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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

横森美奈子New利休バッグ展・講演会

2007-11-27 02:37:04 | きもの
24日の土曜日、西麻布の「Gallery le Bain」(ギャラリー・ル・ベイン)で、
開催中の、横森美奈子さんの「New利休バッグ」展とそれに関連するイベントとして行われた「新しさとしての和エッセンス」というテーマの講演会にお邪魔しました。


会場と地下に続く、浴室関連のお洒落なインテリアギャラリー的な空間に浮遊する利休バッグたち・・・。白を基調としたシンプルな空間にカラフルなBagが映えていました。

エルメス、シャネル、ディオールなどのブランドスカーフを表裏の部分に、豪華な帯地をサイドに、アニマルプリントやカラフルな無地など、アクセントカラーを持ち手に配した利休Bagは、ちょうどお着物と帯と帯締めの関係のように、形の制約の中で無限に広がるイマジネーションのようで、YOKOMORI流キモノコーデにも通じる、伝統と現代的なセンスをPOPに解釈した世界観が広がり、とても魅力的。
¥8万台から¥15万円弱ほどの価格で販売もされており、わたくしが気にいったエルメスのタイルをモチーフにしたスカーフを素材としたものと、同じくエルメスの騎馬姿の黒人とゼブラ柄の持ち手が印象的な2点はすでに売約済。

この日は、MINXのきもの仲間さんたちのほかに、原さん、大石さんなど横森先生ゆかりの方たち、大山キモノさんでお目にかかった小林先生や相変わらず目を惹くアンティークキモノすがたの川崎さんなど、お洒落さんが大集合と言った趣。


横森さんとお写真を撮らせていただきました。
赤の紬に赤地に黒の唐草の帯、という斬新な組み合わせがゴージャス。
帯締めの水色が横森さんらしいPOPさを添えてちょっと抜け感。半襟は黒の絞りで。


全身です。横森さんの大き目の黒のファー・バッグ使いがイイですね。
わたくしはPONIAで出あったダイヤ柄(アルルカン柄、と勝手に名づけています)のお召しに季節の黒繻子に椿の刺繍の名古屋帯。帯締めは赤に金の菱垣文様。半襟はシャーリングの入ったようなふっくらとした風合いのクリーム色の生地。帯揚げは淡いラベンダーの縮緬。
イタリー製のIdaScratchのカシミアニットのストールは黒サテンの裏とポケットのついた大判のもの。
BagはSEQOIAの赤、ぜんやさんのあざらしファー鼻緒の草履で。


講演のあとザッと会場をまわったところでタイムアップ。
キャップ、タートル、ブーツ、めがねにコサージュと小物使いが若々しくてかわいいほのかさんがお見送りをしてくださいました。

タクシーで、新宿のParkHyattに・・・。
こちらでも、このちょっとレトロで華のあるキモノは好評でホッ。
着付けは小林先生に教わった包帯技(!)を襦袢で使っています。
衿が崩れず快適でした


らくや着付けで銀ブラ☆

2007-11-25 06:22:10 | きもの
23日祝日は、アメリカから遊びに来てくれた友人に和を体験していただこうと、らくやさんの一日きもの体験プランを申し込んで見ました。

11:00スタートで、19:00までキモノ一式お借りできて身一つでお邪魔して戻ったらお片付けもお任せという楽々プラン。
キモノと帯のセットの選びは早いもの勝ち、と伺っていましたので、11:00ちょっとすぎに伺って、8種類ほどの中から選ばせていただきました。


半襟はどうせ白になるでしょうし、洗える着物と帯というお話でしたので、質感、というよりは色柄で似合うものを選ぶのがコツかな?と寒かったので持参したItaly製イダ・スクラッチのポケットつき大判カシミアショールの黒にあう淡い色か鮮やかな色、と思っていたので、水色系の大柄小紋に穏やかなサーモンピンクの帯に即決。


友人はとても粋な黒地に竹柄の小紋にカーキグリーン系の八寸帯。羽織物をお持ちでなく、寒かったのでまずはUNIQLO銀座店に向かい、ぴったりの若草色の大判カシミアストールをGET。

