fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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「鎌倉殿の13人」について

2022年12月14日 | 日記
 今度の日曜日が最終回。
 その1回前のこの前、衝撃でした。

 尼将軍政子が、御家人に演説をして、承久の乱に突入というのは、この「鎌倉殿の13人」をわかりやすく書いた本を読んで知っていました。なるほど、ここをクライマックスにするんだなと思っていたわけです。
 山よりも高く海よりも深い頼朝殿のご恩を・・というやつ。

 それは「吾妻鏡」に載っている逸話なわけですね。
 そしたらなんと、それは他の人が書いた原稿で、途中まで読んでから、それを捨て、自分の言葉で語り出した政子。
 頼朝がどうの・・ではなく、弟義時が自ら首を差し出すといっている、そんなことをさせていいのか! そんなことをしたら、未来永劫、西に舐められておわる。それでいいのか! というものでした。かっこよかったです。
 それを、体を斜めにして聞いている義時は泣いています。
 その一週前は、政子は義時が「首をはねろ」といった妹を救うために、尼将軍となっているのです。
 
 伊豆の一豪族の家族の結びつきが、この後続く武士の世を築いた。

 さて、では最終回はどうなるのか。フラグとしては、義時の今の妻である、のえが、自分の息子を執権の跡継ぎにしたくて、毒殺するのでは? というのが立ってます。史実でも伊賀氏の乱というのがあるようで、伊賀氏というのは、のえの実家。さて、その通りになるのかどうか。この脚本は、そう甘くはないと思います。

 一方、歴史物語を書いたことのある身としては、歴史に残っていることは押さえて、書いてないところをふくらませ、創りあげるというのがセオリー。私だったら、「山よりも高く~」をそのまま書いてしまってただろうなあ・・とショックでした。それではダメなのだ! ならば、義時にどんな最後を迎えさせるか。それをずっと考えています。三代執権泰時が、御成敗式目を作る人間ですから、それは変えない。ならば義時の死の扱い、ですね。主人公だし。泰時が執権として立ちあがるきっかけを作るのかな。
 まあ、歴史物語を書く予定は今のところありませんが。アテルイは、書きたいと思ってから10年後にようやく着手できた。歴史物語を書くには、そのくらいの思い入れの対象がないと、という気持ちがあります。

いただいたクリスマスカード 唯一のうちのクリスマスです。