fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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3.11 ~『オオカミのお札㈢ 美咲が感じた光』

2020年03月12日 | 自作紹介
          
 きのうが、3.11でした。
 朝から、ずっとテレビでやっていて、途中で消しました。
 きょうは、どうでしょう。ぱたりとなくなっちゃうかな? そうじゃあないことを願います。

 2917年に出たこの本は、岩手の沿岸で生まれ育ったけれど、両親の離婚で、母と東京に来ている美咲が主人公。父と年の離れた姉は岩手に残りました。そして、311。
 美咲は、父と結婚を目前にしていた姉を失います。
 
 春休みに、母とその町を訪れた美咲の目に映る、瓦礫と化した町。そのほか、いろいろなことを、実際に私の目で見たことを元に書きました。
 父と姉を奪った瓦礫の中に立ち、美咲はこう言います。

 私は、この中にいるのか、外にいるのか。

 これは、私が思ったことでした。実際にその場で被災した人間ではないと、どこかこういう気持ちを抱いたのではないでしょうか。
 
 去年は、陸前高田で311を迎えました。岩手のスーパー内で、14時46分に鳴るサイレンを静かに聞いていたこともあります。でも今年は新型コロナウイルス騒ぎで、新幹線で岩手に行くのを控えました。
 来年は10年。その10年に向けて、東北の未来に向けて私にできることを見つけ、動き出しています。できることをやるしかない。今やらないで、いつやる。という気持ちです。


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