第2幕
女性たちがロココの衣装で登場。
とりどりの軽やかな花柄ドレスが美しい。
突然一人が失神。すっと崩折れ、皆が駆けつけて助け起こす・・・とまた他の女性が失神。
最後、客席に向かって全員が失神。
男女の誘惑。官能的にアプローチする生成りのコルセットドレス姿の女性が柱の前に立つ男性を誘惑。
キスをしてそのまま手に手をとって脇に去るカップルもあれば、女性に逃げられて仲間に訴える男性も。
ここで、「キスまでしたのに逃げられた!」とジェスチャーで仲間に訴える男性の小芝居も。
こんな感じに?と仲間の男性が彼にキスするところ、ちょっと笑えます。
(ここでキスをするのが二コラ・ポールらしい)。
主役の男女のPDD。
ルグリがしきりにアプローチ。愛を訴えるが、プジョルは彼の胸に頭突きを繰り返す。
その都度押されて後ずさるルグリ。
未だ、彼を受け入れることの出来ない女性の葛藤が見られます。
女性たちがロココの衣装で登場。
とりどりの軽やかな花柄ドレスが美しい。
突然一人が失神。すっと崩折れ、皆が駆けつけて助け起こす・・・とまた他の女性が失神。
最後、客席に向かって全員が失神。
男女の誘惑。官能的にアプローチする生成りのコルセットドレス姿の女性が柱の前に立つ男性を誘惑。
キスをしてそのまま手に手をとって脇に去るカップルもあれば、女性に逃げられて仲間に訴える男性も。
ここで、「キスまでしたのに逃げられた!」とジェスチャーで仲間に訴える男性の小芝居も。
こんな感じに?と仲間の男性が彼にキスするところ、ちょっと笑えます。
(ここでキスをするのが二コラ・ポールらしい)。
主役の男女のPDD。
ルグリがしきりにアプローチ。愛を訴えるが、プジョルは彼の胸に頭突きを繰り返す。
その都度押されて後ずさるルグリ。
未だ、彼を受け入れることの出来ない女性の葛藤が見られます。
ルグリとプジョルが主役。
今回の公演でのもう一組は二コラ・ル・リッシュとエミリー・コゼット。
”永遠の青年”二コラのダイナミックな演技には興味を惹かれましたが、若くしてエトワールに任命された優等生タイプのエミリーが、この誘惑を拒みながらも最後に愛を受け入れる女性の内面を演じきれるとは期待薄、との読みにより、ルグリ先生と、地味ながらもテクニシャンでストレートな熱さを感じさせる芸風のプジョルの日を選択しました。
オーチャード・ホール、1Fのやや後方の席でしたが、前の席の主が不在だったことにより抜群の視界で堪能。
しかし舞台の狭さは、相当なもので・・・。
庭師のシーン、円錐形の木々を模したシルエットと明け方(?)のインクブルーの空が印象的なセットでその空の狭さにまず驚かされましたが、まぁ、見ているうちにそういうものかと・・・(^^;)
まず配役表を見て、おぉっと思ったのが日本公演にメートル、イレールが帯同していらっしゃること!それに昨年、キャリアの先数年を残しながら衝撃の引退をしてファンを残念がらせたジャン・ギーの名前もあり、思わず客席のどこかにいるはず・・と視線が泳いでしまいました
あと注目は前回のオペラ座公演で群舞のリーダー的存在で緻密な踊りを端正に見せてくれたマロリー・ゴディオンと、ガルニエでのイレールの引退公演でコンテンポラリーを涼やかに踊っていたほっそりとした8.5頭身(?)のアジア系のアリス・ルナヴァン。
この辺りに注目しつつ、群舞は見ていくことになりそうだと座りなおして・・・。
「Le Parc」
コンテンポラリーではあるのですが、恋愛の地図、という副題があり、イメージは「クレーヴの奥方」より。
恋に落ちることを拒む女性がテーマ、ということですが、ロココ調の衣装を身につけた男女の場面毎の駆け引きが楽しく、最後の「解放」における真摯な愛の高まりに至るまで、モーツァルトの軽快な音楽に乗せて、実に巧みに作りあげられた、プレルジョカージュの傑作です。
伝統あるオペラ座のために振付けられた作品、というだけあって、現代的な側面とコスチュームものの華やかさのニュアンスのバランスが取れており、ダンサーの美しさなどの美点も存分に堪能出来る、人気演目。
場面と場面をつなぐ、”庭師”のシーンは、対照的に現代音楽のようなアブストラクトな音に乗せて、潜水用の眼鏡をかけた黒子のような男性ダンサーが、時には太極拳のような動きを見せる振りで幻想的なシーンを担っており、その対比と2つの世界が時として融合するシーンも興味深く、作品として良く出来たものであると、今回初めて映像ではなく舞台を観ることで実感しました。
第1幕
