天秤にかけて、今回は老人をとってみた。
老人も80歳を超え、いろいろと体にガタが出てきた。
だんだん、遠出も難しくなるかもしれない。
そういえば、泊まりがけで出かけたこともない。
そこで、3連休を機会に、少し遠くへ旅行することにした。
さて、老人はいいとして、老兎2匹をどうするか。
ペットホテルに預けるか、動物病院に預けるか、留守番させるか。
ペットホテルはない、動物病院は預ける期間が長くなりすぎる。
気候も考え、家で留守番してもらうことにした。
留守番するうえで、問題になったのが、ショコラの水・食事・トイレ。
1日で、トイレ山盛りになる糞と、
あればありったけ食べてしまうペレット、
それから、ごくごくかなりの量を飲む水を、どうやって用意しておくか。
この機会に、立ち上がると天井につきそうなケージから買い換えることにした。
いろいろ検討して、犬用のプロケージ(横幅90cm)を購入した。
それから、一回り大きいトイレと、犬猫用の、給水器と、餌入れを用意する。
餌入れには、牧草ペレットと、ペレットを層にして入れておく。
ショコラは、ペレットはありったけ食べてしまうが、牧草ペレットなら食べすぎない。
給水器は、床置き式で1.8リットルの水が入るもの。
万が一、倒れても大丈夫なように、固定式の水入れも用意しておく。
こういうとき、給水ボトルが使えると便利なんだけど。
トイレには、ペットシーツの上に、シリカゲルの猫トイレ砂を入れておく。
床には、大量の牧草をまいて、いつものお皿に1回分のペレットを入れる。
3日後、
トイレの中は、あふれるほどの、兎糞で埋め尽くされていた。
給水器の皿の水は、ペレットか牧草が入ったらしく、少し濁っていたが、
無事、倒れもせず、水も残っていた。
床の牧草は撒き散らされ、給餌器の牧草ペレットは、
奥のペレットを掻き出そうとしたのか、あたりにちらばっていた。
そしてショコラは、不機嫌そうに、壁に向かって座りこんでいたが、
ペレットを与えると、ものすごい勢いでがっつきはじめた。
さて、一気食いもせず、水入れも倒さない、牧草好きなノンタンは、
3日分のペレットを完食し、牧草の上に、ぽけっと座り込んでいた。
よかった。
それでも、帰り道、ふっと、
部屋のドアをあけ、ケージを覗きこんだら、
ぐったりした兎をみつけたらと、頭をかすめたことは、
内緒にしておこうと思う。