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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

企画公演「時の花・春公演」『鞍馬天狗』 宝生能楽堂

2015-04-29 04:16:03 | 伝統芸能
2015年4月25日(土)15:00~
水道橋の宝生能楽堂にて

宝生会主催の企画公演、「時の花」春公演にお誘いを受けて行って参りました。

出会いをめぐるストーリーということで、能楽X宝塚歌劇、というコラボレーションはまさにわたくしのような両者を愛する観客にはとても引力のある企画・・と二つ返事で赴いたのは、友人の発表会で何度か足を運んだ能楽堂。

今回の演目に宝塚を代表して参加されるのは月組屈指のダンサーとして活躍されていた姿が浮かぶ桐生園加さん。
今回のメイン演目である「鞍馬天狗」は件の友人の発表会でも観たことのある馴染み深い演目。
それを、まず、桐生さんが朗読劇風一人芝居で演じ、引き続き、お能の本舞台で同じものをみる・・・という企画です。

お能の定形で、まずは狂言から始まって・・・。
■狂言 「膏薬煉」(こうやくねり)
シテ:三宅右矩、アド:三宅近成
旅の道中でばったり出会った鎌倉と上方(京都)の膏薬煉り(薬屋)。
実はこの2人、相手の膏薬が大変にすぐれているとのうわさを聞きつけ、互いに訊ねる途中であった。色々と話しているうちに、どちらの膏薬がすぐれているか競い合うことに・・・。

■独演 「花酔」(はなよい)
出演:桐生園加 、脚本:池澤春菜
時の花のために書き下ろされた脚本を、元タカラジェンヌが一人芝居で演じます。能「鞍馬天狗」の世界をさらに広げる、新たなコラボレーション企画です。

宝塚時代は、満面の笑顔でピシッとスピーディで直線的な「男役ダンス」を得意とされる方・・・というイメージでしたが、桜色の小袖にグレイッシュオリーブの袴、前髪を下ろしてサイドとバックを巻き込んでまとめたスッキリと可愛らしいヘアスタイルの桐生さんは高い鼻梁の彫刻のような横顔とスッと芯の通った立ち姿の美しさ、そして牛若丸のパートを演じるときのあどけない柔らかな表情が印象的。
きれいに通るお声といい、立ち姿の品の良さと言い、タカラジェンヌの良さをひしひしと感じる桐生さん、退団されたのは2011年ということでしたが、一層魅力を増していらっしゃるように思いました。

桐生さんはブログをなさっているのですね^^
この舞台についても記事にされています。
着付けは内弟子さんたちがなさっているようでしたが、ヘアセットはご自分で、だそうです。るいちゃんに学んだとありますので、紫城るいさんのことかな?

■能「鞍馬天狗」
シテ:野月聡、子方:片桐賢、ワキ:則久英志ほか
京都の鞍馬山にある鞍馬寺に一人預けられていた幼い源義経(牛若丸)。
とある春の日、花盛りの宴席で疎まれた一人の山伏は牛若丸と出逢い・・・。
源義経の幼少時代の物語。大天狗の化身である無骨な山伏と、孤独な牛若丸との心の交流を、師弟の絆を中心に情緒豊かに描く。

「鞍馬天狗」の面と装束をつけての本舞台は初めて。子方がずらりと橋掛かりに並ぶ姿も壮観で・・・。
でも、謡や仕舞は何度か発表会で観たままで、その前の桐生さんによる解説?もあったので、色々と納得しながら観劇できました。

■能楽余話「美しい能装束の世界」
シテ方宝生流能楽師 東川光夫

桐生さんをモデル?に、次々と能装束を取り出して着せつけ、解説をする・・というとても興味深いコーナー。
東川さんは、こういうトークには慣れていらっしゃるご様子で軽妙に手際よく指示を出しつつスピーディにたくさんの装束をご紹介してくださいました。
ハリのある豪華な織の素材の平面の装束が、止めたりたくしあげたりするうちに見慣れたお能の舞台衣装としてのシルエットになる様子を拝見するのはナルホド・・と感心しきり。
ちなみに天狗の装束はずらりと天狗が並ぶ演目があるそうで、宝生会ではたくさんお持ちなのだとか。
天狗の羽扇は天然記念物の熊鷹?イヌワシ?の羽を使った大変貴重なもので、替えはきかないので大変大切に扱う必要があるのだとか。
装束はお家元が当日、これとこれを使いましょう、とお決めになっている、とかお話の内容もなるほど、でした^^

この企画は季節ごとにシリーズ展開されるようで、次回、夏公演は7月25日(土)「葵上」がテーマで、タカラジェンヌゲストはなんと、宙組の悠未ひろさんだとか。
行けるようなら是非また観たいと思いました











宝塚宙組「TOP HAT」 赤坂ACTシアター 千秋楽 ②

2015-04-28 05:29:50 | TAKARAZUKA
「TOP HAT」語り、脇の気になる人々編、です

■ジョージ&コレッリ支配人:星吹彩翔

わたくしがモンチ(星吹)を好き過ぎるのですが・・・それにしても、一幕最後、LONDON公演楽屋でのジョージは印象的でした。オネエな付き人?ヘア&メイクアップアーティスト?なのですが、一場面だけなのに上手い!とうならせ、笑わせてくれました。
サラサラボブを指でいじり、なでつけながら、大好きなジェリーに絡みナルシストでもあり・・という。洗練された身のこなしながらやややり過ぎ感を出してコメディエンヌであることをはっきりと示し、通りの良い声を作り込んでの弾けたキャラクターに、本当に上手いな~と。
翻っての2幕通しでのベネチアのラグジュアリーホテルの支配人。真逆な落ち付いた威厳とサービス業の達人らしい当意即妙な味ある脇役を過不足なく演じていて。
本当になんでもこなせるモンチ。新公主演を分け合う愛りく(愛月・蒼羽)と同期ゆえ、センターのスポットを浴びるチャンスがないのがなんとも勿体ないほどの実力者。その彼女が脇を締める贅沢を出来るだけ長く味わいたいと熱望。モンチは本当に宙組の宝だと実感しました。

■ホテル・ベネチアのダンサーズ: 大海亜呼、和希そら

学年差を超えて・・・。上から数えて2番目の女役、宙組の誇るダンサー大海さん、そして96期、まだ新公学年の和希そら。ともにダンサー枠(そらちゃんは歌手枠でもありますが)でカウントされるスターさんではありますが、男女の学年差ゆえ、今まで組んで踊ったことってなかったのでは・・・?の2人が2幕冒頭から真っ白なお衣装で、ガンガン職業ダンサーの演技とはこれだ!的に踊り続けます。
公称164cmのあこ姐と168cmのそら氏、ほとんど身長差もないと思われますが、いきいきとエネルギッシュに踊りまくるあこ姐をしっかりとリード&サポートしてきちんと男女に見せるそら氏、ダンサー同志の信頼とおもうがままに踊れる喜び、そしてそこはかとなく漂うホテル専属ダンサーのプロフェッショナル感が良い雰囲気でした。
そら氏は1幕ではお花屋さんのオーナー?で、花屋店員のありさちゃん(瀬音リサ)とお花を贈り合ったりして小芝居していましたね^^
この公演のあと、次回作「王家に捧ぐ歌」の集合日に、大海さんの退団が発表されて・・・。
王家、では娘役にはほとんど役らしい役がないので、この作品で彼女の得意とするところを発揮できるお役で本当に良かった!と思ったことでした。
あと、NW宙!で歌手として大活躍されていた花里まなさんも同時退団で。
大劇場のエトワールが夢と語っていた彼女のために、「王家」でのエトワールが回ってきますように・・と念じています

