Bunkamura Orchard Hallにて開催中の「エトワール・ガラ」
Aプロ2日間の次のBプロ初日に行って参りました
正直、オーチャードホールという箱が好きではないので、実のところ、テンション低め・・だったのですが、リアブコ、アッツォーニ、ブベニチェクのハンブルグ組のハイレベルなパフォーマンス、また、OPERA座チームもちょっと小洒落たプログラムでいつもとは違った一面を見せてくれるであろう・・・という期待をこめて、3階正面B席を取って行って参りました。
・・・これが意外な正解で
いつも、S席なのにこの視界の悪さは何~とストレスだったのが嘘のように、遠いといえば遠いのですが、観切れることもなくステージ全体が見渡せて障壁物もないのでオペグラも使いやすく、堪能しました!
実は時間に間に合わず、最初の2演目は観られなかったのですが、オブラスツォーワはまだしも、マチューが結構マクミランの振りをこなせていなかったらしいので、まぁ良しとします^^
なんといっても今宵のBEST,イリの振付の日本初演のパ・ド・トロワを観ることができたのが大きいです。
素晴らしい才能に拍手
とりあえず、演目をUPしておきます。それぞれの感想はまた、時間を改めて詳しく書きますねv
エトワール・ガラ Bプロ
2010年7月30日(金) 19:00開演 21:40終演
<第一部>
■「コッペリア」第2幕より《日本初演》(振付:J.ギヨーム・バール、音楽:L.ドリーブ)
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト
見逃しました;;
■「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン(振付:K.マクミラン、音楽:S.プロコフィエフ)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ
見逃しました;;が、
普段ラブロフスキー版を踊っているゲーニャはこなしていたのに、ヌレエフ版を普段踊っているから、マクミラン版が楽しみ!と語っていたマチューの振り覚えが怪しかったから観なくて良かったかも?と友人に励まされ?ました。。。
マチュー、頑張って~^^;
■ 「フラジル・ヴェッセル」《日本初演》(振付:J.ブベニチェク、音楽:S.ラフマニノフ)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ
はい、この作品から観始めました。
・・・素晴らしかったです!
ライトグレーのキャミのユニタードに金髪をシンプルに夜会巻きにしたアッツォーニと同色の足首までのタイツ姿のイリとリアブコの3人が流れるような複雑なリフトを3人で、また、2人と1人になって。。。と波が寄せては返すようにフォーメーションを変えながら進んでいく作品。
このVesselは器でもあり、船でもある、との解説。人間は弱さをたたえた器である、という解釈通り、ラフマニノフの音楽にキレイに乗った流麗なネオクラシック作品ながら、どんどん精神的な深みの淵に下りていくような静けさを与えてくれる作品。
3人のダンサーの心技ともに高いクォリティと相まって、他の作品とは一線を画する存在感で、この日のBEST,でした。
■「プルースト~失われた時を求めて」より囚われの女(振付:R.プティ、音楽:C.サン=サーンス)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
うーん、ハンブルグ組(イリは今はドレスデンでしたね)の素晴らしさにヤラレてあまり印象に残っていません・・・^^;
白いドレス姿のエレオノラが美しかったのと、シャツにベスト姿のバンジャマンがいつもよりもリフトがきれいに決まっていたのに感心しましたが。
■「ディーヴァ」(振付:C.カールソン、音楽:U.ジョルダーノ)
マリ=アニエス・ジロ
舞台中央にスポット。
帽子、黒い手袋、ショールのようなベストをサラリと脱ぎ捨てた黒いイブニングドレス姿の女性・・・
マリ=アニエスにピッタリのドラマチック・コンテンポラリー。
アメリカンスリーブのシンプルなドレスが、彼女の凛々しい肩のラインを際立たせていました。
C・カールソンの振り付けは、ピエトラガラに振りつけていた頃からあまり変わりませんね。
<第二部>
まずは~バレ・リュスへのオマージュ~と称した3作品。
■「薔薇の精」(振付:M.フォーキン、音楽:C.M.フォン・ウェーバー)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチアス・エイマン
マチアスのバラの精、以前観たときにはゴムマリのような若い身体から繰り出される躍動感あふれる動きに感心すれども、この作品に求められる一抹のエロティシズム、頽廃などはどこを探しても見当たらず、ちょっとスポーティにすぎる!と思ったのですが、今回、躍動感はそのままで、動きがより洗練されて、進化したマチアス、と思いました。
オブラスツォーワの少女は小柄で愛らしい容姿がピッタリ!情感と清潔感、ちょっとお人形のような雰囲気もあってとても良かったです。ハマり役。
■「瀕死の白鳥」《日本初演》(振付:D.ウォルシュ、音楽:C.サン=サーンス)
マリ=アニエス・ジロ
パーティのざわめき、舞台下手側に小さなテーブル。
客席から現れるベージュサテンのドレスの女性。カクテルグラスのシャンパンを片手に、紫煙をくゆらす・・・
背中が大きくくれたドレスの肩甲骨がくくくっと動き、音楽がサンサーンスの瀕死・・・に。
彼は来ない・・・という女性の苦悩を翼をもがれた白鳥の名残のような背中と深いスリットからスッと出したハイヒールの片脚が雄弁に語るショートピース。
3作品のうちの1点なので、こういうものもアイデアとしてアリかも、と納得しましたが、もし、2作品しか踊らないうちの1つなら残念に思ったことでしょう。
■「牧神の午後」よりプレリュード≪世界初演≫(振付:D.ボンバナ、音楽:C.ドビュッシー)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
アブストラクトな筆描きっぽいプリントのモノトーンのキャミユニタードのエレオノ―ラが牧神。
しなやかなベージュのサテンTOPに黒のショーツのバンジャマンがニンフ?
