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(写真がないので昨年の写真です)
2013年11月23日は先生宅の「炉開き」でした。
毎年、11月の最初の稽古日が「炉開き」となり、
先生が私たちのために濃茶を点ててくださる、嬉しい祝い日です。
床には「万年松在祝」、江雪和尚筆が掛けられ、
素晴らしい瀬戸の祖母懐(そぼがい)の大茶壺が置かれていました。
濃い紫の飾り紐で真行草に結ばれています。
この茶壷にまた逢えて嬉しく、見ただけで「炉開き」が実感されます。
床柱の花入には白玉椿と伊予水木が生けられていました。
花入は竹一重切、淡々斎銘「遠音(とおね)」です。
口切のあと、水屋から聴こえる石臼を引く音を
「遠音」と言うのでしょうか。
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東福寺の紅葉 (21日撮影)
ご挨拶の後、台子の初炭手前から始まりました。
Fさんが緊張した面持ちでふくべ炭斗次いで灰器を運び出しました。
鐶(石目)が掛けられ、釜が上げられました。
釜は菊地文真形で五代寒薙造。
江戸時代後期でしょうか、時代を経て好い鉄味が出始めています。
浮き出た菊の花が炉開きに華やぎを添え、
淡々斎好の松唐草蒔絵の炉縁の立派さに目を見張りました。
ここで炉中、先ず下火について、
風炉と違い、炉用の炭は大きいので、炭の置き方を頭に描いて
下火3本の位置を考えるように、早速、講義が始まりました。
湿し灰の撒き方、灰匙の持ち方、撒く位置、何故撒くのか・・・。
さらに稽古か茶事か、風炉か炉か、炭火を早く熾したいか否か、
場合に応じた炭の継ぎ方を考えて、炭を置くように・・・など。
内心「へぇ~ほう~ひっ~!」
驚いたり感心したりため息をついたりしながら・・・
先生の手の動きを必死で追いかけます。
Fさんもきっと汗を掻きながら、身体と頭をフル回転させたことでしょう。
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朝の東福寺・通天橋にて
火が熾きるのを待って、粟ぜんざいが運ばれ、美味しく頂きました。
先生と奥様が作ってくださったもので、嬉しいご馳走です。
いよいよ濃茶です。
先生のお点前を拝見できる好機ですので、皆、真剣そのものです。
し~んと静まり返り、緊張感のある空気の中、濃茶点前が行われました。
腰から紫の帛紗がとられ、帛紗を捌き、茶入、茶杓を浄めていきます。
蒸気を上げている釜から素手で蓋がとられ、蓋置へ。
台子正面にまわって柄杓がとられ、茶碗に湯が汲まれます。
茶筅通しの茶筅と茶碗の清め、濃茶が茶碗に入れられ、
柄杓から流れ落ちる湯の流れと音・・・・
いつもの点前風景ですが、夢の中のワンシーンのような・・・。
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京都は今が見ごろです (21日撮影)
現実に戻り、濃茶を取りに出ました。
濃茶は柳桜園詰「炉開き抹茶」、
甘みと、渋みが少し効いている、マイルドな濃茶でした。
「大変美味しく頂戴いたしました。
心をこめて先生が練ってくださった濃茶を頂けて、一同幸せでございます。
ありがとうございました・・・」
というような気持をお伝えしたかったのですが、何と申し上げたか・・・
すっかり舞い上がって記憶がありませんの。
先生の濃茶の後、Nさんの台子薄茶点前で薄茶を頂戴しました。
昼食後、Sさんの行之行台子、貴人清次花月と稽古は続きました。
炉開きの日の充実した稽古に感謝です。
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2013年11月23日は先生宅の「炉開き」でした。
毎年、11月の最初の稽古日が「炉開き」となり、
先生が私たちのために濃茶を点ててくださる、嬉しい祝い日です。
床には「万年松在祝」、江雪和尚筆が掛けられ、
素晴らしい瀬戸の祖母懐(そぼがい)の大茶壺が置かれていました。
濃い紫の飾り紐で真行草に結ばれています。
この茶壷にまた逢えて嬉しく、見ただけで「炉開き」が実感されます。
床柱の花入には白玉椿と伊予水木が生けられていました。
花入は竹一重切、淡々斎銘「遠音(とおね)」です。
口切のあと、水屋から聴こえる石臼を引く音を
「遠音」と言うのでしょうか。
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東福寺の紅葉 (21日撮影)
ご挨拶の後、台子の初炭手前から始まりました。
Fさんが緊張した面持ちでふくべ炭斗次いで灰器を運び出しました。
鐶(石目)が掛けられ、釜が上げられました。
釜は菊地文真形で五代寒薙造。
江戸時代後期でしょうか、時代を経て好い鉄味が出始めています。
浮き出た菊の花が炉開きに華やぎを添え、
淡々斎好の松唐草蒔絵の炉縁の立派さに目を見張りました。
ここで炉中、先ず下火について、
風炉と違い、炉用の炭は大きいので、炭の置き方を頭に描いて
下火3本の位置を考えるように、早速、講義が始まりました。
湿し灰の撒き方、灰匙の持ち方、撒く位置、何故撒くのか・・・。
さらに稽古か茶事か、風炉か炉か、炭火を早く熾したいか否か、
場合に応じた炭の継ぎ方を考えて、炭を置くように・・・など。
内心「へぇ~ほう~ひっ~!」
驚いたり感心したりため息をついたりしながら・・・
先生の手の動きを必死で追いかけます。
Fさんもきっと汗を掻きながら、身体と頭をフル回転させたことでしょう。
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朝の東福寺・通天橋にて
火が熾きるのを待って、粟ぜんざいが運ばれ、美味しく頂きました。
先生と奥様が作ってくださったもので、嬉しいご馳走です。
いよいよ濃茶です。
先生のお点前を拝見できる好機ですので、皆、真剣そのものです。
し~んと静まり返り、緊張感のある空気の中、濃茶点前が行われました。
腰から紫の帛紗がとられ、帛紗を捌き、茶入、茶杓を浄めていきます。
蒸気を上げている釜から素手で蓋がとられ、蓋置へ。
台子正面にまわって柄杓がとられ、茶碗に湯が汲まれます。
茶筅通しの茶筅と茶碗の清め、濃茶が茶碗に入れられ、
柄杓から流れ落ちる湯の流れと音・・・・
いつもの点前風景ですが、夢の中のワンシーンのような・・・。
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京都は今が見ごろです (21日撮影)
現実に戻り、濃茶を取りに出ました。
濃茶は柳桜園詰「炉開き抹茶」、
甘みと、渋みが少し効いている、マイルドな濃茶でした。
「大変美味しく頂戴いたしました。
心をこめて先生が練ってくださった濃茶を頂けて、一同幸せでございます。
ありがとうございました・・・」
というような気持をお伝えしたかったのですが、何と申し上げたか・・・
すっかり舞い上がって記憶がありませんの。
先生の濃茶の後、Nさんの台子薄茶点前で薄茶を頂戴しました。
昼食後、Sさんの行之行台子、貴人清次花月と稽古は続きました。
炉開きの日の充実した稽古に感謝です。
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