■ホテル・ベネチアのイケメンウエイタ―ズ: 美月悠、星月梨旺、春瀬央季、七生眞希

長身の94期の3人プラス小柄でカワイイ95期。白シャツ黒蝶タイベストにちょっと斜めにタックを取ってウエストに挟み込んだようなエプロンが小粋な4人。
2幕冒頭、霧のロンドンから陽光溢れるベネチアへ!という解放感が、舞台いっぱいに溢れていたのは上記のダンサーズと客にチャラく絡みまくる伊達男のウエイターたちの功積かも。
ちょっと目を離したすきに水着美人の肩に腕をまわすさお(美月)、ピンクのシャンパンを主役カップルにサーブする仕草が細かいところまでエレガントなかなこ(春瀬)、顔芸しまくり、美形だと自覚ないな・・と思わせたりお(星月)。彼女は1幕ラストの朝夏氏のシャドウダンサーとしてタップの特技も披露されていますね! そして普段はカワイイ子だけれどダンスでは活き活きと大きく踊るまりな(七生)とそれぞれにキャラのたった華ある4人でした。
2幕で客席降りの演出があり、千秋楽、その生まれ持った流し目(笑)で、辺り一帯を地引網漁業のようにさらった春瀬氏、レーダーついているでしょ!と確信した、自分に向けられた目線はもれなくキャッチの美月氏を確認できたことは本公演のMyハイライトのひとつです^^

他にも、
■1幕最後のジェリー主演、ホレスの新作レビューの幕開けをケレン味たっぷりに告げる司会者に天玲美音
彼女の風貌の濃さと美声が活きるナイスな配役

■新作レビューのセンター歌手に花音舞
ゴールドスパンコールのマーメイドドレスでセンターで歌うきゃのん・・・(花音)
彼女はモンテクリストでは酒場の女主人、風共でもベルの経営する赤いランプの店の筆頭従業員と”酒場の女専科”。ちょっと庶民的な風貌と情の濃そうな雰囲気が演出家にそう配役させてしまう安心感を醸し出しているのかと思いますが、そんな彼女の堂々たるショースターに組ファンとしては胸が熱くなりました。と同時にこれって餞別では(失礼にもほどが)と一瞬よぎってしまったときにあぁ、ヅカファン長く続けすぎた・・と自らをふりかえってしまいました。

■花屋の店員の瀬音リサ
毎日、重たい蹄鉄型の巨大フラワーアレンジメントを運んで・・ご苦労様です!
とても可愛らしい娘役らしい娘役演技ができる彼女、もちろん他の場面でたくさんそういう役をされていましたが、ここちょっとコミカルで意外な可愛らしさがありました。

■穂稀せりのタップ
全員参加の冒頭の青とオレンジの(なんでしょうね、この謎の補色配色^^;)タップシーン、そして一幕最後の黒白の正統派お衣装でのタップダンス場面、宝塚には珍しくコロコロした体型の男役が2人・・・(もう一人は多分99期の澄風なぎくん、ともに167cm)となんとなく気になるのですが^^;穂稀さん(98期)は、コロコロ体型(何度もスミマセン)の割にとても軽やかなステップを踏まれて演技も達者。
逆にこの時代(アステア&ロジャース)のミュージカル映画ってこういうコメディ専科の上手い役者がいたよなぁ的な味わいを醸し出して。若手ながら汝鳥さん系の専科さん候補生としてチェックしてしまいました^^

あと、タップのところでふれた、青とオレンジという謎配色のお衣装(これを破綻なく着こなせる宙組生がスゴイxxx)以外は、全てのお衣装が素敵でした。
そして、ロンドンのホテルとベネチアのホテルのセットも・・。
旅行に行ってちょっと良いグレードのホテルに滞在したいかも・・となぜか観終わった後にヨーロッパ旅行に旅立ちたくなったわたくしです



宝塚宙組「TOP HAT」 赤坂ACTシアター 千秋楽 ①

2015-04-21 05:55:32 | TAKARAZUKA
宙組バウについて熱く語りましたが、新TOPを始めとするメインどころは梅芸、そして赤坂ACTシアターにて、
往年のアステア&ロジャースの名作ミュージカル映画(1935年公開)を題材にした2011年のLONDONミュージカルを宝塚仕様にした新作古典劇「TOP HAT」をj絶賛上演中だったわけで・・・。

こちらも観なくては!と千秋楽と前日の午後の部、2回の観劇。
2015年4月19日(日)15:30
2015年4月20日(月)15:30
それぞれ1階前方の下手と上手で。

古き良き時代の英国もの、らしく、勘違いから生まれる誤解とそれにまつわる様々な騒動、そして最後に誤解が解けての大団円、という流れは花組の新TOPコンビのお披露目作品「アーネスト・イン・ラブ」と同じ!
海外ミュージカルではありませんが、雪組のお披露目別箱作品「伯爵令嬢」も取り違えものでレトロなムード、そして最後のHappyEnd,という点では共通していますね。
確かに肩肘張らずに楽しめて、最後はHappyEnd,笑顔で新TOPコンビの誕生を祝える祝賀ムードの洒落た小品、でのお披露目が最近のTAKARAZUKAのお披露目のトレンドなのかしら?

アニメ好きのオタクで、自分の趣味に走った意味不明な映像を挿入することでショー演出では危険視されることのある(失礼にもほどが・・・^^;)斎藤吉正演出・・・ですが、さすがに版権や縛りが厳しいのか、本筋を逸脱することなく、宝塚作品として成り立たせています。
登場人物の少ないシンプルなロマンチック・コメディですが、脇を膨らませ、舞台も立体的に使っての良い仕立てだったと思います。海外もの特有の言い回しも訳しすぎずにあの時代のアングロサクソン独特のユーモア感覚を残していて、楽しめました。(そのためにはある程度の御約束を共有できる予備知識は必要とされてしまうのかも・・とちょっと思いましたが)
とはいえ、いくつか気になる訳はありましたが・・・。ベイツを「付き人」としていましたが、ジュリーに属するならそれはありですが、ホレス夫妻に仕えているのなら「執事」ではないかと。
アガサ・クリスティーのポワロもののように大陸の人間(ラテン)に対する偏見(笑)に満ち満ちていたり、女は単純なおバカさんで浪費家で男にとって結婚は人生の墓場・・・と、この時代のイギリスの価値観がベースになっていることを理解してそれを楽しむことが出来れば極上の時間が待っている・・・という展開。

新・TOPコンビ、 朝夏さん、実咲さんは歌もダンスもお芝居も水準以上でタップも破綻なくこなして安定感抜群。
身長差や体格、お顔の雰囲気などのバランスもよく、2人とも元花組で、その頃からコンビを組むことの多かった歴史もあり、息のあった2人でした。
そして脇を固める寿組長と純矢ちとせさん。初めて宙組を観るミュージカルファンの友人たちはことごとく印象に残った人物としてこの2人を挙げていましたね。
あとメインキャストといえば、七海ひろきと愛月ひかる。2人とも髭の紳士で美男なのにちょっと残念な3枚目よりの濃いキャラクターとしての登場。
あとはモブ、というのが海外ミュージカルの御約束、ですが、皆一人何役もこなしつつ脇芝居を細かく作り込んで、これは雪組か!?と何度も目を疑いました(笑)
100周年特集の復刻名作1本モノ連投(風共、ベルばら)で、古典の定形の中で押さえつけられていた中で、精一杯役を表現する努力を続けてきた宙組の芝居心、そして大空祐飛、凰稀かなめと芝居心で組をひっぱるTOPが育んだものが今、一人ひとりの自覚的な個性豊かな役の表現として溢れているのかと組ファンとしては感動を禁じ得ませんでした・・・。

