毎年、2月は比較的穏やかな作業量なのですが、今年は少し勝手が異なるようです。
最近UPしたキャリパーOHの反響が大きく、作業依頼のほかに通販レベルの持ち込みが急増しております。
実際に作業をされる方は十分理解できるはずですが、先ずは錆落としがとても大変。
キャリパーボディ全体は軽く錆びていても、まぁ銀スプレーで全体を塗装すればそれなりになります。
<注>
簡易的な銀スプレーを推奨しているのではありませんよ。
先ずは こんなん↓
もう、アップでお伝え致します。
凄いことになっていますが、皆さん、他人事ではありません。
最も問題になるピストンの淵の部分を、どうするか?
ここ、ホント、困った部分で、手作業は時間もかかるし、精度も落ちる。
MARUHAの流儀はこれです↓
*ウェットブラストで完全除去。バッチリ、細かに+スッキリ。
*ガンコートでしっかり塗装。 特殊塗装で非常に堅牢。
*新品ピストンで完全OH完成!! MARUHAオリジナル!!
ここまでしっかりやります。
そして、ちょっと裏話。
これは、リヤキャリパーのアジャスタースピンドルとプッシュロッド。
スピンドルの頭に、Oリングが見えます。
ここが傷むと、調整用ギヤの部分からフルードが漏れます。 小さいけれど、大事なポイント。
ウエットブラストを奥までしっかりと掛けると、このスピンドルを組む時に、滑らかに挿入できます。
結果、Oリングを傷めにくいのです。
少し渋くて、グリグリと押し込むと、組んでいる時に既にOリングを痛めているケースがあります。
こんな細かなところにも差が出ます。
是非、ご検討ください。