maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

3人3様 夏着物の楽しみ②

2007-07-30 10:37:53 | きもの
Poniaを出ると雨も上がって爽やかな夕方。



らふさん着付けでスッキリ、の図。
おはしょりだけを見ると、なぜ?と思うほど高い位置ではありますが、大きな柄行きも手伝って、さほど気にならない・・・でしょうか?
今丁度シーズンな薄物ですので、敢えて今すぐにはお直しに出さず、8末以降にお持ちして、どうしても見えてしまう衿先の部分だけ、長い袖から同布を取り、お直ししていただくことに。



後姿、です。
この巨大な薔薇帯は、ヤフオクで。状態の良いものしか買わない、と決めているわたくしが、出展者の方のかなりラフな説明に一抹の不安を覚えながらも敢えて落札してしまったのはこの迫力ゆえ。
案の定、ちょっと状態的には満足のいくものではなかったのですが、どなさんが以前、AGARUのネットショップでお求めになったステキな刺繍のアンティーク帯がやはり状態的には今一つだったときにお使いになったホワイトクリーニングさんで洗っていただき、さっぱり。
着物は地色がアイボリーなのですが、帯は地が淡いモスグリーンの絽なので、同じ白地に見えますが相性が良く、面倒くさがりやのわたくしが、珍しく手をかけた甲斐があったと思ったことでした。

ポニアから程近い、根津の住宅街にある一軒屋のお茶処、Pekoeさんへ。
マフィンとフルーツの香りの紅茶でホッと一息。



大きなティーポットにかぶせられたティーコゼーは丹念に刺された刺繍入り。
他にも手作りのぬくもりの感じられるセンスの良い愛らしい小物が上手に飾られた、和める大好きなお店です



Pekoeさんの前で、どなさんと宮本さん。

スッキリとした白い花の裾模様の薄紫の紬の付下げは帯次第で様々なシチュエーションに対応できる優れもの。今日は、ご旅行中ということと気の張らない散策、ということで、帯に撫松庵の黒地に水玉のシンプルモダンなものを合わせてスッキりと。
どなさんならではの工夫は、帯止め2段構えのワザ!
朝お目にかかったときには、白いガラス?水晶?のスッキリ涼しげな帯止めでいらしたのに、Poniaさんに伺う前に小鳥文のアンティークメタルの帯止めにチェンジ。実はお太鼓の中にもう一つを隠しておいて、TPOでスルスルと滑らせて、センターにもう一つを持ってくる、という、これまた目からウロコの技!

ロエベのバッグと草履の鼻緒がブルーで、この日の帯&小物チェンジにピッタリの完璧コーディネートの宮本さんは、大山キモノさんで帯替えをされるときに、キモノクリップを上手に使って合理的な手順の宮本流帯結びをご披露くださり、これまた色々と勉強になる箇所が多く・・・

今日は3人ともステキなお買い物の出会いがあり、学びも充実。
宮古上布の宮本さん、夏紬の付下げのどなさん、アンティーク薄物のわたくし、と三人三様で、お互いのコーディネートも目に楽しく、蒸し暑く不安定な天候ではありましたが、夏キモノならではの楽しみを満喫させていただきました!

新幹線で大阪に向かうどなさんをお見送りがてら、東京駅の新丸ビル、川上庵系列の「酢重ダイニング」さんでさっくりと軽食をいただいて
この日、一日雑誌の取材でお着物撮影のために参加できなかったmiwaさんも、ここで合流。
お時間がなければきっと尽きることのなかったでしょうおしゃべりも、楽しく・・・皆様、また次の機会も楽しみにしています




3人3様 夏着物の楽しみ

2007-07-30 09:45:59 | きもの
29日の日曜日は仙台のお着物友達、どなさんと、お着物麗人宮本さんと3人で、東京お着物SHOP巡り・・・と言っても、今回は2店をじっくりと。



まずは表参道の「大山きもの」さんから・・・。
ちょっとキモノに難を発見、遅れてTAXIで到着したときには、すでに宮本さんはお召しの宮古上布にぴったりの白地に黒のモダンな羅の帯、鮮やかなアクアブルーの帯締め・帯揚げを発見されており・・・。(素早い!)
お家から締めていらした優しい色合いの帯はその場でお仕舞いになり、新しいクリアな清涼感溢れるコーディネートに即座に変身!!

