いつの頃が一番楽しかったか。
何歳の時がもっとも苦しかったか。
振り返ったところで、順位など着けられるはずもない。
おはようございます。
一秒たりとも止まることのない次元の中で、
何も変わらないことなど、ひとつもない。
すべてが、一秒ごとに変わっていく。
その一秒ごとに、一喜一憂を繰り返していれば、
振り返ったところで、もう数えることなどできるはずもない。
私の細胞一つさえ、一秒ごとに変わっていくのだから。
それを、巷では老化と呼ぶ。
老眼の私の眼にも、はっきりと見えるようになってきた、私の毛穴。
どこまで成長していくのだろう?
これ以上大きくなったら、米を埋め込む、避難時用の貯蔵庫にするか。
いやだ~いやだいやだ、そんなのいやだ~!
時間よ、とまれーーーーい!!
とね、時の流れを全く受け入れてない訳だが、
うんこさんが、最近ぐっと老化してきた気がする。
昨日は、おじさんの休日だった。
私が出勤した後も、ずっと寝ていたわけだが、
すると、うんこさんがベッドに上がってきたらしい。
しばらく撫ぜてから、ようやく起き上がってリビングへ向かうと、
うんこはベッドの上に座ったまま着いてこない。
「うんちゃん?来ないの?」
おじさんが声を掛けると、普段ほとんど鳴かない、うんこが、
鳴き声を発したそうだ。
「うんちゃんね、ベッドから降りられなかったみたい」
降ろしてって、鳴いたらしい。
猫も老いてくると、足腰が弱ってくる。
振り返ってみれば、うめもよねもきくさんも、
ちょうど、今のうんこの歳くらいに、同じような事があったっけ。
ほとんど鳴かない、うんこが、その時どんな声で鳴いたんだろう?
私は、その声が、どんな声だか知りたかったが、
それを、おじさんに聞くことはできなかった。
困った時のうんこの声か・・・
聴きたいけど、聴きたくないな。
でもね、うんこさん?
困ったときは、教えてくれよな。
母さんはね、なんでも手伝うからさ。
うんこさん?
うんこさん?
ふざけてるの?
こんな切ない話をしてんのに?
ジーンとしながらカメラ向けたのに、その顔なの?
さすが、うんこだな。
舌しまえよ!