この前のかわせみ句会で、「藁馬を綯う~」という俳句が出ました。子どものころのことを思いだして作ったとのこと。
そのときは、囲炉裏端を季語にしていましたが、藁仕事が冬の季語なので、藁馬を綯うを季語としていいと思いますと伝えました。
飾りとしても、またそこに卵を入れたりもしたそうです。
そのときから、この「藁」がひっかかっています。
秋に稲刈りをして、今はコンバインでやるので、藁、つまり稲の茎は小さく裁断されます。それはうちの田んぼだと、田打ちのときにいっしょにすきこんで肥料とします。でも昔はその藁で、冬の間筵を作り、米俵を作り、草鞋を作り、蓑を作り、納豆を作っていたわけです。究極のエコ、SDGsです。うちの夫は農家の子なので、聞くと、子どものころ、藁を袋に入れて、布団の下に敷いていた。つまりマットレスにしていたといいます。最初30センチくらいだったのが、春にはぺたんこになっていたそうです。そこに豆たんもいれ、寒さをしのいでいたわけです。
最初聞いたときは、「藁の布団!?ハイジ!」となりましたが笑。
私は農家に嫁ぎ(というほどでもないけど)、それ以上に俳句をやっているおかげで、そういう農業全般が、季語となって、日本人の生活を支えていたということに感動しています。
ここ、伝えていかないと、消滅しませんか?
しめ縄、お正月飾りなど、藁はなくならないとは思います。
なんだろう。この感覚、ちょっと(かなり?)おばあちゃんっぽい。でもおばあちゃんが伝えないと、そこで途切れるものがあるわけですよ。あ~、はいはい、っていやがられても、伝えていかなくてはならないなと思うわけです。
先日は、いただいた柚子でジャムを作りました。エコな暮らしは手間暇がかかります。
先日オンライン会議があり、そのときOさんの背後に藁? でもちょっと違うというのがぶらさがっていたのでお尋ねしたら、マコモだとのこと。真菰かな。お茶にしたり、しめ縄作ったりするとか。すごいです! この写真、菰巻の菰なのかな。(冬の季語)