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◎2009年4月3日(金)─1人
休暇をとっての山行。急に、山スキーを久しぶりにやってみたくなった。山スキーなら、木も同行するだろうと、誘ってみたら、「山よりも花見に行こうぜと」との返事。もはや論外。山スキー遊びに行くなら、行ったことのない守門岳か浅草岳ということにしていたが、ネットで調べると、守門岳の雪庇は東洋一だとか。この「東洋一」という表現が不可解ながらも、どうせ行くなら物珍しさで見てみたくなる。土日の高速代が千円になり、土曜日に行くと、道路が混むのは目に見えているから、金曜日に休暇をとることにした。この山スキー、谷川岳で金具(ビィンディグという言葉があるようだけど、子供の頃から、金具と言っていたし、ストックも杖だった。敢えて、違和感のある名称は使わない)がいかれて、担いで下りて来てからもう5年。その間、楽天で金具を買い、自分で、キリを使って板に穴を開け、元の金具と交換だけはしていたが、実際に使えるかどうかは試したことはない。絶えずの不安は残ったまま。スキー板が頻繁に外れてはどうにもならないし、流したら最悪。前夜に改めて、靴を当てがってみた範囲では問題はなさそう。後は現地で滑らせてみた時点でのトラブルが気になる。ちなみに、道具一式はもう15年前の代物で、板や靴そのものが重い。この間、近所のICIで見たら、ともに流行は半分の重さしかないじゃないの。改めて買い替えする程の、山スキーへののめり込みはないので、年代物で我慢。
5時半に自宅を出発。上越も雪が少ない気配。いつものように、関越では越後湯沢で一旦、下りて通勤割引。今日は二分から入る予定。二分に着いたのは8時ちょい過ぎ。車の置き場所がない。既に7台くらい駐めている。ゲートの先の林道はアスファルトが剥き出しになっている。これでは、スキーをしばらく担がないといけない。それ以上に問題なのは、6人程のグループが体操をしていたこと。皆んなツボ足かアイゼンなのか、スノーシューやらワカンの備えはないみたい。入り口を変えることにした。大原スキー場。ここなら、いきなりスキーで行けるだろう。スキー場に着いたのはもう8時45分。ガラガラ。駐車スペースもかなり小さい。ファミリー向けのゲレンデなのだろう。リフト2基の乗り継ぎで最高部に行けるから、2回分のチケットを購入。460円。用心のため、ワカンを背中に結わえて出発。ここまでは良かった。ところが、いざスキーを履く段になったが、なぜか、左足が金具にフィットしない。フカフカ状態。ここまで来て参った。左右を見比べると、左が若干ながら、ずれている。これではどうしようもない。慌てて車に戻り、ドライバーとかを探したが、無い。ここまで来てあきらめるのは何だから、車に積んであるスノーシューに切り替えるかと思案した。でもなあ、山スキーをしたくて来たのに、スノーシューじゃなあ。腹いせ交じりに金具を蹴っとばしてみた。そしたら、おかしなことにちゃんとフィットするようになった。大方、気が動転していて、変なセット状態になっていたのに気づかなかっただけの話であろう。
ゲレンデの最高部に着いた時はもう9時15分になっていた。守門岳往復は無理だろう。12時を目途に、行ける所まで行ってみよう。取りあえずはトレース探し。あった、あった。先行者のトレース。スキーとスノーシューが各1。今朝の大分早い時間にご出立の様子。これを追ってほんの少し下る。快適だねぇ、なんて思ったのも束の間、早速の上り。最初のうちは、エッジも錆びていたためか、それが抵抗になって、そのまま登れたが、いよいよ錆も取れだすと、滑るようになった。雪質は良くない。湿気が多い。ここでシールを着用。幾分楽になった。しかし、ストックに頼りきった登り。山スキーは全身運動だね。ゲレンデの騒がしい音楽は聞こえなくなった。急な斜面になって来た。次第に不安感。上りはいいが、下る時、ここ、どうやって滑り下りるの。尾根に取りついたのはいいが、いわゆるヤセ尾根。オレの技術じゃ無理だよ。まして疎林状態とはいえ、木をかわして颯爽と下るのは出来ない相談。右下を見ると、放牧地が広がっていて、ここに下りれば、快適な滑りが期待でき、そのままスキー場に行けそうだけど、そこまで下るのが先ず無理。
