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「思い出」 たつの市・ギャラリー池川にて
水無月の茶事の後、親友Kさんと播州播磨の旅へ出かけました。
一番の目的は、6月6日の「どくだみ茶会」なので
姫路に一泊して気ままな旅のつもりでしたが、
「どくだみ茶会」のご亭主Kさんが訪問先を考えてくださって、
姫路と龍野を急ぎ足で廻りました。
主なコースは
姫路城~好古園にて薄茶~(姫新線)~本竜野駅~ギャラリー池川~
~Nさん宅にて濃茶と薄茶~(姫新線・新幹線)~帰宅
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姫路は、NHK大河ドラマ「官兵衛」ゆかりの地で興味津々です。
黒田家の時代に小さな城があり、「官兵衛」はここで生まれました。
その後姫路城は、羽柴(豊臣)秀吉、池田、本多、松平、榊原、酒井など城主を変え、
築城や拡張などを繰り返し、現在の姫路城となりました。
切支丹だった官兵衛(洗礼名:シメオン)ゆかりの十字紋の鬼瓦が
「に」の門の櫓に残されています。
現在、姫路城はまだ修復中、城の覆いははずされましたが、
天守閣のある本丸へ攻め込むことはできず、
西の丸の千姫ゆかりの化粧櫓や長局(百間廊下)を見学しました。
1993年12月、姫路城は法隆寺とともに、日本初の世界遺産に登録されました。
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姫路城に隣接した好古園へ行き、池泉回遊式の庭園を散策しました。
御屋敷の庭、苗の庭、茶の庭など9種類のテーマの違う庭があり、
見応えがあります。
鵬雲斎大宗匠が監修された茶室・双樹庵にて薄茶をなぜか2服も頂戴し、
再び姫新線に飛び乗り、「本竜野」駅へ向かいました。
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好古園・御屋敷の庭
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好古園の茶室・双樹庵
出迎えのKさんが車で「ギャラリー池川」へ。
「折角、龍野へいらしたのだから・・・」
茶友Kさんをステキな空間へ案内してくださいました。
6月の庭は苔と楓が一際美しく、雪ノ下の花が風に揺れ、
「思い出」の字が目に飛び込んできました。
葎庵で行われた茶事や個展を思い出し、陶芸作品も大好きな池川邸も
当分見納め・・・・泪が出そうになりました。
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青苔と雪ノ下 ギャラリー池川にて
たつの市近辺には陶芸家・池川みどりさんを中心に茶事仲間がいらして、
その一人Nさんから思いがけず、お声掛け頂きました。
「古いだけで、部屋数が多く、お掃除が大変なの・・・」
と伺ってはいましたが、玄関を入ると、
黒く太い梁が見える天井、広々と板敷の土間が広がっていて、
立礼席や囲炉裏を囲んだ席もあり、もうびっくり!
築300年を経た古民家だとか・・・素晴らしいお茶環境です。
「立礼席で薄茶を・・・と思っていましたが、
茶室にて一服差し上げたく思います」とNさん。
(別棟の茶室をご主人と一緒に設計・監理して建てられたそうです・・
)
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ギャラリー池川にて(N邸の写真がないので・・・)
二人のKさんと一緒に庭の腰掛待合へ。
ご亭主Nさんは表千家流です。枝折り戸でつくばって挨拶を交わしました。
蹲踞で身心を浄め、にじり口から席入りすると、
茶室の床に「浄心・・・」とあるのを、「洗心・・・」と読んでしまい、
「洗心」が3つ続いたので、驚きました。
するとご亭主から、
「家にあった古いお軸で読み方はわからないのですが、
身心を浄め、清らかな心をもって何事にも接し、受け入れる
・・・という意味だと伺っています。
茶室にはいつもこのお軸を掛けることにしています」
火相、湯相もよく、主菓子を頂き、濃茶を三人で頂戴しました。
菓子銘も茶銘もメモしなかったので忘れていますが、
とても練り加減よく、まるく甘みのある濃茶でした。ご馳走さま!
