◎2020年12月5日(土)
肝心の碓氷七滝めぐりをしないで古道歩きで終わった先月の22日の歩きだが、ヤマビルが静かにしているこの時期を外すと一年後になりそうなので、プランを見直して再度出かけることにした。見直しプランは、自分には難しそうな碓氷川上流を何とか遡行して軽井沢の熊野神社に出て旧中山道で下るというもの。旧中山道からめがね橋を経由して碓氷湖までの区間は前回とダブる。これなら、前後いずれかに七滝めぐりを加えることができる。ただ、これはあくまでも机上のプラン。
山やら滝見に行く時には決まって睡眠が浅くなる。これは若い頃からのことだったが、この年になるとこれがつらい。山に行くにせよ、滝見にしても、遠出することもなく30分ほど早く起きるだけのことなのに、寝つきは良いものの、早々に目が覚める。今回はひどかった。11時に寝て、2時には目が覚め、後はうつらうつらで荒唐無稽な夢をみる。これが続く。夢はみまいという意識が働くから、今度は寝つけない。寝床から出た時は頭が朦朧とし、今日は行くのをやめにしようかと思ったほどだ。だが、明日は床屋の予約を入れている。悩みながらも無理に出かけたが、碓氷湖の駐車場に着いても気分はすぐれず、このまま帰ろうかと思いながら、準備もせず、グズグズと車の中でタバコを吸っていた。決して眠いわけでもない。頭がボーっとして身体がだるい。もしかしてオレ、コロ…かなと思ったが、別に熱っぽくはない。打ち消した。
ここまで来たなら、せめて碓氷七滝だけでも済ませてしまおう。熊野神社までの上流部遡行は無理。むしろ、この状態では危険マークかもしれない。さっさと済ませて、南牧村の滝めぐりでもした方が無難だ。歩きながら気持ちが前向きになるかもしれない。ヘルメットだけは持った方がいいか。かぶることはなかったが。
紅葉オフになると寂しいものだ。駐車場にはオバチャン単独の車が一台だけで、どこに行くのか、さっさとザックを背負って歩き出した。それを見届けてからノロノロと沢靴を履く。ザックには旧道歩き用にと地下タビを入れる。おそらく、履くことはあるまい。気温は3℃だが、歩いていれば暑くなるだろうとパーカ(今やアノラックやらヤッケという言葉は使わないようだ)の下に着ていたフリースは脱いで、湖畔の歩道を歩き出す。
(湖畔周回の遊歩道)
(ここから入る。右の歩道は先の<夢のせ橋>につながっている)
碓氷七滝はかなりマイナーで、情報量は無に等しく、確認できたのは一件のみ。短区間の歩きだから余計にそうなのだろうが、とにかく、ダム湖につながる沢の入口から入渓するしかないと思っていると、あっという間に湖畔の終わりに近づいた。そもそも、碓氷湖自体が小さく、大きな池か沼のようだ。
歩道は分岐し、右上は生きているが、直進は立入禁止のガードが置かれている。ここは立入禁止の方でしょう。右上に行って、そのままめがね橋に至る歩道では七滝を見下ろすだけになるのではないか。その時はそう思ったが、見た限りでは右上行きの歩道はめがね橋どころか、湖畔周遊用の左の橋に誘うようになっていて、その先、直進の道はないようだった。
(沢筋の歩き)
(だれも歩かないから荒れている)
(堰堤)
垣根のようなものを越えると沢筋に出た。これが碓氷川の本流だろう。幅広の沢を選んで行くと、いきなりの堰堤。左右、いずれからでも巻けそうだが、本日の頭と身体では無理は禁物。幸いに、以前は、<碓氷七滝>として売り出したはいいが、さっぱり歩く人もいずに廃れてしまい、それゆえに立入禁止にしたのかは知らないが、標識だけは残っている。「←めがね橋」。逆戻りになるが、すぐに堰堤を巻く方向に向かう。しっかりと歩道の名残りはある。
堰堤上の河原に下りると、ここにも「→碓氷湖」の標識。短い区間ながらも、正しい歩きをしているという確認ができるだけでもほっとする。元から頭の働きは鈍い方だが、今日は余計に頭を使わずに済みそうだ。助かる。しかし、めがね橋のある観光地で、こんな、小滝が続くような沢を好んで歩く人がいるとは思えない。現に、ネット情報ではよく見る碓氷川歩きも、大方はめがね橋上流からの入渓で、かのひろた氏ですらめがね橋の少し手前から強引に下って入渓している。
