うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

カズコの、その後

2021年08月24日 | カズコさんの事

コメントには、

書かせていただきましたが、

カズコさん、とっくに退院しております・・・

 

おはようございます。

退院予定は、28日の土曜日だったが、

2日半で、病院からSOSが届いた。

「カズコさんの帰りたいというお気持ちが、強すぎて・・・」

 

手術当日から、すでに、こうなるだろうことは予想していた。

手術を終えた主治医には、

「最悪、明日、お迎えに来てもらうかもしれない。」

と言われていたからだ。

「術後しばらく、暴れないよう拘束したり鎮静をかける方法もありますが、

やっぱり、それはしたくないな~。

そんなことをするより、自宅療養の方が、カズコさんにとって

いい気がするんですよね~。

でも、できれば入院していた方がいいから、

とにかく今は、スタッフ一同で頑張ってみます!」

 

ただでさえ、手術に3時間もロスした上、

牙をむき出すカズコに手こずっているのに、

主治医や看護師さんは、嫌味など一言もなく、

ひたすら真摯に、カズコさんのことを考えて下さっていた。

私と父は、これ以上ご面倒は掛けられないと思い、

日曜日の昼下がり、急いで迎えに行った。

 

待ち合い室に通され、待っていると、

病棟の奥の方から、カズコらしい声が聞こえてきた。

荷造りを手伝う看護師を罵倒しているのだろう、声だ。

私は震えた。怒りに震えた。

(認知症なんだもん、仕方ない。悪気はないんだ。)

そう心で唱えていても、顔がますます熱くなってくる。

 

そして、ついに、カズコの姿が現れた。

「ほい、ジジも来たんか?!」

完璧だ。

お洒落ウィッグもきちんと被り、薄化粧も施した顔は極めて穏やかだ。

旅行バッグを優美に腕に掛け、しゃなりしゃなりと向かってくる。

なんて、完璧なお出かけスタイルだろうか!

まるで、これから鎌倉あたりへ一泊2日で旅行へいくみたいだ。

 

私は声を潜めて、父に言った。

「さぞや乱れた状態で来るかと思ったんだけど・・・ねえ。」

父も

「うん。しゃんとしとるな。」と呟いた。

そして、不謹慎にも、笑ってしまった。

その笑いをかみ殺し、私と父は、

誰彼構わず、腰を90度はるかに超えた角度で謝り倒した。

 

そんなわけで、カズコさんは自宅療養と相成りました。

今後の処置は、通院で。

 

あぁ、疲れた。

 

たれ蔵?

安らかな眠っているな。

 

さて、次は『カズコ、抜糸は大人しく出来るのか』だな。

ほんと、きくという猫みたいな、人だ。