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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

Paris Opera座公演 「ル・パルク」

2008-05-30 04:47:05 | BALLET
すっかり一週間が経過してしまいましたが・・・
オペラ座のバレエ「ル・パルク」、ルデューテのボタニカル・アートの「薔薇空間」、フォルクスオーパーの「こうもり」そして昨夜はMusical「ルドルフ」を鑑賞。
怒涛の1週間でした・・・
Inputが続いてなかなかOutputできないでいたのですが、少しずつUPしていきたいと思います。

まずは「ル・パルク」の初日、マニュエル・ルグリとレティシア・プジョルの主役の日から・・・。

Le Parc 全3幕

音楽: W.A.モーツァルト
振付・演出: アンジュラン・プレルジョカージュ
舞台装置: ティエリー・レプルースト
衣装: エルヴェ・ピエール
照明: ジャック・シャトレ
初演 1994年 パリ・オペラ座

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮: コーエン・ケッセル
ピアニスト: エレーナ・ボナイ

2008年5月23日(金)19:00~
Bunkamuraオーチャードホール
63rd performance

序曲
交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425アダージョ

第一幕

庭師(サウンド・トラック)
マロリー・ゴディオン、シモン・ヴァラストロ
アドリアン・ボデ、エルワン・ル・ルー

1.異性間の視察/アダージョとフーガ ハ短調 K,546
レティシア・プジョル、 マニュエル・ルグリ

カロリン・バンス、オーレリア・ベレ、
クリステル・グラニエ、ベアトリス・マルテル、
アリス・ルナヴァン、ジェラルディーヌ・ウィアール、
アメリー・ラムルー、セヴリーヌ・ウェステルマン、
オドリック・ベザール、ヴァンサン・シャイエ、
ジャン=クリストフ・ゲリ、ジョジュア・オファルト、
オレリアン・ウエット、二コラ・ポール、アレクシス・ルノー

3.出会い/ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K,449アンダンティーノ
レティシア・プジョル、マニュエル・ルグリ

第二幕

庭師(サウンド・トラック)

4.柔らかな魅力/セレナード K.525 ロンド
レティシア・プジョル 他

5.欲望/ディヴェルティメント 第11番 ニ長調 K.251アンダンティーノ
マニュエル・ルグリ 他

6.征服/音楽のたわむれ「村の音楽師の六重奏」 K.522 プレスト
オドリック・ベザール、ヴァンサン・シャイエ、
二コラ・ポール、アリス・ルナヴァン

7.抵抗/ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 K.450 アンダンテ
レティシア・プジョル、マニュエル・ルグリ

間奏曲

交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」 K.425 アダージョ

第三幕

8.夢/庭師 (サウンド・トラック)
レティシア・プジョル

9.嘆き/バッハの作品による6つのプレリュードとフーガ K.404aからアダージョ
ベアトリス・マルテル、アリス・ルナヴァン
クリステル・グラニエ、アメリー・ラムルー

10.情熱/ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137アレグロ
マニュエル・ルグリ
オドリック・ベザール、ヴァンサン・シャイエ、ジョシュア・オファルト
二コラ・ポール、アレクシス・ルノー

11.失神/セレナーデ ニ長調 「ハフナー」 K.250 アダージョ
カロリン・バンス、ジャン=クリストフ・ゲリ、
セヴリーヌ・ウェステルマン、オレリアン・ウエット、
クリステル・グラニエ、オドリック・ベザール、
アリス・ルナヴァン、アレクシス・ルノー、
アメリー・ラムルー、ヴァンサン・シャイエ、
オーレリア・ベレ、二コラ・ポール、
ベアトリス・マルテル、ジョシュア・オファルト

12.解放/ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488 アダージョ
レティシア・プジョル、マニュエル・ルグリ

エピローグ
庭師(サウンド・トラック)

休憩なし 1時間35分

芸術監督 ブリジット・ルフェーブル
メートルド・バレエ パトリス・バール

日本公演スタッフ
メートルド・バレエ ローラン・イレール
バレエ教師 ジャン=ギョーム・バール
 



新緑の会 お着物で白金 ②

2008-05-23 13:45:10 | きもの
新装成った「くるり」にも・・・。
ブルックスブラザーズの隣、246沿いにオープンした新店舗。
今回初めてお邪魔しましたが、バッグや帯止めなど、小物も充実して見やすく、こちらでわたくしは淡~いエンジェルピンクに薄紅で百合の描かれた絽の付下げに釘付け!
でも真夏に付下げを着るかしら・・・と悩んで保留。
顔色にはとても合っていたのと裄身丈にも問題がなく、状態もキレイでかなり惹かれています(どうしましょう!)