『TOP HAT』
Music & Lyrics by Irving Berlin
Based on RKO’s Motion Picture
Book by Matthew White & Howard Jacques
Based on the Screenplay by Dwight Taylor & Allan Scott
Presented by Arrangement with RKO Pictures LLC, Warner Bros. Theatre Ventures Inc. and the Irving Berlin Music Company
Originally Produced on the West End Stage by Kenneth H. Wax
脚本・演出/齋藤 吉正



■ジェリー・トラバース: 朝夏まなと
公演のためロンドンを訪れたブロードウェイのスターダンサー。
ブロ―ドウェイでの公演後仕事のためロンドンへ。サプライズ出演が予定されているためお忍びで・・との設定が悲喜劇を生む。
到着の夜、ロンドンのホテルで運命の出会い。翌日に雨の中恋愛が展開し、その日の夜=金曜夜か土曜の夜が初日のロンドンでの新作ショーに出演。そのまま芝居が掃けたら月曜の舞台に間に合うように戻るからとの約束で飛行機をチャーターしてベネチアのホテルへ。そこで様々な騒動が起こりますがそれはまる一日かせいぜい二日の出来事・・・という怒濤の展開。
ジェリーはブロードウェイの大スター。自信に充ち溢れ、とてもポジティブ。ちょっと単純で故に憎めない、愛すべき主人公。
TOPスターの役をTOPスターが演じる、というのがムリなく表現できる明るい声音の歌とエレガントなダンス。
長い手足が華やかな容姿、爽やかな持ち味。
歌詞も台詞声も明瞭。お披露目として大成功。
そして御挨拶が上手い!感謝の気持ちやこの公演を最後に宙組から星組に組替になるこの公演2番手ポジの七海ひろき氏を送ることばに「宇宙で誕生したスターが星空のもと更に輝き続けますように!」
カーテンコールの挨拶で前に進み出る時に最初の挨拶で七海氏が見せた恐る恐る前にでる・・ような足取りを真似して見せたり、くどくどしくならず、しめっぽくもせずにでも、七海氏を想いやるという技も見せ、「心に残る舞台を作っていきたい」との抱負、「タップを踏みながら赤坂の街をお気をつけてお帰り下さい」など観客の心に余韻を残す良い挨拶を。爽やかで頭の良いヒトなのだろうなと。大空さん以来の宙組挨拶キング万歳、と思ったことでした。

■デイル・トレモント: 実咲凛音
離婚の慰謝料でホクホク・・の後、お金持ちのホレスと再婚した親友マッジの前夫は彼女のいとこのはとこ。
上流階級のお嬢さんで今で言うところのオリビア・パレルモ的ソ―シャライツ。カリスマ的な美女モデルとしてイタリア人デザイナーと専属契約をして彼の服を着て社交するのがお仕事。
お嬢さん特有の気の強さと大胆さ、優しさと単純さを併せ持つ「可愛い女性」。
・・・という設定自体は実咲さんのニンとは言い難いとは思いますが、誤解からジェリーを親友マッジの夫と思いこみ、お灸をすえるべく彼の部屋に乗り込んで大胆さを装って誘惑する場面、花組時代(「カナリア」)以来の大胆なはっちゃけぶりで本領発揮。ソファの背に両腕を伸ばして反るお姿が・・・。「野生の王国」らしくて素敵でした^^
細いけれども決して所謂マヌカン体型ではないみりおん(実咲)ですが、ファーや羽ををふんだんに使ったサテンのドレスや乗馬服などたくさんのお衣装も素敵に着こなし、たくさんのナンバーも歌いこなし、で、ステキなデイルでした。
千秋楽、朝夏さんとのデュエットダンスでのリフト、何度回るの~?というくらい回転していて、しかもその後すぐに歌に入ると言う鬼ナンバーも2人してあの細さでこなすって・・どこにそのパワーが??
次回作のアイ―ダ役も楽しみです。

■マッジ・ハードウィック: 純矢ちとせ
デイルの年上の親友。マッジの前夫がデイルの親戚というところから意気投合したという設定。
亭主は元気で”豊かに補給してくれれば良い”というちゃっかりぶりと強気で豊かな有閑マダム振りを濃い演技とちょっと太く作った声で的確に表現。
一幕で散々金使いの荒さを夫が嘆いていましたが、ベネチアのホテルで再会したとたん、おねだり。いつもは財布から出された札束をさっと持って行く・・設定が、千秋楽は札束を夫の手に残して財布を取り上げ、一瞬間をおいてその札束も取り上げる・・という強欲ぶりを見せていました(笑)
女性上位で夫を尻に敷きつつも基本大らかで度量が大きく、仲人好きで温かみのある魅力的な中年女性を好演。
デイルとマッジ、マッジと夫の会話が大人で楽しい。勿論、この時代の有閑マダム、ならではの目線で。
夫婦円満のコツは週2回ロマンチックなレストランでディナーをすること・・と星空の下ダンス、ピンクのシャンパン・・と詳細をいきいき語りつつ 夫は火曜、わたしは木曜に行くのだけれどもね!といったふうですが^^;
最後のホレスとのナンバー、「あなたのxxが嫌い!でもそれ以外はI love you」という歌詞が幸せで信頼感たっぷりで相手をこき下ろしながらでも夫婦っていいなと思わせて温かい気持ちで胸がいっぱいになるという仕掛け人はこの人です^^
役にあった声でしっかりと歌えるせーこちゃん(純矢)、同期の七海さんをサポートし、温かい空気感を醸し出す様が絶妙でした。

■ベイツ: 寿つかさ
妻マッジが見つけてきた彼女のお気に入りの執事。主人ハードウィック氏とはウマが合わず、ベイツは彼を尊敬していない・・・。設定。
うーん、メアリー・ポピンズを思い出しました^^(P・L・トラヴァースの原作の方)。
といいますか、英国小説によく出てくる自信たっぷりで威厳があって、気弱な主人を睥睨する堂々たる執事。パワーバランスが内部で逆転している主従関係。
普段はコ―トを預かってもらうことも出来ず、却って主人が気を使ったりするのですが、いざ、ピンチとなった時には身体を張ってとことん任務を遂行するというデキル?男。
扉の開閉は必要最小限にして身のこなしもスッとしているのですが、いざ、それが必要となるとウエイタ―にも(ハエ入りのジェラ―トに対するクレームに「ハエも涼みたくなることもあるでしょう!」と放置^^;)、ゴンドラの船頭にも(無許可で逮捕)マダムにも(ノーコメント)扮する行動派。
・・・で究極のちゃっかり神父での大団円まで、キーマンとなるコノ人、寿組長のまじめを装っておかしみ満点の間の取り方の良さ、表情(ホレスにおたんこなす、と言われて憤慨した顔!)、身体能力(隠れるために一瞬でソファの上で身を縮める速度!)が如何なく活かされたハマり役でした。
これが他組で再演されたら、ベイツがすっしー(寿)さんだったときには・・と絶対比べられる、基準のハードルを上げまくった神配役。
で、フィナーレナンバーでは固めたホレスヘアを濡らして乱して誰よりも激しく踊りまくるダンサー組長すっしーさんで目立ちまくってました。VIVA!

