2015年1月26日(月)11:00公演
前楽を観て参りました。
1月4日から12日に梅田のシアタードラマシティで、
そして21日から26日まで日本青年館大ホールにて。
花組同時期上演の「アーネスト」は花組新TOPコンビお披露目作品とはいえ、所謂スターは主要4役だけ、であまたの花組の華たるスター軍団勢ぞろい&主演の北翔海莉さんが星組の次期TOPスターに決定という上昇気流のメンバーの割に小さなハコと短い公演期間・・・で、予想通りのチケット難で、今回観られたのは奇跡のような・・・・。
でも、多分スターさんのファンクラブの方々の熱いリピート観劇もあってか、前楽で初回観劇だったわたくしにもわかる、会場の前のめりの熱気、始まるや否や速攻で入る手拍子拍手。
熱い客席とそれに応える舞台の熱気が物凄いことに・・・。
演出の斎藤先生はショーの演出では大好きなアニメーションを背景に駆使したり、アニメチックなキャラクターを出して来たりの独特な持ち味で、けっして得意な演出家であるというイメージは持っていなかったのですが、今回のある種オタク的な作り込みが良い方に発揮された舞台を観て、この方、お芝居の演出の方が向いているのでは・・・?と^^
あまたの花組男役スターに、それぞれの持ち味にあった役どころを配し、美味しい見せ場や深め甲斐のあるキャラクター設定を与えているだけでなく、花組の誇る可愛子ちゃん揃いの娘役たちにも男役と同等の比重の意外性のある?役どころを振り、それにまた応えた花娘たちが隠れた才能や魅力を発揮する様が素晴らしい。
あと、下級生まで役を振っているので、多少ごちゃごちゃした仕上がりになってはいるのですが、役名をその生徒の愛称や芸名にちなんだものにしているので、個別認識がしやすい、というのもポイントで、芝居のセリフもその生徒の今の状況とダブるものがあったり・・と斎藤先生の愛情をひしひしと感じたのも宝塚ファンとしては嬉しかったですね。
もちろん、そんな事情をまったく御存じない方でも存分に楽しめる幕間まで席を立てない(笑)サービス精神旺盛な2時間半。大衆演劇としてのタカラヅカを鮮やかに見せた舞台でした。
また、東京宝塚劇場の休演日とあって、宙組生たちが観劇に訪れていたのも宙組ファンとしては嬉しいところ^^
■主演・・・(専科)北翔 海莉
OH! Edo Night Show
『風の次郎吉 ―大江戸夜飛翔―』
作・演出/齋藤 吉正
[解 説]
江戸時代後期、金満商家や私腹を肥やす武家屋敷で窃盗を繰り返し、その金を貧しくも善良な町人たちに分け与えていた伝説の義賊、鼠小僧次郎吉。
このあまりにも有名な時代劇のヒーローを巡る若き日の遠山金四郎との対峙と男同士の友情、また彼らを取り巻く恋模様も盛り込んだ、新時代の革新的日本物ミュージカルとしてお楽しみ頂く、“宝塚版鼠小僧”の登場です。
鳶の次郎吉実は鼠小僧: 北翔 海莉
遠山金四郎(景元): 瀬戸 かずや
手妻の幸(父の敵討のため諸国巡業中の美女): 仙名 彩世
目明しのあやめ(男勝り、次朗吉にぞっこん): 桜咲 彩花
*~*~*
次朗吉の父甚八: 夏美 よう
活動弁士/小松屋太兵衛(悪役): 紫峰 七海
奉行 石川一馬(花咲を身請けしようと企み小松屋と組む): 鳳 真由
人気花魁 花咲(実は次朗吉の初恋の人 かよ): 花野 じゅりあ
三郎太(無実の罪を着せられる花咲の恋人): 水美 舞斗
置屋の男衆 勇人(花咲の為に小松屋の下手人を務める): 柚香 光
男勝りの武家のお姫様 堀田けい: 華耀 きらり
その爺や 本田吾介: 神房 佳希
居酒屋かぐ庵の女将 いぶき: 梅咲 衣舞
次朗吉の仲間 三助(みやにぞっこん): 天真 みちる
かぐ庵のみや(鼠小僧にぞっこん): 華雅 りりか
湯女のきわ(お風呂大好き): 朝月 希和
佐久間光江門(あやめの上司): 冴月 瑠那
真吉(あやめの部下): 真輝 いづみ
正太(あやめの部下): 和海 しょう
三味線のお師匠さん 菊乃: 鞠花 ゆめ
医者 錦吾郎(次朗吉の友人): 綺城 ひか理
ここまでは個別認識できた人々。
他に・・
幸(少女)/桜 : 桜帆 ゆかり
よしの/花 :美花 梨乃
紗知 :紗愛 せいら
手妻の奈津 : 更紗 那知
手妻の波留 : 春妃 うらら
助左衛門 : 峰果 とわ