どなさんは、ちょうどSALEになっていたステキなブルー地に大輪のピンクの芙蓉(?)の花が咲き誇る全通柄の丸帯と、ちょっと洒落た2トーンのパンプキン色の帯締めを発見。
わたくしは、白鳥帯にピッタリのキラリとしたシルバーの帯締めを。

お昼は近くの川上庵で・・・。酒肴に良さそうな(笑)小さなポーション色々の前菜とせいろ。
せいろは普通のたれと、フレッシュなくるみタレと両方いただけるのが嬉しい。杏仁ババロア(?)のデザートに珈琲もいただいて満足の図、です。
画像に出なくて残念ですが、宮本さんは半襟もトンボ柄の刺繍の涼しげなものをつけていらして、本当に清涼感のあるコーディネートでステキでいらしたのですよ



わたくしはPonia-Ponが銀座松坂屋のアンティーク市に出展していたときにボディに着せられているのを見て一目ぼれした、紗のピアノ柄(?)の、キモノ。同じくアンティークの大胆な薔薇の夏帯。帯締め帯揚げは夏物のダークレッド。
このお着物、当然のことながら、お直しが必要で、着丈も胴継ぎをお願いして10cmほどの別布が足されていたのですが・・・。
その位置が上すぎて、どうしてもおはしょりに別布が出てしまうという結果に。
一週間前にお修理上がりをPickUpに伺ったときもおかしいな?と思ったのですが、着丈が思ったほど出なかったのかしら?と思い、腰紐の位置を出来るだけ下に締めて、補正をしっかり、というアドバイスを受けたのを思い出しながら着付けたところ、逆効果にxxx
お2人にも見ていただいたのですが、やはり、お直しミスでは?ということで、丁度次はPoniaに伺うことになっていたので、そこでご相談することに致しました。
キレイなキモノで振りも長くて優雅なことこの上なしなのに勿体無いことですxxx
朝着付けていて気づいたときにはかなり凹みましたが、お2人にご相談して落ち着きました~。

突然空が陰り、雷が・・・。夕立、とは天気予報で聞いていましたが、思いがけず早い時刻からの雨天。
根津駅からPONIAまでは雨の中でしたが、駅から1分でしたので、PONIAで雨宿りすることに。

やはり、お直しミス、でしたが、とりあえずの対策として、らふさんに一から着付けなおしていただくことに。まず、長さを取られないために、ウエストに2重に折ったタオル2枚で補正(1枚で補正していたのですが、ウエストと上下の差が大きいので不十分とのこと)。腰紐は腰骨ではなく、リアルウエストに締めてとりあえずおはしょりはかなり上の位置に作っていただきました。
帯もアンティークで短いため、前柄を出すときには手先をうんと短く取るしかないので、わたくしも自分の着付けのときに、手先をお太鼓に通して出す、ということはあきらめてお太鼓の中で押さえていたのですが。
らふさんは、良く使う帯の地色に近い帯を安いアンティーク市などで買っておいて、手先だけを切り取り、短い帯の時にはその手先だけを別にオプションでつけると良い、という裏技をご伝授。
なるほど!別手先ですか~。目からウロコ。
他にも、アンティークのキモノを扱いなれているらふさんならではの着付けワザを実際に見せていただいて、大変勉強になりました。



このキモノに合いそうなヨットの刺繍帯を発見。
生成り地にオレンジ濃淡で沖に浮ぶヨットとカモメが美しく刺繍された夏帯。
タレにもカモメがいて、前帯の一艘のヨットも風情があり、このキモノを初めて見たときに閃いた「オトナのマリン」コーディネートにぴったりと思い連れて帰ることに。

