◎2009年8月15日(土)―1人
前日、昼から飲んで4時間も昼寝をしたせいか、夜中の2時半には目が覚めてしまった。猛暑の中での山歩きは気が進まないのだが、翌日の日曜日は出勤。手抜きが可能な単純肉体労働。それでいて本日はヒマ。どうしようか、どこに行こうかと、うつらうつらしながら2時間考え、守門岳に行くことにした。家を出たのは5時半。普段の出立よりかなり遅くなってしまった。気のせいだろうか、ここのところ、一気に日が短くなったような感じがする。いつものこの時期、この時間、こんなに薄暗かっただろうか。夜も6時半になると薄暗い。関越の下り、車の流れは悪い。追い越し車線の意味がなくなっている。7時50分、保久礼登山口に到着。いきなりアブの大群の攻撃を受けた。これではゆっくりしてもいられない。8時5分に歩き出し。保久礼登山口には地元ナンバーのプリウスが1台だけ。同年輩のオッサンが自分よりも先に出発した。
登山口を保久礼にしたのには、大した理由がない。保久礼小屋まで車で入れるようだし、時間的に一番短いコースに思えたからだ。暑い時は短いコースに限る。それだけのこと。二口の登山口には車が5~6台駐まっていた。自分はこの界隈、まったく下調べをしないで来ている。4月に来た時も同様だ。この調査不足で致命的なことは、大岳から袴岳まで、多少のアップダウン程度だと甘く考えていたことだ。また予定では、保久礼小屋まで車で入るつもりでいたのだが、二口の駐車場を過ぎ、保久礼口の駐車場に着いた時は、あれっ?と思ってしまった。どこから小屋に向かう車道があるのだろう。後で分かったことだが、駐車場の先まで車を進めれば、保久礼小屋に至る林道が出会えるようだ。これも調査不足と暑さボケの失態。ただ、下山時のことを思い起こしてみれば、ここに駐めて正解だったかもしれない。小屋まで入っていたら、同じコースを戻るしかなかった。
太いカヤを刈り払った跡の道をしばらく行く。あまり道はよくない。ぬかるんでいる。油断していたら、右足がずぼっといってしまった。そのうち粘土質の道になった。雨上がりのためか、やたらと表土が滑る。いや~な道。この粘土質の道が山頂までずっと続く。展望は悪いが、先日の浅草岳のような無風ではなく、若干ながらも風があるから、不快さはない。汗はこの時期ゆえ、仕方がないか。もう手拭いがベトベト。いきなり車道に出た。保久礼小屋8時25分。姿は見えないが、人の声が聞こえる。やはり、ここまで車が入れたみたいだ。道を知らないから、正直のところ損をした感じ。
前も後ろもだれも歩いていない。さっきまでの人の声も消えた。8時55分、キビタキ清水分岐。ここからキビタキ小屋に向かっても、いずれは本道に合流するだろう。帰りに寄ってみよう。出掛けにバナナを2本食べただけだったからお腹が空いてきた。今まで、こういうものは口にしたことがなかったが、途中のコンビニで「オニギリ1個分のエネルギー」と記されたウイダーインゼリー・エネルギーインなるものを買ったので試しに口にしてみる。別に力が湧いてくるような活力を感じはしなかったが、しばらくは持ちそう。2個買えばよかったかな。オニギリを3個持ってきたが、暑い時のご飯物は食が進まない。
9時35分、展望台。ようやく地上に出られたといった感じ。風通しもいい。北、西、南の展望が開ける。東に見えるのがこれから向かう大岳だろう。ここで、カップル2組に出会う。いずれも下山。後ろからはだれも来ない。自分よりもちょっと先に歩き出したオッサンは結構、早足だね。姿も見えない。不動平を経由して不動明王の石仏。ここもやはり信仰の山。10時5分、大岳。歩き出しからちょうど2時間。ちょっと時間がかかり過ぎのようではあるが、この暑さでは仕方がない。手拭いも3回しぼった。展望台を過ぎてから結構、日差しも強くなった。しばらく休憩したかったが、風は止まった。汗がダラダラと落ちる。山頂を南東に向かう。ここでびっくりした。青雲岳、袴岳がはっきりと望めるようになったのはいいが、この大岳から、いきなり下りになっている。かなり下る。実際、降りてみて、鞍部(10時27分)までの標高差は130mくらいあった。後ろを振り返って大岳を見ながら、改めてこの登り返しはかなりつらいなと思った。出来るなら避けたい。昭文社版マップを見ても、確かに20m等高線が5~6本入っている。帰り道はこの時点ですんなりと決まった。この登り返しをやるのだったら、まだ林道を歩いた方がまだましというもの。