その後、鳩居堂でお土産を買ったり、虎屋さんでお赤飯をいただいたりしてから、歌舞伎座へ。


ちょっと襟元がずれていますが、着付けはわたくしが普段自分でしているのとほぼ同じ手順の最小限の腰ひもと伊達締め、コーリンベルト(これはプラス)だけの簡単着付けで、でもしっかり。
着崩れないのはさすがです。柄が桜で思いっきり季節はずれですが、まぁいいこと(?)にしてしまいました

歌舞伎座では仁左衛門さんが御所五郎蔵、左團次の土右衛門、傾城皐月は福助、傾城逢州は孝太郎という美味しい配役の黙阿弥の名作「曽我紋侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」
一列目センターをGETとはいえ、幕見席でしたので、見せ場の一つ、両花道のかけあいが今ひとつわからず、ちょっと意識が遠のいたシーンもありましたが、後半、逢州の孝太郎が縁切りをされて逆上する五郎蔵を留めにはいるあたりから集中。というか孝太郎の上手さにうなりました。
仁左衛門さんのカッコよさはいうまでもありませんが・・・(ファン)


満足の表情。
この後、出来たばかりのARMANI TOWERをチェック、ITO-YAさんで友人へのバースディカードをみつくろって、らくやさんへ。
お寿司屋さんへの予約6時にしていたのですが、すんなりと洋服へのチェンジもすみ、本当に気軽に利用させていただけるプランでお奨め。

らくやさんで着付け講師をされているMINXお着物仲間のいそじんさんが、偶然にも友人の着付けを担当してくださったのも嬉しかったです(秘密にしていたので驚かせてしまいました、ゴメンナサ~イ

5時を回ると、歩行者天国も終わり。
MIKIMOTO前のクリスマスツリーは携帯の待受け用に撮影をする人々で溢れていました・・・


巨星墜つ。ベジャール氏逝去。

2007-11-24 08:05:41 | BALLET
20世紀を代表する振付家、モーリス・ベジャール氏が、心臓と肝臓の疾患のため、11月22日(木)0時25分、入院先の病院にて80歳でお亡くなりになりました。



モーリス・ベジャール氏は1927年1月1日マルセイユ生まれ。
ダンサーとしてさまざまなバレエ団で活躍。
その後、振付家としての才能が開花。
1959年に「春の祭典」がブリュッセルで初演され、その野生的で官能的な肉体美と躍動美でセンセーショナルなデビュー。
以来約50年にわたり、ベジャール氏が発表した作品は優に200を超え、「ボレロ」、「ニジンスキー、神の道化」、「バレエ・フォー・ライフ」など代表作を振り返るだけでも、20世紀後半、常に時代を切り取りながらメッセージを発信し続けた偉大な創造の人であったといえるでしょう。

ベジャール氏は日本との関わりも深く、1967年に初の日本公演を行ってから40年の間に、<二十世紀バレエ団>、<モーリス・ベジャール・バレエ団>を率いて、これまでに12回の日本公演を行っています。(2006年の公演にはベジャール氏は来日せず)
 また、1983年に<ベジャールの夕>で「ボレロ」「さすらう若者の歌」「ロミオとジュリエット」「ドン・ジョヴァンニ」を上演して以来、深い繋がりを持つ東京バレエ団では、これまでに16のベジャール作品が上演されてきました。このなかには東京バレエ団のために創作された、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」をバレエ化した「ザ・カブキ」(1986年)、三島由紀夫をテーマとした「M」(1993年)も含まれます。

哲学者のように、世界の文化に深く理解を示し、作品世界に投影させてきたベジャール氏は、大の日本通としても知られていました。
能や歌舞伎への理解から、日本の古典芸能を題材に「黒塚」(1988年)や「舞楽」(1988年)、2002年には旧交のあった故・中村歌右衛門丈へのオマージュ「東京ジェスチャー」(小林十市主演)も発表しています。
 
ベジャール氏が最後に来日したのは、2004年6月<モーリス・ベジャール・バレエ団>日本公演のこと。公演では連日カーテンコールに応え、公演の合間をぬって東京バレエ団で「ボレロ」と「中国の不思議な役人」のリハーサルを行い、上野水香さんに「ボレロ」の指導をされたとか。

