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たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

梅田・鍋足から残馬山往復

2006年04月15日 | 桐生市周辺の山
◎2006年4月15日(土)―1人

 今日は座間峠から残馬山を歩いてみる。それぞれ初めての山ではないがこのルートを結んではいない。この山域にこだわる理由に特別なものはない。恵まれた長い休暇をとれる稼業ではなし、気軽にフイと出かけるには近所の安蘇、足尾、日光の山しかない。自然、足もそっちに向いてしまう。せめて、過去に登った山でも同じルートは避けてみたい。そんな程度の気持ちから繰り返しこの山域を歩く形になってしまう。はたして長い休暇を利用して、いわゆる名山を縦走したとしても、さほどの満足は得られないだろう。整備された登山道、山小屋、混雑、喧騒、団体、質の悪いハイカー、……。ここなら、余計なことに気を回されることもなく、いつでも静かな山歩きを楽しめる。財布を開くこともない。

 樹徳の施設を通り過ぎ、100m程先に行った所の路肩に車を止める。先日、鳴神山に行った時に止めた場所。どうせこの林道に戻るのだから、その先まで車を転がして行ってもいいのだが、楽な道はできるだけ歩いた方がいい。高沢林道を北に鍋足地区に向かって歩き出す(8時25分)。地形図によれば、この先右側に東の大茂という地区に向かう点線道が記されているが、どこにあるのかよく分からない。民家の奥の方だろうか。道が大きく左、右にカーブするあたり、5~6軒の民家が点在する。ここが鍋足というところだろう。FOMA携帯は圏外になっている。未舗装の林道はずっと先まで続いている。開いたゲート。前回通った時は閉まっていた。そのすぐ右手に林の中に入り込む道がある。座間峠への表示はないが、ここから入る。丸太の橋を渡る(9時)。前回、鳴神山からの下りで使ったルート。

 沢に沿って林の中を進む。急な上りはない。沢の音が心地よい。こういう時は注意が必要だ。クマ除けの鈴を付けていても、沢の音でかき消されてしまう。去年、足尾のからの帰り、沢で何やらケモノのうなり声を聞き、そっと覗いてみたらクマの親子がいた。鈴を鳴らして歩いてはいたが、クマには沢の音しか聞こえていなかったのだろうと思う。こんな状況でいきなり出くわしたら大変だ。その時は鈴を外してそっと立ち去ったが。

 林をぬけ、沢通しに進む。何年も堆積したのだろう、枯葉がかなりの厚みのクッション状になっている。何も考えずにぼんやり歩いていたら、足を踏み抜いて水浸しになってしまった。枯葉の下を水が流れていた。

 さて、座間峠へつながる部分がよく分からない。前回、下りに使った道なのにどうも記憶があいまいだ。相当にぼけたか。作業道らしいものが先に進んでいる。ここらで北西方面に行かなきゃならないような気がするが、どうも踏跡らしいものがない。道は北東に向かっている。とりあえずこれを進むが、どうもおかしい。記憶にない光景。座間峠からどんどん離れている。戻るのも嫌だし、ここらで軌道修正を試みる。適当なところから尾根にとりついたが、出たところはヤセ尾根。座間峠は左(西)だろうとしばらく歩くが、尾根は険峻になり、岩が立ちはだかって先には進めない。仕方なく戻り、今度は反対東側に進んだ。だれか歩いたような形跡はない。不安になって、また戻ろうかなと思っていたところで、ようやくしっかりした尾根に合流(10時)。踏跡がある。ちょっと先には「岳山」に向かう表示があった。随分と座間峠から離れたところに出てしまったものだ。ちゃんとした道があるだろうと甘く考えていたから、コンパスもセットしていなかった。失態。

 岳山は後回しにして、残馬を目指す。あまり、歩く人もいないのか、踏跡はあるものの、ヤブが邪魔になるところもある。単調な尾根歩きが続く。

 山頂が近いのか、木々も疎らになり、上りが急になってきた。左の展望も開け、皇海山から男体山が良く見える。休み休みで山頂に到着(11時)。三角点があるだけの山。立木が邪魔をして展望が良いとは言いがたい。左に三境山に向かう踏跡が続いている。右手先には「ヨッピ・柏久保・野外センター」方面の表示。1/25,000地形図にはこの道は無い。忍山川に沿った林道に出るのだろうか。それとも「ふる里センター」の南に記された点線の道に続くのか。

 帰路は来た道戻り。急な下り。150mの標高差。岳山には、表示板からまもなく着いた(12時10分)。ただの狭い丘といった感じ。木立に囲まれている。長居する人は先ずいないだろう。チューハイの空き缶が枝にひっかけてあった。こんな山に来てこんなことをするヤツは百名山にでも行って、集団心理で旅の恥はかき捨てをやっていればいいのに。

 今日もだれとも会わなかった。草木ダムが見える。座間峠はシーンとしている(12時45分)。表示板も全て地面に落ちている。曇り空、夕暮れ時だったら、この風景に寂寥感を抱くだろうな。さながら木枯紋次郎の世界だね。この峠の由緒は分からない。梅田と沢入を結ぶ道として重宝して使われたこともあっただろう。根本山神社への参拝道だったかもしれない。ともかくメシにする。

 峠から表示板に従って南下する。枯葉をこいで行く形で急降下する。すぐに、朝通った道に出る。おかしなもので前回の下りの記憶がよみがえる。やはり、ここを北に登ればすんなりと座間峠に出られたんだ。朝、そろそろ左に登った方がいいんじゃないかなと思った地点。枯葉の堆積が無かったら、峠への上りの道も明瞭だったかもしれないが、直感も大事にすべきものだな。

 ゆっくりと下る。枯葉を踏抜かないように注意する。橋を渡って林道に出る(13時25分)。結構暑くなっている。車を止めたところまで歩く間に、朝同様に地形図の点線道を探してみたが、やはりよく分からない。今度使えるかなと思ってみたのだが。車に着いたのは13時50分。

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