男女を逆転させて、最後、残されたベージュのサテンを顔に載せて・・・がエレオノ―ラ、というアイデアもの。
■「幻想~“白鳥の湖”のように」第1幕より(振付:J.ノイマイヤー、音楽:P.I.チャイコフスキー)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
リアブコがすっかりルートヴィヒになりきっていました。
パセティックな演技は相変わらず素晴らしい・・。
■「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー(振付:R.プティ、音楽:G.フォーレ)
マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト
肌色のウエストまで刳れたユニタードのふたり。
マチュ-は相変わらず美しいなぁ・・と観ていたら、オフォルトの洗練に驚かされました。
こんな端正な踊り方をするダンサーだったかしら?!
Openingの「コッぺリア」を見逃したのが悔やまれます。
ジャン・ギ―の古典的な振付ををドロテと・・・うーん、似合いそう!
作品に対するアプローチとしては、対立感が今一つ弱いかしら・・・
最近、ギョーム・コテとデヴィッド・ホールバーグで観ているのでつい比べてしまいますね^^;
■「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ (振付:M.エック、音楽:フレッシュ・カルテット)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
舞台の上にドアがひとつ。
普通の男女の関係性、葛藤がユーモアを交えてちょっと切ない痛みと暖かさを交えて描かれる、マッツ・エックの傑作小品。
バレフェスでギエムとニコラが踊るのを2度観ていますが、もともとはマリ=アニエスに当てて振りつけられたものだそう。
グレーベージュのノ―スリチュニックの下にロイヤルブルーのロングフレアーのマリ=アニエスとターコイズのシャツをライトカーキのパンツの上に出したイリ。
キレイな色彩、ゆったりとした服装につつまれた二人の動きのダイナミズムと、こんなにギリシャ彫刻のような古典的な美形である二人なのにダンスから伝わる不器用な痛々しさのコントラストが凄い。
マッツ・エックの作品って自然な動きに見せてその実クラシックの語法と異なるところで大変なテクニックを要求すると同時にそのダンサーの内面をさらけ出すところがあるので、誰にでも踊れるものではないなぁと改めて思いました。
この二人は素晴らしかったです。
■「スターズ アンド ストライプス」(振付:J.バランシン、音楽:J.P.スーザ)
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン
割合と深い内面性を重視したコンテンポラリーが続いたBプロ、どう締めるのかな?と思っていたら
こう来ましたか!
バランシンのアメリカンな楽しさいっぱいの演目、これを表情豊かなドロテ、スポーティで弾力性の塊のようなマチアスというこれ以上望めない二人が、けれん味たっぷり、芝居っけいっぱいに演じます。
なんなの~というピルエット、高すぎるジュテ、それなのに二人とも余裕綽々、まだまだいけますけど、まぁ、こんな感じで楽しんで!というメッセージがまぶしすぎます
兵隊さんっぽい歩き方とか、今観るとレトロ感もいっぱいなのですが、二人とも、「ABTスタイルでやってみたけど、どう?」みたいなパロディ感があって、その臭みを感じさせないのがまた楽しい。
ミュリエル・ズスペルギ―が踊るのを見て、わぁ、わたしも踊りたい、と思った、とプログラムに書いていましたが、
確かに!ミュリエルでわたくしも観ています~あのときはお人形さんみたいでとっても可愛かった!!確か相手役はエルヴェ・クルタンだったような・・・彼は今、どうしているのかしら?