手妻の一八/長介 :飛龍 つかさ
次郎吉(少年) :澄月 菜音
吉次 :亜蓮 冬馬
印象に残った方々を個別に・・・
■鳶の次郎吉実は鼠小僧: 北翔 海莉
さすがに上手い!台詞回しも自在で、御本人が大衆演劇大好きとおっしゃるだけあって、江戸っ子のきっぷの良さも愛嬌も抜群。歌声の柔らかさ、感情の乗せ方が実に上手い。
一人(いや柚香光くんも入れて2人、かしら?)前髪アリの現代的なヘアスタイルでイケメンっぷりと若々しさをアピールされていてビジュアル的にも主役オーラあり。あとちょっと身体が絞れるとより宝塚らしさが出ると思うのですが^^;
■遠山金四郎(景元): 瀬戸 かずや
今回のお目当てその壱。
遠山の金さんの若き日・・という設定で、派手な着物を着て長髪を束ねた浪人姿のイイ男。いつでも娘たちが群がっているがやに下がるわけでもなく佇まいは凛としている男前・・というところがひたすらにカッコいい。
コノ人はちょっとアクのある表情や大きな手、まっすぐで長い手足がリアル男感がありながら、所作に宝塚の男役としてのキレ味があるところが魅力ですね。懐の大きな男の芝居が北翔さんとウマがあって互いに触発される男の友情・・につながるところがしっくりきます。
事件解決後、心を定めて奉行になる、というその後・・片肌脱いだら桜吹雪の紅色の着物、という演出があって嬉しかったです^^
■手妻の幸(父の敵討のため諸国巡業中の美女): 仙名 彩世
実質ヒロイン。とうとうと口上を述べながら手品(手妻)を披露するガマの油売り。美人で口も達者なら三味線の腕も確か。女鼠小僧としても暗躍するが、殺陣もカッコよくこなせて歌声は柔らかなソプラノで絶品。
お芝居も良く、遂に見つけた父のかたきが余命いくばくもない次朗吉の養父とわかり、憎しみと事情がわかり次朗吉の命乞いを受けての身を切られるような葛藤の末の号泣には不意打ちをくらって両目で泣いてしまいました;;
いえ、、いつもは心動かされてもしっかり観たい!という気持ちが先だって、片目で涙を流すと言う特技を持っているものですから・・・^^;
着物の着こなしも粋で色っぽく、蘭ハナ政権下、新公主役の機会が与えられなかったのが返す返すも惜しまれる逸材。94期生にはそういう人が多いような・・・。
■目明しのあやめ(男勝り、次朗吉にぞっこん): 桜咲 彩花
かわいいべーちゃんの魅力炸裂。
とことん鈍い次朗吉に体当たりで好き好きオーラを出して言葉でも態度でも示しているのに・・・。
部下たちには頼れる姐さんで、鼠小僧をつかまえてやる!と仕事熱心。
いつの間にか丁々発止のやり取りが夫婦喧嘩と見えるほど近くにいるようになった幸が気になって仕方がないのに・・のいじらしい娘心を見せるのが本当に上手くて可愛い。
最後、しっとりと梅の季節に江戸を後にする幸が娘らしい桜色の着物姿のあやめの背中を押して・・の場面、幸の想いやりも胸にしみますが、芝居見物に出も行くか?と思いがけない次朗吉の言葉に飛び跳ねるように「うん!」と答えるあやめの可愛らしさときたら・・・
■次朗吉の父甚八: 夏美 よう
夏美さん、本当に女性ですか?
失礼ながらもう、江戸時代の職人にしか見えません・・・。昔すねに傷持つ身ながらも、養子の次朗吉の幸せを願ってやまない、ゆえに口うるさくなってしまっての親子喧嘩。切ないですね。
江戸ものには欠かせない千両役者です。
■活動弁士/小松屋太兵衛(悪役): 紫峰 七海
弁士のセリフ回しもさることならが、「おぬしも悪よのう・・」「甘いものがお好きかと・・」のまんじゅうの下の小判など、お約束の悪役場面を余裕綽々、楽しげに演じる紫峰さん。悪役専科として、各組にご出張願いたいほどに上手いです。この方、宙組TOPスター凰稀かなめ氏のご同期なんですよね。
まだまだご活躍いただきたいです。
■奉行 石川一馬(花咲を身請けしようと企み小松屋と組む): 鳳 真由
まよちゃん・・・。とても演技派なのに男役としてはどうかな?と思わせるほどの可愛らしいお顔立ちでここまで憎々しい悪役になれるとは・・!
役者、じゃのう・・とうなってしまいました。
小判を広げて目を細めるところ、花咲の肩を抱き寄せてワルイ顔をするところなど、「愛と革命の日々」で桜一花ちゃんにかばわれる年下の恋人役をやっていた人とは思えません!