どなさんも、この日の薄紫の付下げに良く映る、表だけを使う昼夜帯で、ハンナリとした古典的な薄紫とピーチ色のベースにちょっと黒が効いた、部分使いの刺繍のバランスも良い感じの帯を発見。
それぞれのお店でお気に召した帯をお求めになれて、ご案内させていただいたわたくしも嬉しゅうございました









神楽坂NIGHT イタリアン編

2007-07-30 06:01:35 | GOURMET
28日の土曜日は、お着物友達、仙台のどなさんと神楽坂でDinner。

2人で、隅田川花火に向かう浴衣姿の女子たちを地下鉄でチェックしつつ、向かった先の神楽坂、沿道には見物客、歩道に提灯、車道に揃いの法被や笠姿の踊り手たち。神楽坂祭り、だったようで、大変な賑わいでした。



今日のDinnerは、5月のダヴィンチ展のあと、神楽坂を散歩していて偶然みつけた、毘沙門天の裏通りにある一軒家のイタリアン・レストラン、CantinaFirenze

イタリアで修行されたシェフの繰り出す、本格的かつ繊細なお味のバランスのとれたイタリアンと居心地の良い雰囲気に、このところ通い詰めているお店です。



この日も仕事帰りでしたので、スーツインにしていたラルフ・ローレンのTOPSにレナ・ランゲの同色のコサージュをつけてお食事仕様に・・・。
どなさんはお昼、miwaさんと表参道・六本木散策を楽しまれたので、お姿はmiwaさんのブログにて・・・。chocolataのネックレスをアクセントに爽やかで心の行き届いたコーディネートでご登場vでした。

お食事は、車エビのグリルカボチャのピューレ添えのアンティパスタから始まり、フワフワの食感が美味なニョッキのボンゴレソースとトンナレッリのウイキョウ風味の鰯のコンフィのプリモをシェア。
セコンドは白身魚にフルーツトマトバジリコ風味。
サンジミニャーノの辛口フルーティな白ワインを合わせて、満足。



最後は絶品のリコッタチーズのカッサータ。
このドライフルーツの入ったアイスクリーム、という南イタリアのドルチェに目のないわたくし。
5月のメニューだったので6月にはなくなっており、がっかり。リクエストに応えて今回定番メニューに入れてくださっていて感激でした


VOLVER(帰郷)

2007-07-28 03:29:41 | FILM
今夜は六本木ヒルズで、スペインの鬼才、ペドロ・アルモドバルの2006年作品、「VOLVER~帰郷」を観て参りました。



スペイン人らしい、極端な状況と濃密な人間関係、光と影、鮮やかな色彩、カソリックの信仰と猥雑さを描くペドロ・アルモドバルの16作品目。
中には、駄作もありましたが、この監督の新作は、まず観る、ということにしています。
なかでも好きなのは初期の「セクシリア」「神経衰弱ぎりぎりの女たち」そして最近の「ALL ABOUT MY MOTHER」。逆に今ひとつ、と感じたのは「罰当たり修道院の秘密」「私の秘密の花」など。

さて、今作品は・・・。
「ALL ABOUT MY MOTHER」の系譜に連なる、傑作。
ペネロペ・クルス演じる主人公が姉と娘と、強風の中、お墓掃除をしているシーンから始まる物語。



血と殺人、性と死、母と娘。

どこまでも濃いコンテンツを盛り込みながら、風車のまわる空っ風のラ・マンチャを舞台に、それぞれに秘密を持った女たちが力強い連帯感によって、困難を乗り越えていく様を横糸として、謎解きのように解きほぐされていくその秘密が縦糸となって紡がれていく絢爛たる織物の如し映画。
惹き込まれます。



バンビのように可憐・・・と思っていたペネロペが母親ライムンダ役。ハスキーな声でスペイン語をちょっと早口のキツイ口調で語り始めると、そこにはたくましく魅力的なラテン女が・・・。