宮本さんは黒の、どなさんは白のそれぞれフォーマルにもなる小ぶりのバッグをご購入。
とてもお洒落なデザインでしたので、自分がお買い物した以上に嬉しかったです

TAXIで一路、白金の庭園美術館へ・・・。



ちょうど、「オールドノリタケとなつかしの洋食器展」開催中。
欧米の流行を取り入れつつ、和の手法も用いたアールデコの時代のレトロな洋食器がこの美術館の雰囲気に合っていて ちょっとタイムスリップ気分。
個人的には、2階のホールに展示されていた、6角形のフォルムがスマートな水色に黒の手描きの細ラインが繊細なアールデコスタイルのチョコレートセットと、同時代の参考作品として出ていた板谷波山の作品に惹かれました・・・。



ちょうど今の時期、薔薇が満開!
お庭の散策も庭園美術館の魅力の一つです。



夕暮れ時の日本庭園ではもう、ここはどこ?という感じですね。東京の真ん中とは思えません・・・。

ちなみに今日のコーディネートは、
キモノと帯はPONIA-PONのアンティーク。(キモノはしつけ付。あまり古い年代のものではなさそうです)
半襟は綿ローンの刺繍入りクリーム色のレース。
髪はアップにして、抹茶色のバレッタで留めています(見えませんが・笑)
バッグはフランチェスコ・ビアジアのナイロンとメタリックの革のコンビ。金具の一つ一つが白と若草色の七宝づかいになっていて見た瞬間お着物(特に大島とか・・)に使える!とピンときたもの。
お店の方にそう申し上げるとビックリされていましたが、和洋に使えて重宝しています。
帯揚げは紫。
このアタリは百合刺繍とリンクさせて・・・。



帯周りのUPです。
帯締めは先々週に北海道からいらしたひぐまさんから頂戴した金沢紐。
ライトグレーにダークレッドの縞が、きものにぴったり、と早速使わせていただきました。
ひぐまさん、ありがとうございます!
帯留めは個人的にコレクションしているアンティークブローチから・・・。
本当はフルーツ柄や小物を身につけていくと美術館の割引が適用されたので、フルーツのブローチ、と思っていたのですが、この子が妙にコーディネートにあうので、断念しました(笑)
指輪はMilanoのPelliniで購入のアズライト。ミントグリーン、グレー、海老茶が散りばめられたような石がこの日の気分でした・・・

最後はプラチナ通りのお洒落なケーキショップ&ティーサロン、「レトルダムール」で2階から並木の新緑を眺められる窓際で、和光のケーキショップ出身のパティシエ作の美しいケーキでお茶を・・・
宮本さんに教えていただいたお店で、とてもリラックスできました

また皆様、よろしくお願い致します・・・5月の風と新緑の中、美しい着姿を見せていただいて今回も大満足の楽しい会でした~!



新緑の会 お着物で白金 ①

2008-05-23 12:43:00 | きもの
5月18日の日曜日、お着物友達のどなさんが仙台から遊びにいらしてくださり、いつものお着物仲間と新緑の季節を、存分に楽しんで参りました



左から・・・京都のややさんのクラシカルなアンティーク帯に芥子・お抹茶色(だったかな?)の淡いベ-ジュの縞の着物を合わせたmiwaさん。コックリとした色のエスニックなバッグと小物のピンクの挿し色がCuteな持ち味を活かすアクセントに
着道楽なお祖母様からの紗袷のキモノ(表にユウユウと飛ぶ白いカモメ、裏の波模様が透けて見える2週間限定の季節モノ!)に目が釘付け!の宮本さん。スッキリと白(に近い淡いグレー)とブルーで纏められた都会的なコーディネートもらしくてステキでした
わたくし。
単衣の熨斗目の紬に紫織庵の白地に藤ガラの帯で季節感を演出、渋めのブロンズのバッグもバランスの良い着こなし上手などなさんと、勢ぞろいの図、です。
「新緑の会」というお題だけで、特に事前に相談をしたわけでもないですのに、どことなくブルー・白・茶の共通カラーで統一感のある(?)わたくしたち・・・



まずは川上庵でお蕎麦と前菜の軽いランチを・・・。
季節が良くて結婚式関連で貸切の多い青山で、予約が出来たのはかなりラッキー。
くるみダレと普通のそばつゆの両方が楽しめるせいろも美味でした