■人気花魁 花咲(実は次朗吉の初恋の人 かよ): 花野 じゅりあ
長く怪我から復帰のリハビリ期間、お顔を観ることができなかったじゅりあちゃん。
独特のゴージャス感のある美貌の娘役さんで、今回の花魁姿も綺麗でした。
しかし、このお役って・・・。主役の北翔さんの初恋の人で、下級生95期若手二枚目スター筆頭の柚香・水美2人から愛され、鳳くんからも狙われてって・・・娘役として美味しすぎませんか??(笑)
■三郎太(無実の罪を着せられる花咲の恋人): 水美 舞斗
中高できれいな卵型のお顔なので青天がお似合い。人気呉服店橋本屋の若き番頭見習いで、実直な人柄。花魁花咲とは相思相愛。身請けの金をためるため酒もやらずに仕事に精出す好青年・・が罠に嵌められお白州で拷問を受ける。
ガタイが良くてシャープなお顔立ちもあって男らしい役が続いたあとに、エリザでまさかのマデレ―ネというお色気担当女役のあと、耐えるマイティ、という新たなオプションが。
バウ主演も果たした同期スターの柚香光くんに差をつけられている感もありますが、他組も含めての95期スターというくくりで均すともっと役づきを上げても良いポテンシャルを持っているのでは?と思えるヒト故、こうして役柄を広げられるお役は貴重。同期の柚香くんから(役名で言って^^;)罵られて足蹴にされる場面では心痛みましたが、最後花咲を身請け出来て2人で寄り添う場面もあり、その苦難を乗り越えての優しく穏やかな微笑みに癒されました。
■置屋の男衆 勇人(花咲の為に小松屋の下手人を務める): 柚香 光
今回のお目当てその弐。
パンフレットの舞台スチールを青天水美氏と並べてみると、柚香くんのシャープで個性的な美貌は和物では悪役にハマるなと。
歌舞伎で言うと海老蔵ですね^^
お歌ガンバレなビジュアルと華>実力 なところも海老蔵(贔屓なのになんてことを!^^;)。
役どころは切なくも美味しい設定。
同じころに廓勤めを始め、何かと励まし合ってきた花咲に想いを寄せ、彼女に恋人が出来た後も守ってやれるのは俺だけだと思い込んでいる若者。その想いを小松屋利用されライバル橋本屋の主人を手に掛ける下手人に。
苦界の若者らしい突っ張りと暴走に一縷の悲しみが見える・・・はずの役ですが、彼はどこまでも強気で俺様モード全開。役者魂<スターオーラで魅せてましたね。
ラスト近くで仙名さん=女鼠小僧との派手な立ち回りで仁王立ちになり、お御脚・・というか内腿まで露にされるファンサービスは一体・・・。斎藤クン狙いおったな、と^^;
課題はあれども、やはりスターだなと確信したことでした。
お歌と台詞の発声はどこかでしっかり鍛錬できる機会があるとよいのですが。そこが鍛えられるととても大きなスターになれそうな気がします。
■男勝りの武家のお姫様 堀田けい: 華耀 きらり
柚香光くん主演のバウ作品「ノクターン」では男達をはべらす小悪魔的な美少女を演じていたおかたとは思えない・・・男勝りの姫君。思いこみが激しく、猪突猛進タイプで、次朗吉と幸の口喧嘩を新婚夫婦のじゃれあいと思いこみ結婚祝いを送りつけたり、金さんとすれ違いざまに切れた草履の鼻緒をその場でスマ―トにすげ変えてもらった瞬間恋に落ち、突如それまでの男装をかなぐり捨てて花嫁修業にいそしむとか とにかく行動派。
ラストの立ち回りでは愛しい金さんを守るは妻の勤め!と男勝り時代に培った武芸の腕を発揮せんと立ち回り・・
・・・後日談でそののち本当に遠山の金さんの妻に収まったとのナレーションにざわめく客席(笑)
いやいや、その行動力と色男にうっとりとしなだれかかるだけでなく、守って見せる!との気概を見せる女性はなかなかいないもの。新鮮だったのでしょうね^^
きらり嬢は脚の上げ方、台詞回しなどひとつひとつの動作が迷惑だけれど憎めないお嬢様の天然キャラを好演。
こんなコメディエンヌとは~!上級生娘役で美女ポジでいつも演じてらしたときには見せないお顔がなんとも魅力的でした。
