東の斜面の上り口に、雌のクロモジの木があるのですが、
その片方が枯れているのに気づきました。
元は同じ1本の木から出て来た幹を3本伸ばしていたら、
一昨年の台風で1本根元から折れ、次の1本が枯れたという事です。
昔は竹と杉や檜の山だったので、クロモジはその中でのんびり生きていた。
ところが竹も杉も檜も全部伐られて、太陽さんさんの場所になり、
日陰好きのクロモジは、(生き方を変えないとまずいな)
そう自覚し、木の新陳代謝を早くしたのだと私は想像しています。
枯れた方をちょっと足で押したら、ぽろっと抜けました。
次の世代を育てて、自分の寿命を終わらせる、見事です。
足で押したりしなければ、新しい枝がしっかり根付いた後、
自然に枯れた幹が折れて行ったと思うと、申し訳ない気分です。
新しい枝はまだあるので、このクロモジが絶えることはないはず。
日陰のクロモジはかなりの大木になっても、枯れません。
自然から教えられること、限りなし。