徹夜明けの昨日は、
殊の外、きつかった。
おはようございます。
月曜の夜、かずこと救急車に乗った。
またまた、またの救急車だった。
2年前は心筋梗塞、去年はてんかん発作で救急搬送された。
そして3度目の今回は、
「この症状は・・・てんかん発作だ。」
認知症起因によるてんかん発作は、
そのほとんどが、15分以内程度でケロッと治まる。
とはいえ、激しめの症状の場合は、救急車を呼ぶべきだろう。
特に、かずこには心筋梗塞の既往歴があるから素人判断は危険だ。
大きなイビキ様の呼吸、呼びかけへの反応なし、
体の硬直(失禁、脱糞)を確認し救急要請をした。
そして、当のかずこは、
救急車での搬送途中、すでに症状がケロッと治まった。
「あれ?ここはどこや?」
救急隊員さんは、
「ここねぇ、救急車の中ですよ。意識が戻って来たようですね。」
私は思わず、前のめりになり、
「良かったね、かずこさん」
と言ってしまい、慌てて、
「あっ、すみません」
と頭を下げた。
毎度、救急要請は迷う。
大したこと無かったら、ご迷惑になっちゃうのじゃないかと。
けれど、かずこに付き添う救急隊員は、
「いえいえ、良かったんですよ。」
と、私を見た後、
「良かったねぇ。でも病院で診てもらわないと、分からないですからね、
もうすぐ着くからね。」
と、母を安心させるよう声掛けを続ける。
咄嗟の対応が、神だ!
こんな時に、不謹慎にも惚れた。
私は、上着も着ずにボロボロの小汚いスウェットで、どすっぴんであることに、
その時ようやく、恥かしいと気付いた。
ということで、
かずこは病院で一応の検査をして、
「深刻な異常は見られませんでした。
ただ乳酸が高くなっていることから、けいれん発作と考えられます。
てんかんのお薬が掛かりつけ医から処方されていらっしゃるので、
今後は、掛かりつけ医にご相談してください。
お薬の種類や量などを替えた方がいいかもしれませんので
お早めに相談してくださいね。」
ということで、かずこと共に病院を後にした。
迎えに来た父の車内で時計を見たら、午前4時だった。
かずこは、遠くに光る高架の照明を見て、
「うわ~、なんだあれ?きれいやな~」
と、子供みたいにはしゃいでいた。
まるで、夜中から出発した家族旅行の最中みたいだ。
私は、そんなことを思いながら、うつらうつらしていた。
あやさんも、うつらうつらしているのかな?
のん太「あや姉、寝てるら?寝ている?」
のん太「!」
のん太、どうした?
のん太「!!」
なにビビっているの?
うっわ、寝てると見せかけて、目で殺している!
そんな訳で、のん太はしばらく
このまま、石になっていた。