人に優しくしたいのならば、
まずは自分に優しくしなさい。
おはようございます。
昨今、そんな言葉をよく耳にする。
これは不可抗力じゃなく、私がそういう言葉に、
いちいち反応してしまうのだろう。
きっと、自分にも人にも優しい気持ちになれていないからだ。
「どうしよ?どうしよ?」
焦った私は、素晴らしく単純に、
「そうだ、旅に出よう!」
という結論に達し、長野県へ行って来た。
しかも、休日ではなく平日にぃーーー!
わざわざ休んでまで、遊びに行くなんて、
自分に優しいことなんじゃない?いえーーい単純!!
ちなみに、休暇を頂いておきながら、
マアコの朝食は、ちゃんと出社したという厚かましさ。
「マアコ、行ってくるね」
『ヘブンスそのはら』
長野県伊那群という所にある。
ハッキリ言って、伊那群が長野のどの辺に位置するかなんて、分からない。
ただ、ナビによれば、車で1時間半で行けるという。
1時間半なら、余裕で行けるじゃんと思ったから、
それだけを頼りに目指すことにしたのだ。
出社時刻に出かけて、帰宅は会社帰りと同じ時刻。
誰にも気づかれない、冒険の始まりだ。
ロープウェイで15分。
そこから、リフトで4分弱。
辿り着いたのは、
ここだ!
どこでしょう?
実は私も、よう分らんのです。
今、私が長野のどこら辺に居て、この山々が何なのか、さっぱり分からんのです。
とにかく、標高1,600メートルあたりに居ます。
長野のどっかの山の・・・山頂?
またリフトで戻り、
「いわなの森」の看板の矢印に沿って歩いてくと、
往復40分の森の中を歩いた。
ここは、森林セラピーロードに認定された森らしい。
ヘブンスそのはらには、ちらほら人はいたが、
いわなの森で人と会ったことは無かった。
私だけが、森の中にいた。
ひかえめな鳥のさえずりに耳を澄ますと、時々空を横切る飛行機の音がうるさかった。
ただ、それだけの感想だ。
何も考えず、ただそれだけ。
それでも時々、現実がちらつく。
ちらつく現実を考えるため捕らえようとしても捕らえられない。
そしてまた、何も考えない自分に戻る。
その時、見たことのない綺麗な蝶々が飛んできて、
私は気付くと笑顔になっていた。
なぜだか「ありがとう」っていう気持になった。
だって、ずっと私にハエが集っていたから。
「いや、あたしは死肉じゃねーから」と言いながら、
ずっとハエと共に森を散策してたから、蝶々に救われたのだ。
寸でのところで、この冒険の思い出が『ハエの記憶』で終わるとこだった。
さて、ただいま!
散らかってんなぁ。
転がってんなぁ。
秘密の大冒険、またしようかな?