白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

モラルハラスメント

2008-05-31 02:02:58 | 人間のこと
40代半ばで正社員を辞めるなんて、どうかしてると思う。
実際、面接には落ちるし、次の職場はみつからないし。

それでも、今、一番後悔しているのは、
「もっと早く辞めておけばよかった。」
・・・チャンスはあったのに。

辞めた理由は、社長のモラルハラスメントにつきる。
ただし、私自身は、直接怒鳴りつけられたりということはほとんどない。
妙に法律知識などがあるので、苦手意識をもたれていたようだ。
だから、逆に辞めそこなって10年近く居てしまったのだが。

モラルハラスメントに関するサイトを見ていて、
あ、こんなこともあったと思い出された。

「事前に報告しろ。勝手に行動するな。」と怒鳴りつけ、
パソコンスクールにも関わらず、手書きでの詳細な報告書を義務づける。
そこで、詳細な報告書を書いてファックスすると、
「こんなことぐらいで報告するな。読んでいる時間がない。
このくらいのことも判断できないのか。」
「こんな報告を書けるなんてよっぽど暇なんだな。」
こんなことは、日常茶飯事だった。

弱い者への攻撃はもっと陰惨だった。「動いただけで怒鳴られる」。
職場で転んでケガをしたといって、怒鳴っていたこともあった。
それでいて「怒鳴るほうがもっと嫌だ」等、のたまう。
「俺を怒らせるお前が悪い」ということらしい。
「お前のために注意しているんだ。感謝しろ」。
当然、嫌になって「辞めたい」というと、辞めさせない。
強硬に辞めようとすると、嫌がらせをする。
自分の手の中のコマがなくなるのが嫌だったんだろうな。

精神的にタフな私やその他は、嫌な思いはするが、理不尽な攻撃に対しては、相手のほうがおかしいと確信できるので、それでつぶされることはない。
(ストレスにならないわけではない。)
昼食前に怒鳴られたり、嫌味を言われて、おいしく食べられるだろうか。
だけど、だからといって、攻撃されている人をかばえるほど強くはなかった。
かばったら火に油を注ぐだけだということもあるけれども。

それで、後輩を何人も、嫌な思いで辞めさせてしまった。
自分自身が変質していくのがわかった。

社長の攻撃の相手を、同じように攻撃していれば、
「後輩をよく指導している」と評価される。
かばえば「なぜかばう。そんなに暇か。」と怒鳴りつけられる。

モラルハラスメントの体験談を読んで思い出して胸が詰まった。

それでも勤務先はこの県では一時、他の資格学校等を差し置いて、
かなりの金額の委託職業訓練を受注していた。
モラルハラスメントの特徴の一つに、
外(権力者)にはいい顔をするというのもあった。

今まで退職した職員の中には、労働基準監督署や、
ハローワークで苦情を言ったり、相談した人も居たようだが、
そんなことは、労働省関連の仕事を受ける上では何の障害にもならないらしい。

新しい勤め先を探さなくてはならないのだが、
小さな会社ではあれが普通なのか、と思うと、
(そんな訳はないと思うが)
かなり臆している。