わたくしがこの2月にParisに飛び、また8月のルグリ公演で幸運にも観ることのできたローラン・イレール、マニュエル・ルグリ主演の「さすらう若者の歌」もまた、氏の作品でした。

20世紀のバレエ界を牽引してきた偉大な才能に心からのご冥福をお祈りしたいと思います。


青山大山キモノ一周年記念Party

2007-11-12 02:28:05 | きもの
白金のあとは、青山へ。
御用事のある宮本さんとはお別れして、3人でまずはえり華さんのSaleへ。
詩織庵の襦袢地が20%OFFなど、欲しいものが決まっていればお得なお買い物が出来そうでしたが、とりあえず、ひととおり拝見。
そして、大山キモノさんへ・・・。

いつもどおり明るい店内の中央に大きなテーブルとおいしそうな軽食が用意され、アンティーク着物を上手にお洒落に着こなされたお客様たちで華やいだ雰囲気のなか、3人でお邪魔させていただきました。
東三季さんで着付け教室をお持ちの小林先生を初め、なんとYOKOMORIさんともお友達、お帽子デザイナーで、大地真央さんのプライベートフォトなどの際のスタイリングも手がけていらっしゃる川崎さんなど、お洒落の達人との会話が楽しいヒトトキ。

最近、伊達締めを使わない、腰紐一本プラス包帯だけ、の着付けを編み出された、というお話にびっくりしたところ、後で着付けをしてくださる、という小林先生。
で、どなさんとわたくしが会場の片隅で(お店なので試着スペース有)早速着付け直しをしていただきました



とても共感したのは、タイトにスリムにカッコよく着付けるためには、補正を巻くことはNGということ。
凹凸の激しい洋服体型のわたくし、ウエストを埋めるためにタオル2枚は必須と言われ、極端なときはバスタオルを使っていたこともあるのですが、どうもただ太って見えるか筒型になるように思えて気が進まず、自分の着付けではほとんど補正をしていなかったのですが、小林先生も同意見。
驚いたのは、和装ブラはNGだということ。ぐっと押されて平らになるのでいいのかな?と思っていたのですが、上に固めてしまうので太って見えてしまうそうで、お奨めいただいたのはYOGA用のTOPS。なるほど~。
そして襦袢を胸を覆うように合わせて・・・というところで半襦袢の脇縫いがジャマ、と見るや「破ってもいい?」と脇縫いをビリビリ・・・。そしてコーリンベルトをつける位置に伸縮性のある包帯を安全ピンで取り付け、それで襦袢はおしまい。キモノもグッと裾つぼまりになるようにサイドは折り返して腰紐をウエスト位置で結んだあとは、襦袢と同様に安全ピンで包帯左右につけて結んで伊達締めはなし!
で、このとおりすっきりの着付け・・・。
帯も、お端折りの見え方を意識していつも自分でしめていた場所は高すぎるのだそう。
一巻き目はウエスト位置でしっかりと、2巻き目はお腹を掬い上げるようにゆったりとさせて、お端折りはその結果見えなくなっても構わない!という大胆さ。
河崎さんがアンティークきものを対丈でキレイに衣紋も抜いて着こなしていらっしゃるのをなぜ?と伺ったら、小林先生着付けなら大丈夫なのですよ、とおっしゃっていたのもこれで納得。



キレイに着付けてあげたい、という情熱に溢れた、気さくな先生は惜しげなく長く豊富な経験からくる技をこのほかにも色々と伝授してくださり。。。すっかりファンになってしまいました

どなさんの着付けも、そばで拝見して、ふっくらさせる帯揚げの処理、キレイな角出しなど学ぶところいっぱい!