■ホレス・ハードウィック: 七海ひろき
興行プロデューサー。お金持ちで心配性。ちょっと「華やかなりし日々」の悠未ひろさんが演じた役にかぶりますね。恐妻家なところも^^;。
ジェリーをロンドンの舞台にサプライズで出演させる企画を立てたところから、誤解が生まれる・・・という設定。
ジェリーがロンドンにいると勘づかれないように、ホテルの予約もホレス名義・・・からデイルが勘違いして・・・の騒動が。から、あれだけのストーリーを生みだした原作者が素晴らしい(笑)
今回の企画も大当たりで、きっと大成功を繰り返してきた敏腕プロデューサーなのであろうホレスは、イギリス紳士らしくそれをひけらかすような行動は取らず、どちらかというと心配性で悲観的。
いつも鎮静剤をのんでいるがその薬をみたジェリーが「その薬は中毒性があるらしいよ」と警告すると「ずっと昔から飲んでいるんだ。大丈夫」^^;
結婚についてジェリーに聞かれると「男は結婚するまでは人生を始めておらず、結婚したら人生は終わる」
女性には用心深く恐妻家であり愛妻家。デイルを小悪魔だ、気をつけろ!とジェリーに警告。
「野生の王国」場面、寝室に乗り込んできたデイルとジェリーの繰り広げる恋の駆け引きをシャワーキャップ姿でベッドのなか、ソファの陰と隠れながらそーっと様子をうかがう様が可愛くて可笑しくて。
千秋楽ではベネチアに向かうプライベートジェットで並んでいつもどおりこわがっているとジェリーの膝にもたれて「ずっとこうしていたい・・」と組替を示唆してしんみりさせてくれました。
あと、千秋楽スペシャルは、べディ―二を部屋に釘付けにするために階上の部屋でタップを踊る様にとジェリーに頼まれていつもはへろへろタップですぐにへたれるところ、任せて!練習したんだ!と会場の拍手をもらい、べディ―二も応えて「なんだ、あの華麗なタップの音は!」と^^
可愛くて可笑しくて、でもステキなお髭の紳士で理想の旦那様。七海さんの芝居の間の良さと持ち前の憎めないチャームがピッタリでした。
そうそう、デキル男の場面としては、一幕最後、楽屋風景から一転して、舞台がロンドン公演フィナーレの見せ場黒燕尾のタップ集団場面となり、客席も含めたアクトシアター全体を赤い水玉ライティングで包んで一転してアクト客席がロンドン客席、となった空間、客席通路に立つ七海さん=ホレスが「終ったぞ!空港へ急げジェリー!」と声をかける場面がありましたね。大成功の舞台の立役者として立つかいちゃん(七海)もさることながら、この舞台演出はもともそうなのかしら?とても鮮やかで感心しました。

■アルベルト・ベティーニ: 愛月ひかる
ラテンの男。イギリスで活躍するイタリア人。デイルを専属モデルとして社交界に売り出し中の人気デザイナー。
イギリス上流階級のお嬢様デイルと契約して彼女に関する全ての支払いを持つだけでなく、彼女を崇拝していて毎日お花を届けさせたり・・というビジネスをメインに彼女の崇拝者でもある、という関係。
常にハイテンションで「ヘンなガイジン」イントネーションでイタリア語交じりで喋る。
聴きとりづらいという評を結構見かけましたがそんなことなかったです。
多分イタリア語部分の意味を考えている間に続くセリフが入ってこない現象では?
サイト―先生のセリフ設定のせいかも。(愛ちゃんを擁護)
見た目は流石にガタイが良くスーツの着映える愛月さん、黒塗りでやや縮れ毛のヘアスタイルにお髭も良くお似合いで見た目は普通にダンディ枠なのに、話し方が・・(笑)なので、とても三枚目な役どころをコントラストつけて演じて頑張っていました。
崇拝するデイルお嬢様がアダムとかいう男のせいで、悲しんでいる・・のをアダム野郎!と怒り、デイルの悲しみを想いやり・・心優しい一途な良い男ではないですか。デイルのお衣装を見る限りヴァレンティノのような上流階級向けハイブランドの才能あるデザイナーで、故郷イタリアでも錦を飾る野心も持っていて仕事も出来るし。
思いがけずリアルにヘンな人、だったのは、アングロサクソン目線での偏見いっぱい(笑)の「ラテン・ラヴァー」の大ナンバーから続く、宝塚サイト―オリジナル演出と聞く、ストリップ?場面。
デイルと結婚できた!と取っておきのパジャマになる、ベッドの上でのストリップ?
普通にステキな黒燕尾?姿から、靴、靴下(なぜか黄色と赤)ネクタイを緩めて、ジャケット、シャツと華麗に脱ぎ棄て、後ろを向いてパンツまで・・・で、日替わり3種類と聞く(そしてその順番は斎藤先生のこだわりで決まっているとか)闘牛士・スーパーマン・赤黄緑の太縞に白水玉のパジャマ姿になる、といいう流れで、楽近くではとても客席も舞台も盛り上がっていましたが、これ、客席がもし冷たかったら演じるのは相当辛いでしょうねxxx
千秋楽では客席のテンションも高く、愛月さんも拍手をあおる勢いで、パジャマのポケットから万国旗を出したりの大サービス。ホレスかいちゃんに誤解が解けて仲直りの場面頬にキスするのですが、千秋楽ではせーこちゃんマッジが止めるまで何度も何度もキスしていました^^;
あと、最後、七海さんの御挨拶の時、並ぶ同期のもんち(星吹彩翔)とふたりして同じ顔して身体を固くしてじっと七海さんを見つめていた姿に泣けました;;

タカラヅカ2枚目路線スターとして、ここまでさせる??というはっちゃけた役でしたが、なんとも魅力的で、時々あぁべディ―二さんに会いたい・・・と思ってしまう(笑)
リアルにヅカ友のひとりで、この公演で愛ちゃんにハマった人もいますし、ファン増えたのではないでしょうか?

脇を固める人々、舞台装置など、まだまだ語り足りない・・
ので、続きます(え?)


凰稀かなめ初コンサート「The Beginning」 EX THEATER六本木

2015-04-20 07:54:25 | TAKARAZUKA
2015年4月15日(水) 18:30~
EX THEATER六本木にて

2月15日に退団した元宝塚歌劇団宙組TOP、凰稀かなめ退団後初コンサート、初日に行って参りました。



出演者構成・演出:TETSU(Bugs Under Groove)
出演: 凰稀かなめ、 白華れみ、平澤智
IYO-P(Bags Under Groove)

TETSU氏は、CMなどの振付も行いながら自らのダンスユニットの公演も企画していらっしゃる方らしく。
内容は、凰稀かなめショーケースとでもいうべきバラエティーに富んだショー、という感じ。
「コンサート」と銘打ってはいるものの、歌メインというよりは、宝塚時代を彷彿とさせる男役的ダンスと歌とミニ芝居(コント)とちょっと映像での近況報告?という、これが凰稀かなめです、宜しくお願いします的な外部への発信込みかな?と思いました。あとは宝塚時代にやりたかったこと