(堰堤越えの先にナメ滝が見えている。この時は期待した)
(目の前にして。滝というよりも、ナメの大きな岩を水が流れているといった感じ)
(流れは穏やか)
河原の先に二~三段のナメ滝が見えた。これが七滝の一番滝だろう。遠くから見えている限りは立派なものだったが、近づくとどうもぱっとしない。致命的に水量が少ない。第一印象がこれでは、これ以降も期待はできそうにもないが、淡い期待が少しはある。
結果として、こんな小滝というか、段差のある流れが続く。そして、どれが二番以降の滝なのかは特定もできなかった。この先、以前のままの標識やらチェーン、岩を削ってステップ状にしたりした整備の跡は残っているものの、肝心の七滝を特定する看板、標識は見かけなかった。しかし、立入禁止エリアに入り込んでふれあい道レベルのことを期待しても詮方ないことで、こんなものだろうなで終わってしまっても仕方はあるまい。
頭はぼんやりしながらも、沢を歩いている限りは少し楽しい気分にはなる。まして、見るからに、足を濡らしても気にしないのなら、夏場でもズック靴で行けそうだ。どうも、この時期として、水の中を歩いただけで満足だったで終わるような気がする。
(次の小滝。その間にショボい段差がいくつかあったから、これが二番なのかどうか)
(こういうのは整備というか昔のままに残っている)
(滝の上部)
(これもナンバー滝なのだろうか)
次の滝とはいっても、1mもないカーブの段差で、小滝レベルには及ばない。左岸側の岩に手綱のチェーンが残っている。その先にまた小滝。50センチもない。これが三番目かと思うと、もう何も感じなくなった。さっきまでの水を歩く楽しさも次第に色あせてきた。この辺から沢の石にヌメリが出てきて、スパイクフェルトでも滑るようになって気を遣う。
(この段瀑が唯一、滝らしい滝というか…)
(巻きの踏み跡から。二段じゃなく三段か)
左岸上に登る踏み跡が見えた。何だろうと思いながら先に行くと、七滝の中では最大と思われる二段滝が現れた。しぼんだ気持ちも、一瞬、息を吹き返した。下段は2.5mといったところか。滝下の淀みは深い。中央は腰、右岸側のヘリはヒザレベルだから慎重になれば行けそうだが、滝の黒光りした岩に落葉がへばりついているのが嫌らしい。ヌメリで絶対に滑るだろう。ここでそういうことかと思い出す。さっきの左岸上への踏み跡は巻き道だったようだ。戻って左岸上に回り込む。
(段瀑を見下ろす)
(こんなのに満足していても)
(上流を見ればすでに橋が見えている)
(こうやってアップで見ている分には飽きないナメ続きなのだが)
昨晩、この辺は雨が降ったようだ。車道も濡れていた。この巻き道も落葉が濡れ、地面もズルズルになっている。滝の真上を通過し、これまたグズグズの斜面を下降して滝の上に出た。左岸の岩にはチェーンが手すりのように渡されていて、下段の落ち口まで行くことができた。だが、がっくりきたのは、ここから上流を覗くと、百mほど先にすでにめがね橋が見えていたこと。短区間であることを承知の上でやってきたが、これではあっけなさ過ぎる。めがね橋は見ないようにしよう。とは思っても、手前の18号線に架かる碓氷橋は丸見えで、通る車のエンジン音が高い。
(もう終わり)
(めがね橋の下)
(見上げて)
(上流へ1)
(同じく2)
(同じく3)
(もういいか。さらに上流に行かなきゃ意味がない)
ナメの感じは実に良い。半端な小滝はなくともいい。ナメ歩きがずっと続けばいいなんて思う間もなく、ごろんとした大石の先には碓氷橋とめがね橋が間近に迫っている。もうヤケにもなれない無感情。碓氷橋をくぐると、真上はめがね橋。これで終わりかいな。出発から牛歩スピードで歩いて50分も経っていない。しかし、七滝とは細かい段差の流れを入れてもの話なのか。少なくとも小滝らしい滝はせいぜい三つだった。この上にも七滝は続いているのか。どうせナメだし、先日、この脇の歩道から沢を見下ろしながら歩いていたから、今日は沢を歩いてみようと先に行く。