きつい登り。上から単独が下りてくる。オレのウンザリした顔を見て察知したのか、「このルート、登り返しが大変ですよね」と言われた。かなりきつい顔付きだったのだろう。休み休み歩いて二口分岐10時48分。ジイサンが休んでいた。二口から登ったようだ。青雲岳11時3分。ジリジリした暑さが続く。ザックが2個置いてある。ここに荷を置いて袴岳往復か。木道が続いている。ここまで来たのだから袴岳を目指す。途中で5人と行き交う。11時20分、袴岳。山頂には熟年カップル。食事をしている。今のところ、出がけのオッサンには会っていない。追い越しもしていない。どうしたのだろう。もう、さっさと二口に下りて行ったのだろうか。熟年の話し声が聞こえる。「8時に歩いて3時間で着いた」と聞こえた。どこから歩いたのかしらないが、自分の本日の記録3時間20分より、やけに早いんじゃないの。真夏向きではない自分には、3時間は無理だね。
オニギリとパンを食べて下山。山頂に20分もいたろうか。とにかく暑い。手拭いを取替え、今までのは頭に被る。二口分岐では迷わず二口登山口方面に向かう。先ほどよりも大岳が大きく威圧的に見えた。時間は12時。今日は終戦記念日。甲子園では黙祷か。去年の今、黒坂石から地蔵岳に行き、帰り道にいた時分。ここの登山道は、暑い登山道。風が届かない。曇っていれば陰気な感じだろう。ここも粘土質。下りだから余計に気を遣う。さらに平たい石が多い。4回滑って転んだ。さほど急ではないが、単調な下りがずっと続く。先行者がいる。このままでは追い越しそうなので、しばらく休む。後ろにつかれると、あまりいい気持ちはしないものだ。遠くに段差のある滝が見える。後で調べるとオカバミ滝というそうだ。10cmを越える大きなヤマナメクジがそこいら中に横たわっている。気色悪い。身体に悪そうなキノコも目につく。この登山道は湿気が多いのだろう。
13時14分、護人清水。しばらく休憩。水をがぶ飲み。冷たいが、ぼんやりした頭がすきっとする程の低温ではない。ここから先はもう惰性でも歩けるだろう。13時37分、二口登山口到着。クマに注意の看板。あとは林道か。こう暑いと林道歩きもかなりつらいものがある。急に痛み出した足に応える。13時55分、駐車場到着。保久礼口から出て来た兄サンが、オレの顔を見て、ニヤッと笑う。そういえば、どこかで行き会ったな。彼はオレと反対に、二口から入って保久礼に下りたということか。隣のプリウスはそのままだ。主がまだ戻って来ていない。キビタキ小屋分岐道あたりで抜いたのかもしれない。相変わらず他に車はなかった。ここからのコースはマイナールートなんだね。同じところに戻るのなら、小屋前まで行くのが普通だ。自分が小屋前に車を駐めていたら、二口分岐からまた大岳に登り返さないといけなかった。林道歩きを選択肢に入れはしなかった。
暑過ぎのためか、アブはいなくなっていた。おかげで着替えも外でやれた。狭い車の中での着替えは、姿勢に無理がいき、腕や足を伸ばした際に節々が痛くなることがある。それはともかく、今日の守門岳は浅草岳よりもしんどかったな。歩いた時間もたっぷり6時間か。こんな真夏の盛りに行ったからだろうか、それとも4月に山スキーを失敗したためだろうか、この山は残雪か紅葉の時期に来る山かなと、今日の疲労を山のせいにしてしまっているずるさに、つい苦笑いしてしまった。
帰りの関越はUターン渋滞に事故が加わって、赤城・前橋間に1時間半もかけ、家までは時間半かかった。朝の出がけの気分とは違い、明日は仕事かとうんざりしてしまった。