林を抜け、見晴らしが次第に良くなる。浅草岳そして、守門岳の一角。例の東洋一の雪庇のある大岳だろうか。その時の写真がこれ。天気はいいのだが、サングラスをしているから、曇りだか晴れだか、感覚がつかめない。たまにサングラスを外して、晴れているのを確認してはほっとする。大きな穴が開いている。スノーシューはここで踏みぬいたみたい。1mくらいの穴。山スキーのトレースもずっと続いている。この方は上手だね。こっちは斜めに登っているのに、この方はまさに直登している。パワーで登っているところが見受けられる。頭上にちょっとした雪庇。ここから落ちたら大変だなあ。
藤平山から続く綾線が視界に入る。そこに続く尾根を、今歩いている。ちょっとした鞍部の平地で休む。オニギリ2個とミニカップラーメン。気温は5度。じっとしていると寒くなる。ここまで汗もかなりかいた。時間は11時。目の前に、さらに急そうな尾根歩きが待っている。様子を見がてら、先に進む。そして、しばらく登る。また、募る下り時の不安。まだ早いが、ここでお終いにするか。撤退なんて言葉は似合わない。あくまでもここが自分の限界。標高900m付近。ゲレンデ最高部からは250mの標高しか上がっていない。オレにとっては、この尾根はスキー向きじゃないな。レベル的に。スノーシューかワカンの世界だ。やはり、二分からのルートが良かったかな。後悔しても今さらどうにもならない。目先のことは、何とか下ること。
ここでシールを外して下るのが普通だろうが、それは無理。シールを付けたまま千鳥足で下りるだけ。ところが、シールを付けたままでも滑る。いきなり滑り出し、慌てて転んだ。これが2回。その度に、ストックが短くなってしまう。今日は暑いだろうと、綿製のトレパンにしたのも裏目に出て、びっしょり。このまま、ゲレンデに無事に到達できるだろうか、かなり心配になってきた。ヤセ尾根ではついにスキーを担いで下りることに。ところがいきなり、1mの踏みぬき。腰まで入りこんだ。スキーをザックり両サイドに結わえているから、抜け出しに大往生。肘をつく度にズボズボいく。はたから見れば、雪の上で何をやっているのか不可解に見えるに違いない。何とか這い出し、ワカンを履く。だが、スキー靴との相性はよろしくない。無いよりはマシといった程度。こういう時、スキー靴は固いプラスチック製で伸縮が悪いから歩きづらい。足の甲から脛にかけて痛くなる。踵に重心を置いて下る。ようやくヤセ尾根を脱出。今度こそ、シールを外してゲレンデに向かうが、山スキーの楽しさを味わったのは、ほんの一瞬のことだった。スキーそのものが邪魔な存在でしかなかった。
ゲレンデ最高部に着いたのは12時半。下りに1時間半も悪戦苦闘していたわけだ。身体中がバリバリと痛い。昼食時だからだろうか、ゲレンデで滑っている人はだれもいない。無人のリフト、音楽だけがうるさく響いている。明日、何かの大会があるようだ。金具の調子を今度こそチェックしないといけないので、無理なキックターンをしてみたりしたが、外れることはなかった。一応ほっとはしたが、今日の山スキーは相当に徒労のようなものだった。自分の技術に見合ったコース選びが肝心だねえ。東洋一の雪庇もまぼろしで終わった。帰りの途中で寄った道の駅。浅草岳スキーツァー募集の張り紙があった。明日4日。参加費は3000円。明日、また来ようかなとも本気で思ったが、明日は庭の雑草取りやら床屋の予約を入れている。
