たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

ようやく行った岩山だったが…。

2012年03月25日 | 近所じゃない栃木県の山
◎2012年3月24日(土)

<日吉神社駐車場(8:20)……二のタルミ(8:50)……二番岩(9:05)……一のタルミ(9:25)……岩山・一番岩(9:35~9:50)……麓に到着(10:04)……神社(10:50)>

 昼からヤボ用があった。小山での用事だったため、遠回りながらも、鹿沼の岩山に寄って行くことにした。ここなら、午前中の歩きで済むだろう。岩山は、以前、二股山からの帰路に立ち寄ろうとしたが、神社への入口が分からず、右往左往しながら、結局やめにした経緯がある。その後、ハイトス氏のGPSマップ等を拝見し、入口の見当はつけていた。ただ、別の不安があった。昨日の雨で、岩場は滑りまくりじゃないのか。フィニッシュの猿岩は、当初から下るつもりはない。こういうのはダメだし、趣味でもないからいいが、相応の岩場歩きにはなるだろう。濡れていたら滑るだろうな。

(岩山ハイキングコース)


 神社への入口はラーメン屋を右折らしいが、つい通り過ぎてしまった。先の信金でUターン。今日は土曜日だし、ここに置きっぱなしでもいいかなとも思ったが、地元ナンバーでもないのにまずいだろうと、こわごわとラーメン屋脇の細い道に入ってみた。対向車もなく、何とか、日吉神社に到着。車は1台もない。今日は、これから晴れ予報だが、どんよりとしている。地面は濡れている。また、ゴム長を選択してしまった。先日の日光でつかまったオッサンの話に触発され、つい衝動買いしてしまった爪先とサイドに鉄芯が入ったゴム長。ホームセンターで1,900円也。本日デビュー戦といったところか。神社見物は後回しにして、脇の小径に入る。早速、滑った。枯葉の下を見ると、粘土質になっていて、余計に滑るのだろう。以降、要注意だな。

(正面に見えた岩峰)

(岩にはこんな窪みが)

(二股山)

(こんな岩がごろごろ)


 地元の子供たちによく歩かれている山のようだ。子供会の看板が目に付く。植林を抜けると、早速、岩峰が正面に見えてきた。まさか、あのピークに登らなきゃいけないわけじゃあるまい。妙義山系に来た感じ。おもしろいことに、岩場には足掛け用の窪みが削られていて、割にすんなりとフィットして登れる。岩は濡れてはいるが、肌にごわつきが有り、滑りまくりは何とか防げそう。気を良くして、岩の上に乗ってみる。二股山がよく見える。この先を眺めたが、尾根通しというよりも、ぼこぼこと、それぞれが独立した山塊の体をなしている感じ。大岩がゴロゴロとしている山だなぁ。

(ネットでよく見かけるメタボ岩)

(ハシゴ場)

(ベンチ)


 岩山の記事は、ネットでよく見かけた。栃木百名山らしく、人気の山のようだ。写真も随分と見慣れもしていたためか、初めて来た感じがしない。狭所の通り抜けも、これか、といったところ。鉄梯子もベンチも記憶有りだ。最初のうちは、変化の富んだ歩きを楽しめ、おもしろいものがあったが、正直のところ、歩いて行くうちに、次第に飽きてきた。だが、山頂はまだまだ先だ。おそらく、この先も、岩場続きで、同じような光景が続いているのだろうな。顕著な登りというものがないのである。右下にゴルフ場が見えだした頃から、ただ、歩いているだけのスタイルになってしまった。ゴルフ場は真下で、笑い声やらため息混じりの歓声がはっきりと聞こえてくる。この雰囲気はどうも馴染めない。

(二のタルミ)

(二番岩)