前日、昼から飲んで4時間も昼寝をしたせいか、夜中の2時半には目が覚めてしまった。猛暑の中での山歩きは気が進まないのだが、翌日の日曜日は出勤。手抜きが可能な単純肉体労働。それでいて本日はヒマ。どうしようか、どこに行こうかと、うつらうつらしながら2時間考え、守門岳に行くことにした。家を出たのは5時半。普段の出立よりかなり遅くなってしまった。気のせいだろうか、ここのところ、一気に日が短くなったような感じがする。いつものこの時期、この時間、こんなに薄暗かっただろうか。夜も6時半になると薄暗い。関越の下り、車の流れは悪い。追い越し車線の意味がなくなっている。7時50分、保久礼登山口に到着。いきなりアブの大群の攻撃を受けた。これではゆっくりしてもいられない。8時5分に歩き出し。保久礼登山口には地元ナンバーのプリウスが1台だけ。同年輩のオッサンが自分よりも先に出発した。
登山口を保久礼にしたのには、大した理由がない。保久礼小屋まで車で入れるようだし、時間的に一番短いコースに思えたからだ。暑い時は短いコースに限る。それだけのこと。二口の登山口には車が5~6台駐まっていた。自分はこの界隈、まったく下調べをしないで来ている。4月に来た時も同様だ。この調査不足で致命的なことは、大岳から袴岳まで、多少のアップダウン程度だと甘く考えていたことだ。また予定では、保久礼小屋まで車で入るつもりでいたのだが、二口の駐車場を過ぎ、保久礼口の駐車場に着いた時は、あれっ?と思ってしまった。どこから小屋に向かう車道があるのだろう。後で分かったことだが、駐車場の先まで車を進めれば、保久礼小屋に至る林道が出会えるようだ。これも調査不足と暑さボケの失態。ただ、下山時のことを思い起こしてみれば、ここに駐めて正解だったかもしれない。小屋まで入っていたら、同じコースを戻るしかなかった。
太いカヤを刈り払った跡の道をしばらく行く。あまり道はよくない。ぬかるんでいる。油断していたら、右足がずぼっといってしまった。そのうち粘土質の道になった。雨上がりのためか、やたらと表土が滑る。いや~な道。この粘土質の道が山頂までずっと続く。展望は悪いが、先日の浅草岳のような無風ではなく、若干ながらも風があるから、不快さはない。汗はこの時期ゆえ、仕方がないか。もう手拭いがベトベト。いきなり車道に出た。保久礼小屋8時25分。姿は見えないが、人の声が聞こえる。やはり、ここまで車が入れたみたいだ。道を知らないから、正直のところ損をした感じ。
前も後ろもだれも歩いていない。さっきまでの人の声も消えた。8時55分、キビタキ清水分岐。ここからキビタキ小屋に向かっても、いずれは本道に合流するだろう。帰りに寄ってみよう。出掛けにバナナを2本食べただけだったからお腹が空いてきた。今まで、こういうものは口にしたことがなかったが、途中のコンビニで「オニギリ1個分のエネルギー」と記されたウイダーインゼリー・エネルギーインなるものを買ったので試しに口にしてみる。別に力が湧いてくるような活力を感じはしなかったが、しばらくは持ちそう。2個買えばよかったかな。オニギリを3個持ってきたが、暑い時のご飯物は食が進まない。
9時35分、展望台。ようやく地上に出られたといった感じ。風通しもいい。北、西、南の展望が開ける。東に見えるのがこれから向かう大岳だろう。ここで、カップル2組に出会う。いずれも下山。後ろからはだれも来ない。自分よりもちょっと先に歩き出したオッサンは結構、早足だね。姿も見えない。不動平を経由して不動明王の石仏。ここもやはり信仰の山。10時5分、大岳。歩き出しからちょうど2時間。ちょっと時間がかかり過ぎのようではあるが、この暑さでは仕方がない。手拭いも3回しぼった。展望台を過ぎてから結構、日差しも強くなった。しばらく休憩したかったが、風は止まった。汗がダラダラと落ちる。山頂を南東に向かう。ここでびっくりした。青雲岳、袴岳がはっきりと望めるようになったのはいいが、この大岳から、いきなり下りになっている。かなり下る。実際、降りてみて、鞍部(10時27分)までの標高差は130mくらいあった。後ろを振り返って大岳を見ながら、改めてこの登り返しはかなりつらいなと思った。出来るなら避けたい。昭文社版マップを見ても、確かに20m等高線が5~6本入っている。帰り道はこの時点ですんなりと決まった。この登り返しをやるのだったら、まだ林道を歩いた方がまだましというもの。
