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◎2006年4月28日(金)―1人
三境山には以前一度行ったことがある。その時は三境トンネルの東村側登山口から入り、一旦、残間山に行き、戻り返して三境山に向かった。残間の印象は極めて薄い。どこにでもあるような里山といったイメージ(しかし、そこに至るまでがかなりきつい)。三境山も同じようなものだが、ピークのやや手前、三境トンネルに下りる分岐寄りのところが薄暗い樹林になっていて、何やらクマが出てきそうな不気味さがあった。おまけに猛禽類系の大型の鳥がいきなり林の中から飛び立ち、その悲鳴に似た鳴き声と羽ばたきを聞いた時には、一人で歩いていて正直のところ怖かった。
今回、三境山には梅田から入ってみた。初めて歩くルート。三境林道分岐に車を置き(9時10分)、梅田方面に戻り10分くらい歩いたろうか、右手に庚申のある小道に入る。後は沢に沿って進むが、しっかりした道にはなっていない。途切れ途切れの踏跡である。昨日の雨のせいか、ところどころ崩れて歩きづらい。しばらく行くと右上に三境林道が見えてきた。ここから林道に這い上がればいいのだろうが、それではつまらない。そのまま進む。やがて左に大きな堰堤が見え、踏跡は広い作業道になって三境林道に合流した(9時50分)。
三境林道に出たはいいが、そこから先が分からない。沢伝いに道がありそうな気がしたので、取りあえず林道を横切って直進する。しかし程なく戻った。尾根に出られそうな雰囲気ではないし、踏跡も無い。偵察がてら林道を先に50mばかり進んでみると、左手、杉林に入り込む道がある。きっとここだろう。この先の適当なところで尾根に出ればいいということか。途中、沢を渡る小道が分岐したりしていたが、迷わず進む。やがて右に尾根筋が見え、よじ登る。踏跡は無い。かなりきつい。尾根に出た時は息切れ状態(10時25分)。踏跡らしきものがある。それを辿る。見晴らしが良い。右寄りに三境山が見える。しばらく進んで気付いたのだが、わざわざ尾根筋を目指して強引に急登しなくとも、沢沿いにそのまま進めば、この尾根に自然に合流していたのではないだろうか。確かに地形図での点線は沢伝いになっている。先に道なぞ見えなかったが。
やがて次第に尾根も広がってきて不安になったが、正面上から空がぬけている。あれが三境山を通る本尾根だろう。岩の脇を適当に這い上がる。足場は良くない。本尾根に出た(10時55分)ら、ここまで来たルートの分岐にはテープが枝に括り付けてあるだけだった。あまり利用する人もいないのだろうか。
三境山には一登りで着いた(11時)。ここから根本山までは長い。吾妻山から根本山へのこだわりルートも、これで踏破する。このルート、細切れに歩いて、本日5回目にして達成か。今日は、白浜山への分岐も確認しておきたい。
ひたすら尾根伝いに道を進む。迷うところは無い。まぎらわしい所にはたいていテープの表示があるし、境界杭も続いている。今日は連休前の平日。行き交う人はだれもいない。静かな山歩きを楽しめる。明日からの連休、この山塊に入るハイカーもそれなりにいるのだろうな。いなきゃ、安蘇の山域も寂れて物好きしか行かない山になっちまうよ。
三境山から45分歩いたところで、左(北西)に尾根が発生している。その前後にもこんなところはあったが、この尾根だけはその先の正面の木に赤テープがグルグル巻きにしてあるし、<三境山⇔根本山>の表示もある。きっとここが白浜山への分岐だろう。<白浜山>の表示は親切にも無かった。簡単に入り込むなということか。さほどの価値ある山でもないかもしれない。
先をダラダラと進む。きついアップダウンは無い。伐採した木を運ぶのに使われたとおぼしき滑車の残骸が放置されている。東村発行の根本山マップには尾根上に「マンガン鉱採掘跡」と記されたところがあるが、ここだろうか。古そうな石祠もある。根本山神社は江戸時代、山岳信仰のメッカだったようだが、往時は参拝道もしっかり整備されていたのだろう。
しばらく行くと、下りになる。左の展望が開け、根本山が正面に見えてくる。あの上りはちょいとつらそうだな。鞍部では左に黒坂石方面に向かうルート、<三境山⇔根本山>の表示板もある。これに従ってそのまま林の中の道に入ったが、これではつまらないのでUターンして尾根歩きに戻った。やはり踏跡はもう見えなくなっている。雑木林の中を上へ上へと進む。最後の急登。ようやく山頂に到着(13時15分)。正式な山頂はここから2~3分、南にある。これで吾妻山から発するこの尾根を根本山まで歩いた。この先は氷室山、椀名条山も行った。熊鷹山方面へは丸岩岳、奈良部山。野峰と丸岩だけはまだ結んでいない。