のろのろ書いているこの記事なので、この公演後の大劇場次作「カリスタ」の集合日に退団発表。新たな魅力にこれからが楽しみ!と思った矢先にxxx。でも御本人はやりきったお気持ちなのかもしれませんね。
■その爺や 本田吾介: 神房 佳希
暴走する姫君につき従い、時にいさめ、時にともに暴走?する忠実なる爺やを好演。
彼女も集合日で退団発表。あぁ、堀田家の姫と爺やが同時にいなくなる・・・と感慨深かったです。
味のある演技をする方でした。
■居酒屋かぐ庵の女将 いぶき: 梅咲 衣舞
とっても美人なのにニックネームは「イブ氏」。娘役道を追求するプロフェッショナル集団花娘の中にあって、そのハンサムで男勝りなキャラクターで知られる彼女、なかなか娘むすめした役が主流の宝塚の中ではぴったりした役がつきにくいのかな?という印象がありましたが、今回はまさに宛書き。
皆のオアシス、江戸っ子のたまり場居酒屋かぐ庵で、かわい子ちゃんたちを束ね、お客をいなし、時には一緒になってミーハーに大騒ぎ。イイ男には甘いきっぷのよい女将を好演。
お風呂好きのきわが由美かおるさんよろしくお風呂とともに登場し、三助としてしのびこむ鼠小僧次朗吉との掛け合い場面で、隣のお風呂にいて、うっかり現れた次朗吉に「見たわね!」というのですが、その後の一言が毎回アドリブらしく・・・。わたくしが見た前楽では「どうだった?(にっこり)」でした(笑)
■次朗吉の仲間 三助(みやにぞっこん): 天真 みちる
コノ人、某TV番組でタンバリン芸人としての隠し芸を披露した際、SMAPメンバーに本当にタカラジェンヌですか?と言われた芸風の幅広さと達者さを全国NETでアピールしたお方なのですが、今回も実に良い味を・・・。
かぐ庵の看板娘みやにぞっこんなのですが、なぜか根拠なく相思相愛だと思い込んでいてポジティブに求愛を繰りかえすも、みやは会ったこともないお江戸のヒーロー鼠小僧しか眼中になく・・・。
で、思いついたのがニセ鼠小僧になること!コスプレで登場したらなんと本物の鼠小僧の足手まといになることに・・。なのですが、なぜかラストはあなたが鼠小僧だったなんて!と勘違いのみやちゃんと夫婦になれてデレデレ。
濃いキャラ満載の本作品でやりすぎになることなく、伸び伸びと役として息づく芸達者なたそ(天真)の本領発揮。
本当に上手い人です。ひとことひとことで客席が笑いの渦に!
■かぐ庵のみや(鼠小僧にぞっこん): 華雅 りりか
そんな三助にはもったいない?美少女、華雅りりかちゃん。お江戸のヒーローを想ってうっとり、イイ男金さん登場時には店中のおなご衆がこぞってキャーキャー言うミーハーで明るい少女を好演。
星組では音波みのりちゃんとバウヒロインを分け合ったりして路線娘役候補でしたが、花に来てからは百花繚乱の花娘たちに溶け込み、ハーモニーで良いお仕事をされていますね。
■湯女のきわ(お風呂大好き): 朝月 希和
看板娘たちその3.お風呂好き設定で、時代劇には欠かせない?お姉さんの入浴シーンで、木製のお風呂(焚口があるので、お風呂の位置がとても高い)が舞台袖からずいずいと登場して・・・とアクセント的に使われていました^^
■佐久間光江門(あやめの上司): 冴月 瑠那
あの明日海さん似の美形のるなちゃんが中間管理職?に。
上からはハッパをかけられ、下から突き上げられる辛い立場で板挟み。最後、お手柄後のかぐ庵で皆におごっちゃうよ、の場面、言いながらそんな豪放磊落な台詞を言う自分に照れるというかびくびくしながら言っちゃった、的な塩梅が上手かったです。
■真吉(あやめの部下): 真輝 いづみ
■正太(あやめの部下): 和海 しょう
このお二人、サイズ感がディズニー映画の小動物ペアのようでなんとも可愛らしい。(あやめ姐さんがふくよかだから・・・ゴホンゴホン) 声の良い方たちなので、台詞が生き生きとしていました。
■三味線のお師匠さん 菊乃: 鞠花 ゆめ
芸事には厳しいけれども、堂々とエコひいきをする様子に可笑しみのあるお師匠さん。
三味線、花組のお稽古場メンバーよく頑張りましたね!
