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短い京都滞在でしたが、京町家情報センターから3軒の貸町家を紹介され、
そのうち2軒を見学することが出来ました。
22日に見学した町家No.1は、築年数不明で、大正時代の香りを感じます。
連棟ではない一戸建ての町家で門も、広い玄関もありました。
今風に言えば5DK、十分すぎる広さです。
1階は、玄関の間(三畳)、床の間付きの六畳と四畳半の和室、台所などの水回り、
廊下があり、2階は、六畳と四畳半の和室、ベランダ(洗濯干場)がついています。
京畳なので広々として、1階でも陽当たり良好でした。
長く住み手がなかったせいかもしれませんが、古さが穢さに感じられ、
ここに気持よく住むのは掃除や手入れなど大変そう・・・と正直思いました。
二階は現代風に改装されていましたが、一階の和室の作りが素晴らしかったです。
特に、階段下の押し入れの板戸、廊下のガラス戸、
和室の欄間やガラス障子などの建具は「町家」の持つ趣があり、
射してくる光を柔かに受け止めて、この家の一番の魅力です。
生活も交通も便利な場所でしたが、
「ここに住んでお茶を!」という気にとうとうなれず、お断りしました。
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(宇治・平等院の紅葉)
この家を見学させて頂いて、町家の構造、特に土間と畳敷きの玄関、
建具やガラス戸の美しさを認識する良い機会となり、
案内して説明してくださった不動産屋さんに感謝しています。
畳敷きの玄関は、茶事の寄付または、気軽にお茶を差し上げられる
応接どころとして使えたら・・・と、京都へ来る前からあこがれていました。
「町家」を希望する理由の一つかもしれません。
昨日になって、京町家情報センター事務局長の松井薫氏が京都新聞に書かれた
コラム「住まいの散歩道 お客さんを迎える」を「ウンウン」頷きながら拝読して、
「畳敷きの玄関にこだわってみたいな・・」と改めて思ったことでした。
要点を抜粋させて頂きましたが、詳しくはHPをご覧ください。
(宇治川の朝の景)
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(抜粋) 京都新聞「住まいの散歩道 お客さんを迎える」より 松井 薫著
・・・(前略)・・・
今は人と出会うことのほとんどないような、独り暮らしの人が多いと聞く。
しかし、それは社会性をもった動物としての人間の姿に反することで、
孤独な状況に陥りやすい情報化社会だからこそ、人と人が直接会うことが
より大切になってくる。
その装置の一つとして、家の玄関がある。
玄関は一般的に、靴をぬいで一段上がるようになっている。
ここで問題になるのは、お客を迎えるにしても、見送るにしても、
突っ立ったままでは、家の人がお客を見下ろすことになり、
「大切に」という思いが形に表れないことだ。
伝統的な日本家屋の場合、玄関は畳敷きなので、
床に膝をつくことが自然に行われ、お迎えしたり見送るときに、
家の人間の視線がお客様を見上げるようになり、
「大切に」という思いがお客にも伝わりやすい。
畳敷きの玄関なんて、古い形だからと見捨てるのではなく、
人の交流の大切さを確保するための、巧妙に仕掛けられた装置として、
見直されていいのではないか。
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京都へ家うつりしますの項 (前へ) (次へ) (トップへ)
そのうち2軒を見学することが出来ました。
22日に見学した町家No.1は、築年数不明で、大正時代の香りを感じます。
連棟ではない一戸建ての町家で門も、広い玄関もありました。
今風に言えば5DK、十分すぎる広さです。
1階は、玄関の間(三畳)、床の間付きの六畳と四畳半の和室、台所などの水回り、
廊下があり、2階は、六畳と四畳半の和室、ベランダ(洗濯干場)がついています。
京畳なので広々として、1階でも陽当たり良好でした。
長く住み手がなかったせいかもしれませんが、古さが穢さに感じられ、
ここに気持よく住むのは掃除や手入れなど大変そう・・・と正直思いました。
二階は現代風に改装されていましたが、一階の和室の作りが素晴らしかったです。
特に、階段下の押し入れの板戸、廊下のガラス戸、
和室の欄間やガラス障子などの建具は「町家」の持つ趣があり、
射してくる光を柔かに受け止めて、この家の一番の魅力です。
生活も交通も便利な場所でしたが、
「ここに住んでお茶を!」という気にとうとうなれず、お断りしました。
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(宇治・平等院の紅葉)
この家を見学させて頂いて、町家の構造、特に土間と畳敷きの玄関、
建具やガラス戸の美しさを認識する良い機会となり、
案内して説明してくださった不動産屋さんに感謝しています。
畳敷きの玄関は、茶事の寄付または、気軽にお茶を差し上げられる
応接どころとして使えたら・・・と、京都へ来る前からあこがれていました。
「町家」を希望する理由の一つかもしれません。
昨日になって、京町家情報センター事務局長の松井薫氏が京都新聞に書かれた
コラム「住まいの散歩道 お客さんを迎える」を「ウンウン」頷きながら拝読して、
「畳敷きの玄関にこだわってみたいな・・」と改めて思ったことでした。
要点を抜粋させて頂きましたが、詳しくはHPをご覧ください。
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(宇治川の朝の景)
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(抜粋) 京都新聞「住まいの散歩道 お客さんを迎える」より 松井 薫著
・・・(前略)・・・
今は人と出会うことのほとんどないような、独り暮らしの人が多いと聞く。
しかし、それは社会性をもった動物としての人間の姿に反することで、
孤独な状況に陥りやすい情報化社会だからこそ、人と人が直接会うことが
より大切になってくる。
その装置の一つとして、家の玄関がある。
玄関は一般的に、靴をぬいで一段上がるようになっている。
ここで問題になるのは、お客を迎えるにしても、見送るにしても、
突っ立ったままでは、家の人がお客を見下ろすことになり、
「大切に」という思いが形に表れないことだ。
伝統的な日本家屋の場合、玄関は畳敷きなので、
床に膝をつくことが自然に行われ、お迎えしたり見送るときに、
家の人間の視線がお客様を見上げるようになり、
「大切に」という思いがお客にも伝わりやすい。
畳敷きの玄関なんて、古い形だからと見捨てるのではなく、
人の交流の大切さを確保するための、巧妙に仕掛けられた装置として、
見直されていいのではないか。
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京都へ家うつりしますの項 (前へ) (次へ) (トップへ)
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