ほどなく飽きた。地味過ぎる。せめて傾斜でもあれば趣は変わったはず。ずっと平らだった。さりとて、さらに上流に行くほどの気持ちはいまだに復帰しない。適当なところで歩道に上がった。
すでに、これから南牧村の滝見に行く気は失せている。気分はむしろ落ち込み方向になっている。時間はまだ9時45分。いくら何でも早過ぎる。高速を使わずに帰っても午前中帰宅ではなぁ。とりあえずめがね橋に向かう。
(今日のめがね橋)
めがね橋には若い二人組がいるだけ。先日の賑わいとは大違い。時間帯が早いこともあるだろう。何気なく標識を見ていて、手頃な時間つぶしを見つけた。それはアプト道。旧熊ノ平駅まで片道1.3kmとある。前回は興味も関心もなかったが、ただ歩くだけならとトンネルに入る。
(アプトの道へ)
(トンネル間にこんな風景。左下には旧18号線が走っている)
(熊ノ平の神社と慰霊塔)
(旧熊ノ平駅。このアプト道だが、信越線ではなく、正確には碓氷線と言われていたようだ)
退屈な歩きだった。トンネルが続く。出てはまたトンネル。線路はすでにない。5人に行き会った。旧熊ノ平駅でぶらぶらして戻る。めがね橋ではChineneのグループが大騒ぎをしていた。アプト道を歩いた満足感はまったくなし。
(めがね橋を見上げて)
(また道を間違え、ヤブを碓氷湖に下る)
(湖畔周回とはいってもこんなもの)
(夢のせ橋)
(ほほえみ橋)
(あっさりしたものだった)
少しは時間つぶしができたものの、まだ万全の間持たせにもなっていない。楽しそうでもないが、無理に碓氷湖の遊歩道を一周した。駐車場に着いたのは11時。万歩計を見ると、一万歩超えの万歳マークが出ていたからもういいだろう。何だか、もったいない過ごし方をした半日だった。
肝心の碓氷七滝めぐりをしないで古道歩きで終わった先月の22日の歩きだが、ヤマビルが静かにしているこの時期を外すと一年後になりそうなので、プランを見直して再度出かけることにした。見直しプランは、自分には難しそうな碓氷川上流を何とか遡行して軽井沢の熊野神社に出て旧中山道で下るというもの。旧中山道からめがね橋を経由して碓氷湖までの区間は前回とダブる。これなら、前後いずれかに七滝めぐりを加えることができる。ただ、これはあくまでも机上のプラン。
山やら滝見に行く時には決まって睡眠が浅くなる。これは若い頃からのことだったが、この年になるとこれがつらい。山に行くにせよ、滝見にしても、遠出することもなく30分ほど早く起きるだけのことなのに、寝つきは良いものの、早々に目が覚める。今回はひどかった。11時に寝て、2時には目が覚め、後はうつらうつらで荒唐無稽な夢をみる。これが続く。夢はみまいという意識が働くから、今度は寝つけない。寝床から出た時は頭が朦朧とし、今日は行くのをやめにしようかと思ったほどだ。だが、明日は床屋の予約を入れている。悩みながらも無理に出かけたが、碓氷湖の駐車場に着いても気分はすぐれず、このまま帰ろうかと思いながら、準備もせず、グズグズと車の中でタバコを吸っていた。決して眠いわけでもない。頭がボーっとして身体がだるい。もしかしてオレ、コロ…かなと思ったが、別に熱っぽくはない。打ち消した。
ここまで来たなら、せめて碓氷七滝だけでも済ませてしまおう。熊野神社までの上流部遡行は無理。むしろ、この状態では危険マークかもしれない。さっさと済ませて、南牧村の滝めぐりでもした方が無難だ。歩きながら気持ちが前向きになるかもしれない。ヘルメットだけは持った方がいいか。かぶることはなかったが。
紅葉オフになると寂しいものだ。駐車場にはオバチャン単独の車が一台だけで、どこに行くのか、さっさとザックを背負って歩き出した。それを見届けてからノロノロと沢靴を履く。ザックには旧道歩き用にと地下タビを入れる。おそらく、履くことはあるまい。気温は3℃だが、歩いていれば暑くなるだろうとパーカ(今やアノラックやらヤッケという言葉は使わないようだ)の下に着ていたフリースは脱いで、湖畔の歩道を歩き出す。