60代後半っぽい夫婦が食事をしていた。根本沢コースを上り、中尾根コースを下るそうだ。タバコを吸いたかったが、この2人がいるんじゃ悪いなと思い我慢した。こっちも昼食をとる。
2人を残して先に下山開始。今日は久しぶりに沢コースを下る。ここでトラブル。中尾根十字路の随分手前で右に折れてしまい、何か変だなと思っている内に林を抜け、上り時にUターンした鞍部に出てしまった。これでは三境山に戻ってしまう。元に戻る。夫婦が下って行く声が聞こえた。先の中尾根十字路を神社方面に右折。
ここからはずっと下りの連続。いいかげん嫌になってくる。木の根も太いのが表出し、鎖場も多い。やはり下りルートには不向きか。神社に着いた(14時)。随分古ぼけた神社。鐘楼がある。だれもいなかったので叩いてみた。半鐘のような音色。
神社から根本沢までは急な下り。河原に出てほっとした。石祠、石碑が続く。中尾根コースを歩いた時にはこれほどの石造物は無かった。これが本参道なのだろう。しかし道は延々と続く。中尾根コースよりはるかに長い。2~3か所、どうやって対岸に渡るか分からず、危なっかしい斜面をよじ登ったところがあったが、山頂で出会った2人はどうやって渡ったのだろう。まさか渡渉したのではあるまい。「危険なところは無かった」と言ってはいた。冷静であれば難なくトレースを判断して進むであろうが、疲労した頭と身体では危険だらけである。
不死熊橋が見えた時にはほっとした。滝を見ながら駐車場に向かう。結構、長かったなぁ。15時30分着。
駐車場には朝5~6台の車を見かけたが、自分の1台と不法投棄されたワゴン車が1台。この車を覗いてみたら、座席に大きな石が転がっていた。窓ガラスも割られていたので、この石を投げつけたのだろう。ナンバーは外している。運転席はグチャグチャ。ひどいことをするものだな。気持ちよく山を下りて来てこんなモノを見るとウンザリするよ。
三境山には以前一度行ったことがある。その時は三境トンネルの東村側登山口から入り、一旦、残間山に行き、戻り返して三境山に向かった。残間の印象は極めて薄い。どこにでもあるような里山といったイメージ(しかし、そこに至るまでがかなりきつい)。三境山も同じようなものだが、ピークのやや手前、三境トンネルに下りる分岐寄りのところが薄暗い樹林になっていて、何やらクマが出てきそうな不気味さがあった。おまけに猛禽類系の大型の鳥がいきなり林の中から飛び立ち、その悲鳴に似た鳴き声と羽ばたきを聞いた時には、一人で歩いていて正直のところ怖かった。
今回、三境山には梅田から入ってみた。初めて歩くルート。三境林道分岐に車を置き(9時10分)、梅田方面に戻り10分くらい歩いたろうか、右手に庚申のある小道に入る。後は沢に沿って進むが、しっかりした道にはなっていない。途切れ途切れの踏跡である。昨日の雨のせいか、ところどころ崩れて歩きづらい。しばらく行くと右上に三境林道が見えてきた。ここから林道に這い上がればいいのだろうが、それではつまらない。そのまま進む。やがて左に大きな堰堤が見え、踏跡は広い作業道になって三境林道に合流した(9時50分)。
三境林道に出たはいいが、そこから先が分からない。沢伝いに道がありそうな気がしたので、取りあえず林道を横切って直進する。しかし程なく戻った。尾根に出られそうな雰囲気ではないし、踏跡も無い。偵察がてら林道を先に50mばかり進んでみると、左手、杉林に入り込む道がある。きっとここだろう。この先の適当なところで尾根に出ればいいということか。途中、沢を渡る小道が分岐したりしていたが、迷わず進む。やがて右に尾根筋が見え、よじ登る。踏跡は無い。かなりきつい。尾根に出た時は息切れ状態(10時25分)。踏跡らしきものがある。それを辿る。見晴らしが良い。右寄りに三境山が見える。しばらく進んで気付いたのだが、わざわざ尾根筋を目指して強引に急登しなくとも、沢沿いにそのまま進めば、この尾根に自然に合流していたのではないだろうか。確かに地形図での点線は沢伝いになっている。先に道なぞ見えなかったが。