■医者 錦吾郎(次朗吉の友人): 綺城 ひか理
小顔長身、台詞声も良い若手。目立っていました。この方、音校時代の文化祭でも主役をやっていらっしゃるのですね。お芝居のヒト認定なのでしょうか。
若くてすっきりしているのにやたらとスケベ医者呼ばわりされているのが若干違和感。
親に反発して素直になれない次朗吉に甚八の病が重いことを告げる場面の想いやり真摯な様子も良く、あやきさんとお呼びするのね、とおとめでチェックして認識しました^^
花組、アーネストと次朗吉、両チームとも良い実績を残しての次回作は新作「カリスタの海に抱かれて」大劇場公演と夏の台湾「ベルばら」公演ですね。制作発表の柚香光ちゃんのオスカル姿が凛々しくて、これを生で観るために梅芸のチケット争奪戦に参加を決意しました
前楽を観て参りました。
1月4日から12日に梅田のシアタードラマシティで、
そして21日から26日まで日本青年館大ホールにて。
花組同時期上演の「アーネスト」は花組新TOPコンビお披露目作品とはいえ、所謂スターは主要4役だけ、であまたの花組の華たるスター軍団勢ぞろい&主演の北翔海莉さんが星組の次期TOPスターに決定という上昇気流のメンバーの割に小さなハコと短い公演期間・・・で、予想通りのチケット難で、今回観られたのは奇跡のような・・・・。
でも、多分スターさんのファンクラブの方々の熱いリピート観劇もあってか、前楽で初回観劇だったわたくしにもわかる、会場の前のめりの熱気、始まるや否や速攻で入る手拍子拍手。
熱い客席とそれに応える舞台の熱気が物凄いことに・・・。
演出の斎藤先生はショーの演出では大好きなアニメーションを背景に駆使したり、アニメチックなキャラクターを出して来たりの独特な持ち味で、けっして得意な演出家であるというイメージは持っていなかったのですが、今回のある種オタク的な作り込みが良い方に発揮された舞台を観て、この方、お芝居の演出の方が向いているのでは・・・?と^^
あまたの花組男役スターに、それぞれの持ち味にあった役どころを配し、美味しい見せ場や深め甲斐のあるキャラクター設定を与えているだけでなく、花組の誇る可愛子ちゃん揃いの娘役たちにも男役と同等の比重の意外性のある?役どころを振り、それにまた応えた花娘たちが隠れた才能や魅力を発揮する様が素晴らしい。
あと、下級生まで役を振っているので、多少ごちゃごちゃした仕上がりになってはいるのですが、役名をその生徒の愛称や芸名にちなんだものにしているので、個別認識がしやすい、というのもポイントで、芝居のセリフもその生徒の今の状況とダブるものがあったり・・と斎藤先生の愛情をひしひしと感じたのも宝塚ファンとしては嬉しかったですね。
もちろん、そんな事情をまったく御存じない方でも存分に楽しめる幕間まで席を立てない(笑)サービス精神旺盛な2時間半。大衆演劇としてのタカラヅカを鮮やかに見せた舞台でした。
また、東京宝塚劇場の休演日とあって、宙組生たちが観劇に訪れていたのも宙組ファンとしては嬉しいところ^^
■主演・・・(専科)北翔 海莉
OH! Edo Night Show
『風の次郎吉 ―大江戸夜飛翔―』
作・演出/齋藤 吉正
[解 説]
江戸時代後期、金満商家や私腹を肥やす武家屋敷で窃盗を繰り返し、その金を貧しくも善良な町人たちに分け与えていた伝説の義賊、鼠小僧次郎吉。
このあまりにも有名な時代劇のヒーローを巡る若き日の遠山金四郎との対峙と男同士の友情、また彼らを取り巻く恋模様も盛り込んだ、新時代の革新的日本物ミュージカルとしてお楽しみ頂く、“宝塚版鼠小僧”の登場です。
鳶の次郎吉実は鼠小僧: 北翔 海莉
遠山金四郎(景元): 瀬戸 かずや
手妻の幸(父の敵討のため諸国巡業中の美女): 仙名 彩世
目明しのあやめ(男勝り、次朗吉にぞっこん): 桜咲 彩花
*~*~*
次朗吉の父甚八: 夏美 よう
活動弁士/小松屋太兵衛(悪役): 紫峰 七海
奉行 石川一馬(花咲を身請けしようと企み小松屋と組む): 鳳 真由
人気花魁 花咲(実は次朗吉の初恋の人 かよ): 花野 じゅりあ
三郎太(無実の罪を着せられる花咲の恋人): 水美 舞斗
置屋の男衆 勇人(花咲の為に小松屋の下手人を務める): 柚香 光
男勝りの武家のお姫様 堀田けい: 華耀 きらり
その爺や 本田吾介: 神房 佳希
居酒屋かぐ庵の女将 いぶき: 梅咲 衣舞
次朗吉の仲間 三助(みやにぞっこん): 天真 みちる
かぐ庵のみや(鼠小僧にぞっこん): 華雅 りりか
湯女のきわ(お風呂大好き): 朝月 希和
佐久間光江門(あやめの上司): 冴月 瑠那
真吉(あやめの部下): 真輝 いづみ
