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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

バルビエ―香りと恋心―展

2008-03-21 04:23:18 | ART
遅ればせながら、銀座のHouse of Shiseidoでの「香りと恋心~バルビエのイラストレーションと香水瓶」展に行って参りました。



ミシュランで一躍名を知られたフレンチレストラン「ロオジェ」の隣にギャラリーがあるのをご存じでしょうか?
この”House of Shiseido”(03-3571-0401)では、ゆかりの深いセルジュ・ルタンスの作品展など、時折、素晴らしい展示が行われていますが、昨年12月14日から2008年3月23日まで、アールデコの時代に活躍したイラストレーター、ジョルジュ・バルビエ(1882-1932)のファッション・プレートを中心に同時代のものを中心とした見事な香水瓶コレクションを公開中。

バルビエは、昨年秋、バレエ・リュスの舞台美術展を庭園美術館で見たときから、そのニジンスキーの出演作品のイラストレーションの洒脱さと確かな描線、洗練された装飾性で一目でファンになってしまいました。
そのバルビエの作品を、多くコレクションしているという、フランス文学者、鹿島茂さんのコレクションの中から、1912年に創刊されたファッション雑誌「ジュルナール・デ・ダーム・エ・デ・モード」などに連載されたイラストが展示されているというので、もう、本当に楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない素晴らしさ!
バルビエが1909年に見て大きな影響をを受けたと言うバレエ・リュスを題材にしたものもあり(牧神)、古典を基礎に、当時流行した日本趣味(ジャポニズム)や中国趣味(シノワズリ)の影響を受けたアール・デコ様式のイラストが華麗に展開していて・・・こたえられません



バルビエの作品のほかに、資生堂が所蔵しているルネ・ラリック(1860-1945)やバカラものを中心とした香水瓶の展示も充実。

この展示は前期(2007年12月14日から2008年2月3日)と後期(2008年2月5日から2008年3月23日)に分けて、バルビエの展示作品を替えていたらしいのですが、前期を見逃したことが本当に悔やまれますxxx

また、クレオパトラ、マリー・アントワネットなど、香りの逸話が残る歴史上の人物の恋模様に焦点を当てて、香料会社の高砂香科工業が所蔵する香水瓶や資料の紹介も。

このほか、資生堂で大正期につくられた香水、山口小夜子さんを起用した昭和期の香水、近代までの代表的な香りを日本文学の中の恋の一節とあわせて展示し、現存しない昔の香水も、香料の処方記録から再現させているコーナーもあり盛りだくさん。

開館時間は11時から19時(日曜日・祝日は18時)まで、入場は無料です。
この週末、銀座にいらっしゃる機会があれば是非お見逃しなく!