太陽は、
何をそんなに笑っているんだろう。
おはようございます。
夏の太陽は、
あざ笑う人間の視線が突き刺さる時みたいに痛い。
まるで惨めだ。
「お盆の前に、お墓を掃除しましょう」
などと、清らかなことを言った自分に腹が立つ。
内心、先祖からの感謝と絶賛、
そして何より、恩恵を期待していた卑しい自分に腹が立つのだ。
見透かされたか、太陽め!
ただ一つ、恩恵は一本の木だけだった。
頼りない一本の木が作る穴ぼこだらけの日影が、
こんなに有り難いものだと、私は今まで知らなかった。
いやほんとうに、
この日は、スマホが一旦仮死状態になったくらい、危険な暑さだった。
お墓を掃除して、帰りにパスタ食べて帰って来たのに、
1キロ減っていたくらい、汗をかいた。
そんな中で、
「サマージャンボ当たりますように。前後賞でいいから。」
と唱えながら、一心不乱に草刈りしていた自分が、浅まし過ぎて恐ろしい。
ご先祖にしたら、
「こいつ、なんかすごい無茶ぶりしてる・・・」
と、ドン引きだったに違いない。
しかも、こんな出で立ちだったから、
一緒にいた我が家のおじさんもドン引きだった。
これはもはや・・・
墓泥棒!
よくもまあ、この墓泥棒を連れて、
お洒落なイタリア料理店に連れて行ってくれたものだ。
墓泥棒だけあって、
お洒落過ぎる店内で、終始ヒヤヒヤビクビクしていた。
卑しい墓泥棒への、「市中引き回しの刑」になった気分!
あら、のんちゃんは涼しそうねぇ。
のん太「のんも、ひや~っとちゅる、お化けポーズできるら!」
のん太「お化けらぞ~」
おまえそれ、わざらしく可愛いことして、かかぁを貶めてるだろ?!