(湖畔周回の遊歩道)
(ここから入る。右の歩道は先の<夢のせ橋>につながっている)
碓氷七滝はかなりマイナーで、情報量は無に等しく、確認できたのは一件のみ。短区間の歩きだから余計にそうなのだろうが、とにかく、ダム湖につながる沢の入口から入渓するしかないと思っていると、あっという間に湖畔の終わりに近づいた。そもそも、碓氷湖自体が小さく、大きな池か沼のようだ。
歩道は分岐し、右上は生きているが、直進は立入禁止のガードが置かれている。ここは立入禁止の方でしょう。右上に行って、そのままめがね橋に至る歩道では七滝を見下ろすだけになるのではないか。その時はそう思ったが、見た限りでは右上行きの歩道はめがね橋どころか、湖畔周遊用の左の橋に誘うようになっていて、その先、直進の道はないようだった。
(沢筋の歩き)
(だれも歩かないから荒れている)
(堰堤)
垣根のようなものを越えると沢筋に出た。これが碓氷川の本流だろう。幅広の沢を選んで行くと、いきなりの堰堤。左右、いずれからでも巻けそうだが、本日の頭と身体では無理は禁物。幸いに、以前は、<碓氷七滝>として売り出したはいいが、さっぱり歩く人もいずに廃れてしまい、それゆえに立入禁止にしたのかは知らないが、標識だけは残っている。「←めがね橋」。逆戻りになるが、すぐに堰堤を巻く方向に向かう。しっかりと歩道の名残りはある。
堰堤上の河原に下りると、ここにも「→碓氷湖」の標識。短い区間ながらも、正しい歩きをしているという確認ができるだけでもほっとする。元から頭の働きは鈍い方だが、今日は余計に頭を使わずに済みそうだ。助かる。しかし、めがね橋のある観光地で、こんな、小滝が続くような沢を好んで歩く人がいるとは思えない。現に、ネット情報ではよく見る碓氷川歩きも、大方はめがね橋上流からの入渓で、かのひろた氏ですらめがね橋の少し手前から強引に下って入渓している。
(堰堤越えの先にナメ滝が見えている。この時は期待した)
(目の前にして。滝というよりも、ナメの大きな岩を水が流れているといった感じ)
(流れは穏やか)
河原の先に二~三段のナメ滝が見えた。これが七滝の一番滝だろう。遠くから見えている限りは立派なものだったが、近づくとどうもぱっとしない。致命的に水量が少ない。第一印象がこれでは、これ以降も期待はできそうにもないが、淡い期待が少しはある。
結果として、こんな小滝というか、段差のある流れが続く。そして、どれが二番以降の滝なのかは特定もできなかった。この先、以前のままの標識やらチェーン、岩を削ってステップ状にしたりした整備の跡は残っているものの、肝心の七滝を特定する看板、標識は見かけなかった。しかし、立入禁止エリアに入り込んでふれあい道レベルのことを期待しても詮方ないことで、こんなものだろうなで終わってしまっても仕方はあるまい。
頭はぼんやりしながらも、沢を歩いている限りは少し楽しい気分にはなる。まして、見るからに、足を濡らしても気にしないのなら、夏場でもズック靴で行けそうだ。どうも、この時期として、水の中を歩いただけで満足だったで終わるような気がする。
(次の小滝。その間にショボい段差がいくつかあったから、これが二番なのかどうか)
(こういうのは整備というか昔のままに残っている)
(滝の上部)
(これもナンバー滝なのだろうか)
次の滝とはいっても、1mもないカーブの段差で、小滝レベルには及ばない。左岸側の岩に手綱のチェーンが残っている。その先にまた小滝。50センチもない。これが三番目かと思うと、もう何も感じなくなった。さっきまでの水を歩く楽しさも次第に色あせてきた。この辺から沢の石にヌメリが出てきて、スパイクフェルトでも滑るようになって気を遣う。
(この段瀑が唯一、滝らしい滝というか…)
(巻きの踏み跡から。二段じゃなく三段か)
