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◎2013年8月18日(日)
自分の勤務先には「盆休み」なるものはない。それに代わる夏季休暇は、ある期間の中で、各自がてんでに取る形になっている。日数は3日だけ。旧盆の頃に休暇を入れたことはない。電車の混雑がいつもの1/3ほどにもなるこの時期、せっかくの快適な通勤を味わえるのに、休みを入れているのではもったいない話だ。ドーナツ現象の都心に向かう電車は、何とも心地よい。まして、世間が休みだから、仕事もヒマになる。職場のエアコンも、寒がりのパートのオバサン達が休んでいるから冷やし放題だ。こんな状態なら、普段なら足が重く感じる通勤も、意外にも軽やかにもなるというものだ。
しかし、通勤と職場での快適さとは裏腹に、家の中は灼熱地獄であった。昨年とまったく同じパターンなのである。女房が娘と海外旅行に出かけ、娘の犬も加わって、4匹の犬守りと留守番をせざるを得ない状況になっていた。いつもよりも早く起き、犬の散歩を2回こなして出勤。その時点ですでに汗ベタ。帰って来てから夕闇の中をまた2回。一日あたりの犬散歩にかける時間は最低1時間から1時間半。これが明日の19日まで続く。ウチの犬ならまだしも、娘の犬は2匹ともに粗暴で、逃げ出す機会を常に窺っているから手こずった。
土日とて同じで、平日よりも幾分長く歩かせようとするから、朝の散歩が終わると8時になっている。夜の部もあるから、結局、山になんか行けなくなる。猛暑続きの中、休日の一日の何と長いことか。
短時間で滝見にでも行けるところを探した。越生の黒山三滝というのがある。行ったことがない(と思っていた)。物見遊山の滝であることくらいは知っている。沢歩きの延長で行くような滝ではないだろう。暑い方向に行くのは抵抗があったが、滝見なら涼しかろう。犬の散歩を終え、家を出たのは8時半過ぎ。現地着10時。カンカン照りの町営無料駐車場に車を置く。すでに気温は30℃になっていた。
ない頭も使いようがない。案内板にしたがって歩くだけで済む。掲示されたハイキングマップを眺め、三滝とは「天狗滝」「女滝」「男滝」であることを知る。この先にも無料駐車場はあった。こちらの方が日陰になっていて、損をした感じになった。食事処には炭火が置かれ、イワナの塩焼き600円。アユ400円の。予約制とのこと。
左に「天狗滝」の標識があつた。入って行った。ここは陽がささず、少しはひんやりした感じ。岩に阻まれ、頭は見えるが、胴体部分は隠れている。水の勢いはない。落差13.6mとのこと。脇に、上に登る道があった。上がってみた。東屋があり、傘杉峠に向かう標識があった。これでは、下り予定コースに入ってしまうし、取りあえずは男滝、女滝を見た方がいいだろう。戻って、両滝に向かう。また土産店が並ぶ。失礼ながら、こんなものしか売るものもないのか。粉だのコンニャク、風車。今日あたり、メインはかき氷だろう。
お堂のようなものが右に見え、その先に滝があった。上が男滝(落差11.2m)で、下が女滝(同4.5m)。ハイカーの姿が5人ほど。滝を眺め、この滝を見るのは初めてではないことに気づいた。10年以上も前のことだろうか、南アルプスだったか八ヶ岳の帰りに、高木とここに来ている。なんだここか、とがっかりした。それほど、印象の薄い滝だったのである。
これで終わったのでは、何ともつまらない。三滝の往復だけなら、サンダル履きでも十分に来られる。予定通りに関八州見晴台往復にするか。標識があったので、それにしたがって歩くも、道がいろいろと分岐し、気づいた時は傘杉峠に向かっていた。さっきの天狗滝から続くコースに入り込んでしまったようだ。分岐に戻る。続いて、ヤブ道が見えたので入ってみた。最後はロープ付きに出て、ガードレールを越えて林道に。しばらくは林道歩き。一般車の出入りは自由。
まったく面白くもない歩きになってきた。たまに風が吹くと涼しく感じるが、全般を通して無風状態が続く。汗はダラダラと流れる。もう33℃くらいにはなっていそうだ。日照水に到着。水場だ。軽トラで水汲みに来ていた人がいる。ひんやりしてはいるが、冷たくはなかった。