正太(あやめの部下): 和海 しょう
三味線のお師匠さん 菊乃: 鞠花 ゆめ
医者 錦吾郎(次朗吉の友人): 綺城 ひか理
ここまでは個別認識できた人々。
他に・・
幸(少女)/桜 : 桜帆 ゆかり
よしの/花 :美花 梨乃
紗知 :紗愛 せいら
手妻の奈津 : 更紗 那知
手妻の波留 : 春妃 うらら
助左衛門 : 峰果 とわ
手妻の一八/長介 :飛龍 つかさ
次郎吉(少年) :澄月 菜音
吉次 :亜蓮 冬馬
印象に残った方々を個別に・・・
■鳶の次郎吉実は鼠小僧: 北翔 海莉
さすがに上手い!台詞回しも自在で、御本人が大衆演劇大好きとおっしゃるだけあって、江戸っ子のきっぷの良さも愛嬌も抜群。歌声の柔らかさ、感情の乗せ方が実に上手い。
一人(いや柚香光くんも入れて2人、かしら?)前髪アリの現代的なヘアスタイルでイケメンっぷりと若々しさをアピールされていてビジュアル的にも主役オーラあり。あとちょっと身体が絞れるとより宝塚らしさが出ると思うのですが^^;
■遠山金四郎(景元): 瀬戸 かずや
今回のお目当てその壱。
遠山の金さんの若き日・・という設定で、派手な着物を着て長髪を束ねた浪人姿のイイ男。いつでも娘たちが群がっているがやに下がるわけでもなく佇まいは凛としている男前・・というところがひたすらにカッコいい。
コノ人はちょっとアクのある表情や大きな手、まっすぐで長い手足がリアル男感がありながら、所作に宝塚の男役としてのキレ味があるところが魅力ですね。懐の大きな男の芝居が北翔さんとウマがあって互いに触発される男の友情・・につながるところがしっくりきます。
事件解決後、心を定めて奉行になる、というその後・・片肌脱いだら桜吹雪の紅色の着物、という演出があって嬉しかったです^^
■手妻の幸(父の敵討のため諸国巡業中の美女): 仙名 彩世
実質ヒロイン。とうとうと口上を述べながら手品(手妻)を披露するガマの油売り。美人で口も達者なら三味線の腕も確か。女鼠小僧としても暗躍するが、殺陣もカッコよくこなせて歌声は柔らかなソプラノで絶品。
お芝居も良く、遂に見つけた父のかたきが余命いくばくもない次朗吉の養父とわかり、憎しみと事情がわかり次朗吉の命乞いを受けての身を切られるような葛藤の末の号泣には不意打ちをくらって両目で泣いてしまいました;;
いえ、、いつもは心動かされてもしっかり観たい!という気持ちが先だって、片目で涙を流すと言う特技を持っているものですから・・・^^;
着物の着こなしも粋で色っぽく、蘭ハナ政権下、新公主役の機会が与えられなかったのが返す返すも惜しまれる逸材。94期生にはそういう人が多いような・・・。
■目明しのあやめ(男勝り、次朗吉にぞっこん): 桜咲 彩花
かわいいべーちゃんの魅力炸裂。
とことん鈍い次朗吉に体当たりで好き好きオーラを出して言葉でも態度でも示しているのに・・・。
部下たちには頼れる姐さんで、鼠小僧をつかまえてやる!と仕事熱心。
いつの間にか丁々発止のやり取りが夫婦喧嘩と見えるほど近くにいるようになった幸が気になって仕方がないのに・・のいじらしい娘心を見せるのが本当に上手くて可愛い。
最後、しっとりと梅の季節に江戸を後にする幸が娘らしい桜色の着物姿のあやめの背中を押して・・の場面、幸の想いやりも胸にしみますが、芝居見物に出も行くか?と思いがけない次朗吉の言葉に飛び跳ねるように「うん!」と答えるあやめの可愛らしさときたら・・・
■次朗吉の父甚八: 夏美 よう
夏美さん、本当に女性ですか?
失礼ながらもう、江戸時代の職人にしか見えません・・・。昔すねに傷持つ身ながらも、養子の次朗吉の幸せを願ってやまない、ゆえに口うるさくなってしまっての親子喧嘩。切ないですね。
江戸ものには欠かせない千両役者です。
■活動弁士/小松屋太兵衛(悪役): 紫峰 七海
弁士のセリフ回しもさることならが、「おぬしも悪よのう・・」「甘いものがお好きかと・・」のまんじゅうの下の小判など、お約束の悪役場面を余裕綽々、楽しげに演じる紫峰さん。悪役専科として、各組にご出張願いたいほどに上手いです。この方、宙組TOPスター凰稀かなめ氏のご同期なんですよね。
まだまだご活躍いただきたいです。
■奉行 石川一馬(花咲を身請けしようと企み小松屋と組む): 鳳 真由
まよちゃん・・・。とても演技派なのに男役としてはどうかな?と思わせるほどの可愛らしいお顔立ちでここまで憎々しい悪役になれるとは・・!
役者、じゃのう・・とうなってしまいました。
小判を広げて目を細めるところ、花咲の肩を抱き寄せてワルイ顔をするところなど、「愛と革命の日々」で桜一花ちゃんにかばわれる年下の恋人役をやっていた人とは思えません!