 「二のタルミ」に到着。戻る方面に「三番岩→」の案内板があった。三番岩はどこだったのだろう。気づかなかった。ここには、ゴルフ場に向かって「下山道」の案内板も置かれていた。猿岩下りに縁のない自分のような者はここから下ればいいわけだ。ここは滑るという書き込みがかなりあった。その先、鎖場があった。確かに、鎖につかまらないと登れない。次第に険しくなってきてはいるが、前半部と違い、岩場が少なくなり、尾根歩きの感になってきたようだ。自分にはむしろ、後半部の雰囲気はいい。二番岩に到着。進行方向には「こちらへどうぞ」、反対方向には「お帰りはこちらです」といった案内板が出てくる。何だか、すごく丁寧なのだが、何かの見物に来た感じ。

(右が古賀志山か、あとは不明)

(岩山。右の切れた部分が猿岩か)

(岩山山頂)

(二股山の山頂部は隠れた)


 ようやく結末が見えてきた。右の方に切れているところが見える。あれが猿岩なのだろうか。左側が高いから、岩山ピークは左だろう。ここからでは、猿岩の様子が確認できない。右手に古賀志山らしき山が見える。確証はないが、位置的にそうだろう。その他、石尊山、笹目倉山、鶏鳴山、どれかは当たっているだろう。「一のタルミ」を登って三角点のある岩山ピークに到着。南側から入ってきたが、岩やタルミに付けられた番号からして、本来は北側から歩くものなのだろうか。さて、天気の好転を期待していたが、間近の二股山も、上はガスがかかり、見えなくなっていた。それでいて、陽が出て来たり、雨がぱらついたりと、おかしな天気具合だ。気温だけは高くなり、汗ばむ陽気で、フリースをぬいで山頂で休憩した。天気が良ければ、日光連山も見えるのだろうか。残念だ。しばらく、周辺をうろついた。

(下りで見た、猿岩付近の大きな垂直岩。コンクリートの建造物かと思った)

(「神社」碑)

(こんなところに出てしまった)


 猿岩を覗きに行ったが、ちらっと見下ろしただけでやめにした。じっくりと観察して、これなら行けると、その気になってしまったのでは危険性も出てくる。時間もあるし、真下から見てみようかと、脇にある踏み跡を辿ってみた。ところが、この踏み跡、西に向かって行く。猿岩はもういいや。むしろ、この踏み跡が気になる。滑りに注意しながら下る。途中、1回滑った。植林に出て、あっという間に麓に到達。「神社」と刻された石碑がポツンと置かれていた。肝心の神社はどこだろう。作業道を歩いて行くと、民家が点在する田園風景の中に出た。ゴルフ場は見えない。猿岩の位置からして、どうも、山頂から真西に降り立ったみたい。地形図の実線に出なければ戻れない。

(ゴルフ場から猿岩。あの穴が気になった)

(ゴルフ場に沿って歩く)


 田んぼのあぜ道を歩いていると、向こうから、オバチャンがネコを引っ張って来た。道を尋ねた。丁寧に教えていただいた。その際、「あんたは若いし、歩き慣れている感じだから、あのヤブを越えて行けば近いよ」と言われてしまった。若いよと言われたって、オバチャンのいくつか下程度だろうに。まっ、気を良くして、ヤブをこいで舗装道に出た。ゴルフ場が隣接していた。恥ずかしながら、ここで迷った。舗装道はゴルフ場の中に入って行く。これじゃまずかろうと、ネットの張ってある外側を歩いた。これがかなりのヤブ。ボールがやたらと落ちている。何とか切り抜けると、ゴルフ場を突っ切っていた道に合流した。なんだ、この部分は歩いても良かったのか。あとは、ゴルフ場に近寄らず、邪魔にならないように外側の道をずっと歩いて行った。ゴルフを眺めながら、ハイトス氏がプレーしているんじゃないのかと、探してみたが、それらしき体型の方は見あたらない。今頃は赤城山を眺めながら桐生カントリーだろうか。

(日吉神社)

(白雲山碑と雷電宮)