凰稀さん、星の二番手時代にバウ・青年館公演「リラの壁の囚人たち」で主役コンビを組んだ娘役さん白華れみちゃんの他、男女ダンサー4人ずつの布陣。
男性があまり高身長でなくガッチリ型、女性が皆さん背が低くてムッチリタイプで親しみやすい風貌のゴージャスなロングヘアーのボールダンサーさんなのでコントラストを狙った感じでしょうか…☆

オープニングこそ金髪ボブ鬘にピタッとしたヘビ柄トップス黒のバルーンミニ ゴールドタイツにブーツでカッコいい系?浜崎あゆみとかみたいな?女性歌手仕様でしたが、紫のフリルブラウスに黒の細身パンツ、金髪ベリーショートの地毛での男性ダンサーに混じってのダンスシーンからは宝塚時代とかけ離れた感じはなく…☆

ハットに黒スーツや黒ベスト、インのシャツが白だったり赤だったりのダンス場面ではれみちゃんも同じ仕様の男装の麗人ルックでかなめちゃんの後ろ階段で踊って、それがとても魅力的でした

前半部分でかなめちゃんが赤のタータンチェックのスーツ、れみちゃんがお揃いのワンピに赤いベレーで「ミ―&マイガール」フルコーラス、タップ付きで…☆という場面あり。
宝塚スターの写真集「パーソナル・ブック」掲載のやりたい役の扮装写真で挙げていましたが、本当にやりたかったのね…と。また、れみちゃんがとても可愛くて息もピッタリ!
この二人の初共演が「リラ壁」でなくて「ミーマイ」だったらわたくしを含むかなめちゃんファンも、れみちゃん薄倖過ぎる・・・^^;と引くことなくこのコンビを支持したのに…と詮無きことを思ってしまいました。
あの時は白華れみちゃん、細身で小顔の凰稀さんの相手役だから・・ともともと細いのにダイエットして、しかも鬘で頭が大きくならないようにと地毛でスタイルを作ってくれたのですが、それが裏目にでて、広い額に筋が浮かんでいてリアルに戦時中の影ある女性すぎるxxxと言われてしまって
タイミングと運でしょうか…☆
れみちゃんは柚希さんコンサートの「レオン」のバーレスク場面辺りからショースターとしての個性と魅力を発揮し始めてオオッと思わせてくれたのですがそれから程なくして退団。。
でも、今回のコンサートでれみちゃんの美しさとかなめちゃんとの美麗な並びが、やはり宝塚って選ばれたるショースターのエリート集団なのね…と実感。

お着替えの繋ぎ?でお稽古場風景が。
プロデューサーが踊るかなめちゃんを見ながら首を傾げて渡した指令は…からの原宿ラフォーレのロリータショップで体験写真撮り&プリクラ…という笑いをとりつつの可愛い映像が流れ…☆

次の場面はまさかのガッツリコント。
大衆演劇一座の元締めスターのもとに新人付き人KANAMEがという設定。
緑のジャージに大きなまん丸メガネ。黒髪マッシュルームヘアで気が利かず、自信がないのに破壊力抜群のかなめちゃんが繰り出すギャグの嵐
れみちゃんがその親分?の妻で、ちょっと蒲田行進曲ノリの世界観をドライで飄々としたかなめちゃんの演技で綴る…というシュールなもの。
もともとお笑いが好きですごく研究している…と話していた凰稀さんの新たな一面が…

最後はカッコいい群舞からラスト白いお衣装で歌いあげ…

フィナーレのメンバー紹介はツアーTシャツでカジュアルに。客席を立たせて盛り上げて終わりました

ファンクラブは二階席で総見状態になっていたらしく、かなめちゃんが二階に現れるとキャーと歓声が
本舞台のダンサーさんたちが素で驚いてらしたのが印象的

5月20日21日に大阪公演が決まりました!との告知もあり…

あ、ACTシアター朝夏まなとTOPお披露目公演「TOP HAT」の休演日で、組長すっしーさん(寿つかさ)、相手役みりおん(実咲凛音)、華雪りらちゃん他下級生たち含む宙組生総勢10人くらいがいらしてました。
徹子の部屋からのお花もあり、これから出演番組が流れるのかな?とか、今後もメディアでは見られそうで一安心?です。





「NEW WAVE 宙」 バウホール公演 千秋楽

2015-04-15 08:02:17 | TAKARAZUKA
宝塚バウホール、2015年4月3日(木)11:00公演、14:30公演で一度遠征。
そして2度目の遠征は12日(日)11:00前楽、そして14:30の千秋楽。
バウ・ショーケース「NEW WAVE 宙」
宙組によってこれまでに上演された作品の名場面を再現すると共に、古今東西の名曲をエネルギッシュにお届けするエンターテインメント・ショー。作・演出/三木章雄。



澄輝さやと主演。
主な出演者、として「歌う男S」のポジションに凛城きら、蒼羽りく、桜木みなとがセンター部分に入り、
娘役では「踊る女A]ポジで伶美うらら嬢が。

オープニングはラテンで『コパカバーナ』からまずは「アイ・カランバ」。
「New Wave!へようこそ!」からスタート。
メイン4人は新調の白と金のお衣装。男役さんの紫と金のお衣装と娘役さんの後ろスカートフリフリ付きの紫のダルマが宙組カラ―^^。うらら嬢だけはこのスカートが白一色で、ターバンも豪華。
ラテンといいながらも高貴なカラ―でスマートに宙らしく。

そこから留依薪世くんのソロでの「ボレロ」。瑠風輝くんが加わり今回この2人の歌で展開する場面多し。耳福です。
って97期首席留依くんの歌ウマは知っていましたが98期174cm瑠風くん高身長ゆえか低音が出て歌ウマって今後色々と頼りになりそう。
順にりんきら綾瀬あきなちゃん、ずんちゃん(桜木)と157cmと小柄な花咲あいりちゃん、りくくんと結乃かなりちゃんの93期同期ダンサーカップルが踊ります。って、結乃かなりちゃん今回で初認識しましたがちょっと頬骨の高いお顔だちが特徴のステキなダンサー。164cmと背も高くて美脚。あっきー(澄輝)うららちゃん(伶美)の麗しのペアが最後に登場。4組のカップルが踊ってフォーメーション決めて盛り上がります。

そして四人を舞台に残して持ち込まれるのはティンバレス。
(若手男役が運んできますが、千秋楽だけ娘役さんが・・。か弱い娘役さんが運んでくださるなんて!と4人恐縮!)
そういえば月バウでもあったかも。三木先生的にはここで各自のキャラ紹介となる設定だそうですが、ずんちゃんの明るくて元気なキャラ、りくくんえ?そうくる?なお祭り太鼓風、りんきらが会話ティンバレスでゆるいけれど考えているヒトっぽい感じ、にはなんとなく納得。あっきーのパートは楽器を超えてどこまでも・・と床や最後人の額を叩いてしまう、という設定。正統派っぽいけれど意外と支えてあげたくなる迷走系。スティックを放り投げてキャッチ、というところで締めるべきところ、意外と成功率が低い??で、「まぁいいってことで・・・」的にゆるっとまとめてまったくまとまらないのがあっきーのMCクォリティであることがわかりました^^。りくちゃんのお祭り太鼓には最終日会場からのノリノリ手拍子が入ってドヤ顔?
最後に四人揃ってのパフォーマンスでキメたあとは出演者全員が出てきて、「コパカバーナ」で客席下り。2日目は一列目でしたのでりくちゃんと握手。近くのお席の少女がうららさまのお衣装に触れた!と大興奮!(良かったわね^^)最終日は下手後方でしたので、あおいさん(美風舞良)やりりちゃん(潤奈すばる)が近かったです。