■人気花魁 花咲(実は次朗吉の初恋の人 かよ): 花野 じゅりあ
長く怪我から復帰のリハビリ期間、お顔を観ることができなかったじゅりあちゃん。
独特のゴージャス感のある美貌の娘役さんで、今回の花魁姿も綺麗でした。
しかし、このお役って・・・。主役の北翔さんの初恋の人で、下級生95期若手二枚目スター筆頭の柚香・水美2人から愛され、鳳くんからも狙われてって・・・娘役として美味しすぎませんか??(笑)
■三郎太(無実の罪を着せられる花咲の恋人): 水美 舞斗
中高できれいな卵型のお顔なので青天がお似合い。人気呉服店橋本屋の若き番頭見習いで、実直な人柄。花魁花咲とは相思相愛。身請けの金をためるため酒もやらずに仕事に精出す好青年・・が罠に嵌められお白州で拷問を受ける。
ガタイが良くてシャープなお顔立ちもあって男らしい役が続いたあとに、エリザでまさかのマデレ―ネというお色気担当女役のあと、耐えるマイティ、という新たなオプションが。
バウ主演も果たした同期スターの柚香光くんに差をつけられている感もありますが、他組も含めての95期スターというくくりで均すともっと役づきを上げても良いポテンシャルを持っているのでは?と思えるヒト故、こうして役柄を広げられるお役は貴重。同期の柚香くんから(役名で言って^^;)罵られて足蹴にされる場面では心痛みましたが、最後花咲を身請け出来て2人で寄り添う場面もあり、その苦難を乗り越えての優しく穏やかな微笑みに癒されました。
■置屋の男衆 勇人(花咲の為に小松屋の下手人を務める): 柚香 光
今回のお目当てその弐。
パンフレットの舞台スチールを青天水美氏と並べてみると、柚香くんのシャープで個性的な美貌は和物では悪役にハマるなと。
歌舞伎で言うと海老蔵ですね^^
お歌ガンバレなビジュアルと華>実力 なところも海老蔵(贔屓なのになんてことを!^^;)。
役どころは切なくも美味しい設定。
同じころに廓勤めを始め、何かと励まし合ってきた花咲に想いを寄せ、彼女に恋人が出来た後も守ってやれるのは俺だけだと思い込んでいる若者。その想いを小松屋利用されライバル橋本屋の主人を手に掛ける下手人に。
苦界の若者らしい突っ張りと暴走に一縷の悲しみが見える・・・はずの役ですが、彼はどこまでも強気で俺様モード全開。役者魂<スターオーラで魅せてましたね。
ラスト近くで仙名さん=女鼠小僧との派手な立ち回りで仁王立ちになり、お御脚・・というか内腿まで露にされるファンサービスは一体・・・。斎藤クン狙いおったな、と^^;
課題はあれども、やはりスターだなと確信したことでした。
お歌と台詞の発声はどこかでしっかり鍛錬できる機会があるとよいのですが。そこが鍛えられるととても大きなスターになれそうな気がします。
■男勝りの武家のお姫様 堀田けい: 華耀 きらり
柚香光くん主演のバウ作品「ノクターン」では男達をはべらす小悪魔的な美少女を演じていたおかたとは思えない・・・男勝りの姫君。思いこみが激しく、猪突猛進タイプで、次朗吉と幸の口喧嘩を新婚夫婦のじゃれあいと思いこみ結婚祝いを送りつけたり、金さんとすれ違いざまに切れた草履の鼻緒をその場でスマ―トにすげ変えてもらった瞬間恋に落ち、突如それまでの男装をかなぐり捨てて花嫁修業にいそしむとか とにかく行動派。
ラストの立ち回りでは愛しい金さんを守るは妻の勤め!と男勝り時代に培った武芸の腕を発揮せんと立ち回り・・
・・・後日談でそののち本当に遠山の金さんの妻に収まったとのナレーションにざわめく客席(笑)
いやいや、その行動力と色男にうっとりとしなだれかかるだけでなく、守って見せる!との気概を見せる女性はなかなかいないもの。新鮮だったのでしょうね^^
きらり嬢は脚の上げ方、台詞回しなどひとつひとつの動作が迷惑だけれど憎めないお嬢様の天然キャラを好演。
こんなコメディエンヌとは~!上級生娘役で美女ポジでいつも演じてらしたときには見せないお顔がなんとも魅力的でした。
のろのろ書いているこの記事なので、この公演後の大劇場次作「カリスタ」の集合日に退団発表。新たな魅力にこれからが楽しみ!と思った矢先にxxx。でも御本人はやりきったお気持ちなのかもしれませんね。
■その爺や 本田吾介: 神房 佳希
暴走する姫君につき従い、時にいさめ、時にともに暴走?する忠実なる爺やを好演。
彼女も集合日で退団発表。あぁ、堀田家の姫と爺やが同時にいなくなる・・・と感慨深かったです。