やがて次第に尾根も広がってきて不安になったが、正面上から空がぬけている。あれが三境山を通る本尾根だろう。岩の脇を適当に這い上がる。足場は良くない。本尾根に出た(10時55分)ら、ここまで来たルートの分岐にはテープが枝に括り付けてあるだけだった。あまり利用する人もいないのだろうか。
三境山には一登りで着いた(11時)。ここから根本山までは長い。吾妻山から根本山へのこだわりルートも、これで踏破する。このルート、細切れに歩いて、本日5回目にして達成か。今日は、白浜山への分岐も確認しておきたい。
ひたすら尾根伝いに道を進む。迷うところは無い。まぎらわしい所にはたいていテープの表示があるし、境界杭も続いている。今日は連休前の平日。行き交う人はだれもいない。静かな山歩きを楽しめる。明日からの連休、この山塊に入るハイカーもそれなりにいるのだろうな。いなきゃ、安蘇の山域も寂れて物好きしか行かない山になっちまうよ。
三境山から45分歩いたところで、左(北西)に尾根が発生している。その前後にもこんなところはあったが、この尾根だけはその先の正面の木に赤テープがグルグル巻きにしてあるし、<三境山⇔根本山>の表示もある。きっとここが白浜山への分岐だろう。<白浜山>の表示は親切にも無かった。簡単に入り込むなということか。さほどの価値ある山でもないかもしれない。
先をダラダラと進む。きついアップダウンは無い。伐採した木を運ぶのに使われたとおぼしき滑車の残骸が放置されている。東村発行の根本山マップには尾根上に「マンガン鉱採掘跡」と記されたところがあるが、ここだろうか。古そうな石祠もある。根本山神社は江戸時代、山岳信仰のメッカだったようだが、往時は参拝道もしっかり整備されていたのだろう。
しばらく行くと、下りになる。左の展望が開け、根本山が正面に見えてくる。あの上りはちょいとつらそうだな。鞍部では左に黒坂石方面に向かうルート、<三境山⇔根本山>の表示板もある。これに従ってそのまま林の中の道に入ったが、これではつまらないのでUターンして尾根歩きに戻った。やはり踏跡はもう見えなくなっている。雑木林の中を上へ上へと進む。最後の急登。ようやく山頂に到着(13時15分)。正式な山頂はここから2~3分、南にある。これで吾妻山から発するこの尾根を根本山まで歩いた。この先は氷室山、椀名条山も行った。熊鷹山方面へは丸岩岳、奈良部山。野峰と丸岩だけはまだ結んでいない。
60代後半っぽい夫婦が食事をしていた。根本沢コースを上り、中尾根コースを下るそうだ。タバコを吸いたかったが、この2人がいるんじゃ悪いなと思い我慢した。こっちも昼食をとる。
2人を残して先に下山開始。今日は久しぶりに沢コースを下る。ここでトラブル。中尾根十字路の随分手前で右に折れてしまい、何か変だなと思っている内に林を抜け、上り時にUターンした鞍部に出てしまった。これでは三境山に戻ってしまう。元に戻る。夫婦が下って行く声が聞こえた。先の中尾根十字路を神社方面に右折。
ここからはずっと下りの連続。いいかげん嫌になってくる。木の根も太いのが表出し、鎖場も多い。やはり下りルートには不向きか。神社に着いた(14時)。随分古ぼけた神社。鐘楼がある。だれもいなかったので叩いてみた。半鐘のような音色。
神社から根本沢までは急な下り。河原に出てほっとした。石祠、石碑が続く。中尾根コースを歩いた時にはこれほどの石造物は無かった。これが本参道なのだろう。しかし道は延々と続く。中尾根コースよりはるかに長い。2~3か所、どうやって対岸に渡るか分からず、危なっかしい斜面をよじ登ったところがあったが、山頂で出会った2人はどうやって渡ったのだろう。まさか渡渉したのではあるまい。「危険なところは無かった」と言ってはいた。冷静であれば難なくトレースを判断して進むであろうが、疲労した頭と身体では危険だらけである。
不死熊橋が見えた時にはほっとした。滝を見ながら駐車場に向かう。結構、長かったなぁ。15時30分着。
駐車場には朝5~6台の車を見かけたが、自分の1台と不法投棄されたワゴン車が1台。この車を覗いてみたら、座席に大きな石が転がっていた。窓ガラスも割られていたので、この石を投げつけたのだろう。ナンバーは外している。運転席はグチャグチャ。ひどいことをするものだな。気持ちよく山を下りて来てこんなモノを見るとウンザリするよ。
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