大山きものさんでは、真紅のベルベットに孔雀の羽とハートが幻想的に描かれたローズ色の裏地のついたストールと、孔雀の羽を重ねたような艶やかなグリーンのビーズのクラッチバッグをお留置。

どなさんを新幹線の東京駅までお見送り、miwaちゃんと新丸ビルのカフェで
おつかれさまと言いつつ、ハナシの尽きない2人でした。
お付き合いいただきました皆様、ありがとうございました~


白金ランチと時代布池田

2007-11-12 01:46:04 | きもの
Tiffany展のあとは、徒歩で15分くらいの場所にある白金のイタリアン、Al Ceppo(アル・チェッポ)へTAXIで。



気取らないシンプルで明るい感じの内装で、本格的なお味のイタリアンをいただけるお店で、Dinnerで伺って気に入っているお店。
今回、ランチはお初でしたが、皆様にもお気に召していただけたようで良かったですv
お写真はプロセッコで乾杯の図。



仙台からお越しのどなさんを囲んで・・・。
今日はドレスコードを「Tiffany」と決めていたので、しっかりと前回、青山の大山キモノさんでGETされた水色地にピンクの牡丹がキレイな帯を、シックな大島にあわせて・・・。
お写真がなくてご紹介できずに残念でしたが、雨対策にフルレングスのピンクと水色を基調にしたパステルカラーのチェックの雨コートをお召しで、それもまたこの帯とのつながりがあってステキでした。
わたくしは目黒のやまとさんで仕立てたポリきものを今日Debutさせてみました。
あられ柄、らしいのですが、わたくしの眼には豹柄にしか見えず・・・
勝手に「豹柄キモノ」と名づけています。
この日は美術館の展示の雰囲気と、その後の大山キモノさんがParty、ということを踏まえて帯は(秘密にしていましたが実は付け帯)渋い紫地に控えめな抽象柄の金箔で2重太鼓。半襟にワインカラーの薔薇のチュールレース。豹柄のひもにアンティークのガーネット色のブローチ。帯揚げはライトラベンダーの縮緬。雨対策は、Beamsで買っていた黒のポリのフリルつきのジョーゼットストールで帯を保護。足元は宮本さんに教えていただいてぜんやさんで購入のすっぽりぞうりを覆うビニールカバー「ハイぺっとF」で。



宮本さんは艶やかなアンティークの萩文のお着物に池田さんでお求めのちょっとラメっぽい地のオレンジの帯がなんとも優雅。この日、このお着物に合わせてのParty用の帯をお求め、というご予定ゆえに雨でもこのお着物姿。しっかりと深い赤の雨コートで対応されているのはさすが。バッグのロエベに少し効かせたオレンジが帯とリンクしているのもステキでした。
「Tiffany」テーマはダイヤ入りのハートプチペンダントを帯飾りに・・・
このアイデア、どこかで真似っ子させていただきますね

miwaさんは、晴雨兼用のお草履と風花さんのポリきものでいらっしゃるかな?と思っていましたが、あまりの雨脚の強さに断念!とか・・・。でもお洒落な洋装は却って新鮮かも?
赤いスカートに明るい茶色のFinのブーツが可愛らしかったです。
どなさんのリクエストに応えてご持参の、大山きものさんで出会った松ぼっくり柄のアンティーク帯、とてもステキでわたくしも欲しくなってしまいました!
刺繍などもじっくり見られて、着用されたのを見るのとはまた違った楽しみ方ですね



この日いただいたのは、前菜にワカサギと香味野菜の甘酢マリネ ”カルピオーネ”、メインは和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み ポレンタ添え。ともにしっかりとしたお味とボリュームで満足。
写真は食後のデザート盛り合わせとミントのハーブティーです。
miwaちゃんからステキなカードと前回(9月)の写真をいただきました。
カードはmariaっぽいものを選んでくださったそうで感激!
ありがとうございます



レストランの前で・・・。

この後、TAXIで、時代布「池田」へ。
宮本さんの海外でのパーティに向けての帯選び、そのコ-ディネートにさらに合わせての帯揚げ、帯締め、半襟を次々とお決めになるエキサイティングな現場(?)に立会いワクワクドキドキ
美しい候補の帯の数々から、最終的に重苦しくなく見栄えがし、今後の使いまわしも充分視野に入れた帯結びにもムリのない状態の良い帯とそれぞれ単独でも活躍しそうなキレイな小物でドレス感覚のコーディネートが決定して(わたくしたちまで)大満足。

池田さんのオリジナルの正絹新品の長羽織、というものをお奨めいただき、さすが現代のものだけあって裄もたっぷり。淡いピーチ色に白い叩きのような地模様の入った光沢のある素材に花柄が切場目のように入った文様の長羽織が顔映りも良く、気に入ったので購入。

そして青山へ・・・。