そのあとは”新しい波”として下級生から順に4人がひとりの出演者囲んでご紹介するコーナー。
そう言えば月ではあーさ(朝美絢)がスチールのポーズがやる気満々といじられたら、あれは美弥さんを真似したんですよとシレッと逆襲したのを思い出しました
瑠風輝くんがスポーツ万能で学生時代バスケットボール部だった、ということでダンクシュート決めさせたり(りくが肩の高さで腕を上げて低すぎるゴールポストになりあっきーが全くダメダメなディフェンスを行い瑠風氏苦笑^^;・・)小春乃さよちゃんが宝塚オタクということで四人とそれぞれカップルポーズを決めたり、と二日目も楽しかったのですが前楽は美声のあいこ先輩(花里まな)が実は男役に憧れが・・と「うたかたの恋」ルドルフパートを披露。「あなたとご一緒ならどこへでも」のりくから始まる4人のマリ―というカオスも(いえ、意外とすんなり皆さんマリ―でした^^;)。
このコーナー見た回の「波」の生徒は絶対その後の公演でもわかるようになりますし、脇がわかるようになるとその組に愛着もわきますし、とても良いコーナーだなと思います^^
そして 千秋楽の大トリは副組長あおいさん(美風)。初代スカイレポーターズということで逆に四人をレポートするという設定で、「『NW宙』で得たものを男役らしさを極めたポーズに込めて見せて!」、との課題を四人に。
はい、蒼羽さん、で「ええ~そういうのって下級生からじゃ・・」と抵抗するも「関係ありません、はい、蒼羽さん、早くしてください、時間がありません」とせきたてられながら右往左往して考えるも、いきなりの華麗なターンからのバチコーンウインクでの投げキスを決めるりく。やればデキル子。ずんちゃんが「フゥッ!!」と掛け声を決め、りんきらが「みんな、愛してるよ」という台詞からの噛みつくようなウィンクを決め…。りんきらさん、さすが。コワイ
て、締めのあっきーは??と期待値高まる会場でしたが、ススッと歩いてくるりターンからのにっこりウインク。通常運転の爽やかさ・・・。一皮むけてほしかったファンとしては物足りなく思えなくもありませんでしたが、このゆるさ、上品さが揺るがないのがあっきーなのかも。これからの夢、を振られて、ずんちゃんが次の公演でも輝きます!と宣言し、りくくんが宙組を宝塚を愛し続けます!と熱く語り、りんきらが様々なキャラクターになれる大人の男役を目指します(さすがりんきらさん現実を見た発言)と言った後でのあっきーは・・・。
「今回バウで色々な曲を歌わせていただいて楽しかったので、もっといろいろな曲にチャレンジしていきたいです」と「バウでひとりで歌って楽しかったので、次は大劇場でのソロもかなえたいです!」と。
御挨拶とバウ公演主演のトリのお言葉としてはもっとパア―ンと打ち上げてもいいのに・・と真ん中クォリティを吟味する場としてはちょっと残念でもありましたが、そう言えば、バウNWシリーズのセンター、花のだいもん、月のみやるりが散々一人での場面や銀橋でセンターで歌い上げる機会をもらってきてのそのポジだったのに比べて、クラシコ新公以来、歌ではグスタフ戴冠式でひとくさり、それも側近貴族達の並びの中からの発声・・くらいが目立った活躍レベルのあっきーが何度もセンターを取るこのバウを破綻なく歌いこなし場面を作り勤めてきた結果の実感かと思うとなんだかジーンと来てしまいました。
あおいさんの夢は「今の宙組で海外公演に行ってみたい」でした。なるほど。宙組設立時のメンバーが香港公演選抜隊でしたものね^^

そこからの「Venus」。「聞いてください、Venus!」からの4人の客席下り。上手通路はりく、りんきら。下手通路があっきーずん。間奏ではお客様を立たせてのダンスも!手をとってくるくる回された方々、お疲れ様ですv個人的にお客様相手のダンスって回りは観ていて特に楽しいものでもないので一組くらいで充分なのですけど^^;あ、2日目の午前の回、通路席のれーれ(すみれ乃麗)を見つけたずんちゃんがお手をどうぞで2人で踊ったのは良かったです 全体としてここ、見つめたり微笑みかけたり・・で色々と釣る場面ですが、宙組らしくユルッとしていたような・・・。花だときっと身が持たなかったはず、とか、月では美弥様に意識飛ばされた・・とか比べると物足りない!となるのですが・・・いや、「PHOENIX宝塚」での銀橋カイちゃん5での濃いパフォーマンスを期待したのですが及ばずでしたね。でも楽しい

その後、ずんちゃんとりくくんが残って「銀河のロマンス」。
銀色に星?ハ―ト?の傘を持った娘役ちゃんたちが銀と黒の小さなフリフリをつけたダルマ衣装でアンサンブルとして登場。ずんちゃんの歌い始めでりくちゃんが娘役さんたちを見つけてわぁ☆と驚いて喜ぶ顔芸を入れるのが可愛くてツボでした。
そこにりんきらさんが加わっての「星屑のスパンコール」
少年隊の歌だそうですが、こういう昭和なアイドル歌謡曲を若手男役が歌うのってとても甘くていい感じ。
センターブロック前方席は軒並み狙い撃ちされてここ、かなり美味しいです。

照明が夜の星空になり、舞台にたった一人、あっきーがキラキラ付きの黒燕尾で登場。「星に願いを」を歌います。
伸びやかな歌唱。ロケットガールズをご紹介して盛り立ててはけるあっきー。
娘役ロケット。少人数でうららちゃんあおいさん以外総勢8名で。ダンサーのエビちゃん(綾瀬)、脚がきれいでキレよく高く上がる結乃かなりちゃんに目が行きます。あいこ先輩もきれいに脚上げされていて。

黒ドレスのあおいさん(美風)が「Jupiter」を歌い出すと、あっきーがほの暗い中スタンバイのポーズを取って、そこからあっきーセンター下級生の黒燕尾。御織ゆみ乃先生の振付です。THE正統派。
あおいさんの深い歌声が「望むように生きて、輝く未来を。いつまでも歌うわ、あなたのために」と歌い上げる・・・・・・じんと心に響く歌唱。
宙の黒燕尾、いつも凰稀かなめ氏一択で、センター以外観られていなくて、見ても朝夏オヅキ七海愛月蒼羽どまりでしたから・・・。新鮮。風馬翔くんが上半身安定して脚がスッと軽くてバランス良くて上手い、とかダンサー潤奈すばるちゃんが肩入れてがっつり踊るからジャケットの首が抜けちゃうけど本当に嬉しそうに踊っている・・とかまっぷー先輩(松風)はさすがに安定している、とか色々新たな気持ちでチェック。

次はダンスシークエンス。ダンサー蒼羽氏一番の見せ場!「エトランジェ」。
次回ACTシアター雪組公演に特出か?と思わせるボールドストライプのダブルの白紺スーツ。インのシャツは紫。
ハットあり。マフィアのボス風。ドヤ顔でビスチェに大きなフリルスカートのエナメルっぽい素材のブルードレスの娘役群舞引き連れて・・・。
結乃かなりちゃんがダンサーならではのシャープな踊りで、伶美うららちゃんはちょっとした表情やタメで、それぞれに魅せるダンスで脇を固めます。りくちゃんは得意のダンスだと本当にスターですね。堂々たるもので、惚れぼれします。
そこに登場するフュ―シャピンクのスパンコールドレスの黒ボブのミステリアスな女性は・・・ゆいちぃ(実羚淳)です。
脚が長くて長すぎて、胴体が短くてドレスのバランスがちょっと変ですが、2人のダンサーが椅子を使ってアクロバティックに踊ります。この長身2人の安定感とダイナミズムは素晴らしいですね。
で、ウットリ引き込まれていると、「チュニジアの夜」を歌い始める蒼羽氏。
・・・大丈夫か^^;で、一気にこれが若手お試しバウホール公演であることに気づく、という仕掛けです^^;
りくちゃんは本当に後は歌だけ、それも結構良い声で声量もあるのだから、音程の安定感かな?後は。そして、自信ね!