左岸上に登る踏み跡が見えた。何だろうと思いながら先に行くと、七滝の中では最大と思われる二段滝が現れた。しぼんだ気持ちも、一瞬、息を吹き返した。下段は2.5mといったところか。滝下の淀みは深い。中央は腰、右岸側のヘリはヒザレベルだから慎重になれば行けそうだが、滝の黒光りした岩に落葉がへばりついているのが嫌らしい。ヌメリで絶対に滑るだろう。ここでそういうことかと思い出す。さっきの左岸上への踏み跡は巻き道だったようだ。戻って左岸上に回り込む。
(段瀑を見下ろす)
(こんなのに満足していても)
(上流を見ればすでに橋が見えている)
(こうやってアップで見ている分には飽きないナメ続きなのだが)
昨晩、この辺は雨が降ったようだ。車道も濡れていた。この巻き道も落葉が濡れ、地面もズルズルになっている。滝の真上を通過し、これまたグズグズの斜面を下降して滝の上に出た。左岸の岩にはチェーンが手すりのように渡されていて、下段の落ち口まで行くことができた。だが、がっくりきたのは、ここから上流を覗くと、百mほど先にすでにめがね橋が見えていたこと。短区間であることを承知の上でやってきたが、これではあっけなさ過ぎる。めがね橋は見ないようにしよう。とは思っても、手前の18号線に架かる碓氷橋は丸見えで、通る車のエンジン音が高い。
(もう終わり)
(めがね橋の下)
(見上げて)
(上流へ1)
(同じく2)
(同じく3)
(もういいか。さらに上流に行かなきゃ意味がない)
ナメの感じは実に良い。半端な小滝はなくともいい。ナメ歩きがずっと続けばいいなんて思う間もなく、ごろんとした大石の先には碓氷橋とめがね橋が間近に迫っている。もうヤケにもなれない無感情。碓氷橋をくぐると、真上はめがね橋。これで終わりかいな。出発から牛歩スピードで歩いて50分も経っていない。しかし、七滝とは細かい段差の流れを入れてもの話なのか。少なくとも小滝らしい滝はせいぜい三つだった。この上にも七滝は続いているのか。どうせナメだし、先日、この脇の歩道から沢を見下ろしながら歩いていたから、今日は沢を歩いてみようと先に行く。
ほどなく飽きた。地味過ぎる。せめて傾斜でもあれば趣は変わったはず。ずっと平らだった。さりとて、さらに上流に行くほどの気持ちはいまだに復帰しない。適当なところで歩道に上がった。
すでに、これから南牧村の滝見に行く気は失せている。気分はむしろ落ち込み方向になっている。時間はまだ9時45分。いくら何でも早過ぎる。高速を使わずに帰っても午前中帰宅ではなぁ。とりあえずめがね橋に向かう。
(今日のめがね橋)
めがね橋には若い二人組がいるだけ。先日の賑わいとは大違い。時間帯が早いこともあるだろう。何気なく標識を見ていて、手頃な時間つぶしを見つけた。それはアプト道。旧熊ノ平駅まで片道1.3kmとある。前回は興味も関心もなかったが、ただ歩くだけならとトンネルに入る。
(アプトの道へ)
(トンネル間にこんな風景。左下には旧18号線が走っている)
(熊ノ平の神社と慰霊塔)
(旧熊ノ平駅。このアプト道だが、信越線ではなく、正確には碓氷線と言われていたようだ)
退屈な歩きだった。トンネルが続く。出てはまたトンネル。線路はすでにない。5人に行き会った。旧熊ノ平駅でぶらぶらして戻る。めがね橋ではChineneのグループが大騒ぎをしていた。アプト道を歩いた満足感はまったくなし。
(めがね橋を見上げて)
(また道を間違え、ヤブを碓氷湖に下る)
(湖畔周回とはいってもこんなもの)
(夢のせ橋)
(ほほえみ橋)
(あっさりしたものだった)
少しは時間つぶしができたものの、まだ万全の間持たせにもなっていない。楽しそうでもないが、無理に碓氷湖の遊歩道を一周した。駐車場に着いたのは11時。万歩計を見ると、一万歩超えの万歳マークが出ていたからもういいだろう。何だか、もったいない過ごし方をした半日だった。
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