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(つづき)
お点前が始まり、菓子は都筑民家園名物の「民家園饅頭」です。
最初に絵唐津に似た、親しみのある茶碗で薄茶を頂戴しました。
少し熱めだったのでゆっくり頂いていると、
次客のIさんへダチョウの卵を割ったような白い茶碗で
薄茶が運ばれてきました。
「あらっ!どこから喫もうかしら?」
それからが大変!
現代アートな茶碗で薄茶が次々と出てきます。
一番「ぎょっ!」は、手の形をした茶碗でした。
手の平の窪みに薄茶が入っていて斬新ですが、
喫みにくそうだし、点てにくそう・・と思いました。
アーティストたちがこの茶会のためにつくったという、
十数個の茶碗を全員で輪になって廻しながら鑑賞しました。
私のお気に入りは、「逆さ富士」と名付けられた朝顔形の茶碗です。
形も面白く、釉薬の流れがとても素晴らしい・・と思いました。
黒柿の棗と「喫茶去(きっさこ)」という銘の茶杓が拝見に出された後、
アート茶会の主催者でもある作家さんたちが登場して、
茶会の趣旨、床の不思議なオブジェや茶碗のお話がありました。
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「床の掛物は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をイメージして作りました」
「茶碗は、今までの茶碗とかけ離れた発想のもの、飲みにくいもの、
という指示を出して作ってもらいました」
「これは外側に金色を吹き付けたり、いかにチープな感じをだそうかと、
苦労しました・・・」
「ガラス花器の中がU字管になっていて、水を入れたり、光をあてると
このように新しい色や味わいがでます」
「現代アートと茶の湯、敷居が高いもの同士がコラボして、
敷居を少しでも低くすることができれば、とても嬉しいです」
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それから、参加者全員の意見やら感想やらが求められました。
「蜘蛛の糸ですか? 星座のような宇宙空間を思いました」
「はじめてのお茶体験ですが面白かったし、現代アートは難しいと
思い込んでいたので、少しでも触れることができて良かったです」
「床の花器を一つに絞って、それに野の花を入れてみては?
余計なものを削ぎ落とすお茶の良さを取り入れて欲しい」
「最初は驚きましたが、いろいろな茶碗で茶を点てれたのは
とても良い勉強になりました」
「茶を美味しく点てて飲んで戴くことが原点だと思うので
製作した茶碗で是非お茶を点ててのんでみてください」
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話は尽きませんが、次回のお茶とアートのコラボ茶会が楽しみです。
いつもの茶会にはない、ざっくばらんな話し合いのコラボが
新鮮でした・・・。
アート茶会(1)へ
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写真は上から、「都筑民家園 輪亭(りんてい)」
「池の水面のオブジェ・・夜になると光るそうです」
「鶴雲菴(かくうんあん)の蹲のオブジェ」
「母屋の入り口にあった、ナナカマドと大釜」
「古民家の縁側が腰掛待合」
お点前が始まり、菓子は都筑民家園名物の「民家園饅頭」です。
最初に絵唐津に似た、親しみのある茶碗で薄茶を頂戴しました。
少し熱めだったのでゆっくり頂いていると、
次客のIさんへダチョウの卵を割ったような白い茶碗で
薄茶が運ばれてきました。
「あらっ!どこから喫もうかしら?」
それからが大変!
現代アートな茶碗で薄茶が次々と出てきます。
一番「ぎょっ!」は、手の形をした茶碗でした。
手の平の窪みに薄茶が入っていて斬新ですが、
喫みにくそうだし、点てにくそう・・と思いました。
アーティストたちがこの茶会のためにつくったという、
十数個の茶碗を全員で輪になって廻しながら鑑賞しました。
私のお気に入りは、「逆さ富士」と名付けられた朝顔形の茶碗です。
形も面白く、釉薬の流れがとても素晴らしい・・と思いました。
黒柿の棗と「喫茶去(きっさこ)」という銘の茶杓が拝見に出された後、
アート茶会の主催者でもある作家さんたちが登場して、
茶会の趣旨、床の不思議なオブジェや茶碗のお話がありました。
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「床の掛物は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をイメージして作りました」
「茶碗は、今までの茶碗とかけ離れた発想のもの、飲みにくいもの、
という指示を出して作ってもらいました」
「これは外側に金色を吹き付けたり、いかにチープな感じをだそうかと、
苦労しました・・・」
「ガラス花器の中がU字管になっていて、水を入れたり、光をあてると
このように新しい色や味わいがでます」
「現代アートと茶の湯、敷居が高いもの同士がコラボして、
敷居を少しでも低くすることができれば、とても嬉しいです」
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それから、参加者全員の意見やら感想やらが求められました。
「蜘蛛の糸ですか? 星座のような宇宙空間を思いました」
「はじめてのお茶体験ですが面白かったし、現代アートは難しいと
思い込んでいたので、少しでも触れることができて良かったです」
「床の花器を一つに絞って、それに野の花を入れてみては?
余計なものを削ぎ落とすお茶の良さを取り入れて欲しい」
「最初は驚きましたが、いろいろな茶碗で茶を点てれたのは
とても良い勉強になりました」
「茶を美味しく点てて飲んで戴くことが原点だと思うので
製作した茶碗で是非お茶を点ててのんでみてください」
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話は尽きませんが、次回のお茶とアートのコラボ茶会が楽しみです。
いつもの茶会にはない、ざっくばらんな話し合いのコラボが
新鮮でした・・・。
アート茶会(1)へ
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写真は上から、「都筑民家園 輪亭(りんてい)」
「池の水面のオブジェ・・夜になると光るそうです」
「鶴雲菴(かくうんあん)の蹲のオブジェ」
「母屋の入り口にあった、ナナカマドと大釜」
「古民家の縁側が腰掛待合」
私も土曜日に行って参りました。
台風
3回とも違う設えをするとのことでしたけど、曜日違いで暁庵さんと同じ取り合わせだったみたいです。
いつもとは違う“お茶会”で少し異空間に入ったみたいで、興味深かったです。
ガラスの茶碗、重たいけれどお茶を点ててみたいなと思いました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
台風の中出かけられた由、敬意を表します。
久しぶりに面白い茶会でした。
私は手の形の茶碗で点ててみたいし、のんでみたい・・・です。
最初は何でもOKですが、アート茶会がどんなふうに進化(?)するのか次回が楽しみ・・・
と、茶友と話しています。
茶会シーズンで、今日はこれから茶会へでかけます。