そしてがらりと趣が変って『Dancing Crazy』よりの「ミュゼット」場面。
風馬翔くんが脚の悪いアコーディオニストの老人を。そこに絡む子役綾瀬あきな・花咲あいりちゃんが可愛過ぎます。やっていることは極悪ですが・・・(アコーディオンを奪いさる)^^;・
そこからの回想場面で若き翔がりんきらこと凛城きら氏。軍服にベレーでどこのヤン・ウェンリー?と思いましたが、大戦中のパリのカフェ設定で、であった恋人がずんちゃん(桜木みなと)。
このずんちゃんの女役が素晴らしく良かったです!髪もショートのままで光るピンでサイドを止めるくらいのナチュラルさ。フレンチスリーブのローウエストでほっそりとしたウエストのラインが出る桜色のTOPSにラベンダーのフレア―スカート。腕のしなやかさや手首の華奢な感じが瑞々しい若い女性、を体現していてしっとりとした情感を湛えた演技といい、ノスタルジックなシャンソンの調べにピッタリと合っていて、男役の女装でもなく、作り込んだ宝塚の娘役芸でもなく、オリジナルな存在感でとても素敵でした。2人の出会いから思わぬ別れ(黒い羽根扇を持って黒衣装の群舞が2人の間に割って入り、ずんちゃんの姿をかき消してしまう~戦争の暗喩?)までしみじみと余韻を残すドラマ性のあるシーンでこれもまたステキ。

一幕を締めるのは『ザ・ショー・ストッパー』の「1889-PARIS-」
巴里万博場面ということで、エッフェル塔のシルエットが背景に。花里まなちゃんの歌が聴かせます。コーラスは瀬戸花まり、小春乃さよ、瑞希めい。
「エル・チョクロ」を歌いながら登場のあっきー(澄輝)と恋人うららちゃんが美しい。
ブルーのジャケットのあっきーと濃いピンクのドレスうららちゃんの並びが恋の喜びでいっぱいの若いカップル。
お互いを愛おしく見つめ合うタンゴ・・からうららちゃんがあっきーのジャケットをスッと脱がせて胸に抱いて掃けると・・・。黒シャツベスト姿になったあっきーが戸惑っていると、悪いヒトたちに囲まれるという流れに(笑)
ワルモノのボスはりく。先程のボールドストライプジャケットを黒パンツに合わせてインはアスコットタイ風の白サテンシャツで、バーンとした感じ。男どおしのタンゴで、絡まれるあっきー。
一人になってなお戸惑い続ける(笑)あっきーのもとに、黒いドレス姿のうららちゃんが再び登場。
戻ってきてくれたのに、今度はなぜか彼を手玉にとって楽しむような上から目線の彼女。そんな大人なうららちゃんに若者あっきーがすがるように踊るのですが、またもや彼女は彼の下から去っていく・・・
するとまたもや黒い群舞に囲まれるあっきー。
黒シャツ黒ベスト黒ハットの男達と今度は女たちも。
そこに現れた彼女は今度は真紅のドレス姿でりんきら、ずんちゃんを従えて、りくにエスコートされての登場。
女王のように艶やかに君臨する彼女に思わずすがりつくあっきー。
一瞬その顔に手をそえて微笑みかけるうらら嬢。ホッとするのもほんの一瞬。冷たい眼で彼を振り払い、舞台後方センターの白い十字架を指示します。
その瞬間「尼寺へ行け!」という幻聴が・・・(笑)
Theファム・ファタール。うららちゃん、こういう役どころ似合うわ・・・。
美しき魔性の女に惑わされ、翻弄され、ざっざっざっと肩を丸めてせきたてるような黒い男女に脅されて、よろめきながらもその十字架へ自ら向い天を仰いで磔になる・・・。ほっそりと美しい若者あっきーの乱れっぷりと艶やかなうらら嬢の高らかな嘲笑で幕。
美男美女のドラマチックな名場面。はぁ~これだけでもう遠征してきた甲斐があったというもの・・・とタメ息。

2幕目はリサイタルっぽく、歌を聴かせる場面で綴られます。

コスモス・クロニクル、ということで宙組の歴史を。ポスターのお衣装での「シトラスの風」から。
わたくしは凰稀さん星2番手からの新参ヅカファンなので、宙組の誕生時の記憶はないのですが、凰稀さんTOPの中日公演で再演した「シトラスの風」を想い出して、観劇初回になぜか涙してしまいました;;
勝手に思い出が蘇るのですよね。歌ってコワイ。

ここからコーラスの要、瑠依ルドルフ&瑠風ト―トによる「闇が広がる」。VISUAL面では花組新公にはるか及びませんが、耳に優しい歌唱力。
風馬翔くんと瀬戸花まりちゃんで安定感抜群の「NEVER SAY GOODBYE」。

ここから4人の歌を順に。
ずんちゃん(桜木)が「風雲に生きる」を熱唱。
りくくんと小春乃さよちゃんで「雨に唄えば」。初回、わ、歌だけだわ~りくちゃん頑張って!と手に汗握りましたが、最終日、りくちゃんの歌、にはもれなく会場の手拍子が入るという愛ある仕様になっていてホッとしました^^。
さよちゃんの「波」紹介で、歌も上手いしカワイイし・・・とりくちゃんが力説していたのはこの場面だったのですね^^

続いて、あおいさん(美風)のじっくり聴かせるソロ、「HOME」から
「歌ってサム、お願いよ」のセリフでつなぐりんきらさん(凛城)の「AS TIME GOES BY」。
こういうしっとり系の歌がはまる声質なんですよね、凛城さん。良かったです。

そしてあっきー(澄輝)が『銀英伝』の「銀河の覇者」を!
金髪ロングの鬘も軍服もなしですが、あのかなめちゃんのお披露目をもう下級生が歌うんだ!と衝撃。
かけるくん以下、バックダンサーズに入る下級生たちがとても嬉しそうにこのカッコ良いナンバーに入っているのが明るくて良い感じではあったのですが、ここであぁこれか、と思う感情が・・・。
よく、過去の再演場面、今のスターでステキに演じているなぁと思ってもOLDファンの方が「いやいや、初演の○○さんはこんなものじゃなかったxxx」となかなか納得されないのを??と思っていたのですが、まさに今自分がその境地を味わって納得^^;
心の狭い自分を発見(笑)

盛り上がったところで全員での「未来へ」

いえ、次の場面のずんちゃん、うららちゃんは除く、でした。
この2人で「星空伝説」。
2人とも白いアラビア衣装でのご登場。それぞれにお似合いで、とくにうららちゃんは「モンテクリスト伯」新公のエデ姫がきれいだったなぁと思いださせる美女っぷり。・・ですが、丸顔のずんちゃん面長のうららちゃんは宝塚的には男女逆では?でも同期並びでこの2人、というのは実に新鮮ですね^^