アルモドバルが魅了される、必要ならば嘘も方便、ダメダメなラテン男を尻目に人生の荒波を知恵と度胸と愛情で乗り越えていくラ・マンチャの女たちの一人として、絶大な存在感を放つ彼女。
役作りのために入れたというヒップパッドのおかげだけではなく、漆黒の髪、思わず引き込まれる強い視線、全てが彼女に降りかかる悲劇を跳ね返す防具となっているかのよう。
偶然から切り盛りすることになったレストランで、ギターの音色に誘われてツと歌いだす、アルゼンチンタンゴの「VOLVER(回帰)」は心に沁みます。
こういうふうにして、ギターの音色で自然と手足で拍子を取り、歌や踊りで参加していく様は、素人ながらフラメンコを趣味としているわたくしにはツボでした。

カンヌ映画祭では、脚本賞の他、ペネロペのみならず、主要な役を演じた6人の女優皆が主演女優賞を受賞とか。



大きな瞳が、時としてはユーモアを湛え、時として慈愛に満ちた母親としての気持ちを映す、アルモドバル作品の常連カルメン・マウラの祖母はもちろん、淡々としたとぼけた味わいがステキな姉のロラ・ドゥニャエス、親切な隣人ブランカ・ポルティージョの優しく、でもここぞと言うときにはキッパリとした態度も取れる静かな存在感など、脇も充実。



大きな音を立てて交わす頬へのキス、精霊を信じる迷信深い人々など、情の深い土地柄と、センスがいいのか悪いのか、そんなことは瑣末なこととすら思わせる身に着けた衣装のカラフルさが溶け合ってこの濃い人間ドラマを心地よい擬似体験としてくれているよう・・・。

2時間があっという間。スクリーンと観ている自分、という距離感が限りなくゼロに近い、映画を観る幸せを堪能させてくれる作品でした。


神楽坂NIGHT 和食編

2007-07-27 05:42:24 | GOURMET
歌舞伎レポに入る前に、閑話休題

MINXのお友達、しずかさんが予約してくださった、神楽坂の隠れ家的和食のお店、「おいしんぼ」で、21日の土曜日に、matsuさん、miwaさんと4人で小さなお食事会を致しました。



左からパーソナル・スタイリストのしずかさん、お着物に夢中、でもお洋服姿もカワイイmiwaさん、お久しぶりのmatsuさん、仕事帰りで一人黒スーツのわたくし、です。

同世代の4人ですが、お子さんが大きくなられてかねてから懸案のビジネスをスタートされた方、子育て真っ最中の中、お子さんのお友達ママとのお付き合いもこなしながら趣味の枠を超えたハンドメイドにトライされている方、ダンナサマのお仕事をオンオフ両面でサポートしながら趣味に邁進されている方、気ままシングル、と見事にライフスタイルが異なるのも、また面白く、美味しい和食を前に、あっというまに時は過ぎ・・・。

深夜の(?)毘沙門天の前で・・・。
通行人の方にお願いして撮っていただきました(笑)

神楽坂は、ドラマの舞台になったせいか、若い人向けのお着物雑誌のロケ地で紹介されることが多いせいか、10年ほど前にわたくしがブリティッシュ・カウンシルのスクールに通っていた頃からすると嘘のような人波・賑わい。あの頃は、授業のあと、仲良しと一緒に神楽坂で軽くお食事してから帰ったものですが、お散歩しながら良さそうなお店と偶然出会うのが楽しみでした・・・。
今でも、昔の花街の面影を宿した路地に洒落たバーがあったり、和食だけでなく、日仏学院が近いせいか、意外とフレンチ系も充実していたり、本格的なイタリアンがあったり、居心地が良く、面白いエリアです。



今回のお店は、レトロな昭和の一軒屋風。 美味しくてヘルシーな和食でお座敷でビールや白ワインをいただいて、楽しいひと時でした。皆様、Grazie!
とりわけ、幹事さんのしずかさん、どうもありがとうございました