会場を興奮に巻き込んだままフィナーレ。
全員が横一列に並んで、拍手を受ける、というシンプルなもの。
最初のうち、音楽がスターズアンドストライプスだったので他の演目の衣装のダンサーたちにはちょっと違和感でしたが(笑)個性豊かな面々と演目を楽しんだ3時間でした
この分だとAプロも楽しみです
Aプロ2日間の次のBプロ初日に行って参りました
正直、オーチャードホールという箱が好きではないので、実のところ、テンション低め・・だったのですが、リアブコ、アッツォーニ、ブベニチェクのハンブルグ組のハイレベルなパフォーマンス、また、OPERA座チームもちょっと小洒落たプログラムでいつもとは違った一面を見せてくれるであろう・・・という期待をこめて、3階正面B席を取って行って参りました。
・・・これが意外な正解で
いつも、S席なのにこの視界の悪さは何~とストレスだったのが嘘のように、遠いといえば遠いのですが、観切れることもなくステージ全体が見渡せて障壁物もないのでオペグラも使いやすく、堪能しました!
実は時間に間に合わず、最初の2演目は観られなかったのですが、オブラスツォーワはまだしも、マチューが結構マクミランの振りをこなせていなかったらしいので、まぁ良しとします^^
なんといっても今宵のBEST,イリの振付の日本初演のパ・ド・トロワを観ることができたのが大きいです。
素晴らしい才能に拍手
とりあえず、演目をUPしておきます。それぞれの感想はまた、時間を改めて詳しく書きますねv
エトワール・ガラ Bプロ
2010年7月30日(金) 19:00開演 21:40終演
<第一部>
■「コッペリア」第2幕より《日本初演》(振付:J.ギヨーム・バール、音楽:L.ドリーブ)
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト
見逃しました;;
■「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン(振付:K.マクミラン、音楽:S.プロコフィエフ)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ
見逃しました;;が、
普段ラブロフスキー版を踊っているゲーニャはこなしていたのに、ヌレエフ版を普段踊っているから、マクミラン版が楽しみ!と語っていたマチューの振り覚えが怪しかったから観なくて良かったかも?と友人に励まされ?ました。。。
マチュー、頑張って~^^;
■ 「フラジル・ヴェッセル」《日本初演》(振付:J.ブベニチェク、音楽:S.ラフマニノフ)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ
はい、この作品から観始めました。
・・・素晴らしかったです!
ライトグレーのキャミのユニタードに金髪をシンプルに夜会巻きにしたアッツォーニと同色の足首までのタイツ姿のイリとリアブコの3人が流れるような複雑なリフトを3人で、また、2人と1人になって。。。と波が寄せては返すようにフォーメーションを変えながら進んでいく作品。
このVesselは器でもあり、船でもある、との解説。人間は弱さをたたえた器である、という解釈通り、ラフマニノフの音楽にキレイに乗った流麗なネオクラシック作品ながら、どんどん精神的な深みの淵に下りていくような静けさを与えてくれる作品。
3人のダンサーの心技ともに高いクォリティと相まって、他の作品とは一線を画する存在感で、この日のBEST,でした。
■「プルースト~失われた時を求めて」より囚われの女(振付:R.プティ、音楽:C.サン=サーンス)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
うーん、ハンブルグ組(イリは今はドレスデンでしたね)の素晴らしさにヤラレてあまり印象に残っていません・・・^^;
白いドレス姿のエレオノラが美しかったのと、シャツにベスト姿のバンジャマンがいつもよりもリフトがきれいに決まっていたのに感心しましたが。
■「ディーヴァ」(振付:C.カールソン、音楽:U.ジョルダーノ)
マリ=アニエス・ジロ
舞台中央にスポット。
帽子、黒い手袋、ショールのようなベストをサラリと脱ぎ捨てた黒いイブニングドレス姿の女性・・・
マリ=アニエスにピッタリのドラマチック・コンテンポラリー。
アメリカンスリーブのシンプルなドレスが、彼女の凛々しい肩のラインを際立たせていました。
C・カールソンの振り付けは、ピエトラガラに振りつけていた頃からあまり変わりませんね。
<第二部>
まずは~バレ・リュスへのオマージュ~と称した3作品。
■「薔薇の精」(振付:M.フォーキン、音楽:C.M.フォン・ウェーバー)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチアス・エイマン
マチアスのバラの精、以前観たときにはゴムマリのような若い身体から繰り出される躍動感あふれる動きに感心すれども、この作品に求められる一抹のエロティシズム、頽廃などはどこを探しても見当たらず、ちょっとスポーティにすぎる!と思ったのですが、今回、躍動感はそのままで、動きがより洗練されて、進化したマチアス、と思いました。
オブラスツォーワの少女は小柄で愛らしい容姿がピッタリ!情感と清潔感、ちょっとお人形のような雰囲気もあってとても良かったです。ハマり役。
■「瀕死の白鳥」《日本初演》(振付:D.ウォルシュ、音楽:C.サン=サーンス)
マリ=アニエス・ジロ
パーティのざわめき、舞台下手側に小さなテーブル。
客席から現れるベージュサテンのドレスの女性。カクテルグラスのシャンパンを片手に、紫煙をくゆらす・・・
背中が大きくくれたドレスの肩甲骨がくくくっと動き、音楽がサンサーンスの瀕死・・・に。
彼は来ない・・・という女性の苦悩を翼をもがれた白鳥の名残のような背中と深いスリットからスッと出したハイヒールの片脚が雄弁に語るショートピース。
3作品のうちの1点なので、こういうものもアイデアとしてアリかも、と納得しましたが、もし、2作品しか踊らないうちの1つなら残念に思ったことでしょう。
■「牧神の午後」よりプレリュード≪世界初演≫(振付:D.ボンバナ、音楽:C.ドビュッシー)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
アブストラクトな筆描きっぽいプリントのモノトーンのキャミユニタードのエレオノ―ラが牧神。
しなやかなベージュのサテンTOPに黒のショーツのバンジャマンがニンフ?
