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◎2013年12月13日(金)─S男さん、I男君、K女さんと
石割神社駐車場(9:05)……石割神社……石割山……平尾山……大平山……長池親水公園駐車場(13:35)
泊りがけの忘年会をやりましょうよということで、御殿場にあるK女のダンナさんがらみの保養所に行くことになった。参加はS男さん、I男、K女、そして自分を入れて4名。ついでに山歩きもということになったが、プランはS男さんにお任せした。出てきた山は石割山。4年前のこの時期に歩いた山だったので躊躇したが、コースは石割神社から入って、石割山の先の平尾山と大平山も回るというものだった。前回は御正体山から回っていたのでダブリ部分はない。ちょうど、年賀状に富士山の写真でも載せようかと思っていたタイミングでもあったので、まっ、いいかということにした。ちなみに、S男さんは、翌日の山行プランまで立てていた。どうせ二日酔いの身体と頭で歩けるわけはないだろうし、これはあきらめていただいた。余談ではあるが、保養所はK女のダンナさんが行かないとファミリーの割引料金も適用されないため、S男さんがダンナ、I男は息子、そして私はS男さんダンナの弟というセッティングになった。4人それぞれ役回りはおかしなもので、年齢的にも見た目にも、これはかなり無理がある。
当初、S男さんの車1台で行く予定でいたが、2台あれば無駄な車道歩きをせずともいいだろうと、2台で行くことにした。こちらは喫煙車ということで、I男が同乗。川越を6時半に出て、途中、談合坂SAで朝食をとり、長池親水公園に着いたのは8時半。ここにS男さんの車を置き、石割神社の駐車場に向かう。湖畔の風は冷たく強かった。正面の富士山は、雲で半分隠れている。しかし、山中湖からの富士山はすそ野から丸見えで、自分の趣味には合わない姿である。
(本日の武器。結果としては良かった)
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神社の駐車場には、平日なのに車が5台。この辺の山は、山そのものよりも富士山の眺望が人気度になるのではなかろうか。デリカでいらした2人組に先行していただき、ゆっくりと準備。この2人組は大平山まで前後して歩くことになる。今回、S男さんとI男は靴を新調し、その足慣らしもある。K女はろくに歩いてもいないからそのまま。さて自分は、社山で懲りたはずのゴム長であったが、ゴム長へのこだわりを捨てきれず、楽天で購入したミツウマのGREEN FIELDなる長靴の試し履き。送料込4,780円。これでダメならゴム長歩きはやめにするつもりでいる。
念のため、I男に6本爪、K女に4本爪のアイゼンを持たす。凍結の心配がある。何せえらく寒いし、上は20mの風速予報だ。ゴム長にはチェーンスパイクを用意した。試しに装着すると、うまくフィットしてくれた。S男さんはマスクを付けている。これをやったら、メガネが曇ると思うんだけどなぁ。ご本人がよければそれでいい。
(鳥居をくぐって)
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(石段を登る)
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(途中から見下ろす)
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赤鳥居をくぐる。石割神社は403段の石段が名物らしい。しっかりと数えた。100段ごとに休んだが、中盤以降は50段休憩もままならない状態だった。いつものようにI男はさっさと行き、距離がみるみる離れていく。振り返るとK女をフォローするS男さん。ダンナ様役だから仕方がない。さすがのI男も息を切らして見上げるポーズが続き出した。ようやく登りきって、東屋に到着。先行の2人組が休んでいた。風は下よりも強い。兄夫婦が上がって来るのを待っている間、寒かった。石段で汗をかき、身体が暖くなったためか、脇の下の汗ばみが余計にひんやりと感じる。
(富士山が見えてきた)
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(4輪車が走った跡があった)
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ここからは、普通のハイキング道。ねっとりして湿気を含んだ道が続く。ところどころで霜柱になっていたり凍てついていたりする。たちまちに、おろしたてのゴム長に泥が付き、足底もべっとり。左手、木の間に富士山が見えてくる。さっきよりも雲が薄くなった感じがした。石割山山頂では、すっきりした富士山を拝めるものと期待した。
(石割神社)
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ほどなく石割神社に到着した。すでにここは石割山の八合目になっている。5人のグループが休んでいた。御神木の大きな桂の木が目をひく。割れた大岩は御神体。岩の隙間を3回通れば幸運が開けるとか。今さらとも思いもしたが、余興と思って3回回ってみた。岩の割れ目から出る水は霊水とのことだが、ツララになっていて、いささか卑猥な姿になっていた。案内板によると、石割山の名前はこの岩を由来にするらしい。2基の狛犬はいずれも子持ち。社殿の前に鉄下駄を見かけたが、天狗の話は何も記されていない。無視するわけにもいかず、形だけのお参りをさせていただく。
(道の状態は悪くなるが束の間)
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(石割山山頂)
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(石割山から富士山。大平山が見えている)
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道の状態がぬかるんで次第に悪くなる。以前、石割山に来た時の印象として、泥んこの山といったイメージがある。この時期だから仕方がない。それでもトラロープがずっと添えられていて、山径と呼ぶには程遠い。S男さんとI男がさっさと行ってしまった。トレランに抜かれる。そして、すぐに下って来た。三角点にタッチして戻るのを日課にしているような雰囲気。
石割山山頂。鳥居から1時間10分。普通に歩いていれば50分もかからないで到着だろう。やはり滑りやすそうな赤土。神社の5人グループが先行し、2人組も到着した。やはり風が強い。肝心の富士山はといえば、山頂は見えない。上で雲が停滞している。雲はさっきよりも広がったような気がする。これじゃ、今日はダメだな。ここにいる皆さん、ため息混じりでがっかりしている。とりあえず登頂記念で、親子3人の写真を撮ってやる。5人グループの中にはビデオ担当の方もいる。こういう記録係がいれば、山を下ってからの楽しみもあるだろうな。
(平尾山に向かう)
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(平尾山)
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(平尾山から)
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じっとしていると寒いので、そそくさと平尾山の方に向かう。下りはさらに弱いK女にはアイゼンを付けさせる。何せ、ザクザクかズルズルなのである。GREEN FIELDはスパイクなしだが今のところ快適に歩けている。これはハードな歩きにも向いているかも。
先行するI男が立ち止まって、懐手に震えている姿が目に付くようになる。足踏みでもしてりゃいいものを。情況を把握してゆっくりと歩けばいいだけの話だが。富士山は上から次第に隠れはじめている。年賀状写真は見送り。次の富士山機会はどん詰まり時期での予定だから、年賀状には間に合わない。馬のイラストで適当に作るしかないか。
傾斜が緩やかになり平尾山に着いた。ここは2人組が先に着いている。平らな山頂だ。先の下には別荘地が広がっている。こちらに面した別荘は山陰で富士山は見えない位置。こんなところに別荘を持ってもなぁといった感じ。さて、5人組は石割山だけが目的だったのか、手前で駐車場に戻ったようだ。当初は、ここでランチタイムにするつもりでいたが、風も強いので、先送りにする。北風ばかりではなく、西からも吹いてくる。たまに風が止むと、日向は一気に暖かくなるのが不思議。風速1mあたり体感-1℃というのもまんざらはずれてはいない。次の大平山に向かう。下って、別荘地の脇を通り、2つ目のこんもりしたのが大平山のようだ。結構遠くに見える。
(木の階段が続く)
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(左下に続く防火帯)
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木の階段を下って鞍部に着く。昭文社マップにはない忍野村への分岐がある。フェンスを開けて下るようになっていた。また階段を登る。こちらは、はなからそんなコースだと思っているからいいが、K女にはこれが応えるらしい。やはり音を上げている。この辺から続く有刺鉄線が何とも嫌らしい。別荘地には入るなということだ。
小ピークに着いた。ここが大窪山だろうか。左に防火帯が下っている。スキーで下ったら気持ちがいいだろうな。監視カメラが設置されている。何の施設か、天体観測だろうか、丸いものがあるが、そちらには入れない。
(大平山)
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(大平山山頂)
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見事に枯れた草の間に続く小径。また階段。本日のフィニッシュ、大平山に着いた。テレビの中継局があって、東屋がある。風が吹き抜けている。ここでも食事は無理だ。2人組は下る準備をしている。おそらく、平尾山方面に戻って駐車場に戻るのであろう。ここからさらに長池山に向かい、花の都公園に下ることも想定したのだが、花の都公園に行ったとて、この時期は花もないだろうし、まして、その駐車場は有料であった。そのため、湖畔の無料駐車場に車をデポした次第。
大平山の山頂は草原のような風情で気持ちもよく、長居したいスポットではあるが、富士山は上半分が隠れたし、寒い。特別な用事もないのでここから湖畔に下る。途中、風が弱いところを見つけてランチタイムにする。ラーメンを作って、少しは暖まった。I男は終始、ハイな状態でいる。失礼ながら、いい年をした新婚さんだ。明日は友達どうしの忘年会で、二次会はキャバクラとかで、それが楽しみらしく、その心境が、こちらにはまったく理解できないでいる。
(湖畔に向けて下る)
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(こんなものを見た。最近の獲物のようだ)
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下ったところは大平山への近道のようで、整備されているコースではなかった。途中で植林の中を歩き、別荘地に向かう車道に出た。看板があった。「熊出没注意」。こんなところでもいるようだ。捕獲の檻のようなものも目にした。本当かなと思ったが、猟犬を飼っているところに、クマの皮がぶら下がっていた。体長1.2mといったところか。閑散とした別荘地もまたこわいものだ。
(湖畔の風は強く、富士山も大分隠れてしまった)
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(湖畔の駐車場に到着)
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湖畔に出ると、風はさらに強くなった。歩道を歩く。向かい風。湖に、小型の竜巻のような渦巻状の白い塊が何か所かに出来ている。寒々とした光景。その中にも、桜の木にはツボミが芽を含んでいた。
S男さんの車に乗り込む。ほっとした。ここでちょっとしたトラブル。S男さんの免許証が見当たらないということで、あちこち探しまくった。結局、ザックの奥底で見つかりはしたが、30分ほど費やした。その間、荷物をすべて路上にさらし、みんなで探しまくった。黙っていればいいのに、K女がトランクのスペアタイヤルームの中で意外なものを見つけて騒ぎ出した。彼女は人一倍疲れているはずなのに、こういったネタは大好き。S男さん、あわてて、これはI男の荷物だとおっしゃってはいたが、見つかった場所からして信じがたい。S男さんも好きだねぇ。当のI男はニヤニヤしているだけ。あんなもの、蔦屋でも男のDVD屋でも置いてはいないだろう。それも束になって、律義にも10枚単位にして輪ゴムで結わえていた。このどさくさで、何枚か失敬しておいたが、そんな方が、社山を足尾から歩いたりするもんかね。
石割山の駐車場に着いた。ちょうど、デリカの2人組が車を出すところであった。お互い、ご苦労さまでした。こちら、K女を除いて、山歩きの実感なし。いたずらに寒い所を歩き回っただけといった感じ。忘年会の部に期待をすることにいたしましょうと、御殿場に向かう。
さて翌日。このまま帰るのも何だしと、山中湖パノラマ台と忍野八海に立ち寄る。前日とは違って、すっきりした富士山を眺めることはできたが、時間とともに山頂の雲は増えていった。大きく見える富士山もいいが、遠すぎず、近すぎずの手ごろ距離から眺める富士山の方が好みだ。やはり行き直ししかない。今度は一人で行くことにしよう。こうやって、騒ぎながらの歩きもたまにはいいのだが、頻発するのも何だよなぁ。
(パノラマ台から)
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(忍野八海)
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石割神社駐車場(9:05)……石割神社……石割山……平尾山……大平山……長池親水公園駐車場(13:35)
泊りがけの忘年会をやりましょうよということで、御殿場にあるK女のダンナさんがらみの保養所に行くことになった。参加はS男さん、I男、K女、そして自分を入れて4名。ついでに山歩きもということになったが、プランはS男さんにお任せした。出てきた山は石割山。4年前のこの時期に歩いた山だったので躊躇したが、コースは石割神社から入って、石割山の先の平尾山と大平山も回るというものだった。前回は御正体山から回っていたのでダブリ部分はない。ちょうど、年賀状に富士山の写真でも載せようかと思っていたタイミングでもあったので、まっ、いいかということにした。ちなみに、S男さんは、翌日の山行プランまで立てていた。どうせ二日酔いの身体と頭で歩けるわけはないだろうし、これはあきらめていただいた。余談ではあるが、保養所はK女のダンナさんが行かないとファミリーの割引料金も適用されないため、S男さんがダンナ、I男は息子、そして私はS男さんダンナの弟というセッティングになった。4人それぞれ役回りはおかしなもので、年齢的にも見た目にも、これはかなり無理がある。
当初、S男さんの車1台で行く予定でいたが、2台あれば無駄な車道歩きをせずともいいだろうと、2台で行くことにした。こちらは喫煙車ということで、I男が同乗。川越を6時半に出て、途中、談合坂SAで朝食をとり、長池親水公園に着いたのは8時半。ここにS男さんの車を置き、石割神社の駐車場に向かう。湖畔の風は冷たく強かった。正面の富士山は、雲で半分隠れている。しかし、山中湖からの富士山はすそ野から丸見えで、自分の趣味には合わない姿である。
(本日の武器。結果としては良かった)
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神社の駐車場には、平日なのに車が5台。この辺の山は、山そのものよりも富士山の眺望が人気度になるのではなかろうか。デリカでいらした2人組に先行していただき、ゆっくりと準備。この2人組は大平山まで前後して歩くことになる。今回、S男さんとI男は靴を新調し、その足慣らしもある。K女はろくに歩いてもいないからそのまま。さて自分は、社山で懲りたはずのゴム長であったが、ゴム長へのこだわりを捨てきれず、楽天で購入したミツウマのGREEN FIELDなる長靴の試し履き。送料込4,780円。これでダメならゴム長歩きはやめにするつもりでいる。
念のため、I男に6本爪、K女に4本爪のアイゼンを持たす。凍結の心配がある。何せえらく寒いし、上は20mの風速予報だ。ゴム長にはチェーンスパイクを用意した。試しに装着すると、うまくフィットしてくれた。S男さんはマスクを付けている。これをやったら、メガネが曇ると思うんだけどなぁ。ご本人がよければそれでいい。
(鳥居をくぐって)
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(石段を登る)
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(途中から見下ろす)
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赤鳥居をくぐる。石割神社は403段の石段が名物らしい。しっかりと数えた。100段ごとに休んだが、中盤以降は50段休憩もままならない状態だった。いつものようにI男はさっさと行き、距離がみるみる離れていく。振り返るとK女をフォローするS男さん。ダンナ様役だから仕方がない。さすがのI男も息を切らして見上げるポーズが続き出した。ようやく登りきって、東屋に到着。先行の2人組が休んでいた。風は下よりも強い。兄夫婦が上がって来るのを待っている間、寒かった。石段で汗をかき、身体が暖くなったためか、脇の下の汗ばみが余計にひんやりと感じる。
(富士山が見えてきた)
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(4輪車が走った跡があった)
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ここからは、普通のハイキング道。ねっとりして湿気を含んだ道が続く。ところどころで霜柱になっていたり凍てついていたりする。たちまちに、おろしたてのゴム長に泥が付き、足底もべっとり。左手、木の間に富士山が見えてくる。さっきよりも雲が薄くなった感じがした。石割山山頂では、すっきりした富士山を拝めるものと期待した。
(石割神社)
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ほどなく石割神社に到着した。すでにここは石割山の八合目になっている。5人のグループが休んでいた。御神木の大きな桂の木が目をひく。割れた大岩は御神体。岩の隙間を3回通れば幸運が開けるとか。今さらとも思いもしたが、余興と思って3回回ってみた。岩の割れ目から出る水は霊水とのことだが、ツララになっていて、いささか卑猥な姿になっていた。案内板によると、石割山の名前はこの岩を由来にするらしい。2基の狛犬はいずれも子持ち。社殿の前に鉄下駄を見かけたが、天狗の話は何も記されていない。無視するわけにもいかず、形だけのお参りをさせていただく。
(道の状態は悪くなるが束の間)
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(石割山山頂)
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(石割山から富士山。大平山が見えている)
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道の状態がぬかるんで次第に悪くなる。以前、石割山に来た時の印象として、泥んこの山といったイメージがある。この時期だから仕方がない。それでもトラロープがずっと添えられていて、山径と呼ぶには程遠い。S男さんとI男がさっさと行ってしまった。トレランに抜かれる。そして、すぐに下って来た。三角点にタッチして戻るのを日課にしているような雰囲気。
石割山山頂。鳥居から1時間10分。普通に歩いていれば50分もかからないで到着だろう。やはり滑りやすそうな赤土。神社の5人グループが先行し、2人組も到着した。やはり風が強い。肝心の富士山はといえば、山頂は見えない。上で雲が停滞している。雲はさっきよりも広がったような気がする。これじゃ、今日はダメだな。ここにいる皆さん、ため息混じりでがっかりしている。とりあえず登頂記念で、親子3人の写真を撮ってやる。5人グループの中にはビデオ担当の方もいる。こういう記録係がいれば、山を下ってからの楽しみもあるだろうな。
(平尾山に向かう)
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(平尾山)
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(平尾山から)
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じっとしていると寒いので、そそくさと平尾山の方に向かう。下りはさらに弱いK女にはアイゼンを付けさせる。何せ、ザクザクかズルズルなのである。GREEN FIELDはスパイクなしだが今のところ快適に歩けている。これはハードな歩きにも向いているかも。
先行するI男が立ち止まって、懐手に震えている姿が目に付くようになる。足踏みでもしてりゃいいものを。情況を把握してゆっくりと歩けばいいだけの話だが。富士山は上から次第に隠れはじめている。年賀状写真は見送り。次の富士山機会はどん詰まり時期での予定だから、年賀状には間に合わない。馬のイラストで適当に作るしかないか。
傾斜が緩やかになり平尾山に着いた。ここは2人組が先に着いている。平らな山頂だ。先の下には別荘地が広がっている。こちらに面した別荘は山陰で富士山は見えない位置。こんなところに別荘を持ってもなぁといった感じ。さて、5人組は石割山だけが目的だったのか、手前で駐車場に戻ったようだ。当初は、ここでランチタイムにするつもりでいたが、風も強いので、先送りにする。北風ばかりではなく、西からも吹いてくる。たまに風が止むと、日向は一気に暖かくなるのが不思議。風速1mあたり体感-1℃というのもまんざらはずれてはいない。次の大平山に向かう。下って、別荘地の脇を通り、2つ目のこんもりしたのが大平山のようだ。結構遠くに見える。
(木の階段が続く)
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(左下に続く防火帯)
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木の階段を下って鞍部に着く。昭文社マップにはない忍野村への分岐がある。フェンスを開けて下るようになっていた。また階段を登る。こちらは、はなからそんなコースだと思っているからいいが、K女にはこれが応えるらしい。やはり音を上げている。この辺から続く有刺鉄線が何とも嫌らしい。別荘地には入るなということだ。
小ピークに着いた。ここが大窪山だろうか。左に防火帯が下っている。スキーで下ったら気持ちがいいだろうな。監視カメラが設置されている。何の施設か、天体観測だろうか、丸いものがあるが、そちらには入れない。
(大平山)
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(大平山山頂)
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見事に枯れた草の間に続く小径。また階段。本日のフィニッシュ、大平山に着いた。テレビの中継局があって、東屋がある。風が吹き抜けている。ここでも食事は無理だ。2人組は下る準備をしている。おそらく、平尾山方面に戻って駐車場に戻るのであろう。ここからさらに長池山に向かい、花の都公園に下ることも想定したのだが、花の都公園に行ったとて、この時期は花もないだろうし、まして、その駐車場は有料であった。そのため、湖畔の無料駐車場に車をデポした次第。
大平山の山頂は草原のような風情で気持ちもよく、長居したいスポットではあるが、富士山は上半分が隠れたし、寒い。特別な用事もないのでここから湖畔に下る。途中、風が弱いところを見つけてランチタイムにする。ラーメンを作って、少しは暖まった。I男は終始、ハイな状態でいる。失礼ながら、いい年をした新婚さんだ。明日は友達どうしの忘年会で、二次会はキャバクラとかで、それが楽しみらしく、その心境が、こちらにはまったく理解できないでいる。
(湖畔に向けて下る)
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(こんなものを見た。最近の獲物のようだ)
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下ったところは大平山への近道のようで、整備されているコースではなかった。途中で植林の中を歩き、別荘地に向かう車道に出た。看板があった。「熊出没注意」。こんなところでもいるようだ。捕獲の檻のようなものも目にした。本当かなと思ったが、猟犬を飼っているところに、クマの皮がぶら下がっていた。体長1.2mといったところか。閑散とした別荘地もまたこわいものだ。
(湖畔の風は強く、富士山も大分隠れてしまった)
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(湖畔の駐車場に到着)
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湖畔に出ると、風はさらに強くなった。歩道を歩く。向かい風。湖に、小型の竜巻のような渦巻状の白い塊が何か所かに出来ている。寒々とした光景。その中にも、桜の木にはツボミが芽を含んでいた。
S男さんの車に乗り込む。ほっとした。ここでちょっとしたトラブル。S男さんの免許証が見当たらないということで、あちこち探しまくった。結局、ザックの奥底で見つかりはしたが、30分ほど費やした。その間、荷物をすべて路上にさらし、みんなで探しまくった。黙っていればいいのに、K女がトランクのスペアタイヤルームの中で意外なものを見つけて騒ぎ出した。彼女は人一倍疲れているはずなのに、こういったネタは大好き。S男さん、あわてて、これはI男の荷物だとおっしゃってはいたが、見つかった場所からして信じがたい。S男さんも好きだねぇ。当のI男はニヤニヤしているだけ。あんなもの、蔦屋でも男のDVD屋でも置いてはいないだろう。それも束になって、律義にも10枚単位にして輪ゴムで結わえていた。このどさくさで、何枚か失敬しておいたが、そんな方が、社山を足尾から歩いたりするもんかね。
石割山の駐車場に着いた。ちょうど、デリカの2人組が車を出すところであった。お互い、ご苦労さまでした。こちら、K女を除いて、山歩きの実感なし。いたずらに寒い所を歩き回っただけといった感じ。忘年会の部に期待をすることにいたしましょうと、御殿場に向かう。
さて翌日。このまま帰るのも何だしと、山中湖パノラマ台と忍野八海に立ち寄る。前日とは違って、すっきりした富士山を眺めることはできたが、時間とともに山頂の雲は増えていった。大きく見える富士山もいいが、遠すぎず、近すぎずの手ごろ距離から眺める富士山の方が好みだ。やはり行き直ししかない。今度は一人で行くことにしよう。こうやって、騒ぎながらの歩きもたまにはいいのだが、頻発するのも何だよなぁ。
(パノラマ台から)
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(忍野八海)
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君には大そう物足りない歩きだったでしょう。私もそうでしたから。
しかし寒かったね。寒い時はラーメンというよりも、自分の体験からすれば、鍋焼きウドンでしょう。ちょっと試してみてくださいな。
結婚しちまったから、しばらくは誘いづらいと思っていたけど、意外とフリーな立場なんだね。
また、山に行く時は声をかけてください。
ちよっと生活環境が変わりましたが、これからも、山ラーメン楽しみたいですね!!!
今年は予定していたけど行けなかった場所がいくつかあったので来年はその辺りイメージして最トライしたいです!もしかしたら、またまた巻き込むかも知れませんが、その時はよろしくお願いしますm(._.)m
よいお年を、確かにそんな時期ですね。わびしい気がしないでもありません。
S男さんも、次回は、本物のご家族旅行でいらしてくださいな。
社山からの富士山も味があって良かったですけど、やはり遠すぎます。それでいて、山中湖からのはデカすぎます。この時期なら、たとえば、金峰山あたりからの富士山が手ごろな感じがいたします。
アイゼン試し履きでいかがですか。S男さんお一人でも十分に歩けますよ。
腿がひくひくですか…。やはり。歩き慣れしていないとそんなものでしょう。
当日の風の向きが一方向ではなく、あちこちから吹き流れてもいましたから、雲も停滞したのかもしれませんね。
富士山は残念でしたが、おかげさまで、久しぶりに楽しい思いをさせていただきました。ありがとうございます。
忘年に富士山尽くしの山歩きを計画しましたがちょっと残念でした。周りの山々の稜線はくっきりときれいに眺められたのに唯一富士山だけが雲に纏わり付かれてましたね。まぁその分二日目にはお釣りが来るほど堪能できましたが。今回のルートは階段尽くしで辟易しましたが湖畔を初め桜の木が多かったですから春の季節に家族連れでのハイキングにはちょうどいいかもしれませんね。
それではたそがれオヤジさん、K女さん、I男君良いお年を! ・・・(ちょっと早いですか?・・)
それにしても、富士山と私は相性が悪く、3回に1回くらいしか、雲のない姿が見えません。
今回も不安だったのですが、風が強く、雲を飛ばしてくれると期待したのに、最後まで噴火しているような雲に覆われていました。二日目は、綺麗だったので、どうして、昨日は隠れていたのかと、富士山に言いたかったですよ。
階段シリーズの山行で、腿がひくひく言っています、私だけでしょうね。私に合わせてのゆっくりコースにお付き合い、ありがとうございました。懲りない女ので、次回も楽しみにしています。