それから近くの大山キモノさんで、色々と、今の時期豊富な軽い塵除けになる羽織物を皆でお試し。
この日、昨年秋口にPonia-Ponではんなり帯と合わせて買って未着用だった縞の小紋を着ていたのですが、淡い白に近いグレー地に海老茶とミントブルーの子持ち縞にぴったりの、紅葉がひっそりと織柄に入ったワインブラウンの羽織を発見。
秋口に、帯保護や塵除け目的で羽織るのにぴったりと思い、購入。
他に、細かい無地に近い黒白チェック(?)の塩沢紬で珍しく裄も身丈も直さずに着られるものとの出会いもありましたが、夏着物としてはちょっとインパクトに欠けるかな・・・と保留に。

今の季節は東京の気候ですとちょっと早い単衣も爽やかですし、袷の着物を帯つきで軽やかに着られる、帯のおしゃれの楽しい季節
帯姿ご紹介です!



左のmiwaさんの帯にはたんぽぽも描かれているのですって!様々なお花で、季節を選ばずに使えるタイプもいいですね。
右のどなさん、個性的ながらも意外と色々な帯と合う熨斗目の紬は、わたくしが着たらとても大きな人に見えてしまうだろうな~と(笑)。スレンダーなどなさんならではの着こなしで、優しく爽やかな配色の藤帯で季節を堪能させていただきました・・・。



左の宮本さんは、先日の展示会でお求めになったばかりの作家さん、枡蔵さんの帯で、ニュアンスのある淡いシルバーグレーに羽の模様がワンポイントになったしゃれた帯。
この日のアンティーク着物の存在感に負けない、シンプルながらも味わい深い帯でした!
わたくしは2月にPoniaで一目惚れ買いをしていたターコイズの地色が鮮やかな百合の刺繍の名古屋帯。
百合や薔薇って本当に好きで、つい目が引き寄せられてしまうのですが、この色と百合の流れるようなラインにはかなりヤラレました・・・。
キモノも帯もバラバラの時期に購入した今回初おろしですが、妙に合っていて嬉しいかも・・・


「ベジャール追悼記念公演」 ②

2008-05-17 04:14:47 | BALLET
「春の祭典」
LE SACRE DU PRINTEMPS



音楽イーゴリ・ストラヴィンスキー
初演1959年。センセーションを呼んだ、ベジャールの出世作です。
東バ初演は1993年4月。
題材は鹿の発情期。
冬眠から覚めて、男女の群れがそれぞれの生贄を定め、自然界の掟に従って突き動かされていく様に生命の神秘を感じさせる傑作。

前半、冬眠から覚めた雄鹿たち。生贄は、リーダーたちによって乱暴に小突かれて選出される。
今回が生贄初役の長瀬さん、今まで全くNOチェックだったダンサーですが、選ばれたときの慄き、怯え、がダイレクトに伝わってきて、胸に迫る名演でした。正直、ベテランの井脇さんの相手がこんな新人だなんて一体?くらいに思っていたのが嘘のよう。
井脇さんのHPによると、以前カラボスとその部下で共演したときには、自分は自分、でヒトの意見をきかないところがあったのが、今回は「謙虚になりました」と2人で踊るシーンの練習を自分から願い出てきたとか。
成長していたのですね、水面下で。
光の筋に導かれるように跳ねながら退場していく鹿の群れの最後をまろびつつ付いていく彼の姿にから感じられる切迫感に息を呑みました。

雌の生贄は、自ら自分が生贄になったことに気付き、かすかに戸惑い恐れを抱きつつも、雄雄しくその運命を受け入れる・・・
群れを率いる巫女のようなりりしさと純粋さを見せる井脇さん。
井脇さんの生贄は、ベジャールさんをして賞賛の言葉を引き出したほどの定評ある当り役ですが、今回はまた初心に帰って、という気持ちと、心身ともに未だかつてないほど好調で勝手に音楽にあわせて身体が動く、と自身で表現されているくらい好調なコンディションもあってのことか、作品世界と、そして音楽と一体化して見事でした。

カーテンコールでの2人、は放心状態の長瀬さんの手をギュッと握って前に出る井脇さんの笑顔、長瀬さんの手を握られてホッとした表情が印象的。

プログラムにベジャールさんと自身の思い出をダンサーが個々に語るページがあったり、東バだけのゲストなしの公演だったためか、ソリストクラスでも、プロフィールが詳しく書かれていたのですが、興味深かったのが、男性ダンサーのほとんどが、ベジャール作品に惹かれて他のダンスや体操からバレエに転向していたり、ベジャール作品を踊りたいという気持ちがきっかけで東バに入団したりしているということ。

