先日片づけをしたモミジの木の下に、昔の水がめが置いてありました。
60年以上使うことも無く、しかし処分されることも無く、
どこかに存在し続けて来た物です。
片づけをした時に転がしながら移動し、並べて置きました。
中に溜まっている水を使い、ブラシで中と外を洗った後、
降っている雨できれいにしてもらおうと、ひっくり返して置きました。
傷が付いたり、欠けたりしている物ですが、ばあちゃんよりも昔を知っている。
高価な物でも何でも無い、ただ古いだけの存在、
でも、この色合いとちょっとした模様とややいびつな形に、心惹かれます。
雨が上がった夕方、廊下の前と玄関に移動して、花置きにしました。
一日雨だったので、部屋の整理をしたのですが、
とって置いたきれいな茶筒や様々な箱類を見て、悩みました。
何かに利用できると思うのですが、それがいつなのか、
何年も使わずにいるけれど、明日の事は分からない、
何より、こんなにきれいな物を捨てちゃうもったいなさ。
無くなればスッキリするのも事実ですが、しばらく置いて考えて、
決断しようと思います。