寒波といっても、
我が町は雪の心配などは、あまり無い訳で・・・
おはようございます。
とはいっても、寒いものは寒い。
寒波で最も心配なのは、外で暮らすマアコとデッカだ。
キンピカハウスは、カイロで24時間床暖房にしている。
時々、デッカは入り口から半身を出してうな垂れるくらい温かいようで、
その様は、風呂にのぼせた子供みたいだ。
マアコは呼ばれるまで、キンピカハウスから出てこない。
「ご飯だよ~、マアコ~」
そう呼ぶと、足が冷たいのか小走りでやって来る。
そのくせ、すぐには食べず、まずは私に撫ぜられるのを待つ。
マアコは、私に甘えるようになって来た。
そんなマアコに、私は一抹の不安を抱く。
私は、マアコに、2度の飯と弱さを与えているのじゃないだろうかと。
生き抜いてきた野良猫の強かさを、奪っているのではないだろうか。
ごめん。
そう思っていると、マアコは何かを思い付いたように走り去ってしまった。
「どうしたの?マアコ、もう食べんのか?」
声をかけても振り向きもしない。
残されたデッカは、相変わらず柔らかいウェットしか食べない。
「デッカ、お母ちゃん行っちゃったよ?」
デッカは、文字通りデカい子猫のくせに、
マアコがいないと、すぐべそをかく子だが、
食べている間と遊んでやる時だけは、泣かない。
しかし、
デッカが食べおわる頃、マアコがひょっこり戻って来た。
なんと、小鳥を咥えて戻って来たのだ。
ほんの数分の間に、マアコはサクッと小鳥を捕まえて来たという訳だ。
その小鳥を、デッカの前にぽとんと落とした。
デッカは大喜びで小鳥の亡骸を弄び、
私は、右手に用意していた新品の猫じゃらしをぽとんと落として、
悲鳴を飲み込んだ。
小鳥は哀れだが、私はマアコの強かさを目の当たりにして、
ほんの少し救われた気がした。
さて、私もご飯食べよう。
さぁ食べよう。
のんちゃん、かかぁもご飯食べるぞ。
のん太「かかぁ、手が止まってるら」
撫ぜていないとダメらしい。
いやでも、かかぁも食べたいのだけれど?
のん太「かかぁ、手が止まってるら」
うっうん、ごめん
のん太「あれは、のんがちゃんと見てるから、かかぁは安心して撫ぜるら」
うんとね、そういうことじゃないんだよなぁ。