 近道をしようと、これまたあぜ道を通って駐車場に戻る。地元ナンバーの車が1台増えていた。神社を見学。ここにも、「白雲山」「雷電宮」の石碑が置かれていた。デビューさせたゴム長だが、鉄入りの割には重さを感じなかった。岩場では、破れにくいし、安全だろう。結果は、まぁ、○だろうな。本当に通気性の良い、蒸れないゴム長があれば最高だが。今日も短時間歩きで終わってしまった。今日は用事があるから致し方ないが、どうも、ここのところ、なまくらの半端歩きが続いている。
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6 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2012-03-25 17:00:11
こんにちは。
土曜日は、南関東では昼過ぎまで雨。気温も低く、いやな一日でした。こちら方面は小雨程度で済んだのですね!
ひと登りして、午後の用事ですか!いつもながら、うらやましく思いますよ。
肝心の山の方ですが、やはり恐ろしげです。猿岩は私もご勘弁を、と言った感じです。絶壁にしか見えませんもの。新分県ガイドによると危険度★★★になっとりますねぇ。
ゴルフ場の写真が一番綺麗なのが、何故か裏悲しいです。
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岩山 (みー猫)
2012-03-25 20:07:20
こんばんわ。
土曜日の午前中は、どこもこんな感じでしたね。気になっていた頂上からの踏み跡は、西に続いたとは意外でした。どうりで下からは、見つからないわけですね。こんな状況での猿岩は考えられませんが、長靴で行ってしまわれるとは恐れ入りました。爪先とサイドに鉄心・・・・むむ、ニューアイテムが何用なのか気になります
みー猫
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2012-03-25 20:17:25
えっ、危険度★★★ですか?改めて分県ガイドを確認しましたが、手元の資料は12年前の初版本で、全体コース★しか記されていないですね。猿岩を楽に下っている感じの写真が掲載されていますが。
確かに、ろくな写真が撮れませんでしたね。天気もさることながら、歩いていて、気分もすぐれませんでしたからね。正直のところ、お薦めの対象からは除外させていただきます。
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岩山 (ハイトス)
2012-03-25 21:21:32
金曜日の雨と、当日も午前中はパラついていたと思いますがそれでも岩山に行っちゃったんですね。
猿岩はこのような天候では危険度倍増ですね。
ところで今回のゴム長は鉄芯入りで丈夫そうですが、スパイクもついているのですか?
自分もスパ長を買ってはみたけれどもまだ実践できておりません。
鉄芯は入っていないヤツです。
できれば残雪と土で泥濘状態のようなところを躊躇している他の登山者を尻目に歩いてみたいものです。
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みー猫さん (たそがれオヤジ)
2012-03-25 21:55:26
みー猫さんのブログを拝見し、「一番岩のところから踏み跡が下っていたが未確認」という個所がありましたよね。それが頭に残っていて、これかなと思って下ってみた次第ですよ。
二のタルミからの下山道の様子は知りませんが、こちらは、ジグザグにカーブしながら、あっという間に下に着いてしまいました。目の前に、二股山と岩山の間にある333m峰がありましたよ。
みー猫さんのように、岩山に3回も行ってらっしゃれば、私みたいに迷うことなくスムーズに日吉神社に戻れるかと思います。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2012-03-25 22:08:02
ハイトスさんも、ようやく活動再開のご様子。五輪尾根が楽しみです。
さて、ゴム長の件、現時点で3足持っております。A.ノーマル B.裏鉄鋲 C.鉄芯 です。使い分けというよりも、コレクターっぽくなっています。先日の谷倉山はAでした。そして、今回はCです。
さらに、これにDタイプとして、「鉄鋲+鉄芯」という混合があり得るでしょうが、そこまでのマニアックはいたしません。ワークマンでDタイプを見た時、やけに重く、自分には履きこなせないなと思いました。
ゴム長は、登山靴と違って、脱げやすいという短所があります。これをカバーする意味で、今回は、マジックテープのぐるり巻きをやってみましたが、ちょっと効果は薄いようです。試行錯誤は続きますよ。
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