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1月29日(日)に〇〇支部の初茶会へまいりました。
会場は、支部研究会が行われている龍口寺(りゅうこうじ)(藤沢市片瀬)です。
龍口寺は、鎌倉時代・文永8年(1271年)9月12日に
日蓮上人が処刑されそうになった、龍ノ口刑場跡に建つ日蓮宗の本山です。
大書院は信濃国(長野県)松代藩の藩邸を移築したそうで、
風雪に耐えた堂々たる佇まいです。こちらで、濃茶席と薄茶席がありました。
研究会会場に使用している龍口会館が立礼席と点心席となっていました。
(龍口寺大書院)
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大書院の濃茶席へ座ると、どこからともなく銅鑼(?)の音が・・・。
座が静かになり、いよいよ石川先生の初点が始まります。
毎年、先生が席を設え、濃茶を点ててくださるとのことで、
とても愉しみに初茶会へ伺いました。
床は、円能斎筆の「柳緑花紅」。
大書院の大床に負けない、力強く、艶やかな字で書かれた横物です。
柳が緑に芽吹き、花が美しく咲く春の慶びを身いっぱいに感じながら拝見しました。
花は、寒牡丹。
ぴーんと張りつめた緊張感があり、姿が好いですね。
後ろにあるのは老木でしょうか。
花入は・・・先生からご説明があったのですが・・・。
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書院の飾りも珍しかったです。
お家元の初点で飾られたヒカゲノカズラの輪飾りをかざってくださったのです。
ヒカゲノカズラは古生代に栄えた珍しいシダの一種で、
古代人は神事の時に髪に飾ったそうですが、貴重なお飾りを初めて拝見しました。
点前座は及台子、ここにも輪飾りが・・・。
青交趾渦文の皆具が映えています。棗は淡々斎お好みの朝陽棗です。
静かに嶋台(金)が運び出されました。
真剣なまなざしが一挙一動を見守るなか、石川先生はゆったりとした自然体で
お点前を進めていきました。
正面の席でしたので四方捌きでは先生の間合いに呼吸を合わせ、
蟻腰の茶杓の清め方や柄杓の扱いに見とれているうちに、濃茶が練り上げられました。
「五名様でどうぞ・・・」
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(書院に飾られた、龍の伏見人形)
残念ながら五名様には入れず、水屋で点てられた銀の嶋台で、
艶やかな緑の濃茶をたっぷり三口半頂戴し、幸せでございました。
濃茶は小山園の松花の昔、練加減よく、甘くまろやかなお味です。
嶋台は弘入作、手に取った記憶では比較的薄作りだったように思います。
「どうか茶入、茶杓、仕覆の拝見を・・・」
「今年は辰年だから辰に因むものをと思ったけれど、龍口寺だけでもう十分とも・・・。
そう思いながら、茶入はたつの焼(兵庫県竜野市)
茶杓は玄々斎のお作で「輪かざり」
仕覆は国司間道、本歌は藤田美術館にございます」
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( 延寿の鐘 )
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( 龍口寺本堂 )
大書院での初点は、慈愛あふれるお話しと共に温かく心に響いたのですが、
先生のお点前に合わせるかのように趣ある鐘の音が
「ごぅぉーん・・・・ごぅぉーん・・・」
「水屋の誰かが撞いているのかしら?」と思っていましたが、
後で寺を訪れた観光客が撞いていることがわかり、びっくりです。
鐘声とともに思い出に残るひと時を過ごさせて頂き、感謝いたします。
帰りに一つ鐘を撞いてから本堂へお参りし、龍口寺を後にしました。
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会場は、支部研究会が行われている龍口寺(りゅうこうじ)(藤沢市片瀬)です。
龍口寺は、鎌倉時代・文永8年(1271年)9月12日に
日蓮上人が処刑されそうになった、龍ノ口刑場跡に建つ日蓮宗の本山です。
大書院は信濃国(長野県)松代藩の藩邸を移築したそうで、
風雪に耐えた堂々たる佇まいです。こちらで、濃茶席と薄茶席がありました。
研究会会場に使用している龍口会館が立礼席と点心席となっていました。
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(龍口寺大書院)
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大書院の濃茶席へ座ると、どこからともなく銅鑼(?)の音が・・・。
座が静かになり、いよいよ石川先生の初点が始まります。
毎年、先生が席を設え、濃茶を点ててくださるとのことで、
とても愉しみに初茶会へ伺いました。
床は、円能斎筆の「柳緑花紅」。
大書院の大床に負けない、力強く、艶やかな字で書かれた横物です。
柳が緑に芽吹き、花が美しく咲く春の慶びを身いっぱいに感じながら拝見しました。
花は、寒牡丹。
ぴーんと張りつめた緊張感があり、姿が好いですね。
後ろにあるのは老木でしょうか。
花入は・・・先生からご説明があったのですが・・・。
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書院の飾りも珍しかったです。
お家元の初点で飾られたヒカゲノカズラの輪飾りをかざってくださったのです。
ヒカゲノカズラは古生代に栄えた珍しいシダの一種で、
古代人は神事の時に髪に飾ったそうですが、貴重なお飾りを初めて拝見しました。
点前座は及台子、ここにも輪飾りが・・・。
青交趾渦文の皆具が映えています。棗は淡々斎お好みの朝陽棗です。
静かに嶋台(金)が運び出されました。
真剣なまなざしが一挙一動を見守るなか、石川先生はゆったりとした自然体で
お点前を進めていきました。
正面の席でしたので四方捌きでは先生の間合いに呼吸を合わせ、
蟻腰の茶杓の清め方や柄杓の扱いに見とれているうちに、濃茶が練り上げられました。
「五名様でどうぞ・・・」
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(書院に飾られた、龍の伏見人形)
残念ながら五名様には入れず、水屋で点てられた銀の嶋台で、
艶やかな緑の濃茶をたっぷり三口半頂戴し、幸せでございました。
濃茶は小山園の松花の昔、練加減よく、甘くまろやかなお味です。
嶋台は弘入作、手に取った記憶では比較的薄作りだったように思います。
「どうか茶入、茶杓、仕覆の拝見を・・・」
「今年は辰年だから辰に因むものをと思ったけれど、龍口寺だけでもう十分とも・・・。
そう思いながら、茶入はたつの焼(兵庫県竜野市)
茶杓は玄々斎のお作で「輪かざり」
仕覆は国司間道、本歌は藤田美術館にございます」
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( 延寿の鐘 )
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( 龍口寺本堂 )
大書院での初点は、慈愛あふれるお話しと共に温かく心に響いたのですが、
先生のお点前に合わせるかのように趣ある鐘の音が
「ごぅぉーん・・・・ごぅぉーん・・・」
「水屋の誰かが撞いているのかしら?」と思っていましたが、
後で寺を訪れた観光客が撞いていることがわかり、びっくりです。
鐘声とともに思い出に残るひと時を過ごさせて頂き、感謝いたします。
帰りに一つ鐘を撞いてから本堂へお参りし、龍口寺を後にしました。
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(茶人になりたいのでございますが、、、)
これから、前の記事も読ませていただきますね。
どうぞよろしく!
コメントを頂戴し、ありがとうございます。
茶事が大好きな人ですが、所謂茶人ではありません・・・。
それでもよろしかったら、どうぞ宜しくお願いします。
引っ越し準備中でして、明日は着物を片づけます。
本の片づけは途中で読み出してしまったりで、
なかなかはかどりませんが、着物は大丈夫かな?