休暇をとっての山行。急に、山スキーを久しぶりにやってみたくなった。山スキーなら、木も同行するだろうと、誘ってみたら、「山よりも花見に行こうぜと」との返事。もはや論外。山スキー遊びに行くなら、行ったことのない守門岳か浅草岳ということにしていたが、ネットで調べると、守門岳の雪庇は東洋一だとか。この「東洋一」という表現が不可解ながらも、どうせ行くなら物珍しさで見てみたくなる。土日の高速代が千円になり、土曜日に行くと、道路が混むのは目に見えているから、金曜日に休暇をとることにした。この山スキー、谷川岳で金具(ビィンディグという言葉があるようだけど、子供の頃から、金具と言っていたし、ストックも杖だった。敢えて、違和感のある名称は使わない)がいかれて、担いで下りて来てからもう5年。その間、楽天で金具を買い、自分で、キリを使って板に穴を開け、元の金具と交換だけはしていたが、実際に使えるかどうかは試したことはない。絶えずの不安は残ったまま。スキー板が頻繁に外れてはどうにもならないし、流したら最悪。前夜に改めて、靴を当てがってみた範囲では問題はなさそう。後は現地で滑らせてみた時点でのトラブルが気になる。ちなみに、道具一式はもう15年前の代物で、板や靴そのものが重い。この間、近所のICIで見たら、ともに流行は半分の重さしかないじゃないの。改めて買い替えする程の、山スキーへののめり込みはないので、年代物で我慢。
5時半に自宅を出発。上越も雪が少ない気配。いつものように、関越では越後湯沢で一旦、下りて通勤割引。今日は二分から入る予定。二分に着いたのは8時ちょい過ぎ。車の置き場所がない。既に7台くらい駐めている。ゲートの先の林道はアスファルトが剥き出しになっている。これでは、スキーをしばらく担がないといけない。それ以上に問題なのは、6人程のグループが体操をしていたこと。皆んなツボ足かアイゼンなのか、スノーシューやらワカンの備えはないみたい。入り口を変えることにした。大原スキー場。ここなら、いきなりスキーで行けるだろう。スキー場に着いたのはもう8時45分。ガラガラ。駐車スペースもかなり小さい。ファミリー向けのゲレンデなのだろう。リフト2基の乗り継ぎで最高部に行けるから、2回分のチケットを購入。460円。用心のため、ワカンを背中に結わえて出発。ここまでは良かった。ところが、いざスキーを履く段になったが、なぜか、左足が金具にフィットしない。フカフカ状態。ここまで来て参った。左右を見比べると、左が若干ながら、ずれている。これではどうしようもない。慌てて車に戻り、ドライバーとかを探したが、無い。ここまで来てあきらめるのは何だから、車に積んであるスノーシューに切り替えるかと思案した。でもなあ、山スキーをしたくて来たのに、スノーシューじゃなあ。腹いせ交じりに金具を蹴っとばしてみた。そしたら、おかしなことにちゃんとフィットするようになった。大方、気が動転していて、変なセット状態になっていたのに気づかなかっただけの話であろう。
ゲレンデの最高部に着いた時はもう9時15分になっていた。守門岳往復は無理だろう。12時を目途に、行ける所まで行ってみよう。取りあえずはトレース探し。あった、あった。先行者のトレース。スキーとスノーシューが各1。今朝の大分早い時間にご出立の様子。これを追ってほんの少し下る。快適だねぇ、なんて思ったのも束の間、早速の上り。最初のうちは、エッジも錆びていたためか、それが抵抗になって、そのまま登れたが、いよいよ錆も取れだすと、滑るようになった。雪質は良くない。湿気が多い。ここでシールを着用。幾分楽になった。しかし、ストックに頼りきった登り。山スキーは全身運動だね。ゲレンデの騒がしい音楽は聞こえなくなった。急な斜面になって来た。次第に不安感。上りはいいが、下る時、ここ、どうやって滑り下りるの。尾根に取りついたのはいいが、いわゆるヤセ尾根。オレの技術じゃ無理だよ。まして疎林状態とはいえ、木をかわして颯爽と下るのは出来ない相談。右下を見ると、放牧地が広がっていて、ここに下りれば、快適な滑りが期待でき、そのままスキー場に行けそうだけど、そこまで下るのが先ず無理。