きつい登り。上から単独が下りてくる。オレのウンザリした顔を見て察知したのか、「このルート、登り返しが大変ですよね」と言われた。かなりきつい顔付きだったのだろう。休み休み歩いて二口分岐10時48分。ジイサンが休んでいた。二口から登ったようだ。青雲岳11時3分。ジリジリした暑さが続く。ザックが2個置いてある。ここに荷を置いて袴岳往復か。木道が続いている。ここまで来たのだから袴岳を目指す。途中で5人と行き交う。11時20分、袴岳。山頂には熟年カップル。食事をしている。今のところ、出がけのオッサンには会っていない。追い越しもしていない。どうしたのだろう。もう、さっさと二口に下りて行ったのだろうか。熟年の話し声が聞こえる。「8時に歩いて3時間で着いた」と聞こえた。どこから歩いたのかしらないが、自分の本日の記録3時間20分より、やけに早いんじゃないの。真夏向きではない自分には、3時間は無理だね。
オニギリとパンを食べて下山。山頂に20分もいたろうか。とにかく暑い。手拭いを取替え、今までのは頭に被る。二口分岐では迷わず二口登山口方面に向かう。先ほどよりも大岳が大きく威圧的に見えた。時間は12時。今日は終戦記念日。甲子園では黙祷か。去年の今、黒坂石から地蔵岳に行き、帰り道にいた時分。ここの登山道は、暑い登山道。風が届かない。曇っていれば陰気な感じだろう。ここも粘土質。下りだから余計に気を遣う。さらに平たい石が多い。4回滑って転んだ。さほど急ではないが、単調な下りがずっと続く。先行者がいる。このままでは追い越しそうなので、しばらく休む。後ろにつかれると、あまりいい気持ちはしないものだ。遠くに段差のある滝が見える。後で調べるとオカバミ滝というそうだ。10cmを越える大きなヤマナメクジがそこいら中に横たわっている。気色悪い。身体に悪そうなキノコも目につく。この登山道は湿気が多いのだろう。
13時14分、護人清水。しばらく休憩。水をがぶ飲み。冷たいが、ぼんやりした頭がすきっとする程の低温ではない。ここから先はもう惰性でも歩けるだろう。13時37分、二口登山口到着。クマに注意の看板。あとは林道か。こう暑いと林道歩きもかなりつらいものがある。急に痛み出した足に応える。13時55分、駐車場到着。保久礼口から出て来た兄サンが、オレの顔を見て、ニヤッと笑う。そういえば、どこかで行き会ったな。彼はオレと反対に、二口から入って保久礼に下りたということか。隣のプリウスはそのままだ。主がまだ戻って来ていない。キビタキ小屋分岐道あたりで抜いたのかもしれない。相変わらず他に車はなかった。ここからのコースはマイナールートなんだね。同じところに戻るのなら、小屋前まで行くのが普通だ。自分が小屋前に車を駐めていたら、二口分岐からまた大岳に登り返さないといけなかった。林道歩きを選択肢に入れはしなかった。
暑過ぎのためか、アブはいなくなっていた。おかげで着替えも外でやれた。狭い車の中での着替えは、姿勢に無理がいき、腕や足を伸ばした際に節々が痛くなることがある。それはともかく、今日の守門岳は浅草岳よりもしんどかったな。歩いた時間もたっぷり6時間か。こんな真夏の盛りに行ったからだろうか、それとも4月に山スキーを失敗したためだろうか、この山は残雪か紅葉の時期に来る山かなと、今日の疲労を山のせいにしてしまっているずるさに、つい苦笑いしてしまった。
帰りの関越はUターン渋滞に事故が加わって、赤城・前橋間に1時間半もかけ、家までは時間半かかった。朝の出がけの気分とは違い、明日は仕事かとうんざりしてしまった。
お盆は守門岳でしたか。
私は15日に中ノ岳から守門岳を眺めていました。
前日の朝、同じように十字峡でアブにかじられましたよ。この時期、新潟の山ではアブ・ブヨに苦しめられることが多いようですね。
同じく、暑さにやられてヘロヘロで下りました。