水指は一目で池川みどり作とわかりました。
ゆったりと存在感があり、灰釉の緑青色が実に味わい深い水指でした。
するとご亭主から、
「この水指は池川さんの個展で、主人が気に入って求めたものです。
炉にも風炉にもぴったりなので、茶室の水指はこれに決めています」
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ギャラリー池川にて
お話を伺って、
Kさん同様にNさんもまた、自分のお茶に徹していらして
「潔く、シンプルなスタイルがなんてステキなんだろう!」
と感激し、刺激をたくさん受け取りました。
濃茶の後は、母屋の屏風の前に設えられた立礼席でくつろいで
干菓子と薄茶を楽しみました。
お茶をやっていてこそ、思いがけない出会いがあり、茶談義が尽きず、
「思い出」というお土産を旅行カバンへいっぱい詰め込みました。
またいつか訪れる日が来ると嬉しいです・・・。
&
水無月の茶事の後、親友Kさんと播州播磨の旅へ出かけました。
一番の目的は、6月6日の「どくだみ茶会」なので
姫路に一泊して気ままな旅のつもりでしたが、
「どくだみ茶会」のご亭主Kさんが訪問先を考えてくださって、
姫路と龍野を急ぎ足で廻りました。
主なコースは
姫路城~好古園にて薄茶~(姫新線)~本竜野駅~ギャラリー池川~
~Nさん宅にて濃茶と薄茶~(姫新線・新幹線)~帰宅
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姫路は、NHK大河ドラマ「官兵衛」ゆかりの地で興味津々です。
黒田家の時代に小さな城があり、「官兵衛」はここで生まれました。
その後姫路城は、羽柴(豊臣)秀吉、池田、本多、松平、榊原、酒井など城主を変え、
築城や拡張などを繰り返し、現在の姫路城となりました。
切支丹だった官兵衛(洗礼名:シメオン)ゆかりの十字紋の鬼瓦が
「に」の門の櫓に残されています。
現在、姫路城はまだ修復中、城の覆いははずされましたが、
天守閣のある本丸へ攻め込むことはできず、
西の丸の千姫ゆかりの化粧櫓や長局(百間廊下)を見学しました。
1993年12月、姫路城は法隆寺とともに、日本初の世界遺産に登録されました。
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姫路城に隣接した好古園へ行き、池泉回遊式の庭園を散策しました。
御屋敷の庭、苗の庭、茶の庭など9種類のテーマの違う庭があり、
見応えがあります。
鵬雲斎大宗匠が監修された茶室・双樹庵にて薄茶をなぜか2服も頂戴し、
再び姫新線に飛び乗り、「本竜野」駅へ向かいました。
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好古園・御屋敷の庭
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好古園の茶室・双樹庵
出迎えのKさんが車で「ギャラリー池川」へ。
「折角、龍野へいらしたのだから・・・」
茶友Kさんをステキな空間へ案内してくださいました。
6月の庭は苔と楓が一際美しく、雪ノ下の花が風に揺れ、
「思い出」の字が目に飛び込んできました。
葎庵で行われた茶事や個展を思い出し、陶芸作品も大好きな池川邸も
当分見納め・・・・泪が出そうになりました。
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青苔と雪ノ下 ギャラリー池川にて
たつの市近辺には陶芸家・池川みどりさんを中心に茶事仲間がいらして、
その一人Nさんから思いがけず、お声掛け頂きました。
「古いだけで、部屋数が多く、お掃除が大変なの・・・」
と伺ってはいましたが、玄関を入ると、
黒く太い梁が見える天井、広々と板敷の土間が広がっていて、
立礼席や囲炉裏を囲んだ席もあり、もうびっくり!
築300年を経た古民家だとか・・・素晴らしいお茶環境です。
「立礼席で薄茶を・・・と思っていましたが、
茶室にて一服差し上げたく思います」とNさん。
(別棟の茶室をご主人と一緒に設計・監理して建てられたそうです・・
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ギャラリー池川にて(N邸の写真がないので・・・)
二人のKさんと一緒に庭の腰掛待合へ。
ご亭主Nさんは表千家流です。枝折り戸でつくばって挨拶を交わしました。
蹲踞で身心を浄め、にじり口から席入りすると、
茶室の床に「浄心・・・」とあるのを、「洗心・・・」と読んでしまい、
「洗心」が3つ続いたので、驚きました。
するとご亭主から、
「家にあった古いお軸で読み方はわからないのですが、
身心を浄め、清らかな心をもって何事にも接し、受け入れる
・・・という意味だと伺っています。
茶室にはいつもこのお軸を掛けることにしています」
火相、湯相もよく、主菓子を頂き、濃茶を三人で頂戴しました。
菓子銘も茶銘もメモしなかったので忘れていますが、
とても練り加減よく、まるく甘みのある濃茶でした。ご馳走さま!
水指は一目で池川みどり作とわかりました。
ゆったりと存在感があり、灰釉の緑青色が実に味わい深い水指でした。
するとご亭主から、
「この水指は池川さんの個展で、主人が気に入って求めたものです。
炉にも風炉にもぴったりなので、茶室の水指はこれに決めています」
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ギャラリー池川にて
お話を伺って、
Kさん同様にNさんもまた、自分のお茶に徹していらして
「潔く、シンプルなスタイルがなんてステキなんだろう!」
と感激し、刺激をたくさん受け取りました。
濃茶の後は、母屋の屏風の前に設えられた立礼席でくつろいで
干菓子と薄茶を楽しみました。
お茶をやっていてこそ、思いがけない出会いがあり、茶談義が尽きず、
「思い出」というお土産を旅行カバンへいっぱい詰め込みました。
またいつか訪れる日が来ると嬉しいです・・・。
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