味のある演技をする方でした。
■居酒屋かぐ庵の女将 いぶき: 梅咲 衣舞
とっても美人なのにニックネームは「イブ氏」。娘役道を追求するプロフェッショナル集団花娘の中にあって、そのハンサムで男勝りなキャラクターで知られる彼女、なかなか娘むすめした役が主流の宝塚の中ではぴったりした役がつきにくいのかな?という印象がありましたが、今回はまさに宛書き。
皆のオアシス、江戸っ子のたまり場居酒屋かぐ庵で、かわい子ちゃんたちを束ね、お客をいなし、時には一緒になってミーハーに大騒ぎ。イイ男には甘いきっぷのよい女将を好演。
お風呂好きのきわが由美かおるさんよろしくお風呂とともに登場し、三助としてしのびこむ鼠小僧次朗吉との掛け合い場面で、隣のお風呂にいて、うっかり現れた次朗吉に「見たわね!」というのですが、その後の一言が毎回アドリブらしく・・・。わたくしが見た前楽では「どうだった?(にっこり)」でした(笑)
■次朗吉の仲間 三助(みやにぞっこん): 天真 みちる
コノ人、某TV番組でタンバリン芸人としての隠し芸を披露した際、SMAPメンバーに本当にタカラジェンヌですか?と言われた芸風の幅広さと達者さを全国NETでアピールしたお方なのですが、今回も実に良い味を・・・。
かぐ庵の看板娘みやにぞっこんなのですが、なぜか根拠なく相思相愛だと思い込んでいてポジティブに求愛を繰りかえすも、みやは会ったこともないお江戸のヒーロー鼠小僧しか眼中になく・・・。
で、思いついたのがニセ鼠小僧になること!コスプレで登場したらなんと本物の鼠小僧の足手まといになることに・・。なのですが、なぜかラストはあなたが鼠小僧だったなんて!と勘違いのみやちゃんと夫婦になれてデレデレ。
濃いキャラ満載の本作品でやりすぎになることなく、伸び伸びと役として息づく芸達者なたそ(天真)の本領発揮。
本当に上手い人です。ひとことひとことで客席が笑いの渦に!
■かぐ庵のみや(鼠小僧にぞっこん): 華雅 りりか
そんな三助にはもったいない?美少女、華雅りりかちゃん。お江戸のヒーローを想ってうっとり、イイ男金さん登場時には店中のおなご衆がこぞってキャーキャー言うミーハーで明るい少女を好演。
星組では音波みのりちゃんとバウヒロインを分け合ったりして路線娘役候補でしたが、花に来てからは百花繚乱の花娘たちに溶け込み、ハーモニーで良いお仕事をされていますね。
■湯女のきわ(お風呂大好き): 朝月 希和
看板娘たちその3.お風呂好き設定で、時代劇には欠かせない?お姉さんの入浴シーンで、木製のお風呂(焚口があるので、お風呂の位置がとても高い)が舞台袖からずいずいと登場して・・・とアクセント的に使われていました^^
■佐久間光江門(あやめの上司): 冴月 瑠那
あの明日海さん似の美形のるなちゃんが中間管理職?に。
上からはハッパをかけられ、下から突き上げられる辛い立場で板挟み。最後、お手柄後のかぐ庵で皆におごっちゃうよ、の場面、言いながらそんな豪放磊落な台詞を言う自分に照れるというかびくびくしながら言っちゃった、的な塩梅が上手かったです。
■真吉(あやめの部下): 真輝 いづみ
■正太(あやめの部下): 和海 しょう
このお二人、サイズ感がディズニー映画の小動物ペアのようでなんとも可愛らしい。(あやめ姐さんがふくよかだから・・・ゴホンゴホン) 声の良い方たちなので、台詞が生き生きとしていました。
■三味線のお師匠さん 菊乃: 鞠花 ゆめ
芸事には厳しいけれども、堂々とエコひいきをする様子に可笑しみのあるお師匠さん。
三味線、花組のお稽古場メンバーよく頑張りましたね!
■医者 錦吾郎(次朗吉の友人): 綺城 ひか理
小顔長身、台詞声も良い若手。目立っていました。この方、音校時代の文化祭でも主役をやっていらっしゃるのですね。お芝居のヒト認定なのでしょうか。
若くてすっきりしているのにやたらとスケベ医者呼ばわりされているのが若干違和感。
親に反発して素直になれない次朗吉に甚八の病が重いことを告げる場面の想いやり真摯な様子も良く、あやきさんとお呼びするのね、とおとめでチェックして認識しました^^
花組、アーネストと次朗吉、両チームとも良い実績を残しての次回作は新作「カリスタの海に抱かれて」大劇場公演と夏の台湾「ベルばら」公演ですね。制作発表の柚香光ちゃんのオスカル姿が凛々しくて、これを生で観るために梅芸のチケット争奪戦に参加を決意しました