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師走4日にいちねん会が行われました。
待合には、「成道会(じょうどうえ)」の画賛が掛けられ、
悟りを開かれたお釈迦さまの画と
「明星を一見して心眼忽ち開く」の賛が書かれていました。
12月1日から8日まで多くの寺では「臘八摂心(ろうはつせっしん)」が行われます。
「臘」は12月を意味する「臘月」の略、「八」は「8日」のことです。
「摂心」は「心をおさめる」の意、特に一日中座禅することを言います。
「臘八摂心」は、12月8日に仏道を成就されたお釈迦さまの坐禅を
追慕する期間として、長期間の座禅修行が行われています。
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床の軸は、「明歴々露堂々」紫野黄梅院の太玄老師の筆です。
今年最後のいちねん会でしたが、Sさんから
「風邪をひいたらしく熱があり、胃腸の具合も悪く、欠席します」
というメールが入りました。
しかし、いちねん会がスゴイと思うのは、誰かが急に欠席しても、
札でどんなお役が決まろうと、動じないことでしょうか。
札を引くと、私は東(亭主)、半東はKさんでした。
最初と最後の挨拶、濃茶から薄茶への流れなど、
二人のイキがぴったりと合っていたように思いました。
花が少ない時期でしたので、廻り花に変更しましたが、
花寄せのままでよかったかしら・・・と思うほど花が集まりました。
正客のAさんは、コナラの照葉と白玉椿を織部の花入へ、
次客のIさんは、ツルウメモドキと黄色の小菊、
私(東)は照葉と山茶花の紅い蕾、半東のKさんは水仙を花低く入れました。
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本炭所望なので、三客(次客が兼ねました)は炭を置くだけになります。
香は正客が本香、次客が次香を焚き、
「どうぞお香そのままに、本香お焚き添えを」と東が挨拶すると、次客は受け、
焚きがら入れを開け、次香を左へ寄せてから、本香を香箸で取り、
右側へ炊き添えます。
香を聞く前に「お先へ」と挨拶をしますが、
本香を焚いた正客と次香を焚いた次客へ「お先へ」の挨拶が遅れ、ご注意を受けました。
・・・心を入れての挨拶がまだまだ身についていません。
「Sさんが欠席で、寂しいわね・・・」と言いながらも
すらすらと仙遊之式が運び、修練してきた成果を実感しました。
皆さまも同じ思いだったらしく、このメンバーで学びあう幸せを
その後の忘年会で口々に言い合ったことでした。
「仙遊之式」は、茶道に励み仙人の域に達した方たちが優雅に愉しむ式と
伺ったことがあり、いつの日か共に元気でそのようになりたいと夢見ています。
来年も宜しくお付き合いください!
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(横浜駅のクリスマスイルミネーション)
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待合には、「成道会(じょうどうえ)」の画賛が掛けられ、
悟りを開かれたお釈迦さまの画と
「明星を一見して心眼忽ち開く」の賛が書かれていました。
12月1日から8日まで多くの寺では「臘八摂心(ろうはつせっしん)」が行われます。
「臘」は12月を意味する「臘月」の略、「八」は「8日」のことです。
「摂心」は「心をおさめる」の意、特に一日中座禅することを言います。
「臘八摂心」は、12月8日に仏道を成就されたお釈迦さまの坐禅を
追慕する期間として、長期間の座禅修行が行われています。
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床の軸は、「明歴々露堂々」紫野黄梅院の太玄老師の筆です。
今年最後のいちねん会でしたが、Sさんから
「風邪をひいたらしく熱があり、胃腸の具合も悪く、欠席します」
というメールが入りました。
しかし、いちねん会がスゴイと思うのは、誰かが急に欠席しても、
札でどんなお役が決まろうと、動じないことでしょうか。
札を引くと、私は東(亭主)、半東はKさんでした。
最初と最後の挨拶、濃茶から薄茶への流れなど、
二人のイキがぴったりと合っていたように思いました。
花が少ない時期でしたので、廻り花に変更しましたが、
花寄せのままでよかったかしら・・・と思うほど花が集まりました。
正客のAさんは、コナラの照葉と白玉椿を織部の花入へ、
次客のIさんは、ツルウメモドキと黄色の小菊、
私(東)は照葉と山茶花の紅い蕾、半東のKさんは水仙を花低く入れました。
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本炭所望なので、三客(次客が兼ねました)は炭を置くだけになります。
香は正客が本香、次客が次香を焚き、
「どうぞお香そのままに、本香お焚き添えを」と東が挨拶すると、次客は受け、
焚きがら入れを開け、次香を左へ寄せてから、本香を香箸で取り、
右側へ炊き添えます。
香を聞く前に「お先へ」と挨拶をしますが、
本香を焚いた正客と次香を焚いた次客へ「お先へ」の挨拶が遅れ、ご注意を受けました。
・・・心を入れての挨拶がまだまだ身についていません。
「Sさんが欠席で、寂しいわね・・・」と言いながらも
すらすらと仙遊之式が運び、修練してきた成果を実感しました。
皆さまも同じ思いだったらしく、このメンバーで学びあう幸せを
その後の忘年会で口々に言い合ったことでした。
「仙遊之式」は、茶道に励み仙人の域に達した方たちが優雅に愉しむ式と
伺ったことがあり、いつの日か共に元気でそのようになりたいと夢見ています。
来年も宜しくお付き合いください!
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(横浜駅のクリスマスイルミネーション)
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