男女を逆転させて、最後、残されたベージュのサテンを顔に載せて・・・がエレオノ―ラ、というアイデアもの。
■「幻想~“白鳥の湖”のように」第1幕より(振付:J.ノイマイヤー、音楽:P.I.チャイコフスキー)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
リアブコがすっかりルートヴィヒになりきっていました。
パセティックな演技は相変わらず素晴らしい・・。
■「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー(振付:R.プティ、音楽:G.フォーレ)
マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト
肌色のウエストまで刳れたユニタードのふたり。
マチュ-は相変わらず美しいなぁ・・と観ていたら、オフォルトの洗練に驚かされました。
こんな端正な踊り方をするダンサーだったかしら?!
Openingの「コッぺリア」を見逃したのが悔やまれます。
ジャン・ギ―の古典的な振付ををドロテと・・・うーん、似合いそう!
作品に対するアプローチとしては、対立感が今一つ弱いかしら・・・
最近、ギョーム・コテとデヴィッド・ホールバーグで観ているのでつい比べてしまいますね^^;
■「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ (振付:M.エック、音楽:フレッシュ・カルテット)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
舞台の上にドアがひとつ。
普通の男女の関係性、葛藤がユーモアを交えてちょっと切ない痛みと暖かさを交えて描かれる、マッツ・エックの傑作小品。
バレフェスでギエムとニコラが踊るのを2度観ていますが、もともとはマリ=アニエスに当てて振りつけられたものだそう。
グレーベージュのノ―スリチュニックの下にロイヤルブルーのロングフレアーのマリ=アニエスとターコイズのシャツをライトカーキのパンツの上に出したイリ。
キレイな色彩、ゆったりとした服装につつまれた二人の動きのダイナミズムと、こんなにギリシャ彫刻のような古典的な美形である二人なのにダンスから伝わる不器用な痛々しさのコントラストが凄い。
マッツ・エックの作品って自然な動きに見せてその実クラシックの語法と異なるところで大変なテクニックを要求すると同時にそのダンサーの内面をさらけ出すところがあるので、誰にでも踊れるものではないなぁと改めて思いました。
この二人は素晴らしかったです。
■「スターズ アンド ストライプス」(振付:J.バランシン、音楽:J.P.スーザ)
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン
割合と深い内面性を重視したコンテンポラリーが続いたBプロ、どう締めるのかな?と思っていたら
こう来ましたか!
バランシンのアメリカンな楽しさいっぱいの演目、これを表情豊かなドロテ、スポーティで弾力性の塊のようなマチアスというこれ以上望めない二人が、けれん味たっぷり、芝居っけいっぱいに演じます。
なんなの~というピルエット、高すぎるジュテ、それなのに二人とも余裕綽々、まだまだいけますけど、まぁ、こんな感じで楽しんで!というメッセージがまぶしすぎます
兵隊さんっぽい歩き方とか、今観るとレトロ感もいっぱいなのですが、二人とも、「ABTスタイルでやってみたけど、どう?」みたいなパロディ感があって、その臭みを感じさせないのがまた楽しい。
ミュリエル・ズスペルギ―が踊るのを見て、わぁ、わたしも踊りたい、と思った、とプログラムに書いていましたが、
確かに!ミュリエルでわたくしも観ています~あのときはお人形さんみたいでとっても可愛かった!!確か相手役はエルヴェ・クルタンだったような・・・彼は今、どうしているのかしら?
会場を興奮に巻き込んだままフィナーレ。
全員が横一列に並んで、拍手を受ける、というシンプルなもの。
最初のうち、音楽がスターズアンドストライプスだったので他の演目の衣装のダンサーたちにはちょっと違和感でしたが(笑)個性豊かな面々と演目を楽しんだ3時間でした
この分だとAプロも楽しみです