そこからの『ガイズ&ドールズ』メドレー。
あおいさん(美風)の「ハヴァナ」でがらりと空気が変ります。 ここ、まっぷー(松風)とえびちゃん(綾瀬)がペアダンサーで出ているのですが、攻めのまっぷーに、子役の時はカワイイのにこういうダンスでは大人の女感をぐっと押し出してドキッとさせるえびちゃんがステキ。
白地のダブルのストライプスーツにハットのあっきースカイと、ミントグリーンのベアトップワンピに白いオ―ガンジーで襟もとの詰まったボレロを乗せたような楚々としたスタイルのうららちゃんサラが登場。
ここからはほぼうららちゃんオンステージで、くるくる表情を変えてジェスチャーたっぷりでとてもキュートに「私がベルなら」を歌うのですが・・・。うーん、スゴイ修行場面だわ。
うららちゃんがポン、と高音に飛ぶフレーズがとても苦手だということはよぉくわかりました。
逆にディンドンディンドンの地声音階の部分は安定。
初回はひたすらハラハラしましたが、最終日はもう、高音がかすれても焦って萎縮することもなく、声も感情も出るようになってきていたので、まぁ良しとしましょうか。(うらら嬢には甘い)
そこからのあっきーの「初めて、人に教えた」からのセリフも気持ちがノッていて、デュエットの「はじめての恋」も若い美男美女でいい感じ。
あっきーセンターで男役群舞付きの「運命よ、今夜は女神らしく」に続きます。
このナンバー、男役冥利に尽きるんじゃないかしら。ハットを片手で押さえてのターンをセンターでアクセントつけつつ何度も全員で繰り返す振付が粋な音楽に乗って、みな「決まった・・・」と思っているはず^^。りんきらさんがダンサーに入っているのがあのちょっと色っぽい口元でわかりました。

続いて「月光」。実羚淳ちゃんセンター、結乃かなりちゃん涼華まやちゃんのポワントトリオのダンス。
実羚淳ちゃんがベジャールバレエ団かと思うような黒の全身レオタードにボリューム出して逆立てた黒髪鬘でちょっと省コストすぎないかしら??もっと素敵に見える衣装があるはず・・。とは思いましたが、ダンスは流石。ここ、黒レオタードの結乃かなりちゃんがしっかりとポワントで踊れる人だと言うことがよくわかりました。これからかなりちゃんを本公演でも捜すことにします^^
紫のフリルシャツに黒パンツのりくちゃんセンター男役ダンサーズを率いてのダンスシークエンス。御織先生振付で端正に力強く。ここのお衣装もちょっともう少し工夫が欲しいかもと思いましたが、ダンス場面としては観ごたえあり。

夜の雰囲気のライトが朝になり・・白タキシードのりんきらさんが歌う「ミ・マンケライ」。
癒しの歌声のりんきらさんも、ですが、もうね、水色と若草色のロングドレスであおいさん(美風)あいこさん(花里)が脇を固めて鐘の音のように柔らかくソプラノ響かせて・・・。
もう、バウがどこの大聖堂になったのかと。
一週間たった今でも忘れられない歌でしたね・・。

その後、りくちゃんが「So Amazing」というのは・・大丈夫?(再び)
かなり本人も辛いのでは?と心配していたら、かける(風馬)瑠風、瀬戸花小春乃と頼れるメンバーがガッチリと支えのコーラス入れてきて。さすがにそれぞれの力量に合わせたサポートの入れ方は演出の力の見せどころですね^^(え?)。
そしてスパンコールの飾り付きの白タキあっきーがセンターで堂々と歌い上げる「A New World」。
りんきらさん、りくちゃんも加わり歌います。

次のずんちゃん(桜木)の「セ・ファタル」。
桜木さんの実力が如何なく発揮された場面。
デキル子とは知ってはいたけれどもこれほどとは!と衝撃を受けた方も多いのでは?演出もステキでした。
歌詞のワンフレーズ毎に娘役さんが上手から下手から走り込んで来てセンターのずんちゃんと絡んで走り去る・・という大人っぽくも美味しい場面を今まで爽やかでカワイイイメージしかなかったずんちゃんが実は大人の男役としての表情で様々な娘役さんと役としての感情をこめて対峙できることを示しつつ、最後高らかに歌い上げるクレシェンドの入れ方まで、まさに大歌手の歌唱力も示したと言う。
意外性と完成度の高さに驚く客席、だったのでは。
次回のバウホール主役が決まりましたが、NW宙のこの場面を見た人にとっては驚きに当たらない発表だったはず。

ここからはフィナーレ。
花、月では主演娘役ポジが歌ってきた「Amazing Grace」をあいこさん(花里)のソロで。
「If It’s Over」へあっきー、あおいさんへと歌い継ぎ。この歌ウマ女役ふたりに挟まれての高音入れての歌唱を安定して歌えるあっきー、やはりデキル子、ですね。

最後にバンドメンバーの紹介をしっかり。だれもいない舞台でソロをとるメンバーがいる場所にスポットが当たります。
そして、NWの主題歌で、シルバーと黒の劇団新感線っぽい?サイバーパンクなお衣装で客席から登場。
宙組生にお似合いでした。意外だったのはうらら嬢。デコルテ見せての輪っかのドレスが似合うというイメージのうららちゃん、意外とこのロックテイストなミニドレスもお似合いでした。彼女、今回お衣装毎に鬘を変えてきていたのですが、選びにセンスがあるなと。
実は真風くんが女装するときに選ぶ鬘が、自分を良く知っていて引き立てるスタイルをわかっているなと密かに感心しているのですが、うららちゃんもなかなかだと思います。(贔屓目)
一度幕。
アンコールっぽく「Over The Wave」
バウなので、4人それぞれ、御挨拶があり、千秋楽では座長のあおいさんの御挨拶と今後の宙組の予定の告知もあり、それから主演のあっきーの御挨拶。
「朝夏さん中心の新生宙組でも、おっNewWaveメンバーもがんばってるね!と思ってもらえるよう頑張りたいと思います!」と。
千秋楽は客席も熱い拍手が鳴りやまず、なんとアンコールの客席降り再び・・・で「コパカバーナ」AGAINからメンバー紹介まで再現するスペシャル版。
何度も幕開けて、最後あっきーもネタ尽きたっぽい?と客席が察知して?のスタオべ。
幕が開いての客席の風景に素でびっくりしているらしいメンバーの反応が可愛かったです。
客席上手スタートで下手折り返し・・の舞台と連動してのWAVEをスタオべ状態でも行って、再度のアンコール拍手には流石に幕は上がらず・・・で、4人が幕前に出てきました。
幕前に出る、ということにすでに嬉しそうな4人がまた可愛くて^^
愛を叫ぶ、というお題で、ずんちゃん「大好きだー!」、りくちゃん「みなさん、愛してまーす!」、りんきらさん「宙組、最高!」、あっきーは「NewWave宙、サイコー!」。
下手に掃ける時、ずんちゃん、りんきらさん、あっきー、りくちゃんの順の並びだったのですが、ずんちゃんが帰りたくない!と渋滞を起こし^^、最後りくちゃんが、あっきーを超えて自分が先に掃けて、最後の一人をあっきーにする、という気づかいを見せて。
ひとり残されたあっきー、「好きだ!」と叫んでの投げキス
充実した皆の様子が清々しい千秋楽、でした。