こんな事でもなきゃ、
出不精の私は外へなんて出たりしない。
おはようございます。
いつもより早く出勤して、野良猫を探し歩けば、
聞き覚えのない音色がした。
草むらを覗き込んでも、何の音かは分からない。
我を忘れて身を乗り出す私の首元から滴り落ちた汗の一滴が、
ツユクサの葉を揺らした瞬間、草むらはぱたりと静かになった。
それと入れ替わり、遠くから野良猫のかすれた声がした。
私は、今日は良い日になると思えた。
ところが、夕方実家へ向かえば、
玄関を開けた瞬間、不穏な声と共に淀んだ空気が押し寄せる。
そのまま、そーっとドアを閉めて帰ってしまおうかと思ったが、
私は淀んだ空気を切り裂くように威勢よく入っていく。
日が暮れ始める頃、
淀んだ空気をいっぱい吸い込んだせいで、
膨れ上がった重たい体のまま実家を出て川沿いを歩くと、
薄桃色した空に、たくさんのトンボが舞っている。
川から上る小さな羽虫を獲っているのだろう。
「うわ~」と息が漏れる度、私の体から淀んだ空気が吐き出されていく。
「そうだ。明日はもっと笑顔でいよう。」
やっぱり、今日は良い日だった。
そういう風景を、新スマホで撮りたいけれど、
なんだろう?
肉眼に勝るもの無し!
こちらの光景は、肉眼と同等の、夏ならではの驚きの光景だ。
冬に抜け、夏に生える、のん太完全体。
のんちゃん?
のんちゃんだよね?
なんだ、その形は?!
今年はこれまた、独特な毛の生え方して来たなぁ~。