うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

スーパーキャット

2016年02月14日 | きくの事

あれは、6月だったか。

日も暮れかけた夕方に、スーパーへ行った私は、

独りの少女を見かけた。

その少女は大きな声で、

「誰か、この子をもらってください」と繰り返し訴えていた。

私は、どうしたの?と、そっと聞いてみた。

「うちの鬼ババが、鬼ババが・・・」

 

少女は、塾の帰り道、段ボールに入れられた子猫を見つけたそうな。

小さくて、可愛い子猫。

少女は即ざま抱き上げて、家へ連れて帰ったそうな。

そこに待ち構えるは、鬼の形相をした母親。

こっぴどく叱られた少女は、

「鬼ババァ~」っと叫んで、子猫を抱いたまま家を飛び出したそうな。

ところが、鬼ババも負けちゃいない。

少女を全速力で追いかけてきたそうな。

追いついた鬼ババは、こう言ったそうな。

「友達に飼えるか、聞いてみろ!

ダメなら、そこのスーパーの前で、飼える人を探せ!」

 

少女は、その足で思い当たる数人の家を回り、すべて断られ、

ついに、思い切ったそうな。

「怖いけど・・・やっぱりスーパーへ行こう!」

 

威勢のいい少女。

でも私に子猫を渡した瞬間、わんわん泣いた少女。

もしかすると、鬼ババはこっそり隠れて

その一部始終を見ていたのかも知れない。

「鬼ババ 鬼ババ 言ってからに」と。

 

あれから、今年で14年。

あの少女と、鬼ババは元気に暮らしておられるだろうか。

その後、子猫は威勢がよく、鬼のように怒ってばかりで、

でも一度も誰かを傷つけた事のない、実は気の良い猫として、

今でも、ここに居りますよ。

そう伝えたいと、時々思う。

 

きくさんや、今年も病院は、ダメですか?

きく:「ぜったい ゆるさん」

 

 

ワクチンぐらい、どってことないよ

きく:「いやなものは ぜったい いや」

 

 

そうね。パニック起こしちゃうものね

 きく:「あたしには あたしの いきかたが あるの」

 

 

うん。決めた。

きく:「なにがだ? おかちめんこめ!」

 

 

きくは、どっこも行かんでいい

きく:「だから いかないって いってるでしょ」

 

 

本当に病気になった時、その時は一緒に考えような

きく:「おまえなんかの すきには させんぞ ぶたごりらめ!」

ないわ~、豚ゴリラはないわ~・・・