うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

実は、もう秋?

2024年08月21日 | 日記

虫と猫とカズコは、

季節に敏感だ。

 

おはようございます。

連休明け、玄関ドアはいつにも増して重く感じた。

「よっこらせ」

やけくそ気味にドアを開けると、

「セセセセセッセミだ!?」

ここから私は玄関を出て、セミに最接近した状態から、

セミに背中を向けて、玄関に鍵を掛けなければならない。

「この時期が来た・・・。」

夏の間、命を燃やしまくったセミ達が死んでいく時期だ。

まさに『セミファイナル』の時期だ。

死んでるように見せかけて、ちょっとでも油断した瞬間、

「ビャビャビャビャビャビャー」

と急に騒がれて、

死にゆくセミと共倒れに、自分の心の臓も止まりそうになる。

これを『セミ爆弾』『セミファイナル』と呼ぶらしい。

連休明けの呆けた今なら、

もはや、セミ共々ファイナルになるかもしれない。

 

「もうこの際、カズコ呼んじゃおうか?」

私は咄嗟に閃いた。

立秋が過ぎたとはいえ、猛暑が続く中、

カズコはとっくに、秋の嵐が始まっていた。

揺らぎの季節は、カズコの情緒を激震させる。

連休中も、新しいスマホが「りんりん、りんりん」と楽しげに歌うが、

取ってみれば、荒れ狂ったカズコの声だ。

私はそのおかげで、早々に新しいスマホの着信音がトラウマ化していた。

しかし、

それを逆手にとって、私の方からカズコを呼びつけ、

セミを退かしてもらおう!と企んだのだ。

一旦玄関を閉めて、実家へ電話してみた。

「おお、どうした?」

出たのは父さんだった。

「母さんに替わって。」

「ん?ババァか・・・寝とるけど?」

寝とるか、寝とるんか、寝てしまっとるんか・・・

寝ているカズコを起こすのは、案外難しいもので、テクニックが要る。

間違えると、ただでさえ寝起きの悪いカズコが、拗れてこれも面倒だ。

父では無理だ。

「チックショー!」

結局、私は物音を立てぬよう息をも止めて、玄関をすり抜け、

慎重に素早く、セミをチラチラ見ながら鍵を掛けた。

「ガチャン」

よし、よしよしよし。

すぐさま壁に張り付いて階段を一段降りた瞬間、

「ビャビャビャビャビャビャー」

「うぎゃーーーーーー」

と、結局、そう相成った。

 

我が家の猫らは、

のん太「かかぁ、雨降ってるら」

昨日の雨で、猛暑日更新が、やっと途絶えた。

ちょっとだけ、涼しくなったね。

 

あや「雨?雨なの?あたしも風に当たりたいわ」

涼しい風も久しぶりだもんね。

 

あや「ちょっとコイツ、邪魔なんだけど」

雲行きが怪しくなってきたね。

 

おたま「あや姉、涼しいだね、嬉しいだね」

 

あや「舐められた最悪。唾ついた最悪~」

ああ、そうなるよね。