「いちばん」をテーマにしたアンソロジー、22編が載っている1冊です。
本のタイトルにもなっている「いちばん」は、ふくだのりこさん作。絵は、福田岩緒さんです。
愛香は、クラスメートから「愛香ちゃんはなんでもできるもんねえ。すごいよね」と言われるような、つまり優等生です。
テストはいい点をとる。リコーダーも得意。水泳もできるい、ドッチボールも強い。絵のコンクールで賞ももらった。クラスでは委員長。
ほんとにすごい。
でもでも、そんな愛香でも、悩みがある。
運動会。雨で中止になればいいのにと思う。
運動会には、おばあちゃんも来る。そして、運動会が始まった。
ここから先は、ぜひ読んでいただきたい。「いってまいりま~す」と元気に家を出て、(でも、心は重い)、開会式を終えて、クラスのみんなに先生の注意事項を伝える。(わたしみたいに「運動会はきらい」と思っている人はいないのか。わたしだって、にこにこしているから、ほかから見たら楽しそうにみえるのかも)でも、そんな愛香の心の中は・・・。
どの作品も、子どもに一日一話、読んであげるのに、ちょうどいい長さです。
ふくださんは、私の本をお仏壇にお供えしてくださるような方。きっとこの本も、お供えして、亡くなられたお母様達が読んでくださっていることでしょう。
ふくださん、おめでとうございます!!
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