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茶カブキは、室町時代に流行した「闘茶」がしのばれる七事式の課目です。
偈頌は「千古千今裁断舌頭始可知真味」。
(いにしえにいまに ぜっとうをさいだんして はじめてしんみをしるべし)
・・・いつも考え出すとあれこれ迷うので、
全身全霊で味わった最初の判断を大切にしようと心に決めました。
札を引き、正客Kさん、次客暁庵、三客Aさん、亭主はSさん、執筆者はIさんです。
試み茶が「竹田」「上林」の順で、亭主によって点てられました。
湯の量や練り方で微妙に味が違ってくるので、亭主はとても気を遣います。
それに少なくとも四服は濃茶を飲まなくてはならないので、
小服だと有難いのですが、流石でございました。
熱い濃茶を二口ほど、ゆっくり味わいました。
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亭主が茶巾を絞って畳み直し、水指の蓋をとり、帛紗を腰に付けると、
「何卒本茶を」
正客のKさんから声がかかり、
亭主は受けて、試み茶の棗を長盆へ戻し、棚正面で長盆を回し棚へ置き、
本茶の用意をします。
最初の本茶一服目が点てられ、味わって三客へ手渡しました。
一の折据がまわってきたので、私は「上林」と書かれた名乗り紙を入れました。
三客(末客)が名乗り紙を入れてから執筆者へ持っていきます。
執筆者Iさんが、客名の下に名乗り紙に書かれた茶師の名を記録します。
次に、二服目が点てられ、のみ終えるとすぐに二の折据、
少し間をとって三の折据がまわされます。
二の折据へ「竹田」、三の折据へ残りの名乗り紙(「客」でした)を入れ、三客へ。
三客も同様に名乗り紙を入れ、二と三を上下に重ね、執筆者へ持っていきます。
執筆者は前と同様に記録します。
二服目の茶碗が返ると
正客は「白湯を頂きたく・・・」と所望し、亭主は白湯を出します。
茶碗が返り、総礼。
亭主はどんどん仕舞つけをしていきます。
建水を引き、茶碗を引き、水次を持ち出し水指へ水を注ぎ、戻ります。
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( こいつは新春から・・・ 博多人形)
亭主は棚正面から棗の乗った長盆を持って執筆者前へ座り、
初服から順に棗の蓋裏を執筆者へ見せます。
執筆者は蓋裏に書かれた茶師の名を正客の名前の右下、初服の茶師の右肩に書きます。
順に、二服目、三服目を同様に記載します。
亭主は長盆を持って水屋へ下がり、執筆者は正解の人があれば最下段に全(ぜん)と書きます。
複数の全が出た場合には、上座の人が全、次からは叶(かなう)と書きます。
執筆者は奉書を巻いて、巻口の上を内側に少し折り込みます。
亭主が執筆者正面へ記録を取りに出ると、
「次客にお渡しください」と執筆者は挨拶して亭主へ渡しました。
(ばんざーい! 久しぶりに正解でした・・・)
亭主から奉書が手渡されました。
執筆者は硯箱と文台を持って水屋へ下がり、亭主と互礼。
亭主のみ再び出て送り礼をします。
客は受けて、正客より順番に下がり、水屋で挨拶を交わしました。
初稽古の茶カブキで「全」と、水茎麗しく書かれた奉書を記念に頂戴し、
「こいつは新春から縁起がいいわいなぁ~ぁ」
いちねん会の初稽古(1)へ
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偈頌は「千古千今裁断舌頭始可知真味」。
(いにしえにいまに ぜっとうをさいだんして はじめてしんみをしるべし)
・・・いつも考え出すとあれこれ迷うので、
全身全霊で味わった最初の判断を大切にしようと心に決めました。
札を引き、正客Kさん、次客暁庵、三客Aさん、亭主はSさん、執筆者はIさんです。
試み茶が「竹田」「上林」の順で、亭主によって点てられました。
湯の量や練り方で微妙に味が違ってくるので、亭主はとても気を遣います。
それに少なくとも四服は濃茶を飲まなくてはならないので、
小服だと有難いのですが、流石でございました。
熱い濃茶を二口ほど、ゆっくり味わいました。
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亭主が茶巾を絞って畳み直し、水指の蓋をとり、帛紗を腰に付けると、
「何卒本茶を」
正客のKさんから声がかかり、
亭主は受けて、試み茶の棗を長盆へ戻し、棚正面で長盆を回し棚へ置き、
本茶の用意をします。
最初の本茶一服目が点てられ、味わって三客へ手渡しました。
一の折据がまわってきたので、私は「上林」と書かれた名乗り紙を入れました。
三客(末客)が名乗り紙を入れてから執筆者へ持っていきます。
執筆者Iさんが、客名の下に名乗り紙に書かれた茶師の名を記録します。
次に、二服目が点てられ、のみ終えるとすぐに二の折据、
少し間をとって三の折据がまわされます。
二の折据へ「竹田」、三の折据へ残りの名乗り紙(「客」でした)を入れ、三客へ。
三客も同様に名乗り紙を入れ、二と三を上下に重ね、執筆者へ持っていきます。
執筆者は前と同様に記録します。
二服目の茶碗が返ると
正客は「白湯を頂きたく・・・」と所望し、亭主は白湯を出します。
茶碗が返り、総礼。
亭主はどんどん仕舞つけをしていきます。
建水を引き、茶碗を引き、水次を持ち出し水指へ水を注ぎ、戻ります。
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( こいつは新春から・・・ 博多人形)
亭主は棚正面から棗の乗った長盆を持って執筆者前へ座り、
初服から順に棗の蓋裏を執筆者へ見せます。
執筆者は蓋裏に書かれた茶師の名を正客の名前の右下、初服の茶師の右肩に書きます。
順に、二服目、三服目を同様に記載します。
亭主は長盆を持って水屋へ下がり、執筆者は正解の人があれば最下段に全(ぜん)と書きます。
複数の全が出た場合には、上座の人が全、次からは叶(かなう)と書きます。
執筆者は奉書を巻いて、巻口の上を内側に少し折り込みます。
亭主が執筆者正面へ記録を取りに出ると、
「次客にお渡しください」と執筆者は挨拶して亭主へ渡しました。
(ばんざーい! 久しぶりに正解でした・・・)
亭主から奉書が手渡されました。
執筆者は硯箱と文台を持って水屋へ下がり、亭主と互礼。
亭主のみ再び出て送り礼をします。
客は受けて、正客より順番に下がり、水屋で挨拶を交わしました。
初稽古の茶カブキで「全」と、水茎麗しく書かれた奉書を記念に頂戴し、
「こいつは新春から縁起がいいわいなぁ~ぁ」
いちねん会の初稽古(1)へ
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