庭師。4人とも黒子状態でしかも眼鏡。だれがだれだかわからないかも・・・と思っていたのですが、なんとゴディオンくんはわかったわたくし。ほとんど無音の状態でよくぞ、と思うほど息のあったアンサンブル。一際シャープで、髪がきっちりとしているのが(笑)マロリーでした。
次に場面が変わってロココな男女の登場。皆、モーツァルトの肖像画のようなスタイルと髪型。
女性も男性と同じ装いなのがチャーミング。
ここではレティシアも登場しているのに群舞に紛れていて、なかなかそれとは気付かない・・・。
ルグリは出た瞬間に周囲との違いがなぜか際立つ存在感でさすが・・・。
男女間の出会いのシーンをコミカルな椅子取りゲームで見せるシーン。
そしてプジョルに目をつけるルグリ。
ここのデュエットの素晴らしさに目が釘付け。
一つ一つのパの明晰さがモーツァルトの音楽に完璧にユニゾンしていて美しいことこの上なし。
この段階で、わたくしの中のイレールの残像はひとまず影を潜め、今日はこのルグリの踊りを楽しもう、と心から思えたのでした。
今回の公演でのもう一組は二コラ・ル・リッシュとエミリー・コゼット。
”永遠の青年”二コラのダイナミックな演技には興味を惹かれましたが、若くしてエトワールに任命された優等生タイプのエミリーが、この誘惑を拒みながらも最後に愛を受け入れる女性の内面を演じきれるとは期待薄、との読みにより、ルグリ先生と、地味ながらもテクニシャンでストレートな熱さを感じさせる芸風のプジョルの日を選択しました。
オーチャード・ホール、1Fのやや後方の席でしたが、前の席の主が不在だったことにより抜群の視界で堪能。
しかし舞台の狭さは、相当なもので・・・。
庭師のシーン、円錐形の木々を模したシルエットと明け方(?)のインクブルーの空が印象的なセットでその空の狭さにまず驚かされましたが、まぁ、見ているうちにそういうものかと・・・(^^;)
まず配役表を見て、おぉっと思ったのが日本公演にメートル、イレールが帯同していらっしゃること!それに昨年、キャリアの先数年を残しながら衝撃の引退をしてファンを残念がらせたジャン・ギーの名前もあり、思わず客席のどこかにいるはず・・と視線が泳いでしまいました
あと注目は前回のオペラ座公演で群舞のリーダー的存在で緻密な踊りを端正に見せてくれたマロリー・ゴディオンと、ガルニエでのイレールの引退公演でコンテンポラリーを涼やかに踊っていたほっそりとした8.5頭身(?)のアジア系のアリス・ルナヴァン。
この辺りに注目しつつ、群舞は見ていくことになりそうだと座りなおして・・・。
「Le Parc」
コンテンポラリーではあるのですが、恋愛の地図、という副題があり、イメージは「クレーヴの奥方」より。
恋に落ちることを拒む女性がテーマ、ということですが、ロココ調の衣装を身につけた男女の場面毎の駆け引きが楽しく、最後の「解放」における真摯な愛の高まりに至るまで、モーツァルトの軽快な音楽に乗せて、実に巧みに作りあげられた、プレルジョカージュの傑作です。
伝統あるオペラ座のために振付けられた作品、というだけあって、現代的な側面とコスチュームものの華やかさのニュアンスのバランスが取れており、ダンサーの美しさなどの美点も存分に堪能出来る、人気演目。
場面と場面をつなぐ、”庭師”のシーンは、対照的に現代音楽のようなアブストラクトな音に乗せて、潜水用の眼鏡をかけた黒子のような男性ダンサーが、時には太極拳のような動きを見せる振りで幻想的なシーンを担っており、その対比と2つの世界が時として融合するシーンも興味深く、作品として良く出来たものであると、今回初めて映像ではなく舞台を観ることで実感しました。
第1幕
庭師。4人とも黒子状態でしかも眼鏡。だれがだれだかわからないかも・・・と思っていたのですが、なんとゴディオンくんはわかったわたくし。ほとんど無音の状態でよくぞ、と思うほど息のあったアンサンブル。一際シャープで、髪がきっちりとしているのが(笑)マロリーでした。
次に場面が変わってロココな男女の登場。皆、モーツァルトの肖像画のようなスタイルと髪型。
女性も男性と同じ装いなのがチャーミング。
ここではレティシアも登場しているのに群舞に紛れていて、なかなかそれとは気付かない・・・。
ルグリは出た瞬間に周囲との違いがなぜか際立つ存在感でさすが・・・。
男女間の出会いのシーンをコミカルな椅子取りゲームで見せるシーン。
そしてプジョルに目をつけるルグリ。
ここのデュエットの素晴らしさに目が釘付け。
一つ一つのパの明晰さがモーツァルトの音楽に完璧にユニゾンしていて美しいことこの上なし。
この段階で、わたくしの中のイレールの残像はひとまず影を潜め、今日はこのルグリの踊りを楽しもう、と心から思えたのでした。