一面の大根の花の表紙。主人公の女の子が抱えているのは、小瀬菜大根です。普通の大根と違い、葉っぱを食べるのだそう。
野泉さんがかねてより、地元に伝わる小瀬菜大根の普及活動をなさっていることは存じ上げていました。テレビにも出演してらしたんですよ! その活動から生まれた本。見事です。
ただ、興味を持って取材して書いたのではなく、しっかり活動している中から生まれた本というのが、とにかく素晴らしい。ディテールがしっかり描かれています。
主人公の友人関係が変化が、大根作りと平行して進んでいきます。その描き方も、さすが。
私は大根の葉っぱが大好き。スーパーではなかなかないですが、地元の農家で売っている葉つき大根をゲットできたときは、まずは葉っぱを刻んで、シラスといっしょにごま油で炒めたり、挽肉と炒めて味噌味にしたり。チャーハンもおいしい。
小瀬菜大根、食べたいです。
このように、今ある野菜の種を大事にとって、伝えていかないと消滅してしまう野菜が結構あるとのこと。伝統野菜といういい方も初めて知りました。
たくさんの子ども達に届いて、食べてもらいたいです。