なんだかもう、訳わからん・・・
おはようございます。
実家でのことだ。
先週から風邪を引き、金曜日の夜まで乗り切ったので、
そろそろ、
「今夜はしんどいから、早めに帰るね。」
と、言おうかなっと思ったところで、
父さんが椅子に座り損ねて、右肩を強打した。
強打した、ちょうどその時、
ご近所さんである、鬼ババーが玄関を開けるなり、
「だから、お父さんにちゃんと言ったじゃなーい」
と叫びながら、入ってきた。
鬼ババーとは、あの人は、たぶん、妖怪の類だ。
だって、私が子供の頃から何も変わらないのだから。
私が物心ついた頃に見た姿から、今の今まで鬼ババーは皺の数さえ変わっていない。
年齢という時間軸では鬼ババーも高齢者だが、細胞レベルでは時間を重ねていない。
もしかすると、年齢の時間軸も真実は503歳かもしれない・・・。
とても美しい女性だが、とにかく怖い!
非常に頭の回転のいい人だから、何を言っても論破される。
一度、自治会の会合でエリートおじさんと激しい論争をして、
エリートを言い負かした時なんて、
周囲のお婆ちゃんたちが、鬼ババーが放つ怒りのオーラの余波に当たり、
へなへな~っと倒れたという逸話が残っている。
鬼ババーとは、そういう人だ。
とはいえ、決して悪い人じゃない。
言う事やる事は、おおかた正義なのだ。やり方がえげつないだけだ。
ハッキリ言って、私は好きだ。
愛と敬意を持って、鬼ババーと密かに呼んでいる。
今季4月から、実家は自治会の役員の順番が回ってきた。
高齢者ばかりになってしまった自治会の運営は困難を極めている。
父も高齢だが、他の役員候補も負けず劣らぬ高齢者だ。
それを危惧していた鬼ババーが、何やら画策をしていたらしい。
それを先日、父や他の役員候補と有志を集めて説明会をしたというのだ。
『自治会は存続しつつ、会長などの役は無くし、
事務局を設けて、そこが主に運営をする。』というものらしい。
父はそんなことはすっかり忘れて、
金曜日の夜、鬼ババーに相談の電話をしたのだ。
右肩を強打する寸前に。
「おらぁ、やっぱり会長は無理だわ。降りさせてもらう」と。
それを聞いた鬼ババーがすっ飛んで来たという訳だ。
「あら、おかっぱちゃんもいるのね?
ちょうど良かったわ。
あのね、あたし、ちゃんと説明したじゃないの。
なのに、お父さんったら、コロッと忘れてんだもん。
ちょっと聞いてよ、おかっぱちゃん?」
と、鬼ババーは息継ぎ無しで話し続けることができる。
延々しゃべり倒している中、その横で父さんが、
「あかん、肩がいかれた」と騒ぎ、かずこは爆笑していた。
何が起こっているのか、もう訳分かんない。
私は、そう心の中で呟きながら、
このカオスな騒動の中、呆然と立ち尽くしていた。
でも、安心してください。
鬼ババーが、ちゃんと、まくし立てながら、
父さんの肩への湿布まで貼って帰ってくれたから。
ああ、結局、面白かった。
そんな訳で、しばらくは、
右肩が動かない父の世話も加わり、あたしゃ、ちょっと忙しいです。
のんちゃん?
かかぁ、ちょっと忙しくなるから、よい子しててね?
のん太「また、のんをちゃびちくさせるのか?鬼ばばめ!」
いや、真の鬼ババーは、私みたいなヘッポコじゃないかんな!
※コメント欄は開けておきますが、
しばらくはお返事ができないかもしれませんが、
申し訳ありません。