林を抜け、見晴らしが次第に良くなる。浅草岳そして、守門岳の一角。例の東洋一の雪庇のある大岳だろうか。その時の写真がこれ。天気はいいのだが、サングラスをしているから、曇りだか晴れだか、感覚がつかめない。たまにサングラスを外して、晴れているのを確認してはほっとする。大きな穴が開いている。スノーシューはここで踏みぬいたみたい。1mくらいの穴。山スキーのトレースもずっと続いている。この方は上手だね。こっちは斜めに登っているのに、この方はまさに直登している。パワーで登っているところが見受けられる。頭上にちょっとした雪庇。ここから落ちたら大変だなあ。
藤平山から続く綾線が視界に入る。そこに続く尾根を、今歩いている。ちょっとした鞍部の平地で休む。オニギリ2個とミニカップラーメン。気温は5度。じっとしていると寒くなる。ここまで汗もかなりかいた。時間は11時。目の前に、さらに急そうな尾根歩きが待っている。様子を見がてら、先に進む。そして、しばらく登る。また、募る下り時の不安。まだ早いが、ここでお終いにするか。撤退なんて言葉は似合わない。あくまでもここが自分の限界。標高900m付近。ゲレンデ最高部からは250mの標高しか上がっていない。オレにとっては、この尾根はスキー向きじゃないな。レベル的に。スノーシューかワカンの世界だ。やはり、二分からのルートが良かったかな。後悔しても今さらどうにもならない。目先のことは、何とか下ること。
ここでシールを外して下るのが普通だろうが、それは無理。シールを付けたまま千鳥足で下りるだけ。ところが、シールを付けたままでも滑る。いきなり滑り出し、慌てて転んだ。これが2回。その度に、ストックが短くなってしまう。今日は暑いだろうと、綿製のトレパンにしたのも裏目に出て、びっしょり。このまま、ゲレンデに無事に到達できるだろうか、かなり心配になってきた。ヤセ尾根ではついにスキーを担いで下りることに。ところがいきなり、1mの踏みぬき。腰まで入りこんだ。スキーをザックり両サイドに結わえているから、抜け出しに大往生。肘をつく度にズボズボいく。はたから見れば、雪の上で何をやっているのか不可解に見えるに違いない。何とか這い出し、ワカンを履く。だが、スキー靴との相性はよろしくない。無いよりはマシといった程度。こういう時、スキー靴は固いプラスチック製で伸縮が悪いから歩きづらい。足の甲から脛にかけて痛くなる。踵に重心を置いて下る。ようやくヤセ尾根を脱出。今度こそ、シールを外してゲレンデに向かうが、山スキーの楽しさを味わったのは、ほんの一瞬のことだった。スキーそのものが邪魔な存在でしかなかった。
ゲレンデ最高部に着いたのは12時半。下りに1時間半も悪戦苦闘していたわけだ。身体中がバリバリと痛い。昼食時だからだろうか、ゲレンデで滑っている人はだれもいない。無人のリフト、音楽だけがうるさく響いている。明日、何かの大会があるようだ。金具の調子を今度こそチェックしないといけないので、無理なキックターンをしてみたりしたが、外れることはなかった。一応ほっとはしたが、今日の山スキーは相当に徒労のようなものだった。自分の技術に見合ったコース選びが肝心だねえ。東洋一の雪庇もまぼろしで終わった。帰りの途中で寄った道の駅。浅草岳スキーツァー募集の張り紙があった。明日4日。参加費は3000円。明日、また来ようかなとも本気で思ったが、明日は庭の雑草取りやら床屋の予約を入れている。
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