『スイマー』高田由紀子作・結布絵(ポプラ社) 2020年07月02日 | 本の紹介 季節風同人高田由紀子さんの新刊です。 『まんぷく寺で待ってます』でデビューして、何年でしょうか。コンスタントに新刊を出されて、5冊目だそうです。 おめでとうございます!! 佐渡のご出身の高田さん。このたびも、佐渡が舞台。「青いスタートライン」は、海での遠泳でしたが、今度は、プールでの競泳です。 東京のスポーツクラブでいじめにあい、水泳への魅力を感じなくなっていた航ですが、佐渡へ引っ越し、仲間と出会います。というか、仲間になっていく過程の物語ですね。 とにかく水泳シーンが、抜群。ああ、泳ぐって、こんな感じなのか。こんなふうに泳げたら気持ちいいだろうなというシーンがたくさん。とくにラストの方。さすがでした。 かなりのボリュームですが、子どもたちきっと読み切って、泳ぎ切ったような達成感を味わうことでしょう。 私はといえば、また佐渡に行きたくなりました。高田さんの物語を読むたびに、佐渡へ行きたくなります。