そのせいか、いつもはこのところ平均的に美しさの増している女性ダンサー比べて、身長も容姿も見劣りする、と残念に思う男性陣が活き活きと群舞の隅々に至るまで気の入った演技をみせてくれて、緊密な舞台を堪能しました。

ダンサー個々の個性や魅力、という面では、やはりベジャール作品はベジャールバレエ団のものだなぁと思うのですが、正確無比な群舞が作り出すソリッドな造形美もまたベジャール作品の魅力。
「ベジャールバレエ団と同様にわたしの子供。」と言われていた団員がベジャールさんへの敬愛から心を一つにしてその定評ある群舞での造形的な美しさと気迫でみせてくれた好演でした・・・


「ベジャール追悼記念公演」 ①

2008-05-17 03:28:07 | BALLET
先週の日曜日、東京文化会館にて、土・日と2日間、CAST替わりで上演された、東京バレエ団による「モーリス・ベジャール追悼特別公演」に行って参りました。

昨年11月に惜しくもお亡くなりになったベジャールさんにとって、自身の「ベジャール・バレエ・ローザンヌ」とともに2人の子供、と表現されたくらい、3演目の作品(「ザ・歌舞伎」「M」「舞楽」)の振付も行っている縁の深いバレエ団。

今回、上演されたのは代表的な3作品。

「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」

◆主な配役◆

「ギリシャの踊り」
Ⅰ.イントロダクション
Ⅱ.パ・ド・ドゥ(二人の若者):高橋竜太‐小笠原亮
Ⅲ.娘たちの踊り
Ⅳ.若者の踊り
Ⅴ.パ・ド・ドゥ:吉岡美佳‐平野玲
Ⅵ.ハサピコ:上野水香‐高岸直樹
Ⅶ.テーマとヴァリエーション
 ソロ:中島周
 パ・ド・セット:佐伯知香、阪井麻美、岸本夏未、高木綾、奈良春夏、福田ゆかり、河合眞里
Ⅷ.フィナーレ:全員

「火の鳥」
火の鳥:木村和夫
フェニックス:後藤晴雄
パルチザン:
  奈良春夏、田中結子、乾友子
  青木淳一、横内国弘、小笠原亮、氷室友、野辺誠治

「春の祭典」
生贄:長瀬直義
2人のリーダー:平野玲‐横内国弘
2人の若い男:松下裕次‐中川リョウ
生贄:井脇幸江
4人の若い娘:小出領子、高村順子、西村真由美、佐伯知香

「ギリシャの踊り」
DANCES GRECQUES



抜粋では何度か観ているのですが、通しで観るのは初めて。
1982年「タラサ・われらの海」の抜粋編として1984年に「ギリシャの踊り」初演。
東バでの初演は2003年1月。
ミキス・テオドラキスの民族色の濃い音楽。
潮騒の音から始まり、ギリシャの太陽に照らされた海と土の香りが漂ってくるような舞台。
衣装はシンプルで構成もバッハのフーガの如く厳密に仕立てられていて、所謂泥臭さは微塵もないのに、濃密に香る地中海の景色に引き込まれ、時を忘れさせてくれる作品でした。

ソロの中島さんは、バレエに開眼したきっかけがこの「ギリシャの踊り」だった、というだけのことはあり、美しいラインとキレのある動きでベジャールの世界に入り込む好演。
PDDの吉岡さんと平野さんは、ほっそりとして長い手脚がどことなく似ていてそして可愛らしい。
この2人が踊る場面はあまり今まで観たことがないけれど、ラインがきれいで軽やかな相似形がここでは活きていたと思います。
ハサピコの高岸さんはこういう作品にぴったり。出て来るだけで舞台が明るくなる個性はやはり貴重。
リフトされた状態でポジション移動をする振りを水香ちゃんが勢い良く大胆に行うので、高岸さんが微妙に辛そう(?)ではありましたが、長身の2人の明るさはいいアクセント。

「火の鳥」
L'OISEAU DE FEU



こちらも初めて(?)かも。
1970年初演。東バでは1989年7月。
1910年にストラヴィンスキーが大成功を収めたという音楽。
バレエ組曲版ではなく、ベジャールはオーケストラ版を使用。
民話の世界ではなくパルチザンの闘争という設定もオリジナル。
パルチザンの群舞のセンターは奈良さん。彼女はクラシックではちょっと乱暴?な感じがすることもあるのですが、こういう役は目力と持ち前のシャープさが引き立ってピッタリ。
ただ、この作品、なぜかわからないのですが、ちょっと自分自身があまり舞台とシンクロ出来ず・・・
やや中休み的な見方をしてしまいましたxxx