暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

スウェーデンお茶の旅・・・瑞暉亭の茶会 

2017年07月24日 | 南仏プロヴァンスとスウェーデンの旅


 瑞暉亭の茶会にて・・・・御軸「○(円相) 露」のもとに記念撮影
 (一番若手のさやかさんがカメラマンです)

(つづき)
2017年6月27日、その日はOさんのお声掛けで、瑞暉亭でお稽古や茶の湯のデモンストレーションをしているお仲間が集まってくださいました。
総勢7人、Oさん、マリアさん、ゆかさん、さやかさん、エミーユさん、Fさん(暁庵社中)、暁庵です。
暁庵とFさんがうろうろしている間に役割分担も手早く、茶会の支度が整っていきます。
エミーユさん(スウェーデン人男性)が蹲を浄め、露地にたっぷり水を撒いてくださったのには大感激・・・。
Fさんから託された世界をリレー中の御軸「○(円相)露」を広間の床の間に掛け、籠花入に持参の花が生けられました。



   




広間(六畳)に坐してご挨拶を交わしました。
「皆さまのお蔭で、瑞暉亭で茶会をして頂きましてありがとうございます。
あこがれの瑞暉亭でお茶をいただきたい・・という念願が叶い、感無量でございます。
それに世界を巡回中の御軸「○(円相)露」」を掛けて、瑞暉亭で茶会をするというのも嬉しいお茶のご縁と思います」というような挨拶をしたような・・・。

円相はいろいろな解釈がありますが、「世の中が丸く平和に治まるよう、人々が手を繋いでほしい」、そして、露(堂々)ですが、「円(茶縁)のもとに出会う生きとし生ける者、人も植物も動物も全てが生き生きと輝いているように・・・」と勝手ながら解釈いたしました。

皆さまが用意された手づくりのお菓子が次々出されて、もうびっくり。
早速、Oさん手づくりの「青梅」のお菓子が運ばれ、茶会がはじまりました。




全員が薄茶を喫んで全員が薄茶を点てるという員茶(かずちゃ)之式に準じて茶会が始まりました。
最初の亭主はゆかさん、上座から順番に茶を頂き、茶を点てます。

茶歴も師も年齢も違う7人ですが、全員裏千家流ですのでお稽古のような雰囲気です。
みんな少し緊張しながらも心を込めて点てあった薄茶を美味しく頂きました。
薄茶は日本から持参した「松柏」(小山園)です。



一巡したので、休憩し軽いランチとなりました。
ランチの後に、瑞暉亭の活動の中心的な役割を果たしているマリアさんから「○(円相)」の解釈や日本訪問の話を少し伺うことができて、とても嬉しかったです。
だって、マリアさんは瑞暉亭と茶の湯を心から愛していらっしゃる、イーダ・トロツィグのような方だから・・・。

午後の茶会は、さやかさんとエミーユさんにお点前をお願いし、2服目の薄茶を頂きました。
お菓子は「水無月」(ゆかさん製)です。
さやかさんとエミーユさんは同門だそうですが、姿勢も歩き方も良く基本に忠実なお点前が素敵です。
スウェーデン人男性という先生のご指導の様子が髣髴され、こちらでもいろいろな方がそれぞれの茶の道を真摯に歩んでいるのだなぁ~と。
瑞暉亭でさやかさんとエミーユさんのお点前でお茶を頂戴したのも良い思い出になりました。

   
  「瑞雲暉北空」の短冊・・・小間の床の間           


もう一つ、茶会で使われた水指や茶碗は藤井エミさん造で、前日のFさんの茶事で出会った白楽茶碗の作者さんです。
「滞在中に藤井エミさんと陶芸作品にお目にかかれないかしら?」
何かご縁を感じて口にしてみると、ゆかさんが藤井さんに連絡してくださり、なんと!明日なら家に来てください・・・ということになりました。
それで、明日の夕方、藤井さん宅で夕食をみんなで(?)ご一緒することになり、急展開な話ですがこれまた楽しみです。

茶会の後、着物を着換え、セントラル駅へ急ぎました。
この日は、ストックホルムから70キロ離れたところにあるOさんのサマーハウス泊です。


   スウェーデンお茶の旅・・・サマーハウスに泊まった!へつづく   前へ戻る    旅のトップへ戻る



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。