだり、感想を書いたり。そのコピーを先日いただいてきた。すると、「おおぎやなぎちか先生のはいく」という欄があり、私の2句のうち、好きなのを書いてくれている。中にはちゃんと感想も書いてくれている子も。
その感想をご紹介。()内は感想に対する私の感想(笑)。
ツリーの上に鳥がとぶのをあらわしていてきれいなはいくだとおもいました。(きれいな絵をイメージしてくれたんだね)
耳ぶくろというあらわしかたが大人だった。(この言葉、ふつう使わないからね)
ほんとうにプロミタインわかりやすいしぼくよりもだんぜんすぐかった。(プロみたい。すごかった……かな。この素直さが嬉しい)
じっさいを17音で表し、さいごの五もじにまとまりの言葉がきていてとてもいいと思います。(いい感想だー)
鳥がとぶいめーじができているから。(きっと、イメージしてくれたんだね)
みたときのことをおもいだしてはいくをかいているからすごいなーとおもった。(私、思い出して作りましたって言ったから。ちゃんと聞いてくれていて、うれしい)
ツリーの上に鳥がとんで楽しいクリスマスの音がきこえ、はいくみたいです。(俳句だよ笑)
島がとぶのがたぶんいみがこめられていてよかったです。(鳥…ね笑。そこに何か意味がありそうって、感じてくれたんだね。その意味は、それぞれが感じてくれたらいいな)
耳ぶくろが、イヤーマフとか、こういうのねっとは教えたけど、今使わない言葉だからねえ(笑)。誤字も楽しませていただきました。みんな、ありがとう!! 先生が直してない、直の感想っていうのが、嬉しい。
数回小学校に行き、担任の先生や校長先生とお話をし、「現場」のことをいろいろ教えていただいた。今改稿中の作品に大変役立ちました。校長先生も「五年たつと、いろんなことが違ってくる」とおっしゃっていて。学校のシーンを書くときは、おききするに限るわ。
秋田こまちから見た景色(学校の写真は出せないのでね)