ここから植林の中の歩きになる。風は途切れた。蒸し暑く、さらに面白みは失せた。植林が切れ、陽があたるところに出て、もう先に行くのはやめにすることにした。これ以上の歩きは、身体にも悪そうだ。花立松峠はすぐそこのようだが、来た道を戻ることにする。ハイカー数人と行き交う。
地図にもない、いろんな道が入ったり出たりしている。滝に戻ると、ハイカーの姿よりも、観光客の姿が多くなっていた。山歩き気分で、黒山三滝を行先に設定したのは失敗だったようだ。当初、武蔵横手にある五条の滝を候補に入れていたが、駐車が不便で、だからといって、高麗から入って日和田山経由で行くのも、こんな時期に歩くのは考えものだなぁと思って、こちらにしてしまった。五条の滝の方が、少しはよかったかなぁ。
通りすがり、炭火のアユは黒こげになって、煙を吐いていた。あれ、だれかが予約して滝見に行き、なかなか帰らずに焼かれたままになっているのだろうか。あんなのは食えまい。ガリガリで口の中が真っ黒になる。
車の温度は36℃になっていた。短時間歩きながらも、汗で身体が臭くなってしまった。風呂に入りたいが、ここの日帰り入浴は1,000円もする。そのまま着替えて帰ることにする。歩いた時間よりも、往復の車の運転時間の方が長かった。久しぶりのぼやき歩きで終わってしまった。
(天狗滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/cd/9adf5f309bc6030c2ccba2411ddf1c2c.jpg)
(女滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/77/801fccda44fb4827c16121aed0aca78e.jpg)
(男滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/46/8a3f09b354913b56fc528abee900d39a.jpg)
(こんなところも、今日はうっとうしく感じただけで終わった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/63/35d97fde62d3901fe6c92b4bb4232077.jpg)
自分の勤務先には「盆休み」なるものはない。それに代わる夏季休暇は、ある期間の中で、各自がてんでに取る形になっている。日数は3日だけ。旧盆の頃に休暇を入れたことはない。電車の混雑がいつもの1/3ほどにもなるこの時期、せっかくの快適な通勤を味わえるのに、休みを入れているのではもったいない話だ。ドーナツ現象の都心に向かう電車は、何とも心地よい。まして、世間が休みだから、仕事もヒマになる。職場のエアコンも、寒がりのパートのオバサン達が休んでいるから冷やし放題だ。こんな状態なら、普段なら足が重く感じる通勤も、意外にも軽やかにもなるというものだ。
しかし、通勤と職場での快適さとは裏腹に、家の中は灼熱地獄であった。昨年とまったく同じパターンなのである。女房が娘と海外旅行に出かけ、娘の犬も加わって、4匹の犬守りと留守番をせざるを得ない状況になっていた。いつもよりも早く起き、犬の散歩を2回こなして出勤。その時点ですでに汗ベタ。帰って来てから夕闇の中をまた2回。一日あたりの犬散歩にかける時間は最低1時間から1時間半。これが明日の19日まで続く。ウチの犬ならまだしも、娘の犬は2匹ともに粗暴で、逃げ出す機会を常に窺っているから手こずった。
土日とて同じで、平日よりも幾分長く歩かせようとするから、朝の散歩が終わると8時になっている。夜の部もあるから、結局、山になんか行けなくなる。猛暑続きの中、休日の一日の何と長いことか。
短時間で滝見にでも行けるところを探した。越生の黒山三滝というのがある。行ったことがない(と思っていた)。物見遊山の滝であることくらいは知っている。沢歩きの延長で行くような滝ではないだろう。暑い方向に行くのは抵抗があったが、滝見なら涼しかろう。犬の散歩を終え、家を出たのは8時半過ぎ。現地着10時。カンカン照りの町営無料駐車場に車を置く。すでに気温は30℃になっていた。
ない頭も使いようがない。案内板にしたがって歩くだけで済む。掲示されたハイキングマップを眺め、三滝とは「天狗滝」「女滝」「男滝」であることを知る。この先にも無料駐車場はあった。こちらの方が日陰になっていて、損をした感じになった。食事処には炭火が置かれ、イワナの塩焼き600円。アユ400円の。予約制とのこと。
左に「天狗滝」の標識があつた。入って行った。ここは陽がささず、少しはひんやりした感じ。岩に阻まれ、頭は見えるが、胴体部分は隠れている。水の勢いはない。落差13.6mとのこと。脇に、上に登る道があった。上がってみた。東屋があり、傘杉峠に向かう標識があった。これでは、下り予定コースに入ってしまうし、取りあえずは男滝、女滝を見た方がいいだろう。戻って、両滝に向かう。また土産店が並ぶ。失礼ながら、こんなものしか売るものもないのか。粉だのコンニャク、風車。今日あたり、メインはかき氷だろう。
お堂のようなものが右に見え、その先に滝があった。上が男滝(落差11.2m)で、下が女滝(同4.5m)。ハイカーの姿が5人ほど。滝を眺め、この滝を見るのは初めてではないことに気づいた。10年以上も前のことだろうか、南アルプスだったか八ヶ岳の帰りに、高木とここに来ている。なんだここか、とがっかりした。それほど、印象の薄い滝だったのである。
これで終わったのでは、何ともつまらない。三滝の往復だけなら、サンダル履きでも十分に来られる。予定通りに関八州見晴台往復にするか。標識があったので、それにしたがって歩くも、道がいろいろと分岐し、気づいた時は傘杉峠に向かっていた。さっきの天狗滝から続くコースに入り込んでしまったようだ。分岐に戻る。続いて、ヤブ道が見えたので入ってみた。最後はロープ付きに出て、ガードレールを越えて林道に。しばらくは林道歩き。一般車の出入りは自由。
まったく面白くもない歩きになってきた。たまに風が吹くと涼しく感じるが、全般を通して無風状態が続く。汗はダラダラと流れる。もう33℃くらいにはなっていそうだ。日照水に到着。水場だ。軽トラで水汲みに来ていた人がいる。ひんやりしてはいるが、冷たくはなかった。
ここから植林の中の歩きになる。風は途切れた。蒸し暑く、さらに面白みは失せた。植林が切れ、陽があたるところに出て、もう先に行くのはやめにすることにした。これ以上の歩きは、身体にも悪そうだ。花立松峠はすぐそこのようだが、来た道を戻ることにする。ハイカー数人と行き交う。
地図にもない、いろんな道が入ったり出たりしている。滝に戻ると、ハイカーの姿よりも、観光客の姿が多くなっていた。山歩き気分で、黒山三滝を行先に設定したのは失敗だったようだ。当初、武蔵横手にある五条の滝を候補に入れていたが、駐車が不便で、だからといって、高麗から入って日和田山経由で行くのも、こんな時期に歩くのは考えものだなぁと思って、こちらにしてしまった。五条の滝の方が、少しはよかったかなぁ。
通りすがり、炭火のアユは黒こげになって、煙を吐いていた。あれ、だれかが予約して滝見に行き、なかなか帰らずに焼かれたままになっているのだろうか。あんなのは食えまい。ガリガリで口の中が真っ黒になる。
車の温度は36℃になっていた。短時間歩きながらも、汗で身体が臭くなってしまった。風呂に入りたいが、ここの日帰り入浴は1,000円もする。そのまま着替えて帰ることにする。歩いた時間よりも、往復の車の運転時間の方が長かった。久しぶりのぼやき歩きで終わってしまった。
(天狗滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/cd/9adf5f309bc6030c2ccba2411ddf1c2c.jpg)
(女滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/77/801fccda44fb4827c16121aed0aca78e.jpg)
(男滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/46/8a3f09b354913b56fc528abee900d39a.jpg)
(こんなところも、今日はうっとうしく感じただけで終わった)
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たそがれオヤジさんはよく秩父方面へ行かれますね。
近いといえば近いですが赤城にでも行ったほうが涼しいんじゃないかと思いながら読ませていただきました。
家での留守番よりも会社のほうが快適ですか(笑)
こんな暑苦しい記事にまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
赤城山?ですか。確かにそうですよね。迷ったら赤城山。これ、上州人のセオリーかもしれませんよね。ところが、私の頭には赤城山が浮かばなかった。なぜなら、悲しいかな、それほど、赤城山には精通していないのですわ。
やはり、こんな時、ひょいと、「赤城の何とか滝にでも見に行って来るぺーか」でないとね。不測の事態のために、赤城の研究を怠りなくすることにいたしましょう。
私、普段、というか日々ですかね、勤務先に足を向けるのは「仕方ない、仕方ない」の呪文のようなものです。ただ、こんな時期は「サマサマ」ですよ。昨日の月曜日から、呪文に戻りましたけどね。
黒山三滝に行かれたのですね。
あそこは一応観光地みたいな所ですから、おっしゃる通り、サンダル履きで往復するだけであれば、それはそれで良いのかもしれませんが、その先はなんとなく想像できますので、こちらまで蒸し暑さを感じながらも、楽しく拝見させていただきました。
最近は歩いておらず、少々体が鈍っておりますので、関八州見晴台あたりのごちゃごちゃした山道でも歩いてみようかという気もおきましたが、やはり暑さがネックです。。
でも、アユの塩焼きは少し気になりました。(笑)
限られた時間の歩き、お疲れ様でした。朝と夕の両方を抑えられてしまうとはつらいですね。とてもウチでは1匹すら飼えそうにありません。こんなゆっくりスタートでしたらお誘いすれば良かったですかね?まあ、こっちも途中は暑かったですけど。
そういう事情があって時間が制約されておったのですか。
空いた時間で滝見物。
雪田爺さんの影響が大きいのでしょうね。
この時期ですので飛沫が飛び交う周辺は涼しいでしょうから少しはいい目を見たと言うことで・・でも林道が暑けりゃぼやきたくなりますね。
HIDEJI さんの地元のようなところにおじゃまいたしました。暑いところですね。うちの方よりも暑いみたい。
この間の丸山尾根で懲りているはずなのに、どうしようもないですね。つい手軽だからと、季節感なく行っちゃうのですね。頭も暑さに鈍くなっているし。
アユの黒焼きは、意外に元気の素なのかもしれませんよ。
みー猫さんはどこに行かれたのかと覗いたら持丸山ですか。それも、沢ルートですか。写真が涼しげですね。
それにしても、みー猫さんもマメな方ですね。感心いたしますよ。
実は、犬はまだいるのですよ。土日にならないと引き取りに来ない。結局、早朝散歩、まだやっています。今、汗だく状態です。
飛沫が飛び交う…ですか。そういえば、生ぬるいお湯みたいなのがひっかかってきましたよ。
滝なら、どこでもいいという発想はよろしくないですね。こういう滝は、やはり、サンダル履きで往復した方が涼しくて正解ですよ。
全然、いい目は見なかったような。
黒山三滝って聞いた事はありますが、文章からして暑そうな滝ですなーー(笑).
黒山三滝のことはお忘れください。そして、記憶から、早々に消し去ってください。
まさに、この時期は暑い滝です。雪田爺さんの滝見レベルではありません。私も、他のところを歩いて、早いとこ、この記事を隠してしまいたいところですよ。
こんな滝をアップして、皆さんにコメントのお付き合いをさせてしまって、非常に、やはり失態だったかなと思っておりますよ。
雪田爺さんお薦めの三沢の大滝、見てみたいとなと思えども、どえらい時間がかかる感じですね。Yoshiさんみたいに、尾根コースを想定しても、この時期の歩きは自信がありませんね。むしろ、沢